BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
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予告から期待してた映画だった
姉弟でたくましく生き抜いていく映画なのかと想像してたが少し違ってた。でも安藤サクラの佇まいや表情に、生き抜く強さを感じてかっこよかった。宇崎竜童の豹変も凄かった。姉思いの弟が正面から行ってしまったのが残念。
原田眞人✖️黒川博行✖️安藤さくら
面白くない訳がない。
この世界にずっと浸っていたい。
黒川博行の小説は、最後に事件が解決しなくとも主人公は必ず決着をつける、って誰かが評していたけれど、この映画で、ジョーと曼荼羅がつけた決着には思わず涙が溢れた。黒川博行原作の映画でまさか泣くとは思わなかった。
新撰組のセットで「なんか懐かしい感じがするな」と山田涼介に言わせたり、天童よしみの舐めたらあかんとかところどころで放り込まれる小ネタも楽しめる。
吉原光夫主役で黒川博行の警察犯罪ものシリーズ化してほしい。
ラストシーンと宇崎竜童に拍手。
金がすべての世の中で、男に傷つけられ、育てられ、闘ってきたネリが、最後に金がすべてでない男たちに助けられ、夜明けの大阪の街を外へ向かって走って行く。
ラストシーンを思い浮かべるたびに涙が出てしまう。
映画史に残るラストシーンじゃないか。
映画っていいな。
タイトルなし
サクラちゃんの敏捷さ、大阪を駆け回る感じが素敵。クールでときに冷たいくらいの外面と熱いハート、一方での被傷性。どちらも彼女の役柄によくあるもの。父との関係の描き方もよかった。宇崎竜童が歳も年だけど、アルコール依存で錯乱状態でありながら、シャンとしたときはそうなのもすごかった。DVやサイコの男とか存在自体が好きじゃない。大阪の描き方もそれはそうだけど、過去のものは大して見たくない気もする。ヤクザ映画そのものがもうサイコになりつつある。とはいえ、半グレはリアルなのだ。その点ではリアル。下手な大阪弁もあいまって、よく音声が聞き取れない。密度の高い脚本だけに、聞こえないとどうしょうもない。確かに詐欺犯罪に悪用されているのは、ああいう人たちなのかも。
取り留めのない暗さが『原田 眞人』
宇崎竜童がまだまだ輝ける作風が好き。 ストーリーが複雑に絡み合ってちょっと散らかり過ぎ? ギリ理解出来る範囲なのが救い(俺がバカなせいもある…) ちょっと長いかな? 悪い兄弟とか判事?とか居るか?無くても良くね? 裏金作りに繋げるにしても別のアプローチあったと思う。 あの人出したかっただけだよね(笑) 原作を変えて安藤サクラを据えたキャスティングは見事だと思う。 暴力とエロのバランスを見事に渡り切る最善のチョイスだと。 山田くんは余り見どころ無かった… 勿体無い。散り際もっと派手目が良かったなぁ。
勁草
オレオレ詐欺に携わる犯罪グループに焦点を当てた黒川博行先生の「勁草」の実写化。
原作未読だが、主人公は男性だそうです。
そこを原田監督が女性に変更し、サクラちゃんをキャスティングした事はお見事でした。
ジャパニーズノアール!
原田眞人監督、主演「安藤サクラ」
ってだけで勝ち確!!
