「怠い涙」こん、こん。 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
怠い涙
ポスターは爽やかそうだなーと思って予告を見たら意外と切ない感じの作品なのかな?とどっちに転がっていくんだろうと思いながら鑑賞。
そこそこの地雷を踏み抜いてしまいました。主人公がもう不快&ウザすぎて、コイツが泣いても全く響かないし自業自得だろという考えが頭から離れませんでした。
まず主人公の行動がとにかく幼稚です。気になる女性の前でカッコつけるというのは分かるわ〜と思いながら、過去の自分を見ているようで恥ずかしい気持ちもありつつ、客観的に見るとこうなるんだなという不思議な気持ちになれたのは良かったです。
ただヒロインと付き合いだしてからの行動がはっきり言ってキモかったです。彼女を愛しすぎてるが故に、と言ったら聞こえは良いんですが、自分中心に回ってるような考えで行動しているのが見え見えで、ヒロインの気を惹こうと自分を貶めたり、ヒロインの悪いところを探し出そうとしたりともうダメ男な行動ばかりしていてイライラさせられました。
誘われたからとはいえ浮気をしてしまったのもクソやな〜と思ってしまい、その浮気現場にヒロインがやってきたら、お前は重いとか言い出して目の前で実際にこんなやり取りがあったらグーで殴りかかりそうになったくらいにはイライラさせられました。
ヒロインが亡くなった後に辛いカレーを頬張ってむせるシーンなんか誰得のシーンなんだろうと思いながら観ていました。悲しいのは伝わってくるんですが、わざわざ苦手な辛いカレーを食べて自傷しているんだコイツはという見方しかできなかったです。そもそも辛いカレーを食べた思い出はミスコンの子だったはずなので、さらに考えるとコイツは一体何をしてるんだ?と頭がグラングランしてきました。
ヒロインの両親と会って会話するシーンもなんだかなぁって感じです。
ヒロインの声日記的なものを一緒に聞きながらおえんおえん泣くシーンをぐわんぐわん揺れるカメラで見せられて、しかもそれが10分近くあるのでこのシーンは感動よりも疲れがドドッと来てしまいました。両親もヒロインの最初の両親で、現在は母は別の人と再婚してるので、何故ここで合流したんだという疑問は最後まで解決されることはありませんでした。
見終わった後も噛み砕けないものが多く、なんでこんなシナリオになってしまったんだろうと頭を抱えざるを得ませんでした。長崎のロケーションはとても素敵でした。もう中盤から褒めるシーンはここくらいしかありませんでした。現実の大学生でももう少し考えはしっかりしてるはずなのになとモヤモヤは晴れずじまいでした。
鑑賞日 10/1
鑑賞時間 18:00〜19:50
座席 D-1
若さ故・・にしても間違い多いですね。
辛いカレーは自分への罰? そうでもしないと泣けないの? 奪われたと誤解していた男の前から走って逃げるのはどうなの?
両親の前で大号泣でしたが、自殺だったとしたら・・一生モノの過ち。親もどう思ったのか。