イノセンツのレビュー・感想・評価
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自分の心臓の音が聴こえる映画体験
超能力に目覚めた9歳の子供たちが
団地を舞台に繰り広げるサイキックスリラー。
ヤングケアラー、
シングルマザーの夜勤労働、
DV、
と多様な問題を抱えた家庭で育った彼ら。
ただ友達が欲しかっただけのはずが
無垢な子供は力を無邪気に使い
虫を殺して遊ぶように
動物の命を奪い遊びはエスカレートしていく。
目を覆いたくなるような
残酷な展開に胸が張り裂けそうになりながら
何が起こるか分からない不穏な空気感に
心臓の音が聴こえるんじゃないかと思うほど
ドキドキさせられた。
現代社会の問題を
凶暴なほど心に突きつけられる経験は初めて。
とてつもない怪作の誕生。
昔みた、キャリー、を思い出す。
初めより、段々こわくなーる。要は超能力❓的な。ポルターガイスト的な。なかなか良かったですよ。10代の子供達の演技が上手すぎ。自閉症役の彼女、役づくりに感心でしたね。ホラー好きにはウケると思いますけど。自分は当たりでしたね。
これは怖い
未熟で脆弱で多感であるが故に他者に対して極端な行動に出てしまう児童心理をうまく扱っている。
子役たちは,いかにも近所の通学路を歩いてそうな普通の風情で台詞の語彙・センテンスも児童仕様。様々な出来事に対する反応や発言も,自身を振り返れば身に覚えがありそうものばかり。「こんな事をしただろう?こういう事を願っただろう?そうじゃないとは言わせないぞ」とせまられてるような,内から責めてくる迫力は,邦画でもハリウッドでも表現できないのではないか。
個人的には,前日にネコ愛映画みたばかりだった事もあって、あのシーンはキツい…
童夢やん。
無邪気で邪悪な超能力者(チョーさんではなくベンという少年)と、それを止める3人のエッちゃんのお話。
ある団地に夏休みのはじめ引っ越してきたイーダ。彼女の姉アナは自閉症で話すことができず、他人とコミュニケーションをとるのが難しい。
未知の土地で学校も休みでイーダには友達もいないし、暇でぶらぶらしていたらベンという少年に出会う。彼は未熟ながら念動力が使える。打ち解けるがベンの無邪気な暴力性にドン引きするイーダ。
同じ団地にアイシャという女の子も住んでいる。彼女は誰のでもというわけではないが、他人の心が読める。ひょんなことでアナとアイシャは出会い、心の声を読み合うことでコミュニケーションがとれる。
そして、何も感じていないと思っていたアナにも心はあり、しかも彼女も念動力が使える様子。
3人とは違い特別な能力を持たないイーダも、アイシャや、能力を増幅することができるらしいアナたちにより、仲良しグループになって遊ぶようになるのだが…。
能力が強くなって気に入らないものは傷つけていくようになるベン。彼を遠ざけることになったために、命を狙われる三人の少女。大人には起きていることの説明ができないイーダ。
子供と動物にしか、事態が分かってない団地。大人が知らない間に事が起き事が終わっている。
サイキックホラーとして、北欧の夏の風景や、単調な音楽が雰囲気を盛り上げます。子役さんたちも好演。
SF好きは、見てください。損はないよ
血の気が引くような…
童夢リスペクトで作られたと聞いて観賞したのですが、ちゃんと怖い。久しぶりにこんな不気味でずっと嫌ーな感じする映画見た。
猫のシーンが本当に嫌でこの映画もう最悪やわとムカついていたが、進むにつれて引き込まれてしまった。
周りの環境と子供の持つ不安定な感情が能力に影響を与え、力を振りかざしていくのは恐ろしい。
BGMもバッチリで場面転換しても不気味さが尾を引くのは本当に気味が悪いですね。
これは見てよかった。これこそ夏にピッタリな作品ですね。心は痛みますし、不快感は相当ありますが面白いのでオススメです。
子供の時って…
多少なりとも嫌なことを経験して大人になる。
そこに不思議な能力がつくと……
わかる気もするし どう解決したら良いのかわからず 自分で解決するために…大人に相談せずことを運ぼうとする。ましてや 不思議な能力あると大人には理解してもらえるはずがない。
かなりの恐怖だ!大人の自分がみても恐怖を感じ
どう終わらせるかだ!
