ボブ・マーリー ONE LOVEのレビュー・感想・評価
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専門知識なくとも気軽に味わえる入門編として最適
伝記映画といえども、ごく限られた一点に人生を凝縮させるタイプの作品だ。物語は1976年、政党間対立が暴力の応酬へと発展したジャマイカの混沌状況の中で、ボブ・マーリーが音楽の力で全てを変えようと行動するところからスタート。この映画で最も緊迫する銃撃シーンはごく序盤で起こり、その後の大部分では彼がロンドンへ逃れ、名盤「エクソダス」を生み出すまでの経緯が綴られていく。すなわち、これがマーレイの選び取った、暴力をいっさい用いない唯一無二の戦い方であり、愛であり、生き様だったのだろう。これまで彼の人生に触れる機会のなかった不勉強な私としては、専門知識がなくとも気軽に味わえるこの手の作りは「入門編」としてありがたかった。評価は割れるかもしれないが、マニアックすぎたり、盛り込みすぎることなく、むしろ上映時間に及ぶ107分の観賞後に併せて「エクソダス」を聴きたくなる、そうやって初めて完結する作品に思えた。
知識が足りなかった
ボブ・マーリー、レゲエ、当時の時代背景、どれも全く知識を持ち合わせていなかったこともあり、楽しめませんでした。
音楽映画というより伝記映画の色が強く、かなり淡々と進み、エモーショナルな展開もなく。事件や人間関係のいざこざも起きますが、それによって何か変わることもあまりなく。
宗教的な観点での描き方が多かったことも相まって、通してちょっとついていけなかったです。
ラスタ
ボブマーリーについての予備知識がある分、ちょっとキレイに作らされすぎてる。マーリーの幼少期の頃の話とかもいれると絶対盛り上がっただろうに、有名になってからだもんな。ちょっと内容としてはがっかり
レゲエ好きにはたまらない
これだけは映画館でどうしても観たくて、娘が受験生でドタバタでしたが、なんとか観に行け幸せな時間でした。結婚して子供が生まれてから大音量でレゲエが聴ける日がくるなんて感激でした。
音楽で一つに
ラストの両党首を、一つにまとめ上げた功績が、この人の凄さ。
音楽で世界を平和に出来るかもと、本気で思わせてくれる。
しかし、世の中そんなにうまくはいってない。
レゲエのジャー ラスタファリとか、理解できてたら、もっと楽しめるのであろう。
この映画でボブ・マーリーからラスタへ響いたのか…?
クィーン、エルトン・ジョン、アレサ・フランクリン、エルヴィス・プレスリー、ホイットニー・ヒューストン…。
続くレジェンド・ミュージシャンの伝記。
本作は、ボブ・マーリー!
ファンや知ってる人には“レジェンド”であり“英雄”。
しかしながら、疎い私。名前とジャマイカ生まれと“レゲエの神様”って事ぐらいしか知らない。
曲もほとんど知らず。って言うか正直、レゲエ自体どんなジャンルかも…。
そんな無知な者が見ても大丈夫か…?
いや、一連の伝記映画はファン以外の人でも見れ、知る為にある。
本作もそんな体で見ようとしたら…。
ミュージシャンの伝記映画は演者の歌唱力やパフォーマンスは絶賛される一方、話がステレオタイプとよく指摘される。即ち、
誕生/幼少期~音楽との出会い/メンバーとの出会い~デビュー~栄光~挫折~再起…。
無論各々特色はあるが、本当にほとんどのミュージシャンそうなのかってくらい、パターン化している。
一見さんからすれば見易いが、目の肥えたファンや批評家からすれば新味ナシ。
本作は他のミュージシャン伝記と差別化。ボブ・マーリー36年の生涯の中の、晩年の数年間に焦点。
結果的にこれが良かったのか、否か…。
すでにジャマイカの国民的人気者、レゲエの神様。
いつ音楽に目覚めたのか、そこに至るまでの道は…?
