BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
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ディープさ 近親憎悪的な 躍動感&悪辣感 がテンポ良い【若干わかりやすさが逆にイイ雰囲気 スケール】
大阪は舞台として最高 深い
安藤サクラが 過去に陰が影がある 造語の 三塁ベースコーチ 熱演。
乱時のリアル 沖田総司 に引き続き 山田涼介が 平時の沖田総司の愛欲と憎悪的な役を好演
143分の長尺クライム・サスペンス しかし画面、ストーリーが変化に富んでおり飽きさせない
東京の投資家富豪 のゴヤさんが 立ち位置が分かりにくいし
主題的な 特殊詐欺も 受け子 掛け子 名簿屋 道具屋 入り乱れて
一部スピーディすぎて分かりにくい
だが、それが、逆に ストーリー映像のエンタメとしての面白さにつながっている。
悪い奴らだよねぇ
でも悪い奴らにもそれぞれ背景があり、信念がある ええ加減な信念もあるが・・・
実は 恒例の 事前に有料パンフ読み込み済みでスクリーンに臨んだ。
この有料パンフは ネタバレたくさん解説パンフ。
逆に 事前に見て 楽チンで 映像体験 快適でした。
ネタバレダメの方は 事後に購入してもイイかもね。
結構 有料パンフの解説は 深い。原田監督 原作者黒川博行 さんの深さがわかるよ。
特殊詐欺、賭博、暗号資産 抑揚の効いたバイオレンス 経験が無いからこそ描写に惹かれる。
賭博、カチコミ、ガサ入れ テンポよく進行 殺風景な風景も 盛り上げてくれる
【大半は滋賀県彦根市の模様】生き馬の目を抜く ハードな大阪を表現
たくましく、しなやかな主人公 相棒との微妙な距離感
まあ①近親だけど愛憎 距離感 ②犯罪行為だけど、自由への疾走 というところか
豆知識
①ヴァイオリンの 不穏なサラバンド バッハ 演奏の土屋さんは 月曜日の巫女演じる
②金庫番的な素敵なキャラ サリngROCKさんは実は脚本家
3️⃣あの 名優が カメオ的出演 お楽しみ ジャニ・・・
4️⃣宇崎竜童さんが イイ役
その他 パンフも作品も盛りだくさん
別に有料パンフ購入しなくとも いきなり見てもそこそこ楽しめるクライム・サスペンス
あんまり 難しい背景考えなくても大丈夫かと・・
要するに 深く見ても、浅く見ても 好作品です。ヘルドックスと同一監督とは思えない質感。
いい話なのに…
新世界ノワール
いいんじゃない。この新世界ノワール。ヘルドックスに続いて極上のビターテイストが堪能できる。
悲運を背負って生まれたネリ。ネリに厄災を持ち込む弟。破滅に向かっていくであろうこの兄弟が、かすかな希望に向かって進んでいく。
安藤さくらが見せる表情の切り替えは、まるで三面観音。普段は、無表情で事務的に仕事をこなす三塁コーチャーの顔、事が起きれば殺しも厭わない肉食獣の顔、心を許す相手にだけ見せるおだやかな笑顔。
山田涼介も安藤さくらに引っ張られるように軽薄モード、ビビリモード、決死モードをいい塩梅に見せてくれる。ラスト近くの見せ場は、めちゃくちゃよかった。小柄で少年のような容貌を生かした動きには、誰もが呆気に取られる。
コメディリリーフ役が多い生瀬勝久だが、今回は良心のかけらが一つもない特殊詐欺集団のボス。コイツは死んでもいいと思わせる悪党になりきっている。
宇崎竜童のカッコ良すぎるジジイに見とれていたら、なんと見事な伏線回収。
傑作でございます。
追記
そうそう、賭場の元締めをやっていたサリngROCK姐さんが、すごく印象に残った。安藤さくらとの駆け引きは、火花が見えるくらい緊迫感で、一歩も引いていなかった。
セリフが聞きづらいっていう意見もあるけど、全部聞こえないところにリアリズムがあると思う。
この安藤サクラは必見!
