「この年頃」こん、こん。 Mさんの映画レビュー(感想・評価)
この年頃
で、好きな人を亡くしたんだったら、もっとわんわん泣いて欲しい。鼻水をたらして泣いて欲しい。周りからどう思われるかなんか考えもできないくらい泣いて欲しい。(別に泣くだけが悲しみのあらわれではないけれど)
何より物語の中で軽く死を扱ってほしくない。
監督や脚本家はまだ若い人なんだろうか。身近な人を亡くしたことがあるんだろうか。
映画に関わる人達(特に監督、脚本家、俳優)は、人の心を動かすことを仕事に選んだんだから、これからももっといろいろな経験をして欲しい。もちろん、しない方がいい体験もあるし、すべてのことが経験できるわけではない。だからこそ、そこは常人以上の想像力をつけて欲しい。そんな時、どんな行動をするのか・・・。
あと、ほんとに長崎の大学生はあんなしゃべり方をするのだろうか。あんな簡単に人を好きになったりするものだろうか。
さんざんなことを書いたけど、この作品、嫌いじゃない。(評価参照)
あと、「こん、こん。」って何?(でんでらりゅうば?)
私はちょうどこの年頃の時、友人を亡くしたことがあります。私達友人でさえみんなずっと涙が止まりませんでした。ちょうど、この主人公と同じ立場(別れてすぐ)の先輩は、鼻水ぐちょぐちょで、葬式の間じゅう、物凄い泣き方だったのが、今でも忘れられません。(彼女は突然の心臓の病気でした)
ちょっとしたすれ違いで、心が離れたり、勘違いから別の人と付き合おうとするのはなんか現実感がありましたが、最後を「死」に持ってくる安易さ(脚本家の方すみません)がとってもいやでした。
なのに、なんとなくこの頃のことが懐かしく、魅力を感じてしまった映画でした。
共感ありがとうございます。
宇海の両親から連絡ある迄どの位開いてたんですかね、激辛カレーを食べないと泣けない位、普段はテンション低くしてたんでしょう。堪えてたけど大号泣、というのが演技指導だったのかもしれません。
確かに周囲の友達の悲しみとかも無かったので、ちょっと冷淡な描写の感じはしました。