ほとんど描かれず。
描かれるのは…
1976年、ジャマイカは2大政党が対立。国の一つを願うボブは政治闘争に巻き込まれ、暗殺未遂に遭う…。
ロンドンに拠点を移すも、母国への思いやジャー(ジャマイカ労働階級=“ラスタ”の唯一神)の教えを忘れず、歌を通じて訴え続ける…。
当時のジャマイカの背景や信仰など、日本人には分かり難い。
それらを体現しつつ、妻や周囲との関係、名曲の誕生、次第に蝕む病…など描かれ、ボブ・マーリーにとっても最も重要でドラマチックで濃密な時期のエピソードなのだろうが、それらを一通り描いて必ずしもドラマチックで感動の作品になるとは限らない。皮肉にも、その典型であった…。
まるでドラマシリーズの途中から見たような印象で、なかなか入り込めない。
実際の生涯は激動。が、レイナルド・マーカス・グリーン監督の演出が平凡なのか脚本が弱いのか、ただ並べ立てられ、躍動するものがない。同じく実在の人物を扱った『ドリームプラン』のような感動に欠けた。延いては『ボヘミアン・ラプソディ』のような、栄光と挫折を経てのクライマックスのライヴエイドへ至るカタルシスさえも。
数年ぶりにジャマイカに帰国し、病と闘いながら、祖国を一つにするコンサートを。クライマックスだけじゃなく本来本作の最大の見せ場の筈が、そのシーンは丸々カット。ちょっとの実録映像と説明字幕のみ。
いやいや、あり得ないでしょ!
ボブ・マーリーの何を見せたかったのか…?
ドラマチックな生涯…? 見せるものが少な過ぎる。
名曲の誕生…?
祖国一つへの願い…?
ジャーの教え…?
少なからず訴えるものはあった。“ラスタ”の意味とか。
曲もほとんど知らなかったが、耳に心地よい。
ヘアメイクなどの力も借り、キングズリー・ベン=アディルの熱演。
だけど他のミュージシャン伝記映画を見た時のような、興奮と感動が響かなかった。
個人的に作品が今一つだっただけ。
ボブ・マーリーの足跡は偉大。
ジャマイカのみならず世界中で語られ、歌い継がれていく。
レジェンド・ミュージシャンの歌はこれからも。
ティモシー・シャラメが演じるボブ・ディラン。
遂に製作されるマイケル・ジャクソンの伝記。マイケルそっくりの甥っ子!
サム・メンデスがメンバー一人一人の視点で描くビートルズ。2027年に4本一挙公開の一大プロジェクト。
心奮わす歌となるか…?
ミュージシャンの伝記映画を製作することに反対します。
ボブ・マーリーのファンです。
なので3.0点をつけましたが、
役者がミュージシャンを演ずるのは無理があると思います。
エルビス然り、ビリー然り、クイーン(個人的に興味なし)然り。
近年では、リンダ・ロンスタットが良かったのは、ドキュメンタリーだからです。
好きなミュージシャンの映画、と聞くと期待して観てしまいますが、
役者が演じる伝記物は、やはりがっかりしてしまいます。
以上から、
ミュージシャンの伝記映画はやめていただきたい。
同じ過ちを犯しそうです。
その歌詞とメロディで国を動かした男
ボブ・マーリーの名前は聞いたことがありますが、
ジャマイカの英雄でレゲエ歌手・・・そこまでは知らなかったです。
ジャマイカと聞くとコーヒーと、バナナと、
ハリー・ベラフォンテの歌う
「バナナボート」しか知らない。
《レゲエ音楽とは?》
1960年代後半にジャマイカで発生したポピュラー音楽で、、
1980年代後半まで流行った音楽ジャンル。
4分の4拍子で3拍目にドラムのアクセントが来る。
ジャマイカは英国領だった為、公用語が英語で、ボブは白人が父親なので
発音も明瞭で低くて良く通る声をしています。
ボブは政治的発言を歌詞に盛り込み、国民はその歌に熱狂した。
メロディも耳に残る分かりやすさ。
人気が爆発した1978年には暴漢が押し入りボブや家族が
狙撃され負傷する。
ボブはトレードマークのドレッドヘアに弾が当たるものの、
ドレッドヘアが弾を貫通するのを防いだ・・・
・・・なんて嘘のような逸話がある。
家族の勧めでイギリスに亡命して、アルバム「エクソダス」を、
引っ提げてヨーロッパ中を公演する。
パリ、ベルギー、オランダ、デンマーク、スウェーデンで開催。
大人気でアルバム「エクソダス」は世界的にヒット。
ボブ・マーリーの曲と名前とレゲエ音楽は世界的に有名になる。
いまだに曲が演奏されているのは凄いですね。
とても聴きやすくて覚えやすいし、「ONE LOVE」の歌詞の
メッセージは、「分断と戦争と格差社会と貧困社会」にとても沁みます。
一つの愛、
心を一つに、
一緒に参加しよう、
そうすれば大丈夫、
魂を救うために、全人類を傷つけたのは誰ですか?
