「『レゲエの神様』からレゲエを知る、入門作」ボブ・マーリー ONE LOVE まつだ𝕏ですがなにか?さんの映画レビュー(感想・評価)
『レゲエの神様』からレゲエを知る、入門作
LoveFM(福岡市)の番組で紹介されていたことで興味を持ち、音響効果を重視して、ドルビーデジタル対応スクリーンがある映画館で公開初日に観た。
◯レゲエ音楽を知る
レゲエ音楽について知識が皆無に等しい状態だった自分だが、レゲエの神様と呼ばれた伝説のミュージシャン・ボブ・マーリーの全盛期の時代背景からレゲエ音楽の一端を知ることができる。
夏に合う音楽というくらいの感覚だったが、ボブの作品は当時のジャマイカの荒れた時代背景や思想運動『ラスタファリ運動』の影響を知ると、レゲエ音楽の聴き方が変わってくるだろう。
◯全盛期メイン
本作は、ボブの全盛期ともいえるアイランド・レコード時代の1970年代が中心になっている。
少年時代や妻・リタとの交際についてはあまり深掘りされていない代わりに、ロンドンでの『エクソダス』制作や
1978年のワンラブピースコンサートまでのストーリーが中心となっている。
リタやメンバーとの確執もあるが、それゆえに人間としてのボブを知ることができる。
主演のキングズリー・ベン=アディルさんの努力や、マーリー家、ザ・ウェイラーズの関係者、ジャマイカの人々の協力があったことでよりリアリティが増した作品になったと思う。
◯余談
2012年にボブを扱ったドキュメンタリー映画があるので可能な方はこちらもご覧になると良いかも。
少年時代や最晩年まで盛り込まれていれば、より作品の厚みが増していただろう。