バジーノイズのレビュー・感想・評価
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影と音の重なり
光と陰を日常の景色に巧みに表現されていて、それがとても美しくも寂しくて、登場人物の陰影に重ねている様に思いました。
好きなもの好きなこと好きな人を見つけ共感し合えることの喜びと葛藤が、周りとの関係性で波紋の様に音と共に繊細に広がっていく素敵な作品でした。
当たり前の様にある自然の音やその時に感じた心の音色が、劇中に素敵な音楽としてふんだんに使用されていて、関わってくださった方の思いや、皆さんがsurgeを本気で心から奏でている姿を観て、自然と涙が溢れとても感動しました。
今思い返して改めて聴くと、音楽の力や意味を深く考えさせられ、何とも表現できない感情になります。是非、映画を観る前と終わった後に劇中のsurgeを聴いて欲しいです。
ベースとドラムの音が好きなので、力強いパフォーマンスにも驚かされました。
そして、役者の方々1人1人がとても際立っていたキャラクターだった事が、とても印象的でした。
素敵な作品に出会えたことに感謝します。
ありがとうございました。
音に導かれてバジーノイズの世界観に入り込める
実写化するとなると世界観やキャラクター、ストーリーが原作とズレてしまうとかそういった不安点も最初はありました。
でも映像化されたこの作品を映画館で観ることができて本当に良かったと思います。
原作の5巻分を映画にするために、設定の変更やストーリーでカットされる部分ももちろんあったけれど、確実にバジーノイズだと思わされました。
何より音が入ったことが強いと思います。歌も本当に良かったし、清澄がそこにいてライブをしていて惹き込まれました。
清澄と潮の神戸弁もすごく自然だったので、違和感なく観ることができるのも良かったと思います(作品に集中するにあたり個人的にかなり重要ポイントです)。
映像化されるにあたって、原作に対してかなりリスペクトを持って作られていることが伝わってきました。原作は原作として映画は映画としてファンの方はもちろん、全く知らない方にも観てみてほしいし、多くの人の心に寄り添ってくれる作品になっていってくれたら嬉しいなと思いました。また観に行きたいと思います。
爽やかで少し切ない映画
音楽映画
音が重なって音楽になる瞬間にときめいた。
流行りが一瞬で移り変わる今の音楽業界には、リアルにこんなことがおきているのかも知れないと少し怖さを感じたし、色々考えさせられました。確かに潮の言動は破天荒すぎてドン引きするけど、それでも何かになりたいけど何にも持ってない自分に焦ってイラついてもがいて捻くれて。そんな潮に共感してる自分がいました。そしてとにかく演奏のシーンが素晴らしかった。楽器挑戦してみたくなりました。
登場人物の行動が理解できず、取り残される
いくら彼氏にフラれてショックだからといっても、夜中の3時過ぎに見ず知らずの部屋のチャイムを鳴らして音楽が聞きたいと頼み込んだり、それを受けて大音量で音楽を演奏したり、どうやって侵入したのか分からないが、ベランダでサッシの窓ガラスをぶち破ったり、それから2人で海に行って、挙句の果てに、同じアパートで音楽は演奏できないはずなのに、「自由に音楽を作って」と男を部屋に住まわせたりと、エモーショナルと言うよりも、あまりにも非現実的かつ非常識な展開に、冒頭から呆気に取られてしまう。
その後も、主人公が人間嫌いなのは、過去に誰かに裏切られたような過去があり、人間不信に陥っているからなのかと思っていると、自分が人前で演奏するのに怖気づいたからだという理由が分かって、肩透かしを食らってしまった。
それでも、そんな主人公がバンドを組むことにしたのは、他人と一緒に音楽を作る楽しさを知ったからなのだろうが、その相手は以前のバンド仲間と同じ人間で、だったら、その時に、同じような楽しさを味わえなかったのだろうかという大きな疑問が湧いてくる。
主人公を見い出した少女にしても、女性のドラマーをバンドに迎えて、主人公が楽しそうに演奏するのを見ただけで、姿をくらましてしまうという行動には、それこそ「独りよがり」で、到底納得することができないし、あまりの自虐ぶりに同情することもできない。
それで引きこもりに戻ってしまう主人公も主人公だが、自分のせいで引きこもった主人公を、再度、世間に引きずり出そうとする少女も「マッチポンプ」としか思えない。
いかにも今風でポップな音楽はそれなりに楽しめたし、俳優たちのミュージシャンぶり(特に、円井わんのドラマーぶり)も見応えがあったのだが、肝心の「人と関わることは素晴らしい」というメッセージについては、主人公たちの行動原理が少しも理解できず、彼らに感情移入することもできなかったため、残念ながら、まったくと言っていいほど心に響いて来なかった。
表情だけで心が揺さぶられ泣いてしまった
桜田さんの演技力が良かった
音楽に集中して観る映画
テンポ良く見れました。
魂に刺さる
人付き合いが苦手な天才ミュージシャンの孤独から羽ばたくまでのストーリー。人間関係が苦手な方なら誰しも共感できる生き様と、一方それを応援する彼女は、例えるならクラスで1人っぽっちの子に声をかけた先にその子が沢山の友達を作って自分から離れ行くような寂しさ、これもまた誰しもが持ち合わせている感情。
あーこの先の展開をどうやって克服するんだ?この映画は、なんて思いながら観ていたら、、、
ネガティブな私には予想しなかったら前向きな映画に!
