ブラッド・アンド・ゴールド 黄金の血戦場
配信開始日:2023年5月26日
解説
Netflixで2023年5月26日から配信。
2023年製作/100分/ドイツ
原題または英題:Blood & Gold
配信:Netflix
配信開始日:2023年5月26日
スタッフ・キャスト
- 監督
- ペーター・トアバルト
- 製作
- クリスチャン・ベッカー
- 脚本
- シュテファン・バルト
- 音楽
- ジェシカ・デ・ローイ
配信開始日:2023年5月26日
Netflixで2023年5月26日から配信。
2023年製作/100分/ドイツ
原題または英題:Blood & Gold
配信:Netflix
配信開始日:2023年5月26日
緊張感あります
起承転結ちゃんとしてます
見ていて敵に腹立ちます
主人公と脇役に愛着わきます
時間短めですっきり終わります
映画ってこれで良い
日本はCMに出ずっぱりの人がドラマや映画にでるから、
本当にリアリティがなく、
知り合いが学芸会に出るイメージしかない
この映画は全部知らない人ばっかり、
役を演じているのではなくて、本当にそういう人?
と、思わせてくれる
リアリティのある世界にずっぽりハマらせて頂きました
面白かったです
第二次世界大戦で降伏目前のドイツで、親衛隊が金の延べ棒を探しに田舎町に現れる。
主人公はドイツ軍の脱走兵で、殺されるところを若い農婦に助けられる。
農婦の弟が親衛隊に連行され、二人は救出に向かう。
善玉と悪玉がはっきりしていて、テンポもよく、とても面白い戦争アクション。
SS親衛隊と脱走兵と農家の娘が金塊のからむ西部劇風な復讐劇をくりひろげます。
タイトルどおり血糊も多く、ひともばんばんしにます。非英語圏のNetflix作品らしい過剰さでした。
導入は(大げさに言うと)イングロリアスバスターズのようにひきつけますが、過激さに委ねるだけになって次第に醒めていきます。
凶徒化したSS親衛隊はけっこういい雰囲気でした。
大戦晩期にごろつき集団と化したSSが、非人道的な悪行のかぎりをつくして、それをヒーロー/ヒロインがけちょんけちょんにやっつける図というのはアドレナリンが出ます。
ナチスは映画のポピュラーなモチーフであり、ナチス関連映画は毎年必ずあります。
かつてナチスプロイテーションとはヴィスコンティやソドムの市やサロンキティあるいはイルザ”シリーズなどの“性的退廃ナチスエンタメ”をさす語でしたがいまのナチス関連はシリアスドラマやアクションが主になっていると思います。時代は変わり、女囚をいたぶるのをエロスに変換するのはもう無理でしょう。
ナチスを素材にしやすいのは悪を定義しやすいからだと思います。ナチスを置くと、かれらが何をしたのか説明しなくても巨悪や敵を表現できます。世界中に共通認識される悪であり、中韓が扱う日本とちがって、ナチスを悪にしても誰も悲しみません。コンプラがうるさくなった現代でもナチスはどのようにやっつけてもいいひとたちです。火炎放射器でザワークラウトにしても大丈夫。エンタメを加速させる便利な素材であり、そこから興奮を抽出するのがナチス関連アクションの醍醐味だと思います。
が、B級化しやすく簡単な材料ではない──とも思います。本作も暴力や血のわりにはすっこぬけてしまう感じがしました。
今年Sisu(2022)というフィンランド映画がアメリカで称讃されました。金塊とナチスというモチーフが本作と重なっており、SSから逃げる一匹狼の探鉱者を描き、モデルはシモヘイヘ、映画はランボー風だそうです。
Rotten Tomatoesの好評を見て見たくなったのですが日本へくるかわかりません。
トレイラーがいいかんじで、Outrageously EntertainingとかGlorious CarnageとかA Wild Ride that begs to be Seenとか(意味はわかりませんが)すごそうな宣伝文句が並んでいます。なのでSisuが輸入されるかどこかのVODに降りてきたらいいなと思っています。
ひたすら聞こえるBGMがシーンに合っていない選曲で思わず笑えた。でもところどころで流れる当時の幾つものドイツ流行歌、そして最後のマレーネ・ディートリッヒの "Sag mir, wo die Blumen sind" はとても効いていてよかった。この歌はドイツ語だけでなく英語とフランス語でも歌ってるバージョンだった。
戦争と金と欲は全ての人間を怪物にする。いい人も強欲者も関係なく死ぬ、殺される。女二人の闘いぶりに溜飲が下がった。めっけものドイツ映画。