イノセンツのレビュー・感想・評価
全148件中、81~100件目を表示
AKIRA方式も良し。
大友童夢が整理再解釈され最適物語に変奏、
高純度に実写化されたことを祝す。
特殊能力の微弱静謐さと制御困難さが勝因。
無垢と正義と邪悪の不安定な交錯をスリルの主軸に置く脚本の上質。
主役に特殊能力を持たせないAKIRA方式も良し。
良作連打の新鋭に期待。
私的年テン上位当確。
子供って怖い
子供って親がしらないうちにネットワークができていて、ましてや今回は特殊能力者の子供がでてくるからさらに怖い。
加減を知らない子供が能力を使うわけだからさらに怖い。
ぞゾッとくるこわさを味わいたいひとは是非とも劇場にてご覧ください。
僕は海外Blu-rayにて観賞したので是非!
親の知らない子ども
覚悟してたけど、覚悟足りなかったみたい。
マジでゾッとするほど怖い。最近見たホラーが「忌怪島」だから、余計ビビる。心にチクチクと刺さる恐怖。間違いなく、今年トップのホラー映画でした。こういうのが、無性に勧めたくなるんだよな...。
開始1分で察する。あ、ヤバいやつだこれ。
驚かせてくる訳じゃないのに、何かが常に迫ってくるような気がして、鳥肌が止まらない。重力を無視したカメラワークと天気はいいのに気分が晴れない演出。何をしれかすか分からない子どもたちの奇妙な動きが、目を逸らしたくなる。ああ、やめてくれ。それ以上過激化しないでくれ。見たくないはずなのに惹き付けられる。自分もそっち側に行ってしまったってことなのか...。
主人公のイーダが「外に行ってくるね」とか「アナと遊んできていい?」と言う度に、やめたがいいよと止めたくなる。なのに、母親はそんなことも知らずにいってらっしゃいと声をかける。しかも、大事な時に限って晩飯だからと止める。親ってのは、子どものことを全部理解するのは不可能なんだ。親に限らず、自分の兄弟や友人のことだって。「意地悪してくる子が居たらどうする?」というイーダの質問に対しての返答も残酷だ。言葉数が少ない映画だからこそ、ひとつひとつのセリフが心を砕く。
エスパー少年・ベンはかなりのサイコパス。
死というものを理解していないのか、理解しているけど死への恐怖より探究心が強いのか、どちらにせよテリファーのクラウンと並ぶ、今年トップクラスの悪です。度々叫ぶのは、抑えきれない自分の力に怯えているのか?それとも、後から恐怖が襲ってきているのか?正体が掴めない不気味さがたまりません。この映画に出てくる子どもたち、異常なほどに演技上手くて心臓飛び出る。イーダは、成長したら驚くほどの美人になりそう。
ラストなんか芸術的で見とれてしまうんだから。恐ろしいのに美しいんだもん。もっとぶちかましてくれても良かったんだけど、この湿っぽい感じがいいのかも。あとひとつ、不満を言うなら、もっと要素が欲しかったかな。中盤は結構同じことの繰り返しだから、ちょっと退屈。アナ、めちゃくちゃいいキャラだから、もっと見せ場があってもいいと思う。
でも、かなりの大満足。正直、ここまでとは思っていなかった。レビューを書いているうちに、楽しくなってまた見たくなってきたので、星4.0からひとつランクアップ。小規模だけど、めちゃくちゃ面白いです。覚悟の上、ぜひ。
違うじゃん
「住宅団地を舞台に、子供たちが隠れた力に目覚めるサイキックスリラー」って違うよね。
主人公の少女が、人と気持ちを通じ合わせる方法を知るという話じゃん。
「童夢からのインスパイア」とか聞いてたから、観る角度を間違えたじゃん。
