「とりあえず、謝っろっか」ほつれる ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
とりあえず、謝っろっか
まず、加藤拓也監督について。
1993年生まれの現在29歳!
17歳でラジオ、TVの構成作家をつとめ、翌年イタリアに渡り映像演出を学んだそう。
帰国後に「劇団た組」を立ち上げ舞台演出に関わり、その後数々の賞を受賞した若きベテランです。
22年「わたし達はおとな」
で長編デビュー(脚本・監督)
本作は2本目の映画になるそうです。
(ちなみに↑の主演は、今公開中の
「福田村事件」の新聞記者役の木竜麻生ちゃんです。)
うんうん。若いのにすごいキャリアと才能をお持ちです。
加藤監督の作品は
「わたし達はおとな」しか観た事がないのですが、、
キャストが素晴らしく、絵の撮り方もこだわりを感じるし、何より言わせるセリフが巧い!という印象。
両作共好きなテイストではありますが、登場人物がどっちもどっち感は共通だったかな。。
さて、本作は。
麦ちゃんが舞台挨拶で
「映画好きには今年外せない1本」と語っている記事を読みました。
ん??ほんと??w
これってみんな不倫まくり!のお話しなんですけど、なんだかちょっとサスペンス?!?!
(古舘さんパート)
それから倫理観やモラルについて。
本作ではそこに描かれていない行間を自身で埋めよ!と言わんばかりに鑑賞者に委ねてきます。
なので、こちらの置かれている状況や、今まで培ってきた人生観で、だいぶ見かたが変わる作品なのかなと思いました。
「不倫はいかん!自業自得!」という意見はちょっと置いておいて。。
死んでしまった木村(染谷君)との思い出は、綿子にとってはこれから先も、永遠にきれいなままの思い出として残り続けるんだろうな。
それは良くも悪くもね。
彼女を支配し続けるのだろうな、と思いました。
それと、監督の意図だと思いますが、不倫不倫な物語りなのに、綿子と木村の性描写は描かれず、夫の文則とのチュウは差し込んでくるその対比が面白かったです。
好みが分かれるタイプの作品ですし、余白を委ねるにしたって少々荒削りな気もしますが、、加藤監督の若き才能にはこれからも期待したいです♪
もう3、4本撮ったらすごいの見せてくれそうな予感もするんだよなぁ〜
あと、文則を演じた田村健太郎君は麦ちゃんをも食った演技力でした!
すごーく苦手なタイプの男子だったw
こんばんは〜
コメントありがとうございました。
なんだか爽やかさのかけらもない物語でしたね〜
門脇さんの気怠さはもちろん、田村さんの嫌な感じがうますぎてぞぞッとしました笑
再度失礼します
あの父親の描き方は、貴殿の思考の行方で合っていると思います 私も同じ事予想しましたし、観客誰もがその思考だったと思いますので、お気になさらず、監督の罠に嵌ったと思った方が良いです^^ その後の旅館シーンは、あれだけ長く時間を使ったのも不穏さを演出しておりましたしね
用意周到な振りと意外性に富む着地、ミスリードの罠 シナリオの繊細性に秀逸さを発見するには話題にして会話するしかないのですが、如何せん今作は表テーマそのものが、倫理性のハードルというフィルター越しでの観賞になってしまうのも・・・ "相性を乗り越える"という課題が観賞する上で必要なのかどうか、色々と示唆に富みます(苦笑
纏まりがない文章、大変失礼しました
『まなみ100%』もなかなか趣深い味でしたよ
失礼します
トミーさんへの貴殿のコメント返信でのサイト紹介、僭越ながら拝見しました
今監督の尖りっぷりが垣間見えて大変参考になりました 決して否定的には思っていません どんどんこういう勢いは絶えない様に映画界は進んでいって欲しいです ともすればアニメとマーベルしか残らない様な『ディストピア』は避けなければと思っています(^_^;)
全然関係ありませんが、『ファルコンレイク』面白かったので、お時間とお財布が許せば御考慮願います
失礼しました
コメントありがとうございます。
早速WEBを観てみました。前もっての情報まるで無しだったのが恥ずかしいのですが、舞台があったんですね。今作と対になるとも考えられます。熟読してないので理解出来てないのですが、役者と意見を出し合いながら作ったんでしょうね。
また、色々ご意見をお聞かせ下さい。
共感ありがとうございます。
門脇さんの言葉は知りませんが、演技に手応えがあったという事なんでしょうね。
私は、旦那が凄く哀れでした。飲めないのに妻の誕生年の赤ワインを買ってきて、白にすれば良かったのにと言われちゃう、その後キスも拒否される、見てられませんでした。
こんばんは。
“不倫”という時点で、実は軸足を残している状態だと思うんです。
その理由が愛とは限りませんが、どうでもよければ別れないのはリスクでしかないわけですし。
まぁ、不倫どころか結婚もしてない浅い人生経験からの妄想ですが。笑
いつの間にか200本いってましたねぇ。
休日の関係で観られるのは週明けになるのですが、『アリスとテレス〜』楽しみです。
でも、スケジュール的にはポアロが先になりそう…
公開日に観に行ける方が羨ましいです。
過分なお言葉、恐縮です。
濡れ場シーンを徹底して排除することで、不倫の理由が必ずしも体だけではないと言いたかったのでしょうが、これはひょっとして体メインの関係を描く◯辺淳一や◯戸内寂聴みたいなのに対する反論(?)かも知れません。
何にしろ、色んなことを考えさせてくれるという点でよくできた作品だと思いました。
長くなってすみません。
m(_ _)m