「残念ながらこれじゃない」ボブ・マーリー ONE LOVE Minemine402さんの映画レビュー(感想・評価)
残念ながらこれじゃない
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ボブ・マーリーを心の師として30年以上聴いてきましたが、彼の真髄は、スタジオ音源ではわからない、言葉(発言)、ライブ音源、映像(神がかったダンスを含め)にあると思います。特にライブでの、バンド、コーラスをも戸惑わせるような即興性、ステージ上のカリスマ性が人を感動させます。(映画内でもジャズだという表現がありました)
ルーツレゲエを深く知る上で必須のラスタファリズムはもちろん、スタジオワンのコクソン・ドッドや、最初のレコーディング曲「シマーダウン」、白人の父親のことなど、押さえてはあるのですが、肝心のライブにおけるカリスマ性の描写が弱かったのが残念です。
ラストのワンラブピースコンサートのライブドキュメント映像は、DVD化されているものを持っていますが、あのシーンは「Jamming」と、最高のタイミングで鳴るカミナリと、2人を呼んでステージに上げて、言うセリフが全て揃わないと、、一部切り取りで実際の映像ではなく、この映画として完全再現してくれたら最高でしたが、とても残念です。それを期待し過ぎました。
過去、映像作品はほぼ全て見ていると思いますが、ボブ・マーリーの実写の伝記映画としては、「Time will tell」がきれいにまとまっていると思います。そのクオリティへの期待も今回は外されました。
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