劇場公開日 2024年2月16日

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ボーはおそれているのレビュー・感想・評価

全271件中、81~100件目を表示

4.0「ボーはおそれている」は悪夢のような映画だった

2024年3月5日
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良い意味で悪夢みたいな映画だった。3時間の長丁場。

相当に人は選ぶ作品だと思うが、自分は良かった。

# 夢が現実か

世の中には、夢が現実か分からない映画というのは他にもある。

大抵の場合、まずは現実が舞台だと思わせておいて、途中から「これは夢ではないか?」と思わせる演出が段々と散りばめられ、後半に何が夢で現実かの区分けが明らかにされる。

この映画は逆だ。まず最初にまるで夢かのような出来事が繰り広げられ、それが「夢ではなく現実であること」のサインが突きつけられるのだ。

観客はずっと「何が夢で現実なのか」「どんな秘密が隠されているのか」「真実は何なのか」と揺り動かされることになる。

# カフカ

まるでカフカの小説の「変身」や「城」のように何をどこまで進んでも真実が分からず、永遠に彷徨い続ける。

# スラム街

ボーはスラム街に住んでいる。

その街でボーは走りながら自宅のドアを開く。何故ならそうしないと、わずかな瞬間に一緒に住居に侵入しようとするジャンキーがいるのだ。何故彼の自宅が狙われているのかは不明だ。

# スラム街の無関心

街の治安は荒れ果てており、人が人を襲って血まみれにしてきても誰も助けもしない。無関心が行き着くところまで行ってしまっている。

ボーが家を出た隙に、街の住人たちはボーの家にその大勢が押し寄せる。そしてボーの家をパーティー会場にしてボーは家から閉め出されるのだ。

こうやって文章に書くと浮世離れしている気がするが、映画を観ながらだと何が現実なのかが分からなくなる。

# 妄想と現実

「恐らく現実の一部分がボーの妄想なのではないか」と思わせはするものの、その区分けは巧妙に隠されていて分からない。

たとえば一夜明けて悪い夢から醒めるかと思いきや、そこにはパーティーの後の散らかされた部屋がそのまま残っており「それが現実だったこと」のサインが示されるのだ。

かと思えば風呂の天井には何故か太った弟が張り付いており、耐えきれずに落ちてきたりする。

精神疾病でせん妄という症状は本当に現実感があり、現実と幻覚の区別が付かないらしいが、この映画でもリアルとアンリアルを見分ける材料は巧妙に観客から隠されているのだ。

# セラピスト

ボーはスラム街に住んでいるにもかかわらず、セラピストにかかっている。どこからそのお金が出てくるのだろう。

海外映画ではセラピストを揶揄するような作品が多い。この映画でもいかにも信用ならなさそうなセラピストが出てきてボーにカウンセリングをする。

主に母と子の関係についてだ。

母の死母が死に、ボーは葬儀に参列しようと旅をすることになる。

# 様々な謎

なぜボーはスラム街に住んでいるのか?

なぜスラム街の住人たちはボーの家に押しかけようとするのか?

なぜボーは録画されていたのか?

なぜ録画内容に未来が映り込んでいたのか?

ボー保護した夫婦の目的は何なのか?

ボーの父親は誰だったのか?

# 真実は?

遂に真実が明かされるかと思いきや、明かされない。真実の次に妄想、夢、現実、そしてまた真実、いやこれは違う…。

マイナーな劇団の芸術みたいに自分は実際に見たことはないが「マイナーな劇団が素人には難解すぎる劇を演じる」というようなシーンがたまに他の映画に出てくる。

その難解さを素人臭いままにせずに、究極まで突き詰めるとこんな映画になるのだなと思った。

# ポップコーン男

今日の映画館では近くの男が規則正しくポップコーンを食べていた。

カップの中をゴソゴソ…ゴソゴソ…パクッ…クシャク…。これを映画の最初から最後まで繰り返すのだ。なんと律儀な。

ポップコーンは音が出にくいからこそ映画館のスナックとして選ばれていると思うのだが、食べ方によってはやはり音が出る。

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稲浦悠馬 いなうらゆうま

3.5長い

2024年3月5日
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鑑賞方法:映画館

ホアキン・フェニックスが主演ということとこの作品のタイトルのこの二点だけに惹かれて映画館へ
どんな映画なのだろうとワクワクしながら観ておりました
えっ?? ??ん?…… ?んーん??……

