ブラッド・アンド・ゴールド 黄金の血戦場のレビュー・感想・評価
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第二次世界大戦のドイツ村
第二次世界大戦末期のドイツの村が舞台で、戦争中にあったかもしれないドイツ人同士の白熱の戦いが描かれている。
主人公ハインリヒに扮するロバート・マーザーと、ヒロインのエルサに扮するマリー・ハッケの魅力が引き出されていた。
演技はもちろんのこと、脚本もカメラワークも良く、没入させてくれる。画の構図も美しく、臨場感があり、BGMも好みであった。
本編98分で短めだが満足した。
短い時間で楽しめる、これぞ映画
降伏目前のドイツにて
第二次世界大戦で降伏目前のドイツで、親衛隊が金の延べ棒を探しに田舎町に現れる。
主人公はドイツ軍の脱走兵で、殺されるところを若い農婦に助けられる。
農婦の弟が親衛隊に連行され、二人は救出に向かう。
善玉と悪玉がはっきりしていて、テンポもよく、とても面白い戦争アクション。
強欲と復讐
SS親衛隊と脱走兵と農家の娘が金塊のからむ西部劇風な復讐劇をくりひろげます。
タイトルどおり血糊も多く、ひともばんばんしにます。非英語圏のNetflix作品らしい過剰さでした。
導入は(大げさに言うと)イングロリアスバスターズのようにひきつけますが、過激さに委ねるだけになって次第に醒めていきます。
凶徒化したSS親衛隊はけっこういい雰囲気でした。
大戦晩期にごろつき集団と化したSSが、非人道的な悪行のかぎりをつくして、それをヒーロー/ヒロインがけちょんけちょんにやっつける図というのはアドレナリンが出ます。
ナチスは映画のポピュラーなモチーフであり、ナチス関連映画は毎年必ずあります。
かつてナチスプロイテーションとはヴィスコンティやソドムの市やサロンキティあるいはイルザ”シリーズなどの“性的退廃ナチスエンタメ”をさす語でしたがいまのナチス関連はシリアスドラマやアクションが主になっていると思います。時代は変わり、女囚をいたぶるのをエロスに変換するのはもう無理でしょう。
ナチスを素材にしやすいのは悪を定義しやすいからだと思います。ナチスを置くと、かれらが何をしたのか説明しなくても巨悪や敵を表現できます。世界中に共通認識される悪であり、中韓が扱う日本とちがって、ナチスを悪にしても誰も悲しみません。コンプラがうるさくなった現代でもナチスはどのようにやっつけてもいいひとたちです。火炎放射器でザワークラウトにしても大丈夫。エンタメを加速させる便利な素材であり、そこから興奮を抽出するのがナチス関連アクションの醍醐味だと思います。
が、B級化しやすく簡単な材料ではない──とも思います。本作も暴力や血のわりにはすっこぬけてしまう感じがしました。
今年Sisu(2022)というフィンランド映画がアメリカで称讃されました。金塊とナチスというモチーフが本作と重なっており、SSから逃げる一匹狼の探鉱者を描き、モデルはシモヘイヘ、映画はランボー風だそうです。
Rotten Tomatoesの好評を見て見たくなったのですが日本へくるかわかりません。
トレイラーがいいかんじで、Outrageously EntertainingとかGlorious CarnageとかA Wild Ride that begs to be Seenとか(意味はわかりませんが)すごそうな宣伝文句が並んでいます。なのでSisuが輸入されるかどこかのVODに降りてきたらいいなと思っています。
西部劇風ナチ退治
腐れナチと強欲BBAに鉄槌を
これだけ常識を逸脱したストーリーも暫く振りだ。
ベルト・ケンプフェルトの『ダンケシェーン』
マレーネ・ディートリヒの『花はどこへ行った』ドイツ語
最後にこの2曲を聞いて、鳥肌がたった。
傑作だ。
ベルト・ケンプフェルトはドイツのビックバンド楽団で、主にダンス音楽を奏でていた。今は亡きオジキが沢山レコードを持っていたが、百枚以上あった。マニアだったら、一枚数万円と言われていたようだ。ディ○クユニ○○で一枚0円で引き取られた。金塊も測る者が違えば、ただのクズって事だ。五千枚以上LPレコードがあったわけだが、藻くずとかした。あれば今どこにあるのだろうか?
まぁ、無理することは無い。『ダンケシェーン』はこの映画を再度再生されば、いつでも聞ける。
不死身
人間ってあんなになっても生きてるものなのか?と思ってしまった。
とにかく痛々しいシーンが多くて、気持ちはよろしくない。
パウルとリタが可哀想過ぎた。
途中なんだかコミカルな音楽が流れたり、シリアスな映画には似つかわしくないような?
人間の、神をも恐れぬ欲深さ。
それに尽きるかな。
結局金塊は誰の手に?
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