名探偵ポアロ ベネチアの亡霊のレビュー・感想・評価
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たゆとうのは都の水か人の心か
趣き豊かな都の香りを漂わせ
旧市街広場あたりの賑わいや
路地裏の生活感を
外灯の上から見渡すかもめ
湿気に濡れた石畳には
安心してエサを求める鳩が群がり
ゴンドラのなめらかな動きに
櫂を漕ぐ長い影がリズミカルに混ざる
この場所が魅惑的に胸にのこす
イメージはただの異国ではない
あの蒼い水がくまなく囲む街全体が
どこか不思議な物語を隠しているような
そんな佇まいで惹き寄せるからだ
この日本の風景とはまるで違う
冒頭からの街並みの描写に
瞬殺されるようにひきこまれる
美しく気高く近寄り難い
その代名詞のような仮面が映ると
不穏な空気がピンと張り出す
絶妙な技は惜しげもなく
古い木戸が重く擦れて開く音
羽ばたくオウムがみつめる目
充血した目にこみあげる涙
忘れたころに突如なる仕掛け時計
揺れうごく蝋燭の灯り
誰かのささやき
怨念をかかえ浮き上がる文字
豪華絢爛なベネチアンガラスの
シャンデリアが落ちて砕ける様
不安を次々と増やす
しかもすべてが
美しすぎるような映像で
これでもかと
繋がるからくりが紐解かれながら
不敵な泣き笑いの仮面が
ようやく外れるあの現場へ…ぜひ
レイトショーで行かれることをおすすめしたい
ミステリーはもちろん、映像を堪能できると思います。
そして、あのベネチアに行きたくなりますね。
水の都ヴェネツィアの映像美をもっと見たかったー。😂
2023年劇場鑑賞15本目は、「名探偵ポアロ 〜ベネチアの亡霊〜」
アガサ・クリスティ原作の名探偵エルキュール・ポアロシリーズのリメイク版第3弾。
原作「ハロウィーン・パーティ」の脚本を改編し、物語の舞台をロンドン郊外からイタリアの水上都市ベネチアに移した猟奇的でミステリアスな殺人事件。
なんと殺人現場には林檎が落ちているんです。🍎 はたまた犯人は樹木希林かエブエブのミシェル・ヨーか⁉︎ 笑笑。
ベネチアの水上に浮かぶこの屋敷で起こるおぞましい事件の真相は果たして亡霊の怨念か、それとも隠されたトリックがあるのか? 名探偵エルキュール・ポアロの推理がうごめく。
登場人物の相関関係を理解するのがちょっと難しかったけど、ポアロの尋問〜考察〜推理の展開が面白い。
死者の亡霊がテーマなので、おどろおどろしいシーンが連続でちょっとホラーです。😱
個人的には水の都ベネチアの映像美をもっともっと堪能したかった感じかなぁ。🛶🍕🍝🍷🇮🇹
#映画好き #映画は映画館で #映画は劇場で #イオンシネマ金沢フォーラス #アップグレードシート #名探偵ポアロベネチアの亡霊
ホラー要素強め
ケネスブラナー3作目のポアロ。今回の舞台はベネチアということで、今作もロケーションが最高!水路や細い小道が張り巡らされる美しいベネチアと、ちょっと不気味な空気感はピッタリで素敵。
ただ、今回は基本的にずっと館の中で物語が展開するため、ベネチアの街並みは少ししか出てきません…残念。また、「オカルトを信じないポアロが奇怪な事象を目撃する」というテーマのため、ミステリーというよりホラー要素が強い。そしてずっと画面が暗い…。
せっかくワクワクする設定やロケーションでしたが、3作通して1番満足度は低かったです。物凄くしっかりしていてちょっぴり変わった男の子・レオポルドくんが、可愛かった!幸せになってくれ…!
厨二病ならぬ小2病院少年の物語り
ホラーテイストを楽しむ一本
幽霊屋敷の雰囲気は良かった
話はよくできてると思うのだが、イマイチ楽しみきれなかった。全体的に画面が暗いということもあって、一人一人の人物とその背景をぼんやりとしか認識できてなかったからかも。
名探偵ものといえば、探偵が魅力的で愛せるかがすごく重要だと思うのだが、このポアロは多少偏屈なところがあるにしても、すごく個性的って感じはしない。原作のように几帳面だったり潔癖症だったりってのもあんまり感じなかった。自信過剰なところはあるけど、ほほえましい、というところまでのものでもない。
アガサクリスティを思わせるポアロの親友である推理小説作家が、実はポアロにペテンをかけて次回作を書こうとしてるクズみたいなやつだった、ってのは面白い展開だった。
犯人は毒親だった、ってオチはまるで現代の話みたいで面白かった。でも心霊現象のトリックが幻覚剤ってのはミステリーとしてはややズルい。お父さんが自殺することで密室殺人になるトリックも、実際ああうまくはいかんやろ、って思った。
ベネチアの霧がかかった幽玄な景色に幽霊屋敷ってのはよい雰囲気で良かった。
暗くて眠りにいざなわれる
3つの企み
良かった
ホラー描写あるけどしっかりミステリー
降霊会で霊媒師のインチキを暴く為にポアロたちが屋敷に向かうのですが、ストーリーの流れ上どうしてもホラーの雰囲気になってしまってました。
ホラー好きとしては始終とても良い雰囲気でした(^.^)
苦手な方には怖そうです。
ポアロが真相を暴き解き明かしていく語りに聴き入っていました。
私は面白かったです!
