BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
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観終わった後の余韻がすごい
ネリとジョーは現実世界には存在しないはずなのに、まるで同じ世界を生きているかのような錯覚を起こすほど、2人の演技力が自然体で素晴らしかった。これまでに観たことのない安藤サクラと山田涼介であり、見始めてすぐに2人ともそのお名前がどこかに飛んでいってしまう。それほどにネリとジョーの生き様に目を奪われ、あっという間の2時間半でした。観終わった後のこの心に残る余韻の感覚が久しぶりで、誰かと語り合いたいそんな作品です。
走る巫女の疾走感
大阪西成を舞台にしたオレオレ詐欺の描写を細かく追って、「あれ?社会派ドキュメンタリー風?」と思わせるアバンタイトル。
そこからの大金を巡ってのサスペンス、バイオレンス、ボケとツッコミ、とどんどんドライブがかかっていく疾走感が気持ち良い。
で、最後は爽やか。
安藤サクラさんの圧巻の演技に圧倒される143分!
原田眞人監督作品の中では見やすいと思います
原田作品の特徴であるキャラクター達の早口のセリフ回しやモゴモゴ喋る所も本作では役者さん達の滑舌や発声がいいのか、とても聞きやすく苦になりませんでした
全編コントラストの利いたドラマチックな映像が好みです、特に前半は大阪(実際の撮影は滋賀県彦根市ですが)アンダーグラウンド的な雑多な場所やレトロな場所が多く登場し楽しめました
キャストの皆さん頑張っていたとは思いますが、本作はやっぱり安藤サクラさんが圧倒的、近年益々いい役者さんになったなあって感心します、だからそれだけで★1つ足してます
エンドクレジットで確か”アロハシャツの男”との表記だった彼のボーナスシーンも楽しかったです
作品全般としては、大阪に暗躍する特殊詐欺集団とそこに所属せざるをない主人公姉弟の苦悩、それを追う警察組織という世界をテンポよく描く重厚なクライム・サスペンスとして見応えがあり、よくできていたと思いますし、後半もなかなか痛快なエンディングで観ていてグッと惹き込まれました
正直、原田眞人監督作品は昔から少々苦手ですが、本作は久々にそこそこ面白かったです
原田眞人は変わらず好きな映画を撮ってくれる。ところどころのやり過...
原田眞人は変わらず好きな映画を撮ってくれる。ところどころのやり過ぎ感も含めて好きだ。スジも映像もセットも編集も良かった。タイトル出るまでに40分くらいかかった(笑)
本作は特殊詐欺絡みと聞いて、犯罪に言い訳を与えるものにならなければと危惧していたが、そこにはそれほどの没入性はなくて何より。
生瀬勝久、宇崎竜童、吉原光夫に天童よしみ、ほか名前を知らない人物も含めて助演陣が充実していた。安藤サクラは悪くはないが、詐欺のコーチ役の場面でキョロキョロし過ぎでアレはあかんし、全体に力入っちゃったかな。山田涼介はよくやっていた。賭場のセットでは何年か前に新選組の映画撮ったというのはクスクス。
ところで全く映画と関係ない話で恐縮ですが、ゴヤが秘書にオーラルさせるシーンは不覚にもジャニーを想起してしまったし、エンドロールでジュリーとか出ると会見の顔が浮かんでしまった。
しかし女性一人とか二人連れとかも多く、山田涼介ファンなのかな。ジャニーキャスティングはこういう映画に女性を動員する効果はあるんだよなあ。まだまだ。
原田節炸裂
前半は話がたるく何なんだろうって感じだったが、後半はドンパチもあり盛り上がって面白く観れた。
お得意の演出の群像のセリフの掛け合いが今回はなく残念。
尾崎竜童が都合よくまともになるのが??
