猫と、とうさんのレビュー・感想・評価
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劇場に響き渡る猫のゴロゴロはとても良い
アメリカでは、男性が猫好きと公言するのをはばかられるムードがあるようですね。この映画で初めて知りました。
男性性とか女性性とか、リーダーシップの望ましい在り方とかのステレオタイプというものはどんな国でもあるんだろうなぁ、と感じました。
編集がぶつ切れなので「あれ、この子と飼い主は前に出てたかな?」と混乱してしまう場面もありましたが、猫たち、かわいいです。
時々、猫たちのリラックスしたゴロゴロ音が劇場いっぱいに響いて思わずニコニコしちゃう。最高に癒されました。
好きだったのは、消防署の猫とホームレスの猫のお話。
SNSで人気の猫たちは飼い主に商業的に利用されちゃっている感があったり、それはさすがに太りすぎでしょ!っていう猫もいたりして、でも、まぁ、それが現代の猫の姿だよなとも思いつつ観ました。ところどころにツッコミどころはあります。
おじさんたちを”地に足がついた人生”につなぎ止める猫たち。
自由な猫たちが、人と人、あるいは人と社会との〝かすがい〟になっている姿が、なかなかに面白い作品でした。
(オンライン試写会に関しては内容にかかわらずネタバレ扱い)猫が好きな方はぜひぜひ。
今年248本目(合計899本目/今月(2023年7月度)34本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
fansvoiceJPさまのご厚意で先に見ることができました。
なお、個人的には猫派ですが、それは犬派を否定するものではないという当然の理に注意が必要です。
映画というかどうかは微妙ですが、コロナ模様の中移動の制限などがある中で、男女の猫好きが、それぞれ個別に猫に対する愛を語るという趣旨のストーリーで(ストーリーというストーリーは存在しないので、どちらかというと、ペットショップか何かで放映されるのが想定されている?)、その中にもいろいろな職業の方やいろいろな猫が登場します。
総じて「ストーリーというストーリーがまるで存在しない」ため、実質的にリフレッシュしたいときに見る「映像作品」(映画ではない)というような印象も受けますが、この手の映画(猫以外でも、犬ほか、一般的な愛護動物を扱う映画)ではそうなりやすく、それは仕方がないのではと思えます。
登場人物こそ多く登場しますがつながりがなく、どのタイプの猫が好きかな…と探してみるタイプの映画です。個人的には黒猫が好きです(アパートの規約で飼うことができないけど)。
採点に関しては以下を確認していますので指摘しますが、「大筋において」問題になるのではありません。
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(減点0.3/over ~ の表現)
「250人以上のボランティアが集まり~」というエンディング間近の字幕の部分ですが、 over 250 では「250を超える」であり「以上」ではありません(more than と同じ扱い)。
※ 250人「ちょうど」を含むか含まないかという論点。
ただ、この点は250人「ちょうど」を含むか含まないかという厳密な議論をするとき以外、実質的に科学映画等「厳密性が求められる」映画以外は事実上のスルー扱いであり(指摘はしても、この点は0.3程度で統一)、一応指摘はしますが、映画の趣旨が損なわれるものではありません。
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