劇場公開日 2024年5月17日

「ボブ・マーリーの歌がたくさん聴けます」ボブ・マーリー ONE LOVE ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ボブ・マーリーの歌がたくさん聴けます

2024年5月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

つい最近まで、ボブ・マーリーのレゲエにはカリブ海に浮かぶ南の島ジャマイカで生まれた楽しい音楽という認識しかなかった。独特のリズムと比較的単調なメロディ、そして鼻にかかった力みのない高音の歌声に心を癒されるという感じだった。ところが2ヶ月ほど前にボブ・マーリーのドキュメンタリー映画″ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ″を観て、レゲエ(ボブ・マーリーの)とはアフリカから奴隷船に乗せられ連れてこられた黒人の末裔としての怒りや悲しみ、そしていまだ貧しい生活を余儀なくされる黒人達の心の叫びなのだということ、そしてラスタファリニズムなるものを知った。メッセージ性の強いその歌詞を知ると彼の何かに祈るようなライヴパフォーマンスには胸を強く打たれる。
この映画はボブ・マーリーの36年という短い人生を深く掘り下げたものとは言えず、伝記としては物足りなさも感じる人もいると思うが、僕としてはボブ・マーリーの多くのヒット曲を歌詞つきで聴けたのが嬉しい。

ゆみあり