何だこれ
見始めて1時間ほどでやっと何とか分かってきました
「常識に囚われていてはダメだ、映画の世界は何でもアリなのだから、裸のランチだってそうだったじゃないか」
などと説得力のない言い訳を自分に言いながら見続けていたら新たな問題が発生
な、長い、かなり長い
ボウの恐怖の妄想なのか何なのか分からないものをいつ終わるかも分からないまま見続けるこの刑はなんなのだ
これはかなり重い刑罰ではないたまろうか
しかし意外と見てしまう、訳も意味も分からないけど見てしまうのだ
この手の作品は知っていたらまず見な、絶対スルーなのだが見入ってしまってる
でももう二度とは見ないぞ、しかし今はとにかく気になる
ボウはどうなってしまうのだ

それにしても私はいったい何の映画を見ているのだろうか

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カルヴェロ

0.5今年ワースト候補

2024年3月5日
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くっそつまらんかったし考察見てもふーんって感じ

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しゅん茶

1.0やっぱり……

2024年3月5日
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ミッドサマーでダメだったので
今回はどうかな?と期待を持ちつつ観てきましたが、やっぱり無理でした。ごめんなさい🙏

言いたいことは少しは分かる気がします。
ですが、表現方法がトリッキー過ぎてて、硬い頭の私には理解出来ない事ばかりでした💦

あと長時間なのも途中で疲れてしまって、集中力が欠けてしまったかなー!

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rin*

3.5ボートでいくら逃げてもママの掌

2024年3月4日
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鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

毎日新聞の映画評が好意的でキネマ旬報の星取り評が良かったので騙されて観てしまった。いくら前作の「ミッドサマー」がヒットしたからといってこの手の監督にやりたい放題やらせてはいけないとつくづく思う。極度の被害妄想マザコン中年男は逃げても逃げてもお釈迦様(ママ)の掌のうちでありましたということなのだろうか3時間この出鱈目な世界に付き合っているのは映画的楽しさをとっくに通り越して辛いですもう勘弁してください(特に第3幕の森の中の演劇パート)。監督のアリ・アスターいわく「みんながどん底気分になればいい、居心地の悪い思いをしてほしいと思って作った」とは何たることだろう!オーマイガー!でもそんなこと言われれば恐いもの見たさの心理が働いてしまうのだからそれこそ人間の心理は恐ろしい。映画は確かにルールもお手本もなく自由っちゃ自由、しかしプロデューサーはもうちょっと興業のことを考えてもいいんではないか?「せめて2時間半にしろよ」とか。それにしてもエンディングで隠されていた「父親」の真実の姿があらわになるシーンの衝撃ったらありゃしない。エンドロール(そもそもロールしない!)に音楽が一切なくラストカットを延々引っ張って現場ノイズだけで押しまくった画期的幕切れは昨今のエンディング音楽偏重へのアンチテーゼでちょっと感心した。

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たあちゃん

3.5最悪な妄想旅

2024年3月4日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

難しい

母親が亡くなったことを知り、家に帰ろうとするが夢か現実かもわからない様々なトラブルに巻き込まれ、なかなか辿り着けない最悪の旅を描く。
極度な不安症で精神科にかかるボー(ホアキン・フェニックス)は最悪な日々を送っていたが、母親が住む実家に飛行機で帰ろうとするが、トラブルに巻き込まれ出発できないでいると、母親が急死したと聞かされ、慌てて帰ろうと家を飛び出す。
帰ろうにも帰れない奇妙奇天烈な旅路を4章仕立ての3時間の長尺で描く映画。
1章で登場する危険地域にある自宅の世界観があまりにも現実離れし作られた世界なのでこれは不安症の妄想世界で、現実と妄想を行き来する展開なのかと予測したが、
そのまま、夢かうつつかわからないまま物語はどんどん深みにはまっていくのだ。
2章、3章と世界観が一変するので飽きることはない。
ただ、何を言いたいのか考察し始めると難解すぎて、3時間は疲れてしまうだろう。
ここは考えるのを放棄し、イマジネーションの炸裂する映像世界をただ堪能するのが正解かもしれない。
とんでもない、最悪な旅を体現するホアキン・フェニックスの演技がなければこの映画は成立しなかったのではないか。
母親と息子の関係、血のつながり、献身的に育てた事の見返りは求められるのかとか、家族のつながりがテーマなのかとも思う。

