バジーノイズのレビュー・感想・評価
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青の映画
原作は神戸が舞台だったが、映画では横浜を舞台に神戸出身の二人が惹かれ合うという展開にしている。ロケに行きやすいから、という理由もあると思うが、異郷の地で同郷の人間を見つけたということが、二人が惹かれ合う必然性を強くしていたので良い改変だと思う。
全体的に青が印象的な作品で、それは主人公たちのバンド名が青を意味する「AZUR」だからなのだが、映画全体のトーンを心地よく作っている。気持ちが晴れている時は青が画面を覆いつくし、心が濁った時には画面に黒が多くなる。夜の真っ黒な海を大きく画面に配置したり、主人公のバイトの掃除中の、バケツの中の汚れた水をアップにしたり。
DTMを題材にした映画は珍しい。1人で音楽を作ることで生きてきた主人公が誰かと一緒に夢を見るようになる。DTMはひとりで完結できるがゆえに、他の誰かと組む必然性が薄い。だからこそ、そこを破って他の人と音楽を作ることで主人公は成長していく。JO1の川西拓実がいいたたずまいをしていて、絵になる人だなと思った。
二人で歩んでいく人生
自分の好きな音を作っていた清澄
その音を聞いてファンになった潮
清澄はひとりで音を作るのを好んでいて、潮のことを嫌がっていた
しかし、潮のおかげで少しずつ清澄のことを認めてくる人たちができた
清澄はどんどん有名になっていて、潮は清澄と離れた
清澄はまたひとりになった
周りの人たちが清澄のことを心配に思って潮に清澄のことを伝えて、一緒になって清澄の所に行った
潮は清澄に働きかけて、清澄はまた周りの人たちと音楽をするという内容だった
話の展開はありきたいでしたね
清澄と潮が出あって、始めは二人で歩んでいたがどちらかが力をつけて、どちらかが離れてしまうが
結局はまた二人で歩んでいくという
自分自身が音に対して鈍感なのでどの音がいいかはわからなかったです
桜田ひよりさんの関西弁が違和感がありました
自分たちで音楽出来る時代
ノイズ
⭐︎4.0 / 5.0
メッセージ
なるほど、漫画の実写化ですか~
他人という言葉
主人公が集める自然の音
「頭の中の音を形にできればそれでいい」
他人と関わりたくないから
しばらく前からあるこの現象は、今ではごく普通のことになっているのだろうか?
アーティストたちの思いや希望や夢など、タスク管理会社にとっては「いまだけ」の利益でしかない。
利益が出なくなればポイ。
派遣
それが当たり前になってしまった現状
使える間は鬱になるまで働かせる。
プログラマーなどがいい例だろう。
それが、アーティスト界でも当たり前になっている。
DTM Amazon スマホ
音楽さえ一人で完結する現代
遮断してしまう個人的理由
それでも十分やっていける。
この作品の中には主人公の根本的な人嫌いについては触れられていない。
そこに触れないのが今のマナーだろうか?
さて、
このタイトルの付け方が面白い。
バジー 訳せば「ブンブン」だろうか?
蜂の音
その音をノイズに例えたのは、結局1匹ではノイズで終わるという意味があるのかもしれない。
組織 群れ 1匹蜂などいない
冒頭、潮がフライパンで窓ガラスを破壊するシーン
あまりにも強烈で、ありえなくて、仕事さえ吹っ飛んでしまった。
それが伏線になっていた。
心に作った壁 閉じこもった世界 自分だけで完結したい思い
潮の行為から始まった清澄の新しい世界
ライブの感動と、自分の役割の終焉
「うちの気持ちは誰にも解らん」
そう言ってひねくれた潮にリクは「お前も清澄の気持ちはわからんだろう?」と尋ねる。
Azurのアルバム 清澄のボーカル そして歌詞
初めて知る清澄の気持ち 自分のメンヘラに辟易する潮
清澄の音源に忍び込んでいた潮のダンス
3人で待つ信号 誰もどこに向かっているのかわからない まさに人生
本当の気持ち 本心でいいと思うなら邪魔しない
本当の気持ちこそ人生で最も選択すべきこと
人生において「自分の気分が良いこと」より大切なことは何もない。
この普遍的な発見がこの作品の下地になっている。
だからあえてこの物語に恋愛を差し込まなかったのかもしれない。
あくまで焦点は、清澄にとって「自分の気分が良いこと」だったのだろう。
そこにブレがなく、よかった。
何がいいのか?
