ゆとりですがなにか インターナショナルのレビュー・感想・評価
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コメディーの粗悪品としてはまずまずの出来
映画館鑑賞64作品目
11月12日(日)イオンシネマ石巻
dポイント−300円→1500円
日本テレビの連ドラならびにスペシャルドラマは全く観ていない
存在すら知らなかった
それほどまでにテレビドラマは殆ど観る習慣がない
まああとで観てみようとは思う
監督は『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』『綱引いちゃった!』『謝罪の王様』『あやしい彼女』『アイ・アム まきもと』の水田伸生
脚本は『ピンポン』『木更津キャッツアイ』シリーズ『ゼブラーマン』シリーズ『真夜中の弥次さん喜多さん』『舞妓Haaaan!!!』『少年メリケンサック』『なくもんか』『謝罪の王様』『土竜の唄』シリーズ『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の宮藤官九郎
あらすじ
得意先のみんみんホールディングスが韓国企業に買収され日本酒取引の打ち切りを突然一方的に突きつけられた坂間酒造営業部長坂間正和
契約一年延長にはノンアルコールの日本酒開発が条件
一方で住み込みで坂間酒造で働き始めたまりぶはYouTuberとして坂間家を盗撮し中国の動画サイトにアップロードしていた
山路一豊は相変わらず童貞だった
宮藤官九郎が信頼を寄せる演出家水田伸生
ファンからすれば最強タッグだが・・・
『舞妓Haaaan!!!』ほどではないがやはりわちゃわちゃしている宮藤作品
彼を高く評価する人は多いが自分はどちらかというとあまり好きではない
それでも見捨てないのは彼が宮城出身だから
最近VHSで栗山富夫監督財津一郎主演の『祝辞』を観たのだがあれは良質なコメディー映画
それに比べちゃうとこれはコメディーの粗悪品
テレビドラマ時代からのファンなら楽しめるだろうが
粗悪品としてはまずまずの出来と言えなくもない
ただ観客からは笑い声が全くなかった
宮城県民が笑わなかったら誰が笑うんだろうか
お風呂に入った頃にやっと思い出し笑いをするような映画なのかもしれない
この作品はやたら「今どき」に媚びているきらいがある
YouTuberをやたら出演させたりTikTokやインスタを取り上げテレビ番組もバズるんじゃね?みたいな東京のテレビ局の痛々しいおじさんたちのノリを感じてしまう
それゆえにお酒のように10年後20年後と寝かせておけば面白さは増す可能性はある
同級生ABCネタはクスッときたがああいう視点はすでに久米田康治の漫画『行け!南国アイスホッケー部』でやっていた
久米田はもっと高く評価されていい
配役
坂間酒造の次男で営業部長の坂間正和に岡田将生
阿佐ヶ谷南小学校4年2組担任の教師で童貞の山路 一豊に松坂桃李
中国でエビチリを売り出すもパクられ撤退し坂間酒造で働き始めたユーチューバーの道上まりぶに柳楽優弥
正和の妻で二児の母になった宮下茜に安藤サクラ
正和の元部下で正和が会社を辞めてからはみんみんホールディングスのパワハラ上司になってしまった山岸ひろむに仲野太賀
元教育実習生で現在は各国の外国人とシェア生活をしている佐倉悦子に吉岡里帆
正和の妹の坂間ゆとりに島崎遥香
正和の元上司で現在は辛心食品の営業職の早川道郎に手塚とおる
正和の兄で坂間酒造の跡取り息子の坂間宗貴に髙橋洋
宗貴の妻で一児の母になった坂間みどりに青木さやか
山岸ひろむの恋人の須藤冬美に佐津川愛美
マッコリ食堂「豚の民」のバイトリーダーの村井に少路勇介
マッコリ食堂「豚の民」のバイトの中森に矢本悠馬
山路一豊の同僚教師の円山に加藤諒
坂間酒造の従業員の豊臣吉男に長村航希
