「なぜホラー要素を強めた?」変な家 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜホラー要素を強めた?
原作は未読。
家の間取り図から展開されるミステリーはちょっと面白そうと思っていたけど、ちょっとした不安も感じていた本作。いやー、なかなかだったな(悪い意味の方)。
序盤の間取り図を見ながら考察・推察する流れは面白い。殺人のための空間という推察はかなり強引で白けてしまうけど(殺人のためならお金をかけてあんな空間作るよりも、浴室のドアを簡単に開けられるようにした方がいい)。それでも1階と2階の図面を重ねるところとかミスリードとわかっていてもよかった。
ただ、その後の流れがよくない。初対面の女性を自宅に呼ぶあたりから、登場人物がとる行動がことごとく意味不明に感じてくる。さらにホラー的な要素を強めてしまったためにいろいろとメチャクチャ。どうやって雨宮の家にたどり着いたんだ?とか、あの家の子供部屋の床にあった傷とか(そもそも売りに出されているのにあの汚さはない)、売りに出されているなら内見すればよくない?とか。
あのホラー的なミスリードから、昔の名家のしきたりに流れていくのはまだいいとして、最後の儀式あたりから再度ひどい展開に。チェーンソーの登場とか、なぜあいつを!?(誰でもいいんかい!?)とか。あそこからあんなに早く燃えるもんかね。壁のラストもなかなかひどかった。
これは原作とは結構違うんだろうなと予想。他の方のレビューを読んだらかなり変えられているとの記述を多数見つけてしまった。なんでホラー要素をあくまで入れ続けてしまったのだろう。ミステリーじゃダメなの?ちゃんとミステリーで作ってたらもっと面白かったはず。
ちなみに中学生の集団が来たりしていたので若い子たちには面白かったのかな。でももう少し静かに観ろ!
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