「音楽は人々を幸せに結ぶ」ボブ・マーリー ONE LOVE sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽は人々を幸せに結ぶ
私が物心ついた時には、ボブ・マーリーは亡くなっていたので、今でも音楽は好きですが、実はあまり詳しくは知りませんでした。
ある意味、ボブ・マーリーをしっかり知る為には今回の映画はいい体験となりました。
本作品は、ボブ・マーリーがミュージシャンとして活躍して「スマイル・ジャマイカ・コンサート」からヨーロッパツアーをした頃をピックアップしてお話が進められています。
しかし、当時のジャマイカの情勢を考えても、現在に置き換えても、世界って、まるで進歩がないんですよね。今でも世界各地で同じような事が繰り広げられている・・・・・
ボブ・マーリーが、「皆でみんなの事を好きなればいい」的に台詞があるのですが、まさに本当に、その言葉の通りで、結局、一部の人の欲望だけで、人の命が奪われたり、人生を奔走させられたり、痛い目にあったり、悲しい目にあったり・・・・
本作品、ボブ・マーリーのこれまでの曲がこれでもかと流れ、歌詞に字幕がついているので、これまで、音楽だけしか興味の無かった人には、是非、ボブ・マーリーが何を唄ったのか、何を訴えたかったかを感じて欲しいな・・・
日本人って意外に耳のセンスが悪くて、歌詞の意味も知らずに、洋楽を聞いている人が多いよな・・・・
また、ボブ・マーリーのいい部分だけではなく、しっかり、その人柄や生きていく為の苦悩なども描かれていて、しっかりボブ・マーリーの想いを再確認出来るいい映画でした。
1977年のロンドンのシーンに、クラッシュの演奏シーンがありますが、クラッシュの映画も作って欲しいかな・・・・
しかし、1977年と言う年は、セックス・ピストルズもいて、まさにロックの凄い年だったんだな・・・・
ピストルズや、クラッシュや、ボブ・マーリーも、環境や時代背景こそ違うんだけど、作った曲や、歌詞、想いは一緒だったんだなと改めて思いました。