阿佐ヶ谷南小学校4年学年主任の太田に小松和重
山岸の部下の平田に加藤清史郎
山岸の部下の小野に新谷ゆづみ
元ラガーマンの教育実習生の脇田に林家たま平
転校生アンソニーの父に厚切りジェイソン
年配の警官に徳井優
みんみんホールディングスを買収した辛心食品本社から送り込まれた韓国人管理職のチェ・シネに木南晴夏
教育実習生の望月かおりに上白石萌歌
坂間酒造の杜氏の服部一幸に吉原光夫
仕出し弁当会社の社員の野上にでんでん
正和の母の坂間和代に中田喜子
まりぶの父でYouTubeのアドバイザーの麻生厳に吉田鋼太郎
山路一豊のデート相手に佐久間由衣
残念。ドラマとは別モノです。
TVドラマのファンだったので楽しみにしていましたが、あまりの不出来にガッカリしました。登場人物のキャラがどれも極端化していて、演出、進行ともいちいち過剰で全然楽しめませんでした。全編通して一度も(!)笑えませんでした。TVドラマのファンだった人には決してお勧めしません。自分はTVドラマの楽しかった良い記憶まで損われてしまいました。残念。
老後まで続いてほしい
ドラマ見てなくても大丈夫。という予告ですが…見ていた方がより楽しめるし、定点観察のように、彼らを見ているのが楽しい。
エンドロールも最高です。
今回、ネタにもなっていましたが、私たちがなぜ、日常系YouTubeにハマるのかって…ゴシップじゃないところにある。
そして、個人的には吉原光夫さん好きなので、服部がいい味出してる。
ゆとりですがなにか
いまだに童貞の桃季くん演じる
山路が見合いや婚活パーティーにレンタルおじさん
坂間くん演じる岡田将生
まりぶは相変わらず自由だし
YouTuberで坂間家の日常を
知らず知らずに流してる
いまはなじみになったリモート会議とか
すごいなあと
いまの日常があたりまえにあって
頑張ろうと思える映画
ゆとりは熱い!
ゆるサクッじゅわ〜。現在進行形がギュッと詰め込まれたエンタメショー。どことなくしくじっても笑い合える包容力。遠心力で刺さりまくる時代の波。荒くても静かでも逆行する良さが冴え渡る。ゆとりが兼ね備える幸福感は唯一無二で永久に不滅!とにかく癒されたーーーー
何だか分からないが「楽しい」。
坂間、山路、まりぶの「ゆとり3人衆」が三者三様で実に面白い。ダメなところが色々あるから、少し馬鹿にしながらもつい応援してしまう。シリアスな演技も多い俳優さん達だが、コメディに振り切って全力で演じているところがとても好感が持てた。
世代を「ゆとり」などと、全員がそうであるかのように一括りにするのは良くないことだと思うが、彼らを見ているとなるほどと納得させられるのが却って愉快である。
「インターナショナル」という少し大げさな表現も、最初は違和感があったが、見終わるとなるほどインターナショナルだと思えてくる。韓国、中国に始まり、アメリカ、タイも出てくる。それがお国柄を良く表現していて面白く、宮藤官九郎の意図が良く伝わる。木南晴夏のチェ・シネは最高である。これぞ、ザ・韓国人である。
現代社会にティピカルな問題が、どれも軽く扱われていて笑いを誘う。
結局、何を描きたかったのかよく分からない作品だが、間違いなく見てよかった、楽しかったと言える。
くだらなくもたくましいゆとり人
楽しめました。オープニングからの感覚ピエロの主題歌に背筋がザワザワしてカッコよかった!ただセリフのテンポが早くて見終わる頃には疲れた。ちょっとてんこ盛り状態だった気が…
でも相変わらず全力で楽しんでるのが伝わるキャスト人。安藤さくらの母と妻の家庭内、外の本音愚痴には泣けました。共感ありまくりで。もっともっと愚痴ってよ!父と夫の愚痴だってもっとさらけだそうよ!もっと本音いわなきゃ、この国は変わらないよ。オブラートにつつまないでハッキリパッキリ口に出せる作品よ、もっとでてこい!