23-097
退屈な夏休みが狂気に染まる😨
子供たちの何気ない行動が次第にエスカレートして、善悪の境界を曖昧にし、後戻りできない事態へと変わる。
大人への秘密はあまりにも恐ろしく、
大人たちはそのサインを見落とす。
セリフ少なめで、
子供たちの表情と動きだけで話は進む。
十分怖かったです😱
正邪がない。だから…
無垢で幼い魂と、だからこそ制御できない感情と過剰な力。そこに正邪は感じられない。喜び、悲しみ、怒り、怖れ、憎悪、孤独が、殆ど発作的に発露しているだけ…。だから恐ろしい映画だった。
雰囲気良し
夏休みの子供たちのサイキック対決。
鬼滅の刃みたいな過剰な説明台詞にせず、
むしろ極力台詞を削ったところが成功の一因では。
煽った演出にしててもマーベル系みたいな感じになるし。
話だけ見たら、どこにでもありそうな内容なのを
うまいこと料理したな〜と言う印象です。
80点 不気味な演出がクセになる。
とにかく不気味で音楽、効果音、演出で上手く私たちを楽しませてくれる作品です。
演じている方たちもその物語にピッタリで演技で成り立った映画だと思う。1番の驚きは子供がメインということ。
ほぼ子供たちで物語が進む。内容はともかく演出はとても工夫しており他の作品では出せないと思う。
派手な爆発とかが全くないがジワジワ怖さが出ていると思う。よく上映時間2時間もったなぁって感じです。
1つ言いたいことはわざわざ猫を殺す演出をしなくてもいいと思います。猫を飼っている私としては演出と分かっているが嫌な気持ちになったので他のことで表現すればいいのになと思いました。
不気味で不快で気味の悪いスリラー
最初から最後まで、とんでもなく恐ろしいことが起きてしまうのではないかという緊張感が続くサイキックスリラー。不気味な子どもたちによる静かな超能力バトルが繰り広げられる不快指数高めの作品です。
「ネコが酷い目に合うので注意」という事前情報により覚悟して挑みましたが、キツかった…。あの時点で、ヤツに対する同情の余地はゼロになりましたね…。
メインキャラクターの4人の子どもたち(一人はティーンっぽいけど自閉症)、序盤は興味本位だし、子どものタチの悪戯…でしたが、どんどんエスカレート。無知が故、善悪の区別が付かず、その場の感情に任せて取り返しのつかないことをしてしまう。その悪気の無さや無邪気さの表現が上手なので、ずっと不快な展開でもやもやしました。(褒めてます)
そしてキャッチコピーにもなっていた通り、大人はコレに気付いていない。ややネグレクト的な親もいましたが、決定的な毒親ではないし育児放棄ではない。でも、やや無関心だったり、やや親として未熟だったり、少し不安要素がある家庭。この辺りの家庭環境描写と伴う子どもの心理描写が絶妙で、淡々と地味な画が続くのに緊張感と集中力が続き、観た後の疲労感もたっぷりでした。
ラストの結末がちょっとぶっ飛び展開というか、雑に感じてしまったり、ネコちゃんの一件など、好きなタイプではありませんでしたが、この夏の胸クソ作品として味わうことができたので良かったかな。
ジワジワくる北欧サイキック・スリラー
ジャンルとしては超能力バトルもの。
超能力に目覚めた子供たちが主役。子供ならではの純真さ、それと同居する残酷性がエスカレートしていく、ジワジワとしたサスペンスに惹きつけられる。
北欧の雰囲気、子役たちの神がかり的演技が印象的。
民度が低い。映像などは優れてるし、主演の子と自閉症の子、その友人の...
