名探偵ポアロ ベネチアの亡霊のレビュー・感想・評価
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ケネス・ブラナーのポアロはタフでエネルギッシュ
レトロなベネチアを背景に、
描かれるのは、現代に通じる人の業。
皆が皆、自分本位で、亡霊よりタチが悪い。
殺伐とした世界に、闘いを挑み続けるポアロを応援したい。
予告見た時からポアロでベネチアが舞台の話なんてあったかなと思ってた...
予告見た時からポアロでベネチアが舞台の話なんてあったかなと思ってたら『ハロウィーン・パーティー』を翻案したものだと。
原作だと子供殺されるからそのままの映像化は避けたのかな。
ここまで改変するならオリジナルストーリーでもいいのではと思うけどね。
舞台を観光地とかに変えるのは昔の『地中海殺人事件』でもやってたからいいのだけど、屋敷に籠もりっきりで運河でアクションとかするわけでないので余り活かされてないような。
尺は103分と短いのだけど、一人ずつ尋問するシーンが多いせいか体感時間は120分くらいに長く感じますね。
暇なときのサービスデーとかでぶらっと入って観るには丁度良いかもしれません。
ハーヒュー(私の感嘆の声)
このジャンルの映画大好きなので めちゃ堪能できました!びっくりするシーンが多いので私は声が出てしまい恥ずかしかったです😁カメラワークが最近のYouTube見てる様で新鮮でしたよ!私はとても楽しめました 映画ならではの雰囲気もたっぷりです!
程よいホラー的な味付けが良かった
ケネス・ブラナー監督・主演のポアロシリーズの第3弾でした。ポアロと言えばデヴィッド・スーシェ、デヴィッド・スーシェと言えばポアロと言うほどに人口に膾炙しているポアロのテレビシリーズに"挑戦"するケネス・ポアロですが、第1弾の「オリエント急行の殺人事件」はオーバーアクションじゃねと思ったものの、第2弾の「ナイル殺人事件」では慣れてきたせいもあってか、結構嵌ってきた感じでした。
そして迎えた本作ですが、原作の「ハロウィーン・パーティ」の本筋を踏襲しつつも、舞台をベネチアに移したことを始め、登場人物やシナリオを大幅に変えており、全く新しい物語として楽しめました。特にホラー的な味付けはデヴィッド・スーシェ版にはなかった(というか原作の小説にもなかった)ものであり、この方向性と程よいバランスは非常に良かったと思います。
また、舞台となった水の都・ベネチアの風景が美しくもあり不気味でもあり、この辺りの映像美も見所のひとつだったと感じました。
そう言えば「オリエント急行の殺人事件」は東ヨーロッパ、「ナイル殺人事件」はエジプト、そして本作がベネチアと、ケネス・ブラナーのポアロシリーズはいずれもロンドンを離れた場所での事件であり、またオリエント急行は雪の白、ナイルは砂漠と太陽の黄、そして本作は水の都の青と、作品ごとにこだわった色調があるようで、仮に第4弾があるのであれば、舞台がオランダでチューリップの赤がイメージカラーになるのかなと想像したりしたところです。
俳優陣ですが、ケネス・ブラナー以外で注目したのはミシェル・ヨー。「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」で本年の米国アカデミー賞主演女優賞を受賞した彼女が、不気味な霊媒師を怪演しており、個人的にはエブエブより良かったんじゃないかとすら思いました。
過去二作を上回る
オリエント急行、ナイル川の二つを観てイマイチを感じていましたが、本作は鑑賞後の痛快感は抜群でした。
偉そうに物申すとケネス・ブラナーの成長がいろいろと感じられました。
・簡潔に分かりやすいんだけどピタピタとフラグを回収しているようで鑑賞者の盲点を突いてくる面白さ
・妄想と現実の境界の描き方
・各キャラの背景、物語が糾える縄の如く進んでいく様子
・ベネチアの街が映える映像に恐怖感や不安を煽ってくる音響。
原作は一切知りませんのでラストのラストはやられた思いでした。
ベネチアに行きたい
ミステリとどちらを観るか悩んだ挙句、やはりベネチアが舞台の映画を観たいと思い、こちらにしました。
ベネチアの街並みはそれほど多くはなかったけど、やはり、ベネチアの雰囲気を充分に堪能出来て良かったです。
で、肝心のポアロ映画としては、何しろずっと暗い場面が続き、うかつにも途中で二度ほどウトッとしてしまいました。
でも、ポアロの謎解きは相変わらず面白く観れました。
といっても、やはりミステリも観に行くかな~(#^^#)
悪くは無いが・・・
ラストの推理はちょっと強引?
どうやってそこにたどり着いたのか?
イマイチ納得出来ないなぁ。
一人目が死んだ時、あんなにうまく刺さるだろうか?
犯人が水に落下した時、即死なのはなぜだろう?
過去作に比べたら疑問が残るかな。
ホラーチックな雰囲気は緊張感があって良かったと思います。
続編があれば観るかもね。
観る人が???なポアロ解説
美しい水上都市ベネチアで、名探偵ポアロは、子どもの亡霊が出るという屋敷での降霊会に参加した。そこで招待客が殺害される事件が発生し、犯人が実在するか、亡霊なのか、不明な殺人事件の真相究明に挑む・・・という話。
これ、観てる人が???ってなるんじゃないかな?
ポアロ1人でペラペラしゃべり続けるいつものパターンだが、作り方が悪いのか、眠くてたまらなかった。
原作を読んではいないが、本もこんな感じなのだろうか?
