戦慄怪奇ワールド コワすぎ!のレビュー・感想・評価
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Jホラーからの果敢な逸脱。怪作快作。
快作。
早々に気付けば実録ホラーから脱し、
うる星2の夜校舎を果敢に実写化で振り回し、
以後快調に脱線の連打。
白石晃士の真骨頂たる霊媒師キャラの立ち具合も好調。
工藤市川田代の活躍から目が離せない。
以後日々シリーズ全作を初見中。
必見の連作と言おう。
あの場所でもう一度・・・
ガッハッハ~!出ました、笑えるPOVですな。
安っぽい芝居で、如何にも本物っぽく見せる。このチャチな感じ、大好きです。
ロケ地が「カメラを止めるな!」のあの場所なんですね。あれ、何か見覚えが・・・ってすぐ気づいた感じです。
まぁ、だから何って感じかな。
ロケ地は同じでも、全く違う話ですし、このストーリーでも十分楽しめました。
「コワすぎ!」ってタイトルですが、そんなに怖いかな?ゾゾゾッもビクッも、無かったです。
残念ながら焼き直し感が否めない
初めてコワすぎシリーズをニコ生百物語で知って10年近く経ち、スピンオフや殺人ワークショップなど周辺作品も全て網羅して来ましたが、ようやっと新作が見れると期待していたものの…
超コワすぎは無かったことにして花子さんの手法の焼き直しとなってしまったのは非常に残念です
「超コワすぎ中途半端だけど畳むから最後に「らしい」ことして花火打ち上げて終わるわ!ごめんな!」って感じなのかな?
全く何にも無しにフェードアウトされるよりは最後にコワすぎのノリを楽しめたのは良かったとは思うけど、シリーズの最後としてはちょっと物足りないです
なんでこんな続編作ったの((+_+))?
白石晃士監督は、「貞子VS加耶子」あたりからオカシクなりましたね。
全然怖い作品が撮れていない(>_<) まるでメジャーになってからの清水祟みたい(爆)
ビデオシリーズの「コワすぎ!」は面白かった!!
どっち向いてこんなどーでもいい話をお考えになったのか、摩訶不思議💦
ちっとも怖くないし、面白くもない、特に霊能者師弟がいかにも陳腐で、リアルさのかけらもない!!
「ノロイ」「オカルト」「カルト」なんて名作を残しているんだから、初心に戻って頑張って欲しいですね。
カオス映画
赤い女に追われる投稿映像を見た工藤は、投稿者と霊能者を連れ現地に赴くが…。
シリーズ最終章。イケメンホストになりがちな白石晃士作品の最強霊能者が女性ヤンキーに変更。鉄パイプと鉄バットと拳でゾディアックみたいな人と戦うカオス映画でした。
今、日本のホラーを動かしている監督の作品。
ここ最近で観たホラー映画群で、
一番商業ジャパホラの型にはまらず
ほんとにあった怖い話系の陳腐さを逆手に取って
勢いも投げ捨てるほどあってラストのゴールを突き抜けるまで
凄く短く感じた。
流石白石監督。
同時期の映画でミンナのウタの清水崇監督はジェネレーションズというカンフル剤で
中田秀夫監督の禁じられた遊びと明暗を分けた様に感じたけれども、
白石監督が今一番乗ってて日本のホラーを動かしてる様に感じた。
「ある映画のロケ地」
今年186本目。
冒頭そして本編がある映画のロケ地。ほとんどの人が見て一瞬で分かると思います。その映画の印象でロケ地が好き。ここ撮影許可とか映画で使おうってだけで勝っている。二番煎じではなく単品のホラーとして見応えあり。霊媒師の2人が魅力的だったなあと。
白石晃士監督
久しぶりの白石監督作鑑賞
最初は心配していましたが
落とし前をつけてくれました
編集や画が脚本も白石節満載で
あの映画と同じロケ地だったのですね🎥
私的には「ノロイ」が最高傑作
入場特典のトイレットペーパーは今も行きつけのBARに鎮座しています
いつものやつ!
面白かったー!
映画館で笑ってワクワクして、こういう映画がもっと観たいんだよ!
久しぶりの新作しかも劇場公開ということでセルフリメイク的な雰囲気も感じつつ、気負わずにいつも通りのコワすぎを観せてくれたのは嬉しい。
AD市川の進化っぷりがとても楽しい。
観る方だってもっと気軽に気負わずに映画を楽しんだらいいんだよね。そんな楽しさに溢れた作品でした。
コワすぎファンむきの作品
個人的には大好きで、今日 観に行きました!