一緒に参加しましょう
そして私は大丈夫と感じるでしょう
力を合わせてこの聖なる戦いを戦いましょう、
だから、その男が来ても、
破滅はないでしょう、
一つの愛(私の願いを聞いてください)
心を一つに
(抜粋です)
歌は永遠に歌い継がれる。
分断と、戦争と不寛容と貧困の世界に、
「ONE LOVE」は今こそ必要だ。
軽快なリズムの向こう
ボブ・マーリーのいくつかの歌と名前と、ラスタって言葉は、なんとなく知っていましたので、興味深く鑑賞しました。
当時のジャマイカの状況や、世界にレゲエを知らしめた道程が、分かりやすかったと思います。
「エクソダス」にかける制作シーンはアツかったです。
ただ、伝記モノなので、いろいろ急に回想で明かされるよりは、少年時代から順に見せてくれたほうが良かったかなと思いました。
順に積み上がってきたのが、その人だからね。
前に観たレゲエに関する映画、『ROCKERS(1978)』でも思ったけど、字幕付で曲を聴くと、軽快なリズムの向こうの、苦しみや信条などの骨太な歌詞、悲しみに寄添ってくれる言葉にドキッとします。
微妙な。ボヘミアンなどを期待して見てはいけない。
中学生からボブ・マーリー大好きな私から言わせてください。
「もっとよく出来たでしょ!」です。
上演初日拝見し2週間後にもう一度見ました。
ジミーマーリーが関わった事が全ての間違い。
ジミーが自分が1番可愛がれていた事を作中に入れてくるのがウザイ!
多分だけど監督はやりたかった事を出来なかったんじゃないかな?
ラストのハイレ・セラシエが迎えに来る所は最高でした!
「お前が俺の次に導け!」的なね。
あのラストを書けるなら絶対にもっとよく出来たはずです。
ONE LOVE♡
オーソドックスなつくりの伝記映画という感じで、特筆すべきことはないけれど、まあ良い作品だと思います。
ボブ・マーリーの卓越した音楽性と力強いメッセージ。
久しぶりに彼の曲を大音量で聴いて、ドパミンかエンドルフィンかしらんけど、脳内の興奮物質がどぴゅどぴゅ出てる感じがして気分が高揚しました。
ファッションもとってもイケてたしね。
本作のメッセージは、タイトルにもあるように、ずばり“ONE LOVE”でしょう。
お釈迦様が説いた、仏教の本来の教えも “ONE LOVE”〈ひとつになる〉ということらしいですが、これを実践するのはなかなか難しいですね(世界規模・人類規模に敷衍するとなると、不可能だな)。
ところで、ほかの「音楽もの」の映画と同様に、この映画の出来もかなり(使用している)楽曲の力に助けられているのではないかという気がしますが、どうでしょう?