209 ポワロは2作が限度か
ピーターユスチノスも
ナイル殺人事件絶賛
地中海殺人事件普通
死海殺人事件凡庸
でした。
ケネス・ブラナーも3作目でやはり息切れ。
最後は早よ悪魔くん呼んできて悪霊を退散させてよ
と謎解きよりくどさに参った。
ポワロを間違えて殺そうとした時も
あと2ひねりぐらいして真相にたどりつくような
アイデアが欲しかったですね。
本作も火曜サスペンス劇場ぐらいなら持つけど
劇場では凡庸でした。
60点
イオンシネマ草津 20231003
パンフ購入
脇役の功績
ポワロの推理が冴え渡る…といえばいいのだろうが、どおにも強引な印象を受ける。
話の筋自体は面白かったのだけど、編集がどおにも気に入らない。
なんか妙なアングルと妙なレンズが多様される。昭和の日活映画を観てるようで、どうにもいただけない。
それらは幻覚を表してるのかもしれないのだけれど、時折挟まれるポワロのUP…パッと視線を送るって事なのだけど、これもまた微妙。
頑なに超常現象を否定するポワロは、その種を悉く看破していく。
降霊術師も8割くらい論破
その降霊術に加担した小説家と助手も論破
数年前の娘の飛び降りも論破
その夜に起こる殺人事件も論破
何を糸口にしているのかさっぱりわからないのが厄介で…更に言うなら、彼は真犯人の計略で幻覚状態にもあるらしい。
時折出てくるオカルトっぽい部分は幻覚みたいだ。いや、幻覚と思い込みたいだけだろうって結果でもあるのだけれど、頑固な英国紳士は1ミリたりとも表層的には譲歩しない。
このオカルトパートは、それなりにセンスが良くてベネチアの雰囲気と相まって趣深い。衝撃音のSEがけたたましくはあるのだが。
ただ…幻覚状態だったと仮定して、なぜ少女だけが幻覚だと断定できるのだろうか?そもそも何故少女限定の作用なのだろうか?特定の幻覚を見せるような成分はないと思われる。
だとするなら、彼の慧眼にはフィルターが掛かってるはずで、そこを無しにして推理を構築するってのは傍若無人ではなかろうかと。
今回は特にそうなのだけど、全く接点のないと思われてた砂粒程の事柄を繋いでいって線にするみたいなとこではあるのだけれど、その繋ぎ方が卓越した想像力の産物のようで困る。爽快さがあまり…ない。
なんかシラ切り通せるんじゃないかと。
告発されてる側からしたら、自分しか知らないような事を悉く言い当てられるのだからたまったもんじゃないのだろうけど。
で、ここで考えるのが、ポワロは何を足がかりにその卓越した想像力を働かせるに至ったかなのだけど…観てる俺からすると「そう言われてみればアレってそう言うフリなのかな」なんて事を思うわけ。
だとするなら、この映画の見所ってのはポワロの推理じゃなくて、ポワロにそのヒントを与える脇役の演技こそが見所なのかなぁと。
明確なポイントを映さない分、脇役がズレた事やってたら不具合しか残らないもんな。
ポワロ作品って団体芸だったんだなあー。
そんなに怖くはなかったけれど、ベネチアの雰囲気はとても良くて、冥界の門でも開いてそうでいい感じだった。
なんだかんだ言っても、頑固で偏屈でキレ…今回はそんなにキレなかったか。年老いて丸くなったのかなw
でっぷりとしたポワロより、こっちのポワロのほうが好き。
静かな映画
ベネチアとポアロの取り合わせが◎♬
ホラー要素有
鑑賞動機:『ハロウィン・パーティー』読んでた8割、ミシェル・ヨー2割。
ナイルはスルーしてしまったけど、さてどうか。
原作は小学生の頃に読んだけど、ほぼほぼ忘れてた。
ははあ、そう来ますか。個人的にはあり。いつも澄ましたポアロが翻弄されたりおたおた戸惑う姿がいい。
少年はジュード君だったのか。大人びたというか、大人にならざるを得なかった難しい役だけど、その苦悩と悲しみがちゃんと伝わってきた。そう、子供はバカじゃない。
次を作るならまた観たいとは思えた。次は『ポアロのクリスマス』希望。まあ、『カーテン』でキッチリ終わりにするのもいいかも。
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