劇場公開日 2024年1月26日

「フェミニズム的傑作」哀れなるものたち ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5フェミニズム的傑作

2024年2月1日
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鑑賞方法:映画館

矢鱈に魚眼レンズで撮影したり、衣装もセットもなんなら背景も奇妙に美しい映画ながら、そのメッセージは明確かつ現代的。つまり人間の、特に女性の解放とは?!ってこと。新たなフェミニズム的傑作。
そのルックに引きずられがちだが、メッセージはセリフにビックリするほどストレートに込められてるから…
エマ・ストーンがあり得ないくらいに体当たりの芝居を魅せてるし、マーク・ラファロは嬉々としてクソ野郎を演じてるが、ウィレム・デフォーの慈愛に満ちた父親造形には参った。
まぁ女性の解放があんなに性的なもの一辺倒なのか?とは思うが、終盤はかなり知的なものにも振られて行くから良しとする?そういう意味では「アルジャーノンに花束を」的でもあるな。

ぱんちょ