追記
十数年前にボブ・マーリーのドキュメンタリー映画を鑑賞したときには、上映終了後、客席からいっせいに拍手が起こった。
「今回はどうかな?」とエンドロールを眺めながら少し期待していたのだけれど、それはなかったです。
うーん
一つのアルバムを作成していた期間に一番焦点をあてており
彼の短い一生全体を追ったストーリーではないので
自分が事前に思い描いていた内容とはだいぶ異なり肩透かし。
ボブ・マーリーファンであれば、また違う印象を持つのだろう。
彼の両親や生い立ち、性格、音楽的背景、
当時のジャマイカの政治状況やラスタファリ運動についての説明があまり無いので
ボブについての思いが一切深まらず、盛り上がりもないまま映画が終わってしまった感。
夢だったというアフリカでのコンサートのシーン無いんかい!
とりあえず性格は良さそうで一夫多妻らしいということは分かった。
家族を製作側に入れない方がもう少しバランスのとれた映画が作れたのではと勝手に憶測。
Redemption Songが彼の曲だとわかったことが自分にとっては一番の収穫だった。
いまいち作品にはまれなかった。 クイーンの映画化は良かったのにな。...
いまいち作品にはまれなかった。
クイーンの映画化は良かったのにな。
音楽の使われ方が鼻についたのかな。
謎の演出で、
父親?が、火の海から出てくる演出が
よくわからない。
「ヤーマン」って言葉がなんか好きで、
今度ボブマーリーの映画見た人に
会ったら使ってみよう
音楽好きなら是非。
今年239本目(合計1,331本目/今月(2024年7月度)2本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「クレオの夏休み」→この作品「ボブ・マーリー ONE LOVE」→次の作品「」)
有名な方で、別の角度から取り上げた作品などありますが、その完成形といった気がします。最初に親族の方から「ぜひ最後まで御覧ください」というメッセージが出るほか、どういった思想にあったのか、また生涯どのような思想にたち、また何を成し遂げたかなどについて詳しく紹介されているので、この方を深く知らない方でも見やすい映画です。
どちらかというとドキュメンタリー映画と音楽映画の半々的な部分があり、ストーリーという概念が考えにくいので「映画か」というと微妙なところではありましょうが、こうした作品もまた(都道府県・市立などの音楽ホールなどが取り上げない限り)映画館なのでしょうし、確かにストーリー性(娯楽性)を求めるなら向いていないでしょうが、この方のファンである方や音楽映画好きの方にはおすすめです。
当方が見たときはなぜかほぼ1.5か月遅れで放映されていたという事情もあってもうパンフレットなどなかったのが残念でしたが、1.5か月差でありながら日3本上映していただいたシアタス心斎橋さんには感謝です。
特に採点上気になる点はないのでフルスコアです。
※ 扱う地域の特性上、英語での会話ですが英語の聞き取りは激ムズになります(1級あっても無理?)。普段、学習マテリアル等で習う「ナチュラルな英語」からかなりずれてしまうからですね。
ボブ・マーリーのことを知る入り口となった作品
試写会に当選し観た作品。
ボブ・マーリーの存在は知っていて、
音楽もBGM的に聴いていたものの、
レゲエの神様に至るまでの
彼の母国ジャマイカへの献身は想像以上。
批判、妨害、仲間との別れ、
今起きていることは全て意味がある。
裕福とは何か?
LIFEと答える姿に納得。
人生を通じて何成し遂げたいのか
改めて考えさせられました。
背景を知らずとも
知識として知っておかなければいけない、という感覚で観た映画だったので、恥ずかしながら宗教的・歴史的・音楽的な背景のどれも知らなかった。そのわりには、と言うのは申し訳ないけれど、最後までちゃんと観ることができた。ストーリーをと言うよりも、作中ずっと流れる音楽を楽しんだというのが正確かもしれない。無知な人間にも名曲は響いた。ただ、親切に言葉を説明したりはされてないので、当たり前だけど知識があったらもっと深く理解できるんだろうな、という感想。
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