何が自分にとって正しいことなのか?
結局それは、他人との比較や言葉、そしてトライ&エラーでしかわからない。
思い込みで閉じこもることは、結局自分を知らないままで終えること。
この気づきこそこの作品の最大のメッセージだと思った。
しばらく見るのを躊躇っていたが見てよかった。
中々素晴らしかった。
いまいちよく分からなかった
この作品を通して伝えたいことは何だろうというのが、いまいち理解できずに観終えてしまいました。
もちろんセリフはあるわけですし、話している内容、キャラクターが今どういう状況なのかは分かります。
リアルとどこか非現実的な描写が混ざり合って違和感が強いというか。
話にこれといった抑揚がないので面白いかと言われると……。
詳しくないなりにJO1の方がメインの作品は過去に白岩瑠姫さんと久間田琳加さんの作品がかなり評価されていて実際に面白かったため、こちらもJO1の方の作品というで期待値が高すぎたのかもしれません。
勝手に期待して勝手にガッカリしてしまう鑑賞側の問題ではありますが、決してキャスティングが悪いわけではないと思うので、よりモヤモヤしました。
世界観の美しさと音楽に重きを置いた作品なことだけは伝わりました。
しかし音楽映画だったとしても青春映画だったとしてもだいぶ物足りなく勿体ない作品だと思いました。
音楽シーンを通して描く、今風の青春メモリー
人と付き合いに疲れて、マンションの管理人をする若い音楽家、が、
彼の上の階に住む可愛い溌剌とした女性の応援で、
一人前の音楽家に成長する様子を若々しいセンスで描いた
好感度の高い映画。
個人的にはDIMの作曲の過程に興味が持てました。
DIM(ディスクトップ・ミュージック)をやるために必要なアイテムとか調べると、
♪パソコン
♪OAWソフト(DIMをする際に使用する音楽ソフトのこと)
♪オーディオインターフェース(マイクや楽器をPCに繋ぐ機材)
♪MIDIキーボード(作曲ソフトを入力するためのコントローラー)
♪スピーカー&ヘッドフォン&マイク
電子音楽のパイオニアとして思い浮かぶのは
冨田勲と喜多郎。
冨田勲は壮大なスケールで大河ドラマのオープニング曲など多数。
喜多郎はグラミー賞とゴールデングローブ賞を受賞したアーチストで、
雰囲気は和のテイストで東洋的で無国籍、かな。
喜多郎は楽譜が全く読めないそうです(本人談)
(多分、絶対音感と楽曲記憶能力及びコピーりょくの持ち主)
この映画の主人公の清澄(川西匠海)コミュ障傾向にある。
ちょっと世話焼きの潮(うしお=桜田ひより) のサポート
(YouTubeの撮影して拡散)がなければ成功はあり得なかった。
(かも知れない…………)
才能を大物と音楽プロデューサーに認められる。
スタジオに缶詰になり創作活動を強制される・・・
その結果、清澄は精神的に変調を起こすかと思ったけど、
そんなこともなく。
潮ももうやることはやったから、と潔く自分から身をひく感じでした。
清澄は潮の去った寂しさで壊れるかなぁ・・・
とも思ったがそれも杞憂でした。
桜田ひよりと清澄のデートシーン。
海辺の青と砂の白のコントラスト。
潮のショートパンツが絶妙に青春してましたね。
清澄がラストであんなに歌うのなら、最初から歌えば!!
・・・とも思ったし、
あと夜中に音をだすなら、ヘッドフォンの範囲で演奏すれば?
