ペナルティループのレビュー・感想・評価
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終わり方が、、、おかえり伊勢谷友介
観るか迷いましたが、ちょうど帰り道のいい時間だし、伊勢谷友介の復帰も楽しみだったので鑑賞です。
監督の前作「人形の町」もそうでしたが、現実にありそうな夢の話という感じ。
この映画の展開で、笑えるとは思わなかった。
若葉竜也と伊勢谷友介の、変な友情に笑えた。
久しぶりに、「この映画はどうやって終わるのか」と、終わりの展開が予想出来なかったのは良かったけど、想像を越えなかったのと、拍子抜けという感じでした。終わり方がよく分からないというか、スッキリしない。
なぜ謎の男が韓国人で、韓国語を喋って、字幕かつかないのはなんだったのかな、、、
とても独特な空気感の映画を撮る監督に今後も期待です。
そして、伊勢谷友介はいい役者だなと思った。いろいろありましたが、また映画から復活を期待します。千葉県代表で埼玉の映画にまた出られることを期待します。
今一つ乗り切れずで。
解明されない謎が多すぎ
ループものとしては異色? 中盤までは出色の出来
最寄りの映画館で見られる若葉竜也さんの主演作で、なおかつループものとくれば見ないわけいきません。
物語が始まり、一回目、二回目、三回目と徐々に作品内のルールがわかり、予想外の展開を迎え……というところまでは中々の見応えのあるクオリティだったと思います。
奇妙なバディもののようなコメディ的な展開になってからも楽しさは持続しましたが、終盤に入る直前に、ループのカラクリが映像上ハッキリと示されたのは残念でなりません。
あれは契約終了までは明かさない方が、観客の緊張感と物語的な関心を継続できたと思います。
最後のオチは、もう少し捻りが効いたものを期待してただけに、ちょっと残念。
千葉県民としては千葉解放戦線の阿久津である伊勢谷友介さんの復活はただただ嬉しいの一言。複雑な表情が魅力的な山下リオさんのストーリーももう少し見たかった。
若葉さんの演技もたっぷり楽しめたのでやや甘い採点ですが、監督の次回作に期待しております。
花言葉は復讐
やはり苦手だ…
なんだこりゃ?
こういう時間系の映画は、たいていの場合、あれ?こういうことでいいんだね?と不安になりながらも、ほかの方のレビューなどで補完しながら、納得したりしなかったり…。
ノーラン監督の『テネット』のようにいつまで経ってもすっきりしなかったりする映画もあるけれど、分からないままでもあれこれ考える時間自体が楽しかったりする。
でもこの映画、分からないままの部分があるけれど、なんかもういいや、という感じで謎解きへの執着心がほとんど起動しないのだから困ったもんです。
こういうパターンって珍しいでしょ?という意慾的な製作意図は感じるのに、鑑賞者への親切さ、つまり、謎解きへの情報提供量は乏しい。
単純に私の理解力が不足しているだけかもしれませんが、ねえ、どういうこと?という好奇心とか探求心が不思議と湧いてこない。
というわけで、明日はサウナで心身とも整えて、オッペンハイマーに備えることにします。
なぜボーリング??