置いてけぼり感が残るポアロ解説でした。
ポアロのヤル気スイッチがオンに。ウダウダくすぶってたポアロの再生はやはり謎解きだった。
最初のほうで、ポアロが、知り合いの作家女史に、「世界で1番頭がいい自分でも、降霊会のトリックを見破れなかった。だけど、もし世界で2番目に頭がいいあんたに謎解き出来るならやってみなさいよ」みたいな感じで上手くのせられた場面が面白かった。
その少し前に、「あんたの作品は全部面白いけど、ここ最近の3作は駄作ネ」とか言ってコキ下ろされていたし、自分が2番目と言われたことに内心カチンと来てて、負けじ魂に火が着いたのかもしれない。
後になって作家女史とポアロのボディーガードが最初からグルであったことにポアロも気付く。だけどこの時点では、(どうも最近やる気がないし、作品もイマイチらしい)ポアロは彼女にヤル気スイッチを押されたのじゃないかと思う。
さて、心霊現象は全て幻影だったのか?ポアロが話したドアに半分隠れた少女や聞いた歌声は幻だったのか? それらをどう解釈するかは見る人によって様々だろうが、娘を殺した母親が海に引き込まれていくシーンは示唆的だ。
事件解決後、ポアロは今までの心霊現象も全て幻覚だったと断じる。しかし聡明なポアロのことだから、この世には科学や自分の知性だけでは解明できない謎(心霊現象だけでなく)が存在するかもしれないと0.01%ぐらいは感じていると思う。
この作品がミステリーとして優れてるかどうかは分からないが、ポアロが最後にポンポン謎解きしていく様は小気味良かった。
戦争で心を病んだ父親と、それを暖かく見守る早熟な男の子の親子関係が良かった。今で言うヤングケアラーっぽい。部屋に外から鍵をかけられ殺人フラグが立ったときには、この子の父親を殺すのだけはだけは勘弁してくれーと絶望的な気持ちになった。終盤、この男の子にかけるポアロの暖かい思いやりにウルっと来た。
生き残った人達はそれぞれ新しい一歩を踏み出す形で去っていく。聡明な男の子が新しい家族のもとで幸せになってほしいと願わずにはいられない。ポアロも復活である。
スクリーンで観る、最高に贅沢なクリスティーンの舞台劇
ハロウィーンの夜、しかも嵐の中屋敷内で起こる密室殺人❗
これだけでもう、ワクワクしてしまいませんか🎵❓️
余計なVFX等使わず、「音」だけでサスペンスを盛り上げて行く❗️
さすが舞台演出が好評なケネスさん
キャストのメンメンも、チャラ着くこと無く、堂々と大人の雰囲気漂う作品。(顔のアップがやたら多い)
趣旨は違うが公開中の「ホーンテッド・マンション」と、味比べするのも楽しいかと⁉️
体感するミステリー
謎ときよりもヴェネチアの雰囲気や美術を楽しむ作品かな。
早い段階で、犯人の目星はついた。このパターンは、今では珍しくないからね。
IMAXで鑑賞したから、子供の囁き声があちこちから聞こえてくるし、轟音が四方から振動で伝わってくる。体感するミステリーといったところかな。
MI2もそうだったけれども、コロナ禍で人がいなくなったヴェネツィアは、水も澄んでいて本当に美しい。エンドロールでヴェネチアを一望できるが、このショットは最高でございます。
今回も自分のアップ多め
自分大好きケネス・ブラナー監督・主演。
ということで、今回も自分のアップ多めです。
たださすがに前作でやりすぎて注意されたのか、
今回は「5秒以上の連続アップは禁止」と契約に盛り込まれたようです。
(憶測)知らんけど。
でも5秒ギリギリ「アップ長くな…?」て言いかけたら終わる感じ。
こずるい男。
IMAXフル活用で、でっかい画面でベネチアを堪能…
ただ密室劇なお話なので、そんなベネチアを拝めるのは、
始まりと終わりくらいなのは、少し残念でした。
後味の良い終わりだったのが救い。
安定感のあるシリーズ
ベネチアで隠居生活を過ごすポアロの前に、霊能者による降霊会の誘いが舞い込み…。
シリーズ3作目。今までの2作に比べてやけにこざっぱりと纏まっている気がするが安定感のあるシリーズになって来ているため、このまま全作やって欲しいです。
終始淡々として派手さはないのね
前2作に比べてかなり地味な印象。終始薄暗い画面と派手な立ち回りもなく淡々とした展開。
そしてまた謎解きシーンに盛り上がりがない。スカッとするのを期待するとちょいとガッカリか。 ポワロといえは、有名なのはオリエント急行とアクロイド殺人事件だが、後者の方は今となっては犯人は意外でもなんでもないので、映像化はないわな。
もしかすると、一番薄く感じたかもしれない。 でも、作品は相変わらず...
もしかすると、一番薄く感じたかもしれない。
でも、作品は相変わらずよくできてるなと思わされる。
今作も、個人的にオリエント急行をこえることはなかったけれど、ベネチアの街の映像とともに楽しませてもらった。
格調高く上質なミステリー
原作はアガサ・クリスティの長編33作中の31作目、これまで映画化されたことはありません。(デヴィッド・スーシェ主演のTVはあります)
その原作をほとんど別の作品と思えるほどに改作し「ホラー」要素を加味した上でポワロの弱さ、人生観をも織り込んだ意欲作です。
製作・監督・主演を務める名優ケネス・ブラナーの演出は前2作と比較しても「キレキレ」であり、ベネチアという「沈みゆく遺産」の風景(特に夜)を巧みに取り入れて飽きさせません。
ケネス・ブラマーを始めとする役者陣の演技全て熱演であり、かつ英国・米国・フランス・イタリア・アイルランドといかにもクリスティが好きそうな国際色に溢れていて必見です。
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