BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
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安藤サクラありきの映画
音声についてはあきらめましょう笑
テンポのよいクライムサスペンスに引き込まれる
予告の雰囲気に惹かれて、公開2日目に鑑賞してきました。
ストーリーは、大阪で特殊詐欺の受け子を束ねることを生業とするネリが、刑務所帰りの弟・ジョーがしでかした不始末をきっかけに、詐欺グループのまとめ役・高城から大金を奪うことになり、大阪府警の刑事・佐竹、ケツモチのヤクザ・新井、異常な性癖でネリを執拗に追い回す胡屋、賭場の胴元の林田らから狙われるというもの。
予告から、もっと痛快な特殊詐欺の話かと思ったら、全然違いました。思った以上に重いクライムサスペンスで、見応えのあるジャパニーズ・ノワールに仕上がっています。おまけにテンポが恐ろしくよくて、その世界観にぐいぐい引き込まれていきます。
まずは序盤、特殊詐欺の裏側や警察の地道な捜査の様子が描かれます。詐欺の役割の細分化やマニュアル化、巧妙な手口、安易に加担する若年層、やむにやまれぬ貧困層、罪悪感の欠如など、特殊詐欺の根深さが伝わってきます。それに起因する、警察による検挙の困難さ、それでもわずかな手がかりをたどって捜査する粘り強さもきちんと描かれていて、興味深かったです。
舞台が大阪ということで、関西弁で捲し立てる感じも本作にはよく合っていたと思います。ただ、テンポのよい怒涛の関西弁が聞き取りにくく、詐欺組織の入り組んだ構造、それゆえの登場人物の多さ、立ち位置の複雑さと相まって、細かい部分はよく理解できなかったです。
それでも、高城の殺害以降は、ネリの過去やジョーの服役理由が明らかになるとともに、ネリの逃亡に向けて収束し始め、すっきりしてきます。そんな中で、曼荼羅の生きざま、ネリを慕うジョーの思いが、熱く描かれ涙を誘います。明け方の街を疾走するネリの姿を描くラストも、余韻の残るよい締めくくりです。
また、原田眞人監督の他作関連のネタも楽しませてくれます。特に「燃えよ剣」を想起させる、池田屋セット再利用の賭場シーンと、そこに訪れた沖田総司役だった山田涼介くんの第一声、さらには岡田准一くんのゲスト出演と、ファンをニヤリとさせるサプライズがたまりません。天童よしみさんに言わせたセリフも完全に狙ってて笑えます。一方で、ハイスピードの方言演出も、原田監督らしさ全開なのですが、こちらは前述のとおりです。
主演は安藤サクラさんで、さすがの貫禄でネリを演じています。共演の山田涼介くんも、一皮剥けた感じでジョーを好演しています。他に、生瀬勝久さん、吉原光夫さん、淵上泰史さん、宇崎竜童さん、サリngROCKさんらが脇を固めます。中でも、宇崎竜童さんのいぶし銀の演技とサリngROCKさんの存在感が光ります。
結局日本て良い国なんだよな。
安藤サクラが駆け抜ける
イマイチでした!期待しすぎ?
裏社会の悪い奴ら
『オレオレ詐欺』という言葉が、ニュースで報じられるようになって何年たつのだろう。警察捜査とのイタチごっこで、あの手この手と趣向を凝らして繰り出し、最近では、SNSを活用しての強盗や人の命をも奪う犯罪になってきている。
そんな、特殊詐欺グループに関わる闇の裏社会を、原田眞人監督らしい切り口で、悪い奴らの世界観にフォーカスを当てメガホンを撮った作品。終始、大阪弁で、捲くし立て、凄味合う台詞も、本作には相応しく感じた。
2時間半の上映中、展開に間延びするシーンが無く、常に緊迫感と疾走感が続く中で、ネリとジョーの姉弟愛も、織り交ぜてくる。しかし、クライマックスは、悪い奴ららしく生と死を分ける落としどころは、見応えがあり、逆に爽快感さえ感じた。
特殊詐欺グループの番頭である高木の元で、片腕を担っていたネリは、刑務所から出所した弟・ジョーの面倒に手を焼いていた。ある日、ジョーは賭博の借金の返済の為に、強盗殺人を起こし、そこに居合わせたネリと共に、3億円もの金品を手にし、それを機に、様々な悪の組織から命を狙われることになる。
2人をその窮地から救い出すのに一役買ったのが、嘗ての極道で、小さい時からネリのことをよく知る、宇崎竜童演じる曼荼羅だった。また一方で、仮想通過で莫大な財産を得た、ネリの元恋人の存在も浮上する中、醜い悪の人間模様が繰り広げられる。
本作は、何と言っても、安藤サクラと山田涼介の演技が光る作品だ。血の繋がらない姉と弟を演じる中で、弟を邪険にしながらも愛情を見せるネリ役の安藤と、サイコパス的な怖さの中にある、幼い子供のように姉を慕う、ジョー役の山田との掛け合いが、本当の姉弟の様に自然体で演じていた。
安藤サクラの演技は既に定評があるが、山田涼介も『グラスホッパー』の蝉を演じてからは、こうしたダークな役にも、しっかりと向き合える役者に成長していると感じた。また、友情出演のチョイ役で、意外なアカデミー書俳優も参加していた。ジャニーズは、今何かと騒がせている時ではあるが、こうした逸材をしっかり成長させて欲しい。
前後編くらいの要素
西成の詐欺組織の話はリアリティがあり面白かっだですが映画としては要素が多いなと感じました。
原作では実業家のエピソードはもっと重要なんだろうなと思いつつ映画では浮いているように思えました。
と思ったら原作の主人公男性なんだ。
悪が育つのは
救いはない、けれど生き抜くために
安藤サクラ可愛いやろがい!