田舎で上映がいつもないので、嬉しくて~特典?の工藤氏のクールなハガキ?がもらえて、びっくり! コワすぎは全部視聴済で、ニコ動の皆さんのコメントで盛り上がるので、そちらのファンです。白石ワールドは貞子VS伽椰子ではなく、霊体ミミズやパラレルワールド、工藤氏の暴言だと思ってます。今回 工藤氏は、大人しめで弱体化?(全国放映だから?)笑
わからない方は コワすぎのはじめから是非 観てください(Amazonプライムで無料)
8年ぶりは本当に嬉しかったです! ファンの方は是非 観てください^^
やや微妙な点もあるものの、酷評されるJホラーよりは…
今年310本目(合計960本目/今月(2023年9月度)20本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
原作などは見ていないほうです。
したがって、一般的なホラー映画という解釈で見に行きました。
80分ほどと時間にやさしいのが良かったところです。もちろん日本のいわゆる「Jホラー」の中心となる監督さん(のグループ)からは外れるので、知名度などは落ちますが、妙なところで(ホラー映画と関係のないところで)変な描写やどうでもいい描写があるなどといったところが少ない点は明確によかったかな…というところです。
一方で、多くの方が書かれている通り、原作テレビ番組?があるようで、そちらの理解をある程度前提にしているフシはあります。といっても、結局80分ほどの準短編ものと言える映画ではありますしホラー映画に複雑なストーリーは一般的に求められないので(=映画を見る「マインドセット」の話)、そこは個々好みかな…とは思いますが、酷評されまくっている、半ば混乱しつつある「Jホラー」と違う観点で見に行く分には十分おすすめできる範囲です。
採点に関しては、どうしても法律系資格持ち上、下記が明確に気になったところです。
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(減点0.3/「住居侵入罪が成立する」が、一般的な知識ではとても言えない)
(刑法130条)
正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは(途中略)に侵入し(途中略)…は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。
…で、条文だけを見るとそのようには見えないように思えます(刑法は民法と違って、勝手な類推解釈を認めると委縮を生むので、類推解釈や拡大解釈は原則認められません)。
ただ、実はここは最高裁の判例があり、「他人の看守する建造物等に管理権者の(管理状況などの)意思に反して立ち入ることをいう」というものがあるため(昭和58.4.8)、この判例により成立するわけです(映画内では扉を封鎖する南京錠を壊す行為が該当する)。
一方でこのことは条文上明確でなく、このことをはっきり言う(または、そのように解釈する)には一定の知識が必要なところ(行政書士の資格持ちでも、憲法論でこの判例には触れます。ビラ巻きなどの「表現の自由」との均衡論において刑法の中でもこれに関連する住居侵入罪は深く扱うため)、なぜか突然「これは住居侵入罪を構成する」というあたり、「行政書士以上の資格持ちですか?」という状況で、やや不気味というかヘンテコな状況ではあります。
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ホラー版水戸黄門 なのかな?
配信やDVDで一部好事家に大人気という「コワすぎ」の映画版を観に行きました。過去作品の中で最も面白いと評判らしい「 FILE-04真相!トイレの花⼦さん」を事前に予習した上での本作の鑑賞となりました。
2作品しか観てないので、もしかしたら他にも異なるパターンがあるのかも知れませんが、本作と「トイレの花子さん」を観ると、
①一般人が怨霊らしきものが映った映像を撮影する
②その映像を主人公の工藤の映画製作会社に持ち込む
③工藤たちが現地に行って怨霊の撮影をし、その映像を販売して巨万の富を稼ごうとする
④現地で怨霊に襲われる
⑤時空が歪んでタイムリープしたり瞬間移動したりする
⑥霊能力者などの力を借りて怨霊を退治する(ないし鎮める)
⑦エンディングでまたアクシデントが降りかかる
という流れが確立されているようでした。言ってみればホラー版の水戸黄門みたいなものでしょうか。この辺りのパターン性が人気の源泉なのかなと思ったりもしたところです。
また興味深かったのが、霊能力者が決まって不動明王の真言(「ノウマク サンマンダ バサラダン センダン マカロシャダヤ ソハタヤ ウンタラタ カンマン」)を唱えるということ。この辺のステレオタイプには、結構笑いがこみ上げて来てしまいました。