映画の演出するのであれば山田涼介が大勢の前で殺すのであれば実際のイベントで殺したほうが効果的では。
油・にんにく・具材増増、超濃厚とんこつラーメン
この日を待っていました。
原田眞人監督最新作「BAD LANDS バッド・ランズ」。昨年公開された「ヘルドッグス」が大ハマりしたので、本作も期待値爆上がり。何度も予告を見てはニヤニヤする日々を送っていたので、今日という日が楽しみで仕方ありませんでした。どんなものを見せてくれるのか...宝箱を開ける気分でスクリーンに目を当てていましたが、中身は財宝の山で何から話したらいいのか分かりません。今回もまた、超情報過多&ハイテンポで想像を遥かに超えるクライムサスペンスの最高傑作が爆誕しました😁😁😁
自分の映画癖にグサッと刺さるんですよね〜。
あくびを5秒もすれば会話のキャッチボールが2回終わっているし、ドリンクなんて飲もうものなら横腹にパンチを入れられる。関西弁のマシンガントークを永遠と聞かされ、しかも映画向けに話しておらず、隣の人に聞こえる程度の声量しか出していないので聞きづらい。それ故に、1回だけじゃ聞き取れない会話がたんまりあり、結局、また見たい欲に襲われる。これぞ、原田流会話劇。「ヘルドッグス」を見ていない人は、マジで受け入れられないかも。でも、これがたまらなく癖になるんだよなぁ...。
役者陣は全員最強にカッコよくて最高にいいキャラしてる。我らの姉さん・安藤サクラは、またもや今回もヤバい。今年もアカデミー賞取るでしょ。色落ちした金髪にキャップを被り、怒涛の関西弁を浴びせる。服を羽織るだけでビジュアル最高。恐ろしくイケてる。そんな安藤の弟役を演じた山田涼介は、ついに新境地。父親殺しから13で知性が止まったサイコパスを見事に好演。相棒の右腕として、坂口健太郎に負けず劣らずの狂犬でした。そんな2人の面倒を見る高城こと生瀬勝久は、キャリアの中で1番怖い。彼だけで単独作品を作って欲しいくらい。刑事の佐竹を演じた吉原光夫もまた、高城同様に主人公としてシリーズ化して欲しい好キャラ。
そんな中のMVPは間違いなく、宇崎竜童。
まだまだこんな役をやってくれるなんて、嬉しい限りです。曼荼羅という濃ゆ過ぎる人物を難なく自分のものにする彼のパワー。幻覚を見て錯乱するシーンから、持ち前の頭脳と狙撃力を駆使して真相に迫るシーンのギャップがすごい。異次元のカッコ良さである。そんな宇崎竜童と溶け込むことが出来る、安藤サクラと山田涼介もやっぱり異常。曼荼羅の最後のシーンは生き様としてめっちゃ惚れるし、泣きそうになる。頼む、原田監督の常連になってくれ...。
アクションは控えめだが、その分ドラマが完璧。
人間の心理描写が非常に上手く、自分たちの生きる世界とは程遠いはずなのに、極限までリアルが追求されている。私利私欲は勿論、守るもの、守られるもの、窮地に立たされた時の悪人、受け子掛け子を含めた詐欺グループの裏事情なんかまで、ものすごく丁寧に描かれていた。細やかな要素まで伏線となり、それがさりげなく回収される場面なんかは超爽快。アクションが少ないと言えど、そのシーンになると思わず口角が上がっちゃうほど興奮する。原田監督の銃撃戦の見せ方は日本一だ。
思わぬ所にサプライズがあったり、分かる人には分かるクスッと笑えるシーンも散りばめられていたり、1秒も無駄のない映画だった。タイトルの出るタイミングなんかも最高じゃん。日本映画にしてはかなりの長尺で、しかもちゃんと長いって感じる。濃厚過ぎて呆然としてしまうほど食らってしまうが、何度だって見たくなる作品。かなり人を選ぶとは思うけど、クライムサスペンス好きには至極の1本でした。やっぱ、原田眞人監督だわ!この調子で毎年新作お願いしますっ!