民度が低い。映像などは優れてるし、主演の子と自閉症の子、その友人の女の子も良かったけど、キモいし、楽しくない。結果的に自閉症の理解も薄っぺらいし、むしろ色物にしている。現実を反映しているとはいえ、あまり必然性もなく、移民や人種で色分けしているのも稚拙。何でこういうオカルトものが賞を取るのかさっぱりわからない。
北欧サイキックスリラー
北欧のサイキックスリラー作品。
能力を持った子ども、あの殺風景な団地にブランコ、そして暴走。
どうしても「童夢」を思い浮かべてしまいますが、派手さを抑えた演出や色味に淡々とした感じが北欧っぽく纏まっています。
また、子ども達での戦いや、静かですがガムランを使ったような音楽には「AKIRA」を思わせました。
能力の覚醒と感染、増強に暴走と、次々に成長する姿は正に子どもそのもの。そしてその遊びはやがて狂気へ。
子どもならでは無垢な心と危なげさ、そのミニマムな社会にある怖さも描かれていたと思います。
大友へのたっぷりなオマージュとそれを北欧作品にちゃんと落とし込んだ本作、じっくりとした作りでとても面白かったです。
子役の演技に驚嘆
大友克洋にイマジネーションをもらっているということで、設定は実にAKIRAっぽい(実際は童夢を元にしているそうだが、そちらは未読でした・・・すみません)
※追記:あらすじだけ読んでみましたが、確かに本作の内容とリンクする部分多いですね
スケール自体は小さい話なので、おそらく制作費とかは抑えられているんだろうな、と思うのだが、子供ながらの残酷さが強く印象付けられる
全員、悪いことなんかしなさそうな見た目なのに、超能力が使えるサイコパスが混ざっているので大変なことに
主に子供達がメインで話が進んでいくが、子役の演技は本当に素晴らしい
特に自閉症という難しい役を演じた、アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタッドは観た人全員が驚嘆するに違いない
時々自閉症から脱したときに凛々しい顔をみせるし、よくみるとモデルのような体型だし、実際は頭も良いんだろうなと思ってしまう所もあったが、自閉症の演技全般は本物を連れてきたのかと思ったほど素晴らしい
まったくの無名な役者のようなので、今後の活躍に期待したい
肝心なストーリーの方は、最後の盛り上がりが若干欠けていて残念
アクション巨編ではないので仕方ないが、もう少し捻りがあればもっと良かった
家に帰ってから検索して、子役達が全員仲良さそうにじゃれている写真をみてホッコリした
不安と怖れ
観終わったあと、ぼくには子どもたちの不安や恐れといった感情が強く印象に残った。
その最終的な発露が超能力という形をとって現れるのだろう。
どこかよそよそしくて冷たい団地の風景。
物語はほぼその敷地内と鬱蒼とした森のなかで展開し、子どもたちの世界のなかだけで進行する。
この作品に登場する大人たちは背景の一部のようなものだし、そもそも大人たちには自分の都合があり、子どもたちの不安や恐れにまとも取り合っている余裕などない。
体温が低い絵と終始漂う良くないことが起きる気配。
積み重ねられていく不安と閉塞感。
ホラー的演出を随所に散りばめながら、丁寧に子どもたちの感じる不安や恐れが積み上げられていき、観客はノルウェイ郊外の団地に閉じ込められている。
孤独の果てに生まれたケモノ
好きだ。子供を孤独に追いやっているものは何か?そんな事を孕みながらも、独特のスリラーテイストを維持しながら突き進む物語。主人公たちとそれ以外を分けた境い目もソコだったりするので、人に寄って「救いであり救いでない」不思議な映画。
でも、知っておくべき本質は描かれてる、ホラーでは片付けられない良作でした。
バカとハサミは使い様‼️❓正義のミカタはここにある‼️❓
昔の日本の漫画を起源として、ある意味、使い古されたストーリーです。
でも、この映画は、脚本といい、演出といい、演技といい、とても個性的です。
悪い奴のキャラは、ステレオタイプで、三流です。
でも、姉妹のキャラは、独創的で、素晴らしい、感情移入どころか、魂まで引き込まれるかと思うほどです。
悪い👎少年は、超能力が無くても、数倍殺しをする、しそうな奴らが、日本を含めて世界中に溢れています、少年法反対。
でも、この姉妹のような、命懸けで、正義を貫こうとする人は、貴重です、生きる指針になりました。
悪い少年が殲滅👎された時、喜びの快哉をしました、殺しを観て快感を覚えた初体験です、ありがとうございます😭
私も腐敗した行政機関の一員として、姉妹のように、悪い幹部を殲滅したいものです、命懸けの正義で。
稀に見る、凄い演技を、眼にするべし。
虎・馬!
大好きな「童夢」からインスピレーションを受けた作品と知って鑑賞。
大友先生の世界観をどこまで表現出来るのか。。期待が高まります!!
!!!
筋もほぼ原作に沿っており、
加えて、北欧特有の景色を取り込んだ映像美!
印象深いシーンの再現度も高く、制作側の
「童夢」に対する愛情と深い理解度に感動した!!