積極的に評価出来るところとしては、タイムリープや瞬間移動の場面のどんでん返しが、中々見事だったこと。低予算で製作されていると想像されるところですが、それを克服しようという職人的なカメラワークと編集作業には、大いに敬意を表すべきところと感じたところです。
あと、ホラーとしての主題とは全く関係ありませんが、工藤・市川コンビのコント的なやり取りは面白かった。工藤のセクハラ・パワハラに対して、市川がカウンターで制裁するというパターンは実に面白かったです。この辺りのコメディ要素も、人気の秘訣なのかも知れませんね。
最後にストーリーですが、正直「トイレの花子さん」の方が、出来栄えが上だったかなと感じました。特にオチの部分で登場した怪物は、蛇足だったように思えました。
令和の世にコワすぎの新作を観られる幸せ
この作品はクセが有りすぎて万人にオススメできる映画ではありません。
まずレンタルでも配信でもいいのでコワすぎを2本くらい観てみましょう。
そこで白石ワールドにハマれればこの映画は最高の作品です。
なので敢えて内容には触れません、願わくばシリーズが続きます様に。
「”新”コワすぎ」であり「”真”コワすぎ」ではない
さあ、何から書き始めよう…
コワすぎを知ったのは新作公開の丁度1年まえ。
ファンでいられなかった時間と取り戻すかのように、白石晃士監督のDVDやコワすぎを見漁って人生に必要な一本になった。
でも終わってしまった。
それも最高のカタチではなく、”置いてきぼり”を喰らったかのように。
※ここから完全にネタバレ有
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【コワすぎ!に幕を閉じるための”新作”】
「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」は今後予算的にシリーズを続けていくことに”メリット”がないため、一旦区切りをつけるためにも制作された一本らしい。
監督のキャリア的にももう十分名刺代わりの作品になったわけで、主演陣たちも俳優としてネクストステージに進むべきだというお考えから、新作をもってシリーズに幕を閉じたそう。
8年待ったファンにとっては、もちろん待望の新作が出るだけで儲けものなので無論喜ばしい事なのですが、いろいろな事情により”第三の世界線”のコワすぎを描かざる負えなくなった点がなんとも心苦しい…
確かに新作はまだか?と待ちぼうけを喰らい続けるより、新作を出し切り、後を濁さないカッコよさも素敵ですが、”大人の事情”という最大の理由がいくらか消化不良で、どうにも感情に収拾がつかないのです。
白石監督のそういう”潔さ”も好きですし、監督の作品ですので「コワすぎ」をどう生かすも殺すも勝手なのは確かです。
でも「ああ、もう彼らは必要なくなっちゃったんだ」という虚しさがぬぐい切れず寂しさにケリを付けられない、そんな自分の気持ちと対峙中です。
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【第三の世界線とは?】
本作は「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」と「超コワすぎ!」と違うバース設定らしいです。
市川はディレクターとして、工藤はプロデューサーになり一見立場は変わらずいつもの光景が待っているものだと期待していました。
しかし市川の拳には謎のパワーが宿り、工藤は自身の悪(暴力性)と向き合い、まるで”男女平等”と”暴力淘汰”を彷彿とする、”現代の日本”がまさに第三の世界戦の舞台でした。
本作には性暴力被害の過去があるキャラクター達が怪異と出会い、その悪の根源を断ち切ることが必要でした。
黒い男(加害者)は工藤(の無意識)であり、話の辻褄を合わせる意味でも工藤の性質は否定されるべきだっとのかな思います。
そうなるとやはり8年前のように工藤の支配的独裁勢力では、設定とメッセージに整合性がないということになってしまう。
だから第三の世界戦は生まれるべくして出来上がったのかなと思います。
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【コワすぎの主役って誰だっけ?】
本作で一番の注目の的は新たな霊能者の[珠緒先生]で、その弟子鬼村も師匠なしでは解決できないレベルでした。
年上の鬼村に劣ることなく、圧倒的力を持つ珠緒が場面を〆るという構成にやはり”世代交代”を感じざる負えませんでした。
そして珠緒ちゃんが見せ場を総ざらいし、工藤と市川は頼り切ることしかできない。
工藤さんのどんな手を使ってでも何とかしてくれそうな勝気なスタイルが欠落した今、本作は真に「コワすぎ!」の名を引き継ぐのに相応しいのでしょうか…(だから第三の世界線なんでしょうけども)
ただ、今回は工藤が本領を発揮するほど見せ場がなかっただけだと思います。