惜しい
時間の狭間で繰り返す復讐: ペナルティループの謎解き
ループ系映画好き、サスペンス好きにもささるとおもう。
さて
「人数の町」の監督荒木伸二が、「街の上で」で主演の若葉竜也と共に織りなす、オリジナル脚本のタイムループサスペンス『ペナルティループ』。
この作品は、復讐心に燃える岩森淳が、恋人を奪った素性不明の男・溝口に仕返しを試みるも、翌朝目覚めると不可解にも時間はリセットされ、すべてが昨日の状態に。溝口役の伊勢谷友介には哀愁を感じ、恋人唯役の山下リオ、そして謎の男を演じるジン・デヨンの演技もひきこまれました。
この繰り返される復讐と解決への道筋が、見る者に新時代の復讐とは被害者の救済とは何かを問いかける。映像の無機質な感じと暖かみある風景が織り成すコントラストが、この不思議な旅をより一層引き立てそして考えさせられる作品で、まさに新しい時代の映画体験だと感じました。
#映画好きシェフ聡27のレビュー #ペナルティループ #タイムループサスペンス #新時代の復讐 #荒木伸二 #若葉竜也 #伊勢谷友介 #山下リオ #ジン・デヨン #映像のコントラスト #考えさせられる映画 #無機質と温かみ #時間を巻き戻す謎 #復讐のループ #映画レビュー
伊勢谷友介が復帰一本目で何度も殺される禊
6月6日はD-day
割と好き
世にも奇妙なループ
当初は鑑賞予定には入れてなかったのですが、予告で興味をもち、公開2日目に鑑賞してきました。そこそこおもしろかったのですが、ラストにちょっとモヤっとしてしまい、後味はいまひとつでした。
ストーリーは、恋人の唯を殺された岩森が、犯人である溝口への復讐を企て、計画通り殺害を実行し、死体を遺棄するものの、目が覚めるとなぜか殺害実行日の朝に時間が戻ってしまい、戸惑いながらも復讐を実行する日々が繰り返されるうち、二人に奇妙な関係が芽生えるが、やがて最後の復讐の日を迎えるというもの。
タイムループものは大好きで、そこにどんな秘密が隠されているのか、ループの中でどんな変容がもたらされるのか、本作でもそのあたりがとてもおもしろかったです。星新一さんのショートショートや「世にも奇妙な物語」を観ているような雰囲気で、その手の作品が好きな方ならきっと楽しめると思います。
本作に用いられたアイデアもおもしろく、近い将来には現実に起きそうな内容だと感じます。倫理的な問題は多分にありますが、この「実際に起きそう」と思わせるアイデアやオチが、えもいわれぬ不快感や恐怖をうまくかきたてています。
また、溝口にも前回の出来事や痛みが記憶として残っているという設定は、斬新でおもしろいです。これにより次回の行動や岩森との関係に変化が生じ、興味深く展開していきます。ただ、オチがわかると、果たしてその設定は必要だったのか、逆になぜ岩森にループ前の記憶がないのかと、ちょっと疑問が残ります。
他にも、殺された唯にまつわる秘密も語られず、溝口の素性も結局わからなかったのも気になります。また、ラストの事故の意味は何だったのでしょう。自身もリアルに痛みを知ることで、アンチテーゼとして描いていたのでしょうか。まあ、このすっきりしない感じも含めて、「世にも奇妙な物語」的であったと言えなくもないです。
主演は若葉竜也さんで、しだいに狂気に染まる岩森を好演しています。脇を固めるのは、伊勢谷友介さん、山下リオさん、ジン・デヨンさんら。伊勢谷さんは久しぶりにお見かけしましたが、いい俳優さんだと思うので、これからは真面目に励んでほしいです。
タイムループ物と思って観たら・・・
伊勢谷友介の復帰第1作となった本作は、題名からするとタイムループ物でした。タイムループ物というと、最近1年に1作観ている感じで、2022年が「MONDAYS また月曜日がやってくる」、2023年が「リバー、流れないでよ」、そして2024年が本作となりましたが、前2作はいずれも好きなタイプの映画だったので、伊勢谷友介の復帰作という話題もあって本作には結構期待していました。果たしてその結果は?