舞台が団地というのもポイントで、その独特の雰囲気やそこに暮らす人々の背景までもたやすく想像出来るのだ。
無機質な四角い建物が立ち並ぶ。
外部から遮断されたかのような独特な世界がある。
そこを舞台に、長期休暇中でバカンスに出かけて留守の家庭が多い中、どこにも行けないのであろう残された少しの人々。
4人の少女らも居残り組で、それぞれの家庭に問題を抱えている。
ここがポイントで、その設定が徐々に効いてくる!
死角だらけのその場所で、大人達が気づかない子供の狂気が暴走する。
自閉症の姉、アナにばかり向けられる両親の愛情に嫉妬するイーダ。
物言わぬ無反応なアナへの意地悪はその心の苦しみがわかりとても辛い。
そして、
育児放棄されている?いつも1人の少年ベンと、
こちらも母親は鬱?白斑の少女アイシャ。
どちらも片親の家庭で、愛に飢えているように見えた。
引越して来たばかりで友達もいないイーダとアナはそんな2人と遊ぶようになり、、、
この4人が抜群に良い!!!
昨今のコンプラ重視にしかみえない多様な人種を無駄に配するそれとは違い、人種的なルーツが異なる子供4人をキャスティングした事は絶対的に必要な要素だ。
白人マジョリティの子供達とは距離を置く4人。ノルウェーの移民問題も反映しているかのよう。
この様な背景は狙ってはいないかもしれませんが、勝手に想像が膨らんでしまう。作品に奥行きをもたらした事は確かで見事なキャスティングだ!
「イノセンツ」
うぶな、経験の少ない、
無邪気な、天真爛漫な。。。
善悪の区別が曖昧な子供達が、危険な遊びをエスカレートさせていく様は、目を逸らしたくなるのだが、反して一瞬も見逃せない。
トラウマ再び。。
そんな体験は正に「童夢」だ!
ラストの解釈、、
あなたはどう読みました?
惜しいのは1つだけ!
3家族が抱える家庭の問題の描写がやや不足か。。
もう少し加えてくれていたら満点!!
発想の転換が凄い
地味な映画だが、じわじわ来るホラーが良作。
派手な演出、展開、カメラワークなど一切ないが、だからこそリアルに思える。ミッドサマーを思わせる気持ちの悪いスリラーで、映画館で観るべき作品。
やべぇヤツ来た…
元々、なくすほどの語彙力がない私。こういう映画を観ると、巧く評せない自分が残念で仕方ありません。
何となく「1日(ファーストデイ)」は混むだろうと、一日遅らせて水曜のサービスデイにTOHO日本橋へ。小さい箱(シアター2)でしたが、18:20の回はまぁまぁの客入り。相変わらず情報シャットダウンして挑む私としては期待が高まります。
そして始まって早々、まだ状況を呑み込めないうちからもう何となく意地悪く、嫌な気持ちになります。更に、そんな気分を助長させる劇伴が輪を掛けます。最初に言っておきますがこの映画、ずーっとこの調子です。観ていて逃げ出したい気持ちを抑えつつも、「この展開だとこれが次にこれが起こるんじゃないの?でも起きたら嫌だな、、、わー来る、来る、来る、ギャーッ!」(ホンと語彙力無くてすみません。。。)兎に角、何なのこの「お約束展開」と思いつつ、これだけ容赦がなく嫌ぁーな気持ちにしてくれる映画に感服です。
中でも特にえげつないのが「音」演出ですね。気に障る音で嫌悪感を生ませ、起こることを否が応でも想像させる具体的な音で恐怖を煽り、極め付きはまさにそれが起こった時の「音」。特に何度か聴かされる「アレが砕ける音」はトラウマもので要注意です。
そして、キャスティングがまた絶妙。メインキャラクターの4名がいずれも表情、仕草、間合いなどトータルで素晴らしく、展開における組み合わせや、さっきまでとは明らかに異なる関係性の変化など、状況の悪化を説明不要に感じさせてくれることで、観ている我々に逃げ場を与えません。
ギミックとしては特に新しくもないのに、ありそうでなかったアイディアで終始楽しめます。とは言え、万人受けタイプからは程遠く、不気味が好きならちょっと覗いてみてもらい、出来たらひっそり共感したいような作品です。個人的には結構好き。素敵です。
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