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kozuka

2.0ハマらなかった

2024年3月3日
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鑑賞方法:映画館

大好物のアリ・アスター。

なのに、初めて寝てしまった…。

夢か現実か妄想か、を3時間は辛い。

私がハマらなかっただけで、演技やCGなどの演出技術は素晴らしいから

ストーリー1点+演出技術1点=2点

という点数付けも失礼とは思うものの、、、
むむむむむむむむむ。
点数付けって難しい。

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soleil

3.0新たなバディの誕生か。

2024年3月3日
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日曜日のお昼に満席。アリアスター監督ってこんなに人気あるんだと嬉しくなり着席。

冒頭からぶっ飛んだシーンに引き込まれたけど、森のシーンで小休止笑 最後は母親と仲直りかと思ったら、予定調和を外す展開で終わり。後味の悪さは相変わらずです。

不安症のボウをホアキンが熱演。スコセッシ✖️ディカプリオよろしく、アリアスターとの相性は抜群で新たなバディが生まれたことを確信しました。

今回は新たにホラーコメディ?に挑戦。アリアスターの進化も感じられた一本でした。

次は恋愛ものとか作ってくると嬉しいな。一筋縄ではいかない作品になるだろうけど。

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ねじまき鳥

2.5弱さは罪か?正義なのか?

2024年3月3日
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鑑賞方法:映画館

難しい

人を選ぶ作品だと思います。
私にとっては不快で、終始こころの中が嫌な気持ちで一杯になる作品でした。

主人公が苦労しているのはわかりました。
長時間視聴するのは苦痛でしかなかった。ということを、観客が感じるために作った作品であるならば、素晴らしい完成度です。

健常者(?)から主人公を見た時は、どんなシチュエーションになるのかな?と思って見ていましたが、結局わからず。
主人公側の人達もそう感じているのかな?と考えてみたり。

最初の方は、コメディと思って見ると楽しかったです。

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2G

4.5エディプスコンプレックス/去勢

2024年3月3日
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寝不足だったのもあってか、「これはリアルか?それとも虚構か?」と意識を朦朧とさせながら鑑賞した。

なるほど『ボーは恐れている』では、何気ない日常のなかで私たちが想像しうる最悪の事態の結果が実際に起こる。ボーの不安障害からくる空想がすべて現実のものとしてボーに恐怖を与えるという意味で、この邦題なのか。

ボーの母親は、彼の祖母から随分酷い扱いを受けたと語っていたが、やはり生育歴は認知に大きく影響を与えるようで、ボーの母親の母性はかなり歪んでいる。ボーが幼い頃に母親の思い通りに行動しなかったのは、恐らく発達の遅れのせいだろう。ボーは、悪いやつではないと思うので、ただただ不憫におもう。

最初のカットが母親のお腹の中から始まるのは、ボーと母親がいかにエディプス的繋がり、同一状態にあるかを端的に提示するためだろうか。そして、ボーの分身と共に、父親が天井裏に閉じ込められてしまうのは、本来克服しなくてはならない父親からの逃避を意味するのかもしれない。天井裏に男性器のような形をしたモンスターがいたのは、はるか昔に閉じ込めた父親の象徴が永年の時を経て醜く肥大化した超自我?を意味するのかも?