子供の世界と姉妹ならではの関係性
子供の無知さからくる興味本位!からの恐怖。
子供育てるのが不安になった映画。
北欧ホラー感たっぷり。
子供達の狂気すぎるサイキックホラー。北欧製らしい静かすぎる緊張感がすごい。セリフだってたいしてなく、表情と仕草だけで淡々と狂気の世界に転がり落ちてゆく。子役たちの演技がすごいね。
最後、鳥肌の立つ表情
子供らの小さな世間の出来事の割には不穏な音楽が気になってた。
次第に積み重なる恐怖が音楽に追いつく。予想外の展開で終わるけどすっきりとはしない。
夏休みのバカンスに取り残された子供たち、という背景も最後には分かる。ちょっと物悲しい感じはそんな所からも来るんだろう。
低予算ぽいけど子供らの演技や設定のおかげで印象深いドラマになってた。
童夢と混同してはいけない。
演出、描写の技術が高い。
ジャック・オーディアール作品や
「トップボーイ サマーハウス」「アテナ」等の団地を舞台にした作品を、
考えるための補助線にした方が、
理解しやすいかもしれない。
「童夢」と混同してはいけない。
派手なサイキックウォーズにしない。
コントロールできない能力に目覚める子供達の作品も、
もうたくさんだろう。
と言わんばかりの、
117分は最後まで引きつける。
セリフも少なく、
子供たちの表情と、
あくまでも個性の延長、
大人たちは気づかない意味も問う。
イーダ、アナ、アイシャ、ベン、
それぞれを社会学的に、
あるいは医療的にカテゴライズするくだらない文言はあるだろう。(もちろんカテゴライズする事が大事な状況もあるだろうし、カテゴライズしない事への過信も良くない。)
病名をつけて、
カテゴライズして、
解決した風にみせて、
知らないふりでやり過ごす等々。
子どもたちは自分たちの、
感覚と力で解決する。
解決したのは、、、
イーダを救ったのは、、、
本作は、
ホラーでもサスペンスでもなく力のある人間ドラマだった。
やっぱり言葉にすると、
作品の良さ、
子どもたちの素晴らしさが、
半減してしまう。
倍速、早送りは苦手な方、
こどもたちの小さな気持ちが感じられる方、
各シーンの荒々しくて、
ガラスのように痛々しくて、
それでいて豊かで、
あらすじやプロットには、
現れない見落としてはイケナイ細部を、
じっくり味わいたい方にはおすすめ。
なんかおしゃれにしたかったんか?
最初は普通におしゃれだなぁとか、なんか面白くなりそうってワクワクして見始めた。
まず、人操る能力のとこ全部いらんし、おしゃれ感出してくる割になげえわ笑
あの長さなら、ラストバトルもっとダイナミックでバチバチな戦いにしろよ笑
あと、おしゃれ感出すわりに長いから、おしゃれ感がいつのまにかうっとおしい感に置き換わってたわ
愛猫家は観ない方がいいですよ。
今年観た映画の中でもっとも恐い映画です。
心のうちにじわじわ滲みてくる恐怖はなんとも言えません。
ジャンルとしてはホラーではないけれど、そこいらのホラーは太刀打ちできないでしょう。
清水崇や中田秀夫が束でかかっても勝てませんね。
惜しむらくはラストが平凡ですね、サプライズが何にもないのは残念でした。
あと猫の件、要りますか?
あまりに下衆すぎて、最初帰ろうかと思いました。2023年にあんな下衆な表現でしか男の子の残虐性を画けないとしたら、あまりに非常識すぎる。もっと他の表現方法はなかったのか?