「映画」として求めてるものは得られませんでしたが、楽しめました
見た理由はスクリーンで見られる安藤サクラを見逃す手はない、というだけでした。
クドカン脚本作品は好き嫌いが極端に分かれるのですが、本作は好きな方でした。
その意味で上映時間中は楽しめたのですが、映画館で見たいと思う作品に求めるものとは完全に違っています。逆に言えば、映画本来のフォーマットを換骨奪胎しながら楽しめたひとつの作品として、非常に興味を持っています。
上映中静かにできません!笑
懐かしき「ゆとりですがなにか?」
相変わらずテンポが良くて面白い。あんなに映画館内が笑いに包まれることある?笑
マーチンも山路もまりぶも変わらず愛すべき人たち!そして3人以外も笑いの刺客多すぎて、収拾つきません笑
笑いっぱなしの130分
テレビドラマを見ておらず、映画が初見でしたが、特に問題なく面白く見れました。
岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥の3人、それぞれの持ち味生かしてて、めちゃくちゃ面白い! 劇場内でも声出して笑ってる人多数で、とにかく笑いっぱなしでした。特に、まりぶ役の柳楽優弥さん、最高だな。超怪しいYouTuberやってるとき、本気で生き生きしてるww
主役が張れる俳優陣ばかりの豪華映画。え?矢本悠馬さん?て思うくらいのチョイ役で驚く。この小悪魔的な島崎遥香さんて何で見たんだっけ?と思ったら「ひよっこ」。あのときの役も好きだったけど、飄々とした感じが良いな。AKB48だったと知り、AKB出身者って演技うまい人多いんだなって感心しきり。
そして、安藤サクラさん。演技は抜群だし、彼女が悪いわけではないんだけど、どの作品みても出てるし、割と似た感じの役が多いので、またこの(感じの)役、安藤サクラかーと、最近食傷気味です。
はちゃめちゃ笑
酒屋の坂間正和、実業家の道上まりぶ、教師の山路一豊によるゆとり世代を取り巻く社会派コメディ。
私も丁度ゆとり世代ど真ん中だったので、気になって鑑賞。ドラマシリーズだったのですね。
コロナ禍からのテレワーク、働き方改革、グローバル化、LGBT、Z世代、あらゆる出来事・情勢がゆとり世代を襲ってくる。
破茶滅茶な内容でしたが、始終笑わせて貰いました。
時代の流れは速くて、気付いたら平成から令和になってるし、アップデートして社会に適当していかないとね!
正直ショックでした
ドラマ版はとても好きで、ちょうどゆとり世代の私は気付かされるようなセリフやストーリーで僅かながら自身の人生に影響を与えてくれたドラマでした。
映画版は新時代に対応する為という目的があるので、諸問題を新たに発生させてそれを乗り越える必要があったが、いかんせん2時間という時間では唐突なストーリー、無理な展開が強く出過ぎていたと思う。
特に私が受け入れられなかったのはキャラクターのブレだと思う。
・山路はいくら童貞を拗らせたとしてもデートにあんな失礼な対応を取らないと思いたい。(仮にも地元ではみんなが知ってる山ちゃんなのに)
・まりぶは普段からメチャクチャな発言、行動を取るが誰よりも本質をわかってるやつだと思ってた。仮にも友達?のプライベートを無許可で切り売りするようなクズではないと思ってた。これが1番きつかった。
良かったのはクドカンっぽさも垣間見えたところ。木更津キャッツアイ同様に映画版になった瞬間韓国ネタを入れてくるところとか。
続編やるみたいなので観るけど正直期待はできないかなという感じ。
山路だけは変わりありませんでした
2023年11月3日
本当に山路は変わらない。
前回のドラマからの日本の動きを全て混ぜ込んで、見事に昇華していました。
YouTuber、コロナ、KPOP、テレワーク、グローバル化、LGBT、多国籍などの、世間を賑わせたテーマを全て坂間家に集めたら、こうなるのかぁとしみじみ思いました。
『ゆとりですがなにか』の最終回は山路が童貞を卒業するときだと思いました。
そのときはまた佐倉悦子の乱が起こるでしょう。
あいもかわらず、ゆとりなんかない
かわらず、変わらず、変わらないでいてくれる
愛に溢れて、一生懸命で
狂ってる全力の生き様がみんなかっけぇの、
日常は泣ける。
なりふり構わない潔さと、無茶苦茶なところが
全てのキャラクターの魅力
松坂桃李氏が新聞記事の対談で、「(自身が演じる小学校教師の)山路...
松坂桃李氏が新聞記事の対談で、「(自身が演じる小学校教師の)山路的な目線で言うと(学校も)すごくグローバル化してる。世界に向けてより選択肢が広がる実感はしてますね」という言葉が気になって観てみたが、転校生が外国人だという話だった。また、性教育でセクシュアルマイノリティを教えて、その場では空転していたが、結末では子どもたち自身が実践に移っていた。あとは呆れるばかり。
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