いいよ、それでいいよ!それがいいよ!
凄く良かった。素直になるチャンスの時に、ちゃんと素直に!だね。
音楽を通して人間関係やチャンス、生き方、働き方を教えてくれる映画でした。
余談、青春18×2が良過ぎてハードルが高かった後のバジーノイズ、多分イマイチに感じちゃうなーって挑んだのに、良かった。素晴らしいストーリーでした。
桜田ひよりさん、昨年の交換ウソ日記に続き良かった!主演の川西君も歌も演技も上手かった!今後に期待大です。
大人の階段昇る『桜田ひより』
どの世代にも刺さる映画です
主演の方よく存じ上げないんだけど、元々の内向的な性格を物語る言動み...
青春の"青さ"を音と映像で!
完成披露試写会にて鑑賞。
音楽ものが大好きな私は少しずつ仲間が集まるワクワク感、セッションで音が重なったときの喜び、涙が出そうなくらい輝いて見えました。
登壇時の桜田ひよりさん(W主演 潮役)の言葉にあった「夢を叶える途中の人、夢があった人、夢を叶えた人、みんなに見て欲しい(意訳)」という言葉の通りの作品だった。
今をときめく製作陣で
silentの風間監督、音楽は藤井風などの音楽を手掛けるYaffleさん、ヒロインはアカデミー賞新人俳優賞の桜田ひよりさんをはじめ、今話題の俳優陣。
桜田ひよりさんとW主演を務めたJO1の川西拓実さんは今作で映画初主演、初ソロ主題歌を担当。
ステージ上で見せる"アイドル"ではなく"俳優"として演技に関しても流石のセンスを発揮していた。
初主演とは思えないほどだった。
特に繊細な目の表現を評価したい。
セリフの少ない寡黙な役だったが、繊細な表情がいやらしくなく、自然で"海野清澄"そのものになっていたように見えた。
また、音楽映画とのことで、清澄の感情を表現しているYaffleさんのつくる"音"も素晴らしかった。
下手な言葉よりも音の方がストレートに感情が伝わるのかも…と思い知らさせるほど心が揺さぶられた。
清澄の心の奥底が見えるような目の演技と音が合致したことも相まって、清澄の感情がそのまま流れ込んでくるような感覚だった。
特に最後のシーンは是非劇場で見て欲しい。
劇場で観ないと後悔します!!
しかも、演奏シーンは風間監督のこだわりで完全吹き替えなし。
清澄が、AZURがどんな音を奏でるのか、是非体感してください。
また、全編を通して、
青がテーマカラーとなっているが、
私は夏は陽射しの煌めきで世界が青く見える(と感じている)のですが、その輝く青さや、精神的にブルーになるような燻んだ青があるように
青春の"青"が様々な彩度で描かれていた。
映像も青基調となっていてまるでミュージックビデオを観ているかのような美しさ、エモさがあった。
是非みなさんにも目から、耳から清澄たちの奏でる音を体感してほしいです。
ハンカチは必須です!
観て後悔しない映画です
音楽が素晴らしい
原作コミックで表現されていた泡のような音達が実際の音となって感じる事ができました。
音楽が心地よくリズムに乗ってしまっていました。
原作とは違った良さがある。
それぞれの人間性を感じましたし、清澄の心の機微を感じました。
演奏シーンの吹き替えは一切しないでいく。というので皆さんに頑張っていただきました。と監督のお話もあったのですが、
演奏シーン、とてもかっこよかったです!!
仲間で音をつくるという青春要素とそれぞれの葛藤。
胸が苦しくなって涙が出てきた場面があったので、清澄、潮、陸...誰かの感情と共感して見る事が出来るんではないかと。
きっと同じ気持ちを持ったことや考えたことがあると思うので。
ぜひ一度見て欲しいです。
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