「何だか分からないが「楽しい」。」ゆとりですがなにか インターナショナル ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何だか分からないが「楽しい」。

2023年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

坂間、山路、まりぶの「ゆとり3人衆」が三者三様で実に面白い。ダメなところが色々あるから、少し馬鹿にしながらもつい応援してしまう。シリアスな演技も多い俳優さん達だが、コメディに振り切って全力で演じているところがとても好感が持てた。
世代を「ゆとり」などと、全員がそうであるかのように一括りにするのは良くないことだと思うが、彼らを見ているとなるほどと納得させられるのが却って愉快である。
「インターナショナル」という少し大げさな表現も、最初は違和感があったが、見終わるとなるほどインターナショナルだと思えてくる。韓国、中国に始まり、アメリカ、タイも出てくる。それがお国柄を良く表現していて面白く、宮藤官九郎の意図が良く伝わる。木南晴夏のチェ・シネは最高である。これぞ、ザ・韓国人である。
現代社会にティピカルな問題が、どれも軽く扱われていて笑いを誘う。
結局、何を描きたかったのかよく分からない作品だが、間違いなく見てよかった、楽しかったと言える。

ガバチョ