音声
他人を食い物にする人間ばかりかと思えば、自己犠牲で身内をかばう仲間もいる。人間臭さしか漂わないアングラの世界が実はとてと心地よく感じられるそんな作品でした。
最初感じたのは、皆さんもそうかと思いますが、安藤サクラって、こんなに滑舌悪かったっけ?なんか聴き取りにくい。さらに複数のセリフがかぶってて、聞き取れないレベルじゃん!
監督に見事にやられました。滑舌のいい主人公でも、セリフがかぶってなくても、あのドキュメンタリーぽい雰囲気は出せない。でも、ドキュメンタリーは序盤だけで、退屈させずに最終的にはカチッと見せてくれるそんな作品だったと思います。
原田監督へのアンチコメも見かけたので、それが監督のティスト!なんだよって思い、思わずレビューしてしまいました。くだらないレビュー読んで頂き、ありがとうございます。
自分には合わなかった
原田眞人監督の作品全般に言えるのだが、テンポの良さを重視してるのか、とにかくカット割が多く画面に落ち着きがない。台詞も複数の人が被る場面が多く、聞き取り難い。
観客を置き去りにして、付いてこられる人だけ付いて来い! みたいな独善的な感じ。
藤井道人監督あたりが撮れば、いい感じの映画になったのかも。
ジャパニーズノワール!!面白かった!!
大阪が舞台のジャパニーズノワール
裏社会の特殊詐欺と成功しているDVでサイコパスな元カレ、原作から主人公を女性に変更している事で出てくるリアルさがあり安藤さん演じるネリに感情移入して見る事ができた。
また腐れ縁で疫病神の弟役の山田涼介演じるジョー、本当にジョーのせいで災難が降りかかるしどうしようもないやつなのに見捨てる事ができないネリの気持ちが理解できる演技だった。
大阪の中でも特にディープな大阪で大阪人から見てもよく描けている。
他の地域の人には何を言ってるか分かりにくい早口な掛け合いもすごく大阪らしくてリアルだった。
そして最後に出てくる愛がとても切なく、最初から心情を追ってまた観たいと思ってしまった。
特殊詐欺も殺人も肯定できないけどこの2人にとってこの選択肢を選ぶ事しかできなかったという説得力があった。
また周りの住人もみなキャラが濃く、底辺の世界の中の絆が感じられた。
音楽も背景も描き出す世界がかっこよく、色々な事がテンポ良くすすみあっという間だった。
あちこちの伏線が回収されていくのだが、最後まで観たらまた最初から観たくなるし何回も観ることで気づく事がどんどん出てきそうな面白い映画だった!!
普段テレビで見る安藤さくらや山田涼介とは全く違う別人で、2人の演技力がこの悲惨な世界を魅力的に魅せていると思う。
高齢者に対する特殊詐欺、貧困、格差、DV、ヤクザと日本の裏側がリアルに観られる映画でとても面白くぜひ映画館で観てもらいたいし、世界からも評価される作品だと思った
2時間にまとめたら面白いかも
時間が長いって言うより2時間半にストーリーが横に広がって間延びしてしまったなーって感じ。もっとギュッとしたら展開が早く面白くなったんじゃないかな。
題材は良かったし脚本家、監督が違ったら絶対万人ウケできた映画だから惜しい。
観る人によっては問題ないかもだし、逆に飽きる人も出る、分かれる映画だと思いました。
psポイント
山田涼介が登場するまでちょっと長い
同時に出てからストーリーが暫くつまらなかった
終わり1時間前から再び良かった
冗長かつ単調で、驚きもカタルシスもない
テンポの悪い話がダラダラと続いて、いったい何を見せられているのかと思う。
少なくとも、あと30分は上映時間を短くして、もっとコンパクトにまとめることができたのではないか?