異界の存在である”赤い女”は実際のところ我々に危害を与えるつもりは毛頭なく、むしろサポート側。
そして本作でのヴィランは”工藤自身の獣性”であり、彼が最後に手を挙げたのは自分自身が最後なのかもしれません。
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【工藤の暴力性】
工藤は時代錯誤なキャラで、現代にいたら一発BANのアウトローです。
あくまで工藤の暴力が許されるのは異界の存在であり、無機質な人間への手出しは許されるべきではないと思います。
ただ今までのシリーズには、失踪した友人を助けたいと言いつつ秘密を隠したり、黙っていたりと非協力的な態度をとる輩にしか手を出してこなかったはず。
工藤は”真実”を知って、事実を目で確かめるまではブレーキが掛けられない暴走列車状態なんですよね。まっすぐで真面目としか思えない。
そして異界の存在って極端に理不尽じゃないですか。
どこからでも出てくるし、一方的に恨まれたり、あり得ないパワーがあって人間が立ち向かえなかった存在なんですよ。
それを物理的攻撃で何とかしてくれた工藤。
そして理不尽なのは現実も同じで、私にとって工藤は現実でサバイブする自分と重ねて、勇気を貰える存在だったんですね。
それを否定しなければならなかった本作を自分の中で消化しきるのは、あまりにも苦行で時間がかかってしまいます。
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【性暴力の描写】
同じく白石監督の「オカルトの森へようこそ」でも投稿者の三好さんがバスの車掌に「小さいころ酷い事された!」と訴えるセリフがあります。
本作も投稿者の3人は性被害にあった過去があり、そのうちの被害者の彼女は集合的無意識として霊的な存在になりつつありました。
コワすぎを終わらせるために逆算したら、工藤が黒幕だったというのは面白いですし、そのために集合的無意識である人間が生まれたというのもいいと思います。
ただ、なぜ投稿者たちが共通して性被害にあう必要があったのでしょうか?
よくホラーには表裏一体の「生」と「死」の表現が含む関係で、ヌードや性行為のシーンが多様されますよね。
例に「コワすぎ震える幽霊」でのエロシーンは観客へのご褒美要素だったらしい(「フェイクドキュメンタリーの教科書」参照)のですが、やり過ぎると成人指定がついてしまいます。
そのレイティング評定の調節のために”性被害”、ないしレイプを想起させるようにしたのなら少し手荒で雑かもしれないなと思います。
これは完全に私の考察というか所感なので、もし想像通りでもまったくミスリードでも正直何も変わりませんが、ささくれのように「なんか痛いな、気になるな」と気になるだけです。
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【私が新作コワすぎに感じたこと】
本作の次元が2023年現代とダイアルがあっているせいか
「ああ、やっぱり現実では工藤のような人間はいないんだ」と物語とリアルの境目を今一度思い知ることしかできませんでした。
コワすぎクルーたちはファンタジーの中だから成立できている。
本来工藤のような男は主役ではいけない、と言うことは彼が唯一彼らしくいられる異界の存在もない。
こんな被害妄想に近い連想ゲームが始まってしまいました。
それほどにコワすぎは私のバイブルで、支えで、最高のシリーズでした。
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【まとめ】
―――「”新”コワすぎ」であり「”真”コワすぎ」とは言えない
それが私の感想です。
・制作側の事情で第三の世界戦にせざる負えなかった
・珠緒先生のファインプレイにより工藤らの出番は割愛
・工藤の暴力性は淘汰されなければ成立しないストーリー
本作には花子さんや河童のようなアイコニックなキャラはいません。
口裂け女の呪物やコックリのしっぽのようなアイテムも。
そして工藤の市川も、霊能者の先生は全面アップデートが加えられ、現代的に軌道修正が加えられたように感じます。
いわば「新コワすぎ!」になるんじゃないかなと。
あのチープなバカバカしさは控えめになりました。
かと思えば黒地のシンプルなエンドロールではなく、”演者”を意識したラストになりました。
思えば私の好きだった「コワすぎ」ではないだけ、そして自分が一緒にアップデートできずに成長の足を止めただけ。それだけの話です。
でも昔の「コワすぎ」の呪縛に閉じ込められることが悪いわけではないですし、私は元祖工藤の作る「コワすぎ」のファンであり視聴者であり、あの世界線に取り残されることは”本望”にも思えるのです。
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