盛り上がりに欠ける
観終わった後の余韻がすごい
ネリとジョーは現実世界には存在しないはずなのに、まるで同じ世界を生きているかのような錯覚を起こすほど、2人の演技力が自然体で素晴らしかった。これまでに観たことのない安藤サクラと山田涼介であり、見始めてすぐに2人ともそのお名前がどこかに飛んでいってしまう。それほどにネリとジョーの生き様に目を奪われ、あっという間の2時間半でした。観終わった後のこの心に残る余韻の感覚が久しぶりで、誰かと語り合いたいそんな作品です。
走る巫女の疾走感
安藤サクラさんの圧巻の演技に圧倒される143分!
原田眞人監督作品の中では見やすいと思います
原田作品の特徴であるキャラクター達の早口のセリフ回しやモゴモゴ喋る所も本作では役者さん達の滑舌や発声がいいのか、とても聞きやすく苦になりませんでした
全編コントラストの利いたドラマチックな映像が好みです、特に前半は大阪(実際の撮影は滋賀県彦根市ですが)アンダーグラウンド的な雑多な場所やレトロな場所が多く登場し楽しめました
キャストの皆さん頑張っていたとは思いますが、本作はやっぱり安藤サクラさんが圧倒的、近年益々いい役者さんになったなあって感心します、だからそれだけで★1つ足してます
エンドクレジットで確か”アロハシャツの男”との表記だった彼のボーナスシーンも楽しかったです
作品全般としては、大阪に暗躍する特殊詐欺集団とそこに所属せざるをない主人公姉弟の苦悩、それを追う警察組織という世界をテンポよく描く重厚なクライム・サスペンスとして見応えがあり、よくできていたと思いますし、後半もなかなか痛快なエンディングで観ていてグッと惹き込まれました
正直、原田眞人監督作品は昔から少々苦手ですが、本作は久々にそこそこ面白かったです
原田眞人は変わらず好きな映画を撮ってくれる。ところどころのやり過...
原田眞人は変わらず好きな映画を撮ってくれる。ところどころのやり過ぎ感も含めて好きだ。スジも映像もセットも編集も良かった。タイトル出るまでに40分くらいかかった(笑)
本作は特殊詐欺絡みと聞いて、犯罪に言い訳を与えるものにならなければと危惧していたが、そこにはそれほどの没入性はなくて何より。
生瀬勝久、宇崎竜童、吉原光夫に天童よしみ、ほか名前を知らない人物も含めて助演陣が充実していた。安藤サクラは悪くはないが、詐欺のコーチ役の場面でキョロキョロし過ぎでアレはあかんし、全体に力入っちゃったかな。山田涼介はよくやっていた。賭場のセットでは何年か前に新選組の映画撮ったというのはクスクス。
ところで全く映画と関係ない話で恐縮ですが、ゴヤが秘書にオーラルさせるシーンは不覚にもジャニーを想起してしまったし、エンドロールでジュリーとか出ると会見の顔が浮かんでしまった。
しかし女性一人とか二人連れとかも多く、山田涼介ファンなのかな。ジャニーキャスティングはこういう映画に女性を動員する効果はあるんだよなあ。まだまだ。
原田節炸裂
油・にんにく・具材増増、超濃厚とんこつラーメン
この日を待っていました。
原田眞人監督最新作「BAD LANDS バッド・ランズ」。昨年公開された「ヘルドッグス」が大ハマりしたので、本作も期待値爆上がり。何度も予告を見てはニヤニヤする日々を送っていたので、今日という日が楽しみで仕方ありませんでした。どんなものを見せてくれるのか...宝箱を開ける気分でスクリーンに目を当てていましたが、中身は財宝の山で何から話したらいいのか分かりません。今回もまた、超情報過多&ハイテンポで想像を遥かに超えるクライムサスペンスの最高傑作が爆誕しました😁😁😁