問題なかっただろう、とか。
も、思った。
あと、蛇足ですが、
米津玄師と藤井風はコンピューター機材を駆使する能力も
凄いが、それ以前に、コンピューター内蔵の頭脳と絶対音感、
楽器を複数使いこなすスゲー天才だと改めて納得するのだった。
音楽がピンとこなかった
音楽にカリスマがあるか
ちょっと期待し過ぎてしまったからか、物足りない印象。楽曲は良かった...
地味に面白かった
難しかった
生の楽器、特にベースが格好いい
あらすじはオーソドックスな感じ、ただ映し出すものが今どきの若者の多い考え方、一人が面倒くさくなくて楽で良い。
清澄は音楽の才能ありながら一度の失敗から人と関わる事を絶ち、誰かに聞かせるでもなく自分の音楽に没頭して生きてる。
かたや潮は根っからの明るさと人と関わることで自分の存在を確認してる。
そんな二人がお互いに関わりを持つことで変わっていく。
一般論としてどちらが正しいかとかでなく、一人でいて他人と関わらず自分の楽しいことだけしていれば楽なんだろうけど、人間関係含め目の前のことから逃げて楽して本当の楽しさなんて分かるだろうか?
他人と向き合い悩み行動する潮の生き方のほうが楽しいと私は思う。
最近自分の子供や仕事の後輩もよく「面倒くさい」「一人が楽で良い」など自分主義の声をよく聞くけど、人は持ちつ持たれつ、助け助けられ、好きや嫌いにがありそんな感情も関わることがあってこそ。
楽な方に逃げてばかりでは人として成長出来ないだろうし、何より経験値が何事においても自分の糧になることをこの映画から10代、20代の未来ある若者には知ってほしいな。
人との関わりから逃げ、したいことだけする面倒くさがりな人間になると感情はじめ中身が何も無い大人になってしまうよ。
いつも熱い人間になれとは言わないが、たまに熱くなる、ならざる得ない経験をすることで楽しい人生が送れると信じている。
目の前のことから楽しようとして逃げてちゃ本当の楽しみはわからないよ。
悪くはない、けど…
原作未読ですが、人気マンガ作品原作の実写映画の難しさをひしひしと感じました。
他のレビューでも見えましたが、やっぱりいくらエキセントリックな女の子だとしても、真夜中にピンポン鳴らしたり、あげく窓ガラス割ったり、漫画だったらドラマチックでロマンチックで魅力的なシーンになるだろうけど、それ実写でやられると、(いやいや犯罪じゃん普通に…)というツマラナイ大人な自分が顔を出してしまった。アニメならいいんでしょうけどね。
おそらくそれは製作サイドも分かっていて、そういうあまりに非現実的な部分は、もっとリアルに違和感のない他の展開や演出に変えたいだろうけど、なんせ人気の原作だと、改変すると原作ファンには不満を持たれるだろうことは容易に想像できるわけで。しかもこういう派手なシーンは漫画では特に人気の名シーンだろうから、よりカットしづらいですよね。
とはいえ、原作ファンはこの映画を観てどう感じたのだろうか?ガラス破壊シーンやってくれてよかった!と思うのか、実写となると違和感あるから逆に嫌だな…と感じたのか。ご感想をぜひうかがいたい。
かくいう私も小説が好きでよく小説原作の映画を見るが、お気に入りのシーンが実写になったとたん違和感ましましだったり陳腐に見えたりすると切ない気持ちになり、微妙な映画になるくらいなら変えてくれてもよかったのに…と思うこともしばしば。
映画化って難しいですね。
いちばん印象にのこったのは、ベースのリクさん。まず立ち姿がとてもバンドマンぽくて、普通にめちゃくちゃ格好いい演奏で、弾き方も格好よくて、(え?プロのミュージシャンの方?でも演技も自然でお上手だし、楽器得意な俳優さん…?)と思いつつ観てて、どこかで見覚えあるお顔…と思ったから鑑賞後に調べたら、ゴールデンカムイに出ておられた。あの作品でもめちゃくちゃ印象的でした、だからお顔を覚えていました。ほんとベース格好よかった。
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