制作スタッフの品位を疑いますね。
ジュニアサイキッカーの物語
はじめは子供特有の無邪気な残酷さを繊細に描いた映画なのかなと思い見てた。
前半から目を背けたくなる描写があり、ヒリつく緊張感が全体を覆う。
やがてひとりの少年がその能力を誤った方向へ使いはじめると、その惨さと恐ろしさにスクリーンを直視するのも難しくなる。
大きな音で驚かすだけのホラーや失笑してしまうようなJホラーよりも、ある意味では怖い…。
しかし、終盤にかけてハリウッド映画のようなサイキッカーたちの対決が始まってしまい、これまでの張り詰めたトーンとのギャップに思わず笑ってしまう。もったいない。
人の痛みが分からない人間が過剰な力を持ってしまう事へのアンチテーゼ…というのも無理があるような気がするし。とにかく最後がもったいないなぁ。
純粋な悪。
ビリーアイリッシュが主題歌を歌った、フライトバーンに少し通じるものを感じました。
人は成長するにつれ善悪の判断を身につけていきます。
やりたい放題したくても理性が邪魔します。
赤ちゃんはどうだろう?泣きたい時に泣くし笑う、寝たい時に寝る。
そう言った意味で純粋な悪魔であり天使だと思います。
自分にも思い当たる子供の頃の純粋な残虐性にぞっとしました。
今年の猛暑にお勧め、下手なお化け映画よりよっぽど涼しくなると思います。
雰囲気は良かったですが地味なサイキックスリラー
レビュー評価が良いのと知り合いがお勧めしてたので見てきました。
北欧発のサイキックスリラーという触れ込みですが心理描写が多く派手なアクションは皆無でした。
罪悪感のない少年少女たちが徐々に未知の能力に目覚めていく過程にかなり時間をかけて描いています。
後半はその能力を制御できない少年が様々な理由で暴走して行きさてどうなるか・・・、という展開でサイキック物としてはかなり地味ですが雰囲気はあり見て飽きなくて良かったです。
団地が舞台で大友克洋「童夢」と「AKIRA」の影響がかなり大きいのがわかります。ラストもそのままでした。
おススメ度は普通のちょい上というところでしょうか。
「童夢」を劇場アニメで実現してほしいです。
特殊な能力を持つ子供の喧嘩かな、、
キャリー、炎の少女チャーリーといった特殊な能力を持った子供が些細なことで喧嘩して大惨事になる感じの作品です!
後半は先が読めてきますね、、この手の映画は、、
良くもなく悪くもなくって感じです!
気になる方は観てください!
北欧チルドレンの隠れた超能力。
ノルウェー・デンマーク・フィンランド・スウェーデンの合作映画。予告編は観てなかったので、勝手にハードル上げて着席。
主人公は夏休みに引っ越してきた、女子小学生のイーダちゃん。結構優しい両親と喋れない自閉症の姉アナとの4人家族。夏休み中なので同級生と友達になれない彼女は、友達作りに近所のグラウンドに行く。そこで出会った男の子ベンジャミンが、面白いものを見せてくれるって
、2人で森に遊びに。うそ!こいつ超能力者かよっ!?しょぼいけど。
えっ?猫ちゃんにどうしてそんな事しちゃうのよ。こいつ、結構悪い奴なのかなって思っていると、それから始まる超能力スリラー。ベンは、物体を動かせる、他人の考えが分かる、他人を動かすことができる。へぇ〜って思ってると、女子のアイシャにも超能力が!
とにかく、ベンが感情をコントロールできなくて次から次へと犯罪を犯していく。何だか不思議なのが、自分が犯してるのに、毎回反省してる感じ。この能力、危険。反省しすぎて、自分を誰かに殺させるんじゃないかと思ったくらいだった。そのうち、イーダとアナにも超能力が。特にアナの症状の変化で泣けた〜。
予想をこえた展開で、ずっと不安でハラハラドキドキ。凄く楽しかったです。
ただ、最後は中途半端だったのが残念でした。もしかして団地の子供達、皆んな超能力あるのかな?だったらなぜ大人には分からないの?
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