安藤サクラ演じる主人公ネリはもう犯罪の中でしか生きて行けない人生に身を置く女性で時に殺人も犯すくらい犯罪に躊躇が無い。
とまあ極悪人で犯罪者なんだけど凄く魅力的なんですよ。
頭も良いし教養も深い、仲間を思いやり、人として凄く優しい、犯罪者だけど優しい人。
たぶん周りの皆んなは彼女の事好きだったんだろうな、だから皆んなも彼女に寄り添い付き纏う。
このイビツで剥き出しのキャラクター像に説得力持たせるって安藤サクラだから可能だったんじゃ無いかな?
他の誰でも良いけど安藤サクラ以外の女優イメージしても全然しっくり来ない。
コレは彼女にしか出来ない西成ドヤ街も似合ってるくせキュートでセクシーだった。
ごめんもう安藤サクラのアイドル映画として鑑賞しちゃった。
安藤さくらワールド全開!!
裏の世界の情
原田監督作品は燃えよ剣、ヘルドッグスに引き続きとても楽しみにしていました。
裏の世界の愛情やら友情、様々な情に溢れた映画だと思いました。
安藤サクラさんはどの作品でも見かけるような気がします。哀愁漂うカッコイイお姉さんで、そして色んな意味でとてもつもなく強い。裏の世界の人間なのに優しい。最後は幸せになって欲しいと思いました。
山田涼介さんは金田一少年の事件簿イメージが強かったのですが笑顔のサイコパス役とても似合うなぁと思いました。まさかのとある方との出会いで銃を怖がっていた彼がまさかあの後人を殺すとは……そもそも親を殺したのも彼であり、しかもその理由がお姉さんを助けたいからという……
他の役者陣も素晴らしい。謎の人物が何人か登場しますが流石としか良いようが無かったです。
某最強に強い方の存在感は半端なかったです。
人間のぐちゃぐちゃの感情を受け止めることとなり、ヘルドッグスに引き続き、自分はとても唸る事となりました。
中だるみのような感覚も途中でありますが、それは続きが気になるから早く観たいと自分が思ってしまうからなのかなと感じました。
どういう意味なのか考察したくなる。また見に行くだろうなぁと思います。
合計2回観賞(メモ用)
岡田は先輩だから?
すごく練られた良い映画でした。
しかし、
岡田のシーンは?????
なぜあの時だけ撃たなかったのか?
ジャニーズの先輩だからっていうことかなぁ?
また、盗撮映像は誰が撮って渡したのか? 回収されてなかったような。
内容が分かりにくい
安藤サクラさんが大好きなので、山田涼介君ファンのお友達と見に行きましたが、まずはお二人の関西弁があまり流暢ではなく、特に大阪の一番言葉が荒い所のお話だったので、もっとまくし立てるように喋ってほしかったし、言葉遣いも悪くしてほしかったです。
また、安藤サクラさんは大ファンですが、声質なのか、いつも少し聞き取りにくい印象で、もう少しハッキリとセリフを話してもらえると、映画の話も分かりやすいのかな?とも思います。
また、山田涼介君があまりにも顔が綺麗すぎるので、こういう汚れ役には適さないかな、とも思いました。こんなに肌が綺麗でまゆ毛も整えて歯並びも綺麗で歯も真っ白なチンピラは見た事ありません。
もう少し役柄を考えて、汚い山田涼介を演じてほしかったです。
この映画は1番宇崎竜童さんが光っていました。山田涼介君にもこれ位役になりきってもらいたかったです。せっかく演技力はあるのだから、外見も含めて演じていける役者さんになってほしいと思います。
この映画は脇役の生瀬勝久さんや宇崎竜童さんや大場泰正さんなどの名脇役で成り立っていると思います。
内容がいまいち分かりにくいし、知らない間に日が経ったり、登場人物も多いので、理解力のない私には難しい映画でした。ただ、弟が姉のために敵討ちするシーンは少しジーンときました。
色々書きましたが、やっぱり安藤サクラさんは大好きです。
これからも第二の樹木希林さんを目指して、存在感ある唯一無二の女優さんになってもらいたいです。
傍若無人!? ネリの左側から聴こえる裏社会を描いた作品
滋賀県彦根市のロケ地、雪の風景が
寒さ凍る日にネリが暖かい飲み物を
与えてくれた、カップを持ちながら
スプーンでかき混ぜる仕草。
少女時代のネリが親から虐待されていた
つらい過去。姉のネリを庇い人を殺めてしまった弟のジョー。
安藤サクラ演じるネリと山田涼介演じる
ジョーの歪んだ愛情にも見えた裏社会を描いたストーリーでした。
特殊詐欺、大金を得たことによる大きな代償があったように思いました。
建物を燃やしていく炎、焦げ付いた黒い煙と
共に消えていく人命。
ブルーシートに包まれた『モノ』
埋めてしまいたい憎き人間。
自分の誕生日にあった屈辱的な出来事。
ドスのきいた関西弁の怒声!!
生瀬勝久演じる高城が、組織に逆らうことの
できない冷酷な役柄でした。
宇崎竜童演じる曼荼羅がチートに見えるけれど、凄みのある役でお金を得るための
重要な鍵を握る人物でした。
振り込め詐欺、通帳や印鑑が揃っていても
実際にお金を受け取ることの難しさを
感じました。
現代社会のサイバー犯罪も描かれていて
警察や組織に追われるネリがどうやって
逃げ切ることができるか?
サスペンスを味わいながら見ることが出来ました。
ネリとジョーは血の繋がりの無い姉弟だった
けれど、ジョーの起こした事件から
紆余曲折した2人の人生、生き方を感じた
ストーリーでした。
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