自分の映画癖にグサッと刺さるんですよね〜。
あくびを5秒もすれば会話のキャッチボールが2回終わっているし、ドリンクなんて飲もうものなら横腹にパンチを入れられる。関西弁のマシンガントークを永遠と聞かされ、しかも映画向けに話しておらず、隣の人に聞こえる程度の声量しか出していないので聞きづらい。それ故に、1回だけじゃ聞き取れない会話がたんまりあり、結局、また見たい欲に襲われる。これぞ、原田流会話劇。「ヘルドッグス」を見ていない人は、マジで受け入れられないかも。でも、これがたまらなく癖になるんだよなぁ...。
役者陣は全員最強にカッコよくて最高にいいキャラしてる。我らの姉さん・安藤サクラは、またもや今回もヤバい。今年もアカデミー賞取るでしょ。色落ちした金髪にキャップを被り、怒涛の関西弁を浴びせる。服を羽織るだけでビジュアル最高。恐ろしくイケてる。そんな安藤の弟役を演じた山田涼介は、ついに新境地。父親殺しから13で知性が止まったサイコパスを見事に好演。相棒の右腕として、坂口健太郎に負けず劣らずの狂犬でした。そんな2人の面倒を見る高城こと生瀬勝久は、キャリアの中で1番怖い。彼だけで単独作品を作って欲しいくらい。刑事の佐竹を演じた吉原光夫もまた、高城同様に主人公としてシリーズ化して欲しい好キャラ。
そんな中のMVPは間違いなく、宇崎竜童。
まだまだこんな役をやってくれるなんて、嬉しい限りです。曼荼羅という濃ゆ過ぎる人物を難なく自分のものにする彼のパワー。幻覚を見て錯乱するシーンから、持ち前の頭脳と狙撃力を駆使して真相に迫るシーンのギャップがすごい。異次元のカッコ良さである。そんな宇崎竜童と溶け込むことが出来る、安藤サクラと山田涼介もやっぱり異常。曼荼羅の最後のシーンは生き様としてめっちゃ惚れるし、泣きそうになる。頼む、原田監督の常連になってくれ...。
アクションは控えめだが、その分ドラマが完璧。
人間の心理描写が非常に上手く、自分たちの生きる世界とは程遠いはずなのに、極限までリアルが追求されている。私利私欲は勿論、守るもの、守られるもの、窮地に立たされた時の悪人、受け子掛け子を含めた詐欺グループの裏事情なんかまで、ものすごく丁寧に描かれていた。細やかな要素まで伏線となり、それがさりげなく回収される場面なんかは超爽快。アクションが少ないと言えど、そのシーンになると思わず口角が上がっちゃうほど興奮する。原田監督の銃撃戦の見せ方は日本一だ。
思わぬ所にサプライズがあったり、分かる人には分かるクスッと笑えるシーンも散りばめられていたり、1秒も無駄のない映画だった。タイトルの出るタイミングなんかも最高じゃん。日本映画にしてはかなりの長尺で、しかもちゃんと長いって感じる。濃厚過ぎて呆然としてしまうほど食らってしまうが、何度だって見たくなる作品。かなり人を選ぶとは思うけど、クライムサスペンス好きには至極の1本でした。やっぱ、原田眞人監督だわ!この調子で毎年新作お願いしますっ!
音声
他人を食い物にする人間ばかりかと思えば、自己犠牲で身内をかばう仲間もいる。人間臭さしか漂わないアングラの世界が実はとてと心地よく感じられるそんな作品でした。
最初感じたのは、皆さんもそうかと思いますが、安藤サクラって、こんなに滑舌悪かったっけ?なんか聴き取りにくい。さらに複数のセリフがかぶってて、聞き取れないレベルじゃん!