そして原田監督が珍しく女性を主人公に据えたので興味がわきました。
大阪で特殊詐欺を生業として生きる血のつながらない姉弟、ネリ(サクラちゃん)とジョー(山田君)
ジョーのやらかしがきっかけで、億を超える大金を手にしてしまい、警察だけでなく他の組織にも追われる事になる2人を描いて行くクライムサスペンス。
本作では、ニュースで見聞きする特殊詐欺の内部、仕組みなどを登場人物のセリフや動きで細かく説明されます。
⚫︎掛け子。。電話を掛けて騙す役
⚫︎出し子。。振り込ませた金融機関から現金を引き出す役
⚫︎受け子。。被害者に接触し現金を受け取る役
⚫︎見張り役。受け子が被害者と接触しても良いか判断する役
⚫︎名簿屋。。多重債務者などの名簿を売る組織
⚫︎道具屋。。足のつかない携帯、パスポートや架空口座を売る組織
ネリは"三塁コーチ"と呼ばれる見張り役でかなり手慣れな様子。
「教授」と呼ばれる出し子
(大塚泰正さん)との「仕事中」も警察の気配を察知し、犯行を中断。逮捕を免れる。
細分化された部署とも呼べるその徹底的に管理されたシステム。加えて、お互いの素性は知らないという巧妙さ。
現実でも逮捕しても一斉検挙につながらないという怒りや、やり切れなさと重なる。
本作でも、
地道な捜査を粘り強く続け、確実に犯罪者達に迫って来る佐竹刑事(吉原光夫さん)達だが、結局は、
「追う刑事」と「逃げる犯罪者」
あと一歩の所まで来るのに届かなかったり、逮捕してもごく一部。
そんなもどかしさもリアルなのかもしれない。
そして、ネリを頼ってバカでサイコパスなジョーがやって来る。
役に立っているんだか、いないんだか。
しかし借金の工面までしてくれるネリ。いつもジョーを気にしている。
ジョーのネリに対する異常な愛情と執着は狂気すら感じたが、その過去の繋がりを知ると、理解し難いその歪んだ関係性も納得してしまう。
ネリの親玉で実は父でもあった高城
(生瀬さん)は、最初ネリの味方か敵かわからなかったけど、結局クソだった。
曼茶羅(宇崎竜童さん)は高城とは古い付き合いらしく、幼いネリを可愛がってくれた人物だ。
アルコール依存なのか?と思ったが、ネリが秘密を語った後からは、強力な助っ人となる。
"曼茶羅"と呼ばれるだけあって人生を悟っていた人だったな。
ネリ達が隠れ家にしているプールバーのママ
(鴨鈴女さん)もネリとジョーを助けてくれる。お金だけの関係ではなかったと思う。
(敢えてこう書きますが)
クズ同士でもそこには人情があった。
心底の悪人ではない描かれ方に救われました。
しかし、主要人物が全て犯罪者なので勿論共感はしない。
ネリとジョーの生い立ちや、過去の不幸には、少しの同情は出来ても肯定は出来ない。
金は持っている奴から掠め取ればいいんだと笑いながら話した2人には怒りさえ覚えた。
んですけど。。あそこまで闇落ちした2人を、むしろ憎むべき存在である彼女らを、突き放せない自分がいて驚いた。
ネリはジョーを、ジョーはネリを、
深く必要としていた事、常人には理解出来ない形をした愛でも、固い絆で結ばれている事が、ヒリヒリ痛みを伴って分かるのだ。
ネリの過去の男に対する決着の付け方もジョーと曼茶羅の愛だ。
ラストのネリの疾走。空の色が変わっていく。印象的なシーンでした。
もう、ジョーも曼茶羅もいないけれど、その先に小さな希望があって欲しいと思ってしまった。
本作の収穫としてはやはり!
今まで見たことのないサクラちゃんが見れた事!
彼女からは目が離せません。
山田君もサイコパスな役をしっかり
こなしていたと思います。あの見せ場はもうひと盛り上がりあったら尚良かったです。
宇崎竜童さんは素敵でしたわぁ。
背中の入れ墨がお似合いでした。
そして!
天童よしみさんにあんな事言わせちゃう原田監督にあっぱれww
闇の世界の中の愛
完成披露試写会で拝見しました。 とにかく役者達の勢いがすごい。 関西弁は少し難しいところもあったし 自分の生きる場所とはかけ離れた場所での生き方ではあるが 人間欲や愛が泥臭く描かれていて 何度も見て新しい発見ができそうなそんな作品に思います。 公開されたらまた見に行くのが楽しみです。
裏の世界に生きる人々
犯罪者の社会の底辺で生きている、そこでしか生きられない人達のストーリー。 その中でも義理や姉弟の人間性が垣間見えて 犯罪者にも愛情があるんだとある意味、人間性が薄い社会の中で昭和を感じる良作でした。(ネタバレできないのでこれくらいで
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