話がどこに転がって行くのか分からないような面白さを、いくらでも作り出せそうな雰囲気があるのに、思いがけない展開は、特殊詐欺グループのトップ(生瀬勝久)を殺してしまうところぐらいで、あとは単調で何のヒネリもない物語が延々と続くのみ。
台詞が聞き取りにくいのは、この監督の作品ではいつものことながら、今回は、大阪弁がそれに輪を掛けていて、登場人物の心情や関係性が掴めないところも多い。
せっかく、警察、特殊詐欺グループの道具屋(天童よしみ)、ヤクザ、投資会社のDV社長、裏賭博の帳付といったクセのある面々を登場させながら、それらのキャラクターを整理することも、活かし切ることもできず、「毒をもって毒を制す」のような気の利いた展開にも持ち込めなかったのは、もったいないことこの上ない。
主人公である姉と弟にしても、「本物の詐欺師にはなりたくない」とか、鉄砲玉として向かった先にいた男(岡田准一)に「撃ちたくない」とか言っていた割には、人を殺しておいて平然としており(しかも、過去にも同じことをしているらしい)、そのキャラクターの一貫性のなさに啞然とするしかない。
何よりも、姉と弟の「絆」の強さを実感することができず、最後の弟の行動が唐突に感じられて心に響かないのは、残念としか言いようがない。
さらに、社会の底辺を這いつくばってきたかのような生活からようやく解放され、朝の街を疾走する主人公の姿に、何のカタルシスも感じられないのは、作劇上の大きな欠陥であると思えるのである。
大阪弁フィルム・ノワール
予告から雰囲気に惹かれていたが唯一関西弁の不自然さに不安を覚えていた。
だが、鑑賞してみると関西人のキャストは勿論メインの安藤・山田も多少は目を瞑る所もあるが全編を通して東京人とは思えないくらい違和感がなくお陰で安心して世界観に没入する事が出来た。
この物語は特殊詐欺を生業にする姉弟が大金を手にした事により様々な巨悪から追われるクライムサスペンスと宣伝してるが、実際は特殊詐欺の裏側とそこを生き抜く姉弟の愛に重点が置かれている気がする。
原田監督特有の早さを重視するが故の聞き取りづらさや尺の長さもあるが、今回は聞こえにくさこそ多少あるものの長さに関しては随所にクスッと笑えるような関西らしさみたいのがあったからか気にならなかった。
キャストに関しては安藤サクラが見事に裏で必死にもがきながらも強く前進する女性を好演していてこれは流石の一言。そしてその弟を演じる山田涼介も厄介事ばかり持ち込む疫病神ながらも憎いのに憎めない馬鹿だけど愛くるしい絶妙なバランスを見事に体現している。
この2人の相性がここまでハマるとは正直思わず見終わったあともう少しこの姉弟を見ていたいという気持ちが残り香のように漂っていた。
その他にもただの老いぼれに見えて渋くカッコ良い宇崎竜童や原田組常連安定さを見せる吉原光夫など出演者全員の演技が光り作品が成り立っている。
映画初出演とは思えないサリngROCKも良かったとは思うが個人的にはその付き人的な存在の男性の方が良い演技してて好きだった。
面白い・良作だけで片すのは大変勿体なく鑑賞終了後に達成感と清々しい気持ちともの寂しさを同時に感じ、思わず誰かと答え合わせをするかのように事細かに感想を語りたくなるそんな映画。
安藤サクラの最高の演技に酔いしれる
序盤からセリフが聞き取りにくいのは、もはや原田監督の十八番といってよいでしょう。それでも最後まで映画の世界に引き込まれました。
詐欺師の姉弟が巨額の大金を手に入れる話で、「追う・追われる」の激しい攻防を期待していたのですが、少しこじんまりとしたスケールになったかなと思います。
安藤サクラさんの表情や演技が素晴らしかったので、映画の世界に浸れました。
ラストの疾走感は、「怪物」のラストの疾走感に似ていて、気分が良かったです。
素晴らしい!
安藤さくら素晴らしい!宇崎竜童もいい味出してます。あとヘルドックスで最高だった吉原光夫が存在感ある芝居で今回も良かった!岡田くんも贅沢で素晴らしい友情出演ぶりでした。安藤さくら、山田涼介ともに東京出身で関西弁は少しキツかったかな、、。あとネリの元カレで闇黒実業家と周りの秘書たちがとても良い世界観出してました。
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