「ラストがあっさりしている」ボブ・マーリー ONE LOVE トダー・オートマタさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストがあっさりしている
ボブ・マーリーのことをまったく知らないで
本作を観た
ボブマーリーの人生全般を描くと思っていたが
映画の最初ですでに国民的アーティストで
本作は混乱するジャマイカでのコンサートを開催するところから始まる
命を狙われて銃撃され、その後ライブを開催する
しかし、その後国外に行くことを余儀なくされる
国外で活動し、大人気になったが
ラストに祖国ジャマイカに帰りコンサートを開くところで終わる
ボブマーリーは思ったよりも宗教的な人物で
途中で宗教的な言葉もかなりでてくる
全体的にボブ・マーリーを等身大に描こうとして
美化していないように感じたが
なんとなく映画としてはもの足りない
自分の父親が白人
そして父親が幼い自分を捨てて出て行ったことが
心の奥に引っかかっているように思えた
途中で過去の少年時代など過去の場面に
いきなり切り替わるときが多く
観ていて切り替わるのがわからないときが多く、それに気づくのに少し時間がかかる
楽曲は全体的に
バックミュージックのように使われているところが多く
ライブシーンは少なく感じた
なんとなく消化不良的な出来だと思った
ラストに対立してる政治家の二人を握手させるという写真がでてきて
ジャマイカの混乱を鎮めたことが説明されるが
ここらへんがかなりあっさりしているので
もっと具体的に描いてほしかったと思った
余談だがボブマーリーの奥さんが
トレッドヘアで銃弾が止まって助かったというのは本当か