まずループするスパンですが、「MONDAYS」は月曜起点の1週間のループ、「リバー」は僅か2分間のループでしたが、本作は6月6日月曜日の1日のループでした。この設定は、直近のタイムループ物との調整を図ったのでしょうか。ただ前2作との大きな違いは、その雰囲気にありました。前2作はどちらかと言うと明るい色調のお話でしたが、本作は徹底的に暗い色調で、ミステリー要素が強い作品でした。
また、何故タイムループが発生しているのかが、観客も登場人物も分からない状況でスタートするというのは、全ての作品に共通していましたが、前2作は登場人物が誰であり、彼らの置かれている状況がどんなものであるかということが観客に共有されていたのに対して、本作は主人公の淳が一体どんな状況に置かれているのか、彼は何故溝口を殺し続けなければならないのか、淳の恋人の唯の身に何が起こったのかなども、全く分からない状況でスタートする物語であり、この点も前2作と大いに異なる味付けになっていました。
そういう意味では、大いに意欲的で実験的な作品だったと言えるかと思うのですが、ではそれが成功したかと言えば、私には成功していたようには思えませんでした。その理由はと言えば、結局のところタイムループの仕掛けがちょっと反則技にしか思えなかったところにあります。
人の生き死にを扱っており、それが得体の知れない大きな力によって支配されている雰囲気が感じられた点は、「PLAN75」っぽい所もあり、それはそれで評価出来なくもないものの、一番大事なタイムループの仕掛けそのものが「レディ・プレイヤー1」で観たようなバーチャル世界のお話ということになっていて、これって夢オチと変わらないじゃないかと思った次第です。
ところで本作で3年ぶりに復帰した伊勢谷友介ですが、以前はちょっと不気味でおっかないイメージを持っていたのですが、本作では結果的にお茶目なところもあるナイスガイを演じていました。意識的にドギツイ役どころは避けたのかも知れませんが、今後の平穏なる活躍を期待しています。
そんな訳で伊勢谷友介を再びスクリーンで観られたことには満足したものの、内容的には今ひとつだったことから、本作の評価は★2.5とします。
日本のA24、木下工務店を応援してます
(種明かしにご注意) 何が何だか訳分からない映画です、はっきり言って。で、つまらない?と言われれば、そうでもなく興味をずっと引っ張る工夫はありました。だからどうなの? 面白いけどつまらない、としか言いようがありません、よくぞそんなの映画を思い付き、それを実行してしまった事が驚きですね。
若葉竜也、初?の単独主演映画を祝して、何も分からずままの鑑賞で、よけいに混乱した次第。若葉が6月6日にベッドで目覚め、大きな植物プラント工場の社員のようで、訪れた電気工事らしき伊勢谷友介扮する作業員を何故か殺し川に死体を遺棄する。この事を何度もループのように繰り返すのが本作。その上で、どうやら彼の彼女が殺害された復讐のようで、繰り返しも状況がまるで異なる摩訶不思議、さらに意識においても蓄積と言うか教育がなされ慣れ合いすら生ずる奇怪さ。
タイムマシンもそうですが、ループものも洋の東西違わずちょくちょく映画に登場するシチュエーション。タイムマシン程には暗黙の了解はないけれど、繰り返しの過程で生まれる齟齬がポイントとなるのはほぼ共通。で、本作のリピートでは殺害の時間も手順も、そこに誘導する自販機のトリックも微妙に異なるのが観客を苛つかせる。即ち従前のループものの基本を大きく逸脱しており、それは多分ワザとであってそこを見せたい意図があるのでしょうね。
その苛立ちから浮かび上がるのが包丁で伊勢谷の体をブスブスと幾度もメッタ射しにする「音」です。自らも返り血を盛大に浴び、復讐の域を大きく超えた殺戮には自らは罰せられない了解の存在を暗示し、事実誰一人として目撃者は現れない。リアルのようでこれはリアルではないわけです。実際次の6月6日には伊勢谷はピンピンしているではないですか、まるでゲームのリセットですね。ここに本作の種明かしがあるようですね。
で、ここからが問題です。リセットによって何かが浮かんで真実が顔を出しちょっとした感動ものに・・・と予測したのが間違いで、結局何? で終わってしまうのが惜しい。女の書類焼却は何? このゲームの管理者のようなメガネの男、唐突な韓国語、「イカゲーム」のような不条理を思わせつつ何もない。答えが欲しい訳ではないけれど、娯楽映画としての留飲がないのですよ。
それにしても若葉君は諸作で数多拝見してますが、相変わらずのボリューミーなロン毛で、何を演じてもこのヘアスタイルなのが違和感ありますね。応援しているのですから、役に応じて変化が欲しい。対する伊勢谷が本作の肝でしょう、例の問題後初の本格出演に拍手喝采です。流石の存在感に若葉が軽く見えてしまいます。最初は誰?状態でしたが、問題以前の過剰なギラギラ感がなくなり、薄い皮膚感覚から原石の輝きが現れたような感じです。
本作を制作・配給する木下工務店さんは、良質な映画を支える気骨があり、米国で言えば「A24」のような存在に成長しました。よくぞ本作の製作にもGOを出したもので、惜しい作品でしたが、冒険に対し惜しみなく応援をしたいものです。
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