監督に見事にやられました。滑舌のいい主人公でも、セリフがかぶってなくても、あのドキュメンタリーぽい雰囲気は出せない。でも、ドキュメンタリーは序盤だけで、退屈させずに最終的にはカチッと見せてくれるそんな作品だったと思います。
原田監督へのアンチコメも見かけたので、それが監督のティスト!なんだよって思い、思わずレビューしてしまいました。くだらないレビュー読んで頂き、ありがとうございます。
自分には合わなかった
ジャパニーズノワール!!面白かった!!
大阪が舞台のジャパニーズノワール
裏社会の特殊詐欺と成功しているDVでサイコパスな元カレ、原作から主人公を女性に変更している事で出てくるリアルさがあり安藤さん演じるネリに感情移入して見る事ができた。
また腐れ縁で疫病神の弟役の山田涼介演じるジョー、本当にジョーのせいで災難が降りかかるしどうしようもないやつなのに見捨てる事ができないネリの気持ちが理解できる演技だった。
大阪の中でも特にディープな大阪で大阪人から見てもよく描けている。
他の地域の人には何を言ってるか分かりにくい早口な掛け合いもすごく大阪らしくてリアルだった。
そして最後に出てくる愛がとても切なく、最初から心情を追ってまた観たいと思ってしまった。
特殊詐欺も殺人も肯定できないけどこの2人にとってこの選択肢を選ぶ事しかできなかったという説得力があった。
また周りの住人もみなキャラが濃く、底辺の世界の中の絆が感じられた。
音楽も背景も描き出す世界がかっこよく、色々な事がテンポ良くすすみあっという間だった。
あちこちの伏線が回収されていくのだが、最後まで観たらまた最初から観たくなるし何回も観ることで気づく事がどんどん出てきそうな面白い映画だった!!
普段テレビで見る安藤さくらや山田涼介とは全く違う別人で、2人の演技力がこの悲惨な世界を魅力的に魅せていると思う。
高齢者に対する特殊詐欺、貧困、格差、DV、ヤクザと日本の裏側がリアルに観られる映画でとても面白くぜひ映画館で観てもらいたいし、世界からも評価される作品だと思った
2時間にまとめたら面白いかも
冗長かつ単調で、驚きもカタルシスもない
テンポの悪い話がダラダラと続いて、いったい何を見せられているのかと思う。
少なくとも、あと30分は上映時間を短くして、もっとコンパクトにまとめることができたのではないか?
話がどこに転がって行くのか分からないような面白さを、いくらでも作り出せそうな雰囲気があるのに、思いがけない展開は、特殊詐欺グループのトップ(生瀬勝久)を殺してしまうところぐらいで、あとは単調で何のヒネリもない物語が延々と続くのみ。
台詞が聞き取りにくいのは、この監督の作品ではいつものことながら、今回は、大阪弁がそれに輪を掛けていて、登場人物の心情や関係性が掴めないところも多い。
せっかく、警察、特殊詐欺グループの道具屋(天童よしみ)、ヤクザ、投資会社のDV社長、裏賭博の帳付といったクセのある面々を登場させながら、それらのキャラクターを整理することも、活かし切ることもできず、「毒をもって毒を制す」のような気の利いた展開にも持ち込めなかったのは、もったいないことこの上ない。
主人公である姉と弟にしても、「本物の詐欺師にはなりたくない」とか、鉄砲玉として向かった先にいた男(岡田准一)に「撃ちたくない」とか言っていた割には、人を殺しておいて平然としており(しかも、過去にも同じことをしているらしい)、そのキャラクターの一貫性のなさに啞然とするしかない。
何よりも、姉と弟の「絆」の強さを実感することができず、最後の弟の行動が唐突に感じられて心に響かないのは、残念としか言いようがない。
さらに、社会の底辺を這いつくばってきたかのような生活からようやく解放され、朝の街を疾走する主人公の姿に、何のカタルシスも感じられないのは、作劇上の大きな欠陥であると思えるのである。
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