さすがに無理がありますかね^^;

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桃子

3.5トンデモ級の里帰り

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

「ヘレディタリー継承」ではチャーリーの顔力に圧倒され、「ミッドサマー」では身勝手なカルト村に拒否反応が出て本作も観る前から身構えてしまいました。

が、所々笑える場面もあり(バスタブでボウとおじさんが回転していたのは最高でした笑)、作品を楽しむというより、アリ・アスターの世界を楽しんだ感じでした。

原案、脚本もアリ・アスターがやっているなんて
脳内どうなっているんでしょうかね…笑

劇中で流れたヴァネッサ・カールトンの「Thousand miles」は実家までの道のりを語っているようで笑えたし、ベッドシーンのマライア・キャリーも作風にはマッチしてなくて逆にそこが個人的には良かったですね。

序盤で怒った母親に手を引かれて連れていかれる男の子がいましたが、遊んでいた模型のボートが横転していてラストシーンと何だかシンクロしました。(真意は分かりませんが…)

なんだかんだで次回作も観てしまうと思います。

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Yum

4.0母と息子のアリ・アスター節の話‼️

2024年3月1日
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良い評価をされてなく、期待しないで鑑賞。
これが、面白く、長い尺に関わらず飽きる事なく鑑賞。
聖人と狂人を演じて来た、ホアキン・フェニックスじゃないと成立しない‼️
アリ・アスターは天才かも?

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おさむ

2.0どれが現実?

2024年2月29日
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鑑賞方法:映画館

難しい

メンタルがおかしいのか、単に怖がりなのか、妄想癖がひどいだけなのか、
何が何だかよくわからない主人公がボーという男性。
母の突然死?のあと、亡き母の葬儀のために実家に帰ろうとするも
次々起こる異常な事態、そして光景。

どれが現実なのか、どこまでが妄想なのか、単に不安になっているだけなのか、
それとも悪夢なのか。。。
そして、これは過剰な母の愛、そして子との衝突なのか。
最後の最後までわからなかった。

年末に観たナポレオン、以前観たジョーカー、
同じ俳優さんですよね笑

3時間もあるのに、ただただ長い。
そして、珍しく途中寝落ちした。(10分ほどだが。。。。)

どう解釈したらよいのかさっぱりわからない映画でした。

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よっしぃ

3.5理解がおいつかない

2024年2月28日
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けど作品の構成でまったく飽きさせない流れはある

が、三時間の長丁場なのでお尻の負担はすごい
家でみたい作品だった

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みたむら

3.5監督自身の内なる恐怖をあらいざらい見世物に

2024年2月28日
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笑える

怖い

 「ヘレディタリー継承」「ミッドサマー」の変態監督アリ・アスター、その強烈な内面の恐怖を引きずり出す異才は、けだし見事なもので。しかし本作の予告編に続いて監督ご本人が「ニッポンの皆様観てね~」なんて予告映像が出た、なんてことないフツーのお兄ちゃん風情に驚いた、しかもたかだか30代の半ば。たとえばクローネンバーグ、たとえばデビット・リンチなんてふむふむ確かに変態じゃ、と納得出来たのに。それどころか、むしろ小心者の面影が漂うのに私は混乱しました、が、本作観て合点が行きました。このハロウィーンのグッズがたっぷり詰まったボックスを思いっきりひっくり返したような被虐の内面はまさに監督の心情そのものだったのです。

 カルトそして共同体、このキーワードが彼を支配しており、個が共同体と言う社会に接した時に起こる激しい衝撃、いや恐れが彼の本質だと。変顔の代表と個人的に思っていたオスカー・ノミニー女優トニ・コレットを正に鬼の形相にもってゆくなんざ只者ではありません。近頃の人気女優フローレンス・ピューを起用しての平和の裏側に潜む醜悪を炙り出し、そして現時点でのトップ・アクターと言って差し支えないホアキン・フェニックスを遂に迎え入れる大出世、わずか三作目ですよ。A24が惚れ込むのもわかります。

 近年はとんとお目にかかれませんが、スクリューボール・コメディって分野がありました。その名の通りコメディに次コメディの息もつかせぬ連続爆笑の映画作品です。さしずめ本作はスクリューボール・ディザスター映画と言うべきでしょう。主人公ボーは実は何にもしていません! ただ久しぶりに実母に会いに行く、ただそれだけなのに、向こうから怒涛のようにディザスターが押し寄せる。主役が何にもしない映画なんてあり得ません、なのにこの面白さ。この不条理のカオスは監督自らの内面に問題の種があるわけで。それをホアキンに託し描いたのでしょう。

