劇場公開日 2024年5月17日

「ジャマイカ、レゲエ、ジャー、ボブ・マリーを知れた。」ボブ・マーリー ONE LOVE りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ジャマイカ、レゲエ、ジャー、ボブ・マリーを知れた。

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

知的

1976年のジャマイカは、政情が安定せず2大政党が対立していた。30歳のボブ・マーリーは国民的スターで、その人気を利用しようとする政治闘争に巻き込まれ、同年12月3日に暗殺未遂事件に遭った。2日後、マーリーはスマイル・ジャマイカ・コンサートに出演した後、安全のため家族をアメリカに避難させ、自身はロンドンへ逃亡した。ロンドンへ移った後、エクソダスを発表したり、ヨーロッパツアーを経て、世界的スターとなり、1978年にジャマイカに帰国。更なる音楽的活躍とともに、2大政党の党首に握手させたり、ジャマイカの政情安定化に寄与。1981年ガンのため36歳亡くなるまでを描いた作品。

ジャマイカはカリブ海の島国なのでてっきりスペイン語だと思い込んでたが、実は元英国領で英語圏なのだとか、ジャーが黒人の救世主、エチオピア皇帝をジャーと思ってる宗教がある、とか、レゲエがジャマイカ発祥だとか、本作をきっかけに色々と知らない事を学ばせてもらった。
ボブ・マーリーの妻リタや息子ジギーなどが監修してるようで、夫や父の良いところを集めたような作品となっていてさらっとした印象だった。
浮気ばかりして、なんてリタが言うシーンが有ったから、実はドロドロとした事も有ったと思うが、そんなのは割愛なんだろう。
ボブ・マリーを知るという意味では良いと思うが、音楽作品としては物足りないし、波乱の人生というほどの場面も描かれてないし、作品としては盛り上がりに欠けると感じた。

りあの