「もう、ひれ伏すしかないです‼️」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
もう、ひれ伏すしかないです‼️
今年公開の映画では、クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「DUNE PART TWO」が観られそうもないので、このスコセッシ監督作「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」がナンバーワン候補‼️歴代のスコセッシ監督の名作たちの顔であるデ・ニーロとレオ様の豪華共演によって語られるのは、人間たちのドス黒い欲望‼️1920年代に先住民たちの土地で石油が発掘される。それによって億万長者となった先住民たちの財産を狙う白人たちの欲望‼️策略‼️葛藤‼️愛憎‼️欲に駆られて理性を失った人間の本当の姿に心底戦慄させられました‼️核となるのは、地元の牧場主に扮したデ・ニーロと、彼の甥で、先住民の娘と結婚することになるレオ様‼️まずレオ様の演技‼️先住民である妻を心から愛するも、伯父であるデ・ニーロに命じられるまま脅迫したり、ついには妻の姉妹たちの殺害にまで関わることに‼️このどっちつかずの主人公の心理状態を巧みに表現するレオ様の演技はホント素晴らしい‼️もう「タイタニック」は遥か過去ですね‼️そしてデ・ニーロ‼️この作品の黒幕、デ・ニーロ‼️穏やかな微笑みの中に狂気が漂って怖すぎるデ・ニーロ‼️まるで「チャイナタウン」のジョン・ヒューストンみたいな薄気味悪さのデ・ニーロ‼️この作品に漂う殺伐とした雰囲気を象徴するキャラクターのデ・ニーロ‼️そんなデ・ニーロがレオ様にお仕置きするシーンはチョー必見です‼️そしてマーティン・スコセッシ監督‼️73年の「ミーン・ストリート」から半世紀‼️どんだけ名作を作ってくれるのか‼️その「ミーン・ストリート」で注目されたデ・ニーロが今作にも出演していることもスコセッシ監督の人柄ですよね‼️石油が噴出して人々が喜ぶシーンの躍動感あふれる画面や、モノクロ映像やスローモーションを巧みに取り入れたり、とても御年81歳の巨匠の作品とは思えないほどエネルギッシュ‼️そしてラスト、普通、主要人物たちのその後については、字幕で説明されることが多いのですが、この作品では何と舞台上のラジオ劇という形で語られます‼️しかもスコセッシ監督本人も語りに加わり、この凄まじい愛憎劇を可愛らしく締めてくれる‼️ホント、センスが良いというか天才ですよね‼️スコセッシ監督はここ何年かマーベル映画を「あれは映画ではない、よく出来たテーマパークのアトラクションだ」と発言したことが物議を醸していました‼️でもこの「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」みたいな傑作を魅せられたら、誰も文句を言う人はいないでしょう‼️
こちらこそ、いつもありがとうございます😊
活動写真家さんのマーティン・スコセッシ監督と本作への熱い思い、レビューでめちゃくちゃ伝わりました。直ぐにでも過去作見たいと思います!