 ほぼ5幕に分けられる仕掛けで、第1幕・都会の安アパートでのディザスター、第2幕・瀕死状態を救ってくれた外科医一家でのディザスター(こんなところでお久しぶりのネイサン・レイン登場)、そして第3幕・空想と現実が混然となった森でのディザスター(否応なく「ミッドサマー」を連想させる)と連続し。で第4幕・いよいよもって実家にたどり着き、かのミュージカル「エビータ」で「アルゼンチンよ、泣かないで」とエバ・ペロンを演じた大女優パティ・ルポーンが母親として登場し、本作の根幹をなすマザー・コンプレックスを盛大に白状する。最後の第5幕・は総括と言いましょうか、なにもかも受け身であった自分を断罪するべく公開裁判の様相で幕を閉じる。

 実にこれを3時間を費やして観客に見せつけるエゴイストぶり。ボーと同然で観客とて何が何だか分からないカオスに陥る。冒頭の産道をくぐり抜ける出産シーンから、これ全編「羊水」のような水のイメージがマザコンの揺り籠のよう。あまりの怒涛の連続に驚くのも飽きてしまう副作用が露呈してしまってますが、オスカー名優がチンチン晒して(ほんの一瞬)真面目に取り組んでると、観てしまうのですね不思議と。

 ことにも第3幕のアニメーションも使った舞台の演出が一番の出来と私は思いました。だからトータルとして何なのかってのが漠としており、悩ましいのも確かです。ついでに我が映倫はあそこをボカス必要が本当にあったのか?見えない以上疑義を感じました。ホアキンは今年49歳、もう少し若い役者の方がよかったのでは? たとえばマット・デイモンなんてと思いましたが彼の御年53歳、逆ですね。第3幕のホアキンなんぞサンタクロース状態の老人風情、でマザコンを演ずるなんてね。

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クニオ

3.5下痢になります

2024年2月27日
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笑える

怖い

私にはちょっと難しい内容でしたが、面白かったです。
主人公の不安やストレスがこちらにも伝わってきて、下痢になってしまいそうでした。整腸剤が必要かもしれません。恐らく水で飲む必要がありますので、水も用意していくことをおすすめします…

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よ

4.5永遠に続く悪夢の連鎖

2024年2月27日
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鑑賞方法:映画館

ミッドサマーを超える永遠に連鎖する悪夢。
不審死を遂げた母の葬儀に出る旅は
やがて抗えぬ強大な支配に立ち向かう旅へと
変わっていく。。。

潜在的に我々は物語にカタルシスを求めている。
この作品の中、膨らみ続ける悪夢の果てに
希望はあるのか。

アリアスター監督の真骨頂。
作品に色濃く影響を与えているはずの
監督のプライベート、特に親子関係が
たまらなく気になる。

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辻井宏仁(放送作家)

3.5とにかく序盤が面白すぎる。

2024年2月27日
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前半☆4
後半☆2

長いのだが、前半は引っ掛かりも展開の意外性もあり物凄く引き込まれる。
でも後半は心象風景のような作りで飽きてしまう。

家で観て飽きたら止める感じみたら名作ではないだろうか。
とにかく前半のボーのもどかしさと流されていく感じがとても良く出来ている。

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アモルフィ

3.5シュールでナンセンスな怪作

2024年2月27日
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悲しい

怖い

難しい

 ボーを演じたホアキン・フェニックスの妙演に尽きる作品だと思う。
 彼は常に強迫観念に苛まれながら怯えて生きている。その原因は自分を束縛する母親にあるのだが、そんなマザコン男をホアキンが終始”困り顔”で演じている。様々な理不尽な目に遭いながら奔走する姿が強く印象に刻まれる作品である。

 個人的にはポン・ジュノ監督の「母なる証明」を連想した。主人公の母親に対する複雑な愛憎の念、息子を溺愛する母親の狂気は両作品に共通する所である。いずれもシビアな結末を迎えるが、そこも含めて本作には母性が大きくフィーチャーされているような気がした。

 監督、脚本は「ヘレディタリー/継承」、「ミッドサマー」のアリ・アスター。
 いわゆるジャンル映画から出てきた作家であるが、コメディやホームドラマ的な要素を取り入れながら独特の作風を貫く個性派である。今回も基本的には母子愛から派生するホームドラマで、作品のテイスト自体はサスペンスである。ただ、要所で癖のあるコメディ的な演出が横溢し、一筋縄ではいかない作品となっている。

 また、今回は現実なのかボーが見ている妄想なのか判別できないようなシーンがたくさん出てくるので、これまでのような分かりやすい映画にはなっていない。ルイス・ブニュエルの映画のような少し不気味で可笑しいシュールさが常に漂っており、例えばボーが住む荒廃したスラム街や中盤に登場する旅一座等は余りにも荒唐無稽で現実離れしている。こうした非現実的な世界観や登場人物たちは前作「ミッドサマー」の中にも見られたが、今回は更に奔放に進化しているように見えた。

 そんなシュールでナンセンスな本作だが、特に印象に残ったのは終盤の屋根裏のシーンだった。”アレ”の意味するところは色々と解釈できるだろうが、それにしても余りにもダイレクトな表現に笑ってしまった。穿って見れば、あのシーンはボーが自分自身を見て卒倒しているようなものである。こんなシチュエーションを考え付くアリ・アスター監督の感性は、やはりぶっ飛んでいるとしか言いようがない。
 また、母の死を知った後でボーは心を落ち着かせようと入浴するのだが、このシーンも傑作だった。どうしてそこに?という意味不明さに笑いがこぼれてしまった。
 更に、ラストに至るシークエンスも良い。ネタバレを避けるために書かないが、これほど人を食ったオチもそうそうないだろう。しかも、映画の冒頭に繋がるような円環構造を取ることによって、ボーの地獄は永遠に終わらないという意地の悪さが感じられる。

 欲を言えば、約3時間というランタイムはさすがに長すぎるので、もう少しシナリオの錬成が欲しかったか…。
 悪夢の追体験映画としてマーティン・スコセッシ監督の「アフター・アワーズ」やテリー・ギリアム監督の「未来世紀ブラジル」を連想したのだが、それらに比べるとエンタメ作品としてはやや冗長に感じられてしまう。
 ボーは旅の途中で様々な人物と出会っていく。これは彼が母親の元を離れて新たな家族の一員になっていく暗喩になっているのだが、外科医の娘や心を病んだ帰還兵、旅一座のエピソードは、果たしてどこまで描くべきだったのかという疑問も持った。
 また、劇中にはアニメーションも登場してくる。「オオカミの家」のクリエイターが手掛けており、これ自体は大変魅力的なのだが、若干展開を鈍らせてしまった感は否めない。

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ありの

4.5期待を裏切らないすごい作品

2024年2月26日
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鑑賞方法:映画館

評価4.3
アリ・アスターの新作、しかも主演はホアキンという物凄い組み合わせ。どうしたって胸踊るでしょう。
目眩くような災厄の連続と、散りばめられた伏線やキーワードの数々。
夢か現か曖昧な世界を現在と過去が前後した構成でできているので、観ている者が不安定になります。
どれも魅力的なエピソードで、ボーの人生を追体験したかのよう。
情報量も多く、だからか鑑賞後の疲労感もすごい。
途中入るアニメーションパートでは「オオカミの家」のクリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャが参加。
までは知っていたのですが、日本からも「ポケモンコンシェルジュ」のドワーフが参加してたんですね。びっくりしました。
この中盤に入るアニメーションパート。これまでのブラックなコメディタッチと違ってて、何というか潰されそうな気持ちになるんですね。中々に効いてました。
そうして今作でもありましたね、カメラの天地反転。ここから始まるのか…ってニヤリとさせられました。
そうしてひたすら悪夢の連続から逃れ、やっと家に辿り着くと数々の真相が見えてくるんですね。これはうまかったです。
マリア像、チャンネル78、外科医、タトゥの男、エレインとの再会と別れ、セラピスト、兄弟と父、そして作品冒頭から出ていた「MW」ロゴ。
羊水から始まり水に帰着する、それは母親の胎内に戻るようでした。
これは最初から最後までお母さんが作った物語だったのでしょう。
期待を裏切らない、すごい作品でした。
次作もホアキンとのタッグらしく、こちらも待ち遠しいです。

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白波
PR U-NEXTで本編を観る