キリエのうたのレビュー・感想・評価
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震災で翻弄された人々?
広瀬すず違和感、若いのに老け役?
全編鑑賞したらわかった。
キリエ役アイナ•ジ•エンド、あまり知られていないからか、(私だけ?)観客を呼び込む為の広瀬すずだったと。
広瀬すずちゃん、アイナよりだいぶ年下なのに、1年先輩やら、マネージャーもどきやら、
なんかすずちゃん気の毒。
芸能界で生き残っていく為にはこういう仕事も
受けていかねばならないのか。
松村北斗泣いてばかりだし、
老けないので何歳かわからない。
学生服か私服で判断?
震災当日、キリエが妹を探している時、
なぜ泣く?キリエ走っていいのか?
キリエ姉妹出会えたのに、
妹だけ助かったのがわからない。
姉と妹二役だったので途中頭が混乱した😱
アイナの歌はいい、演技は?????
あまり喋ることができない役柄がちょうど良い。
広瀬すずちゃん気の毒な印象の作品、
詐欺師になって追われていたみたいだし。
「キリエ」にとっての幸せのかたちと、アイナさんの歌声
ここで当方がタイトルにしている「キリエ」は、路花のことです。
アイナさんは二人一役で、キリエと路花を演じています。
詳しくは、シンガーソングライターとして「Kyrie」を名乗っている路花が妹。回想シーンに登場する夏彦の恋人が路花の姉の希(キリエ)です。
希、路花、夏彦はそれぞれ震災を経験をし、路花に致っては大人になってイッコと再会しても尚様々な苦難が襲い掛かります。一見全員が不幸せで終わるように描かれていますが、ラストシーンを見て、路花だけは幸せの階段を登っているように思いました。
行き場のない感情に抗いながら少しずつ前に進もうとする登場人物達の姿がリアルでした。
アイナ・ジ・エンドさんは友人がBiSHさんの大ファンなので存じ上げていました。
友人が言っていたことではありますが、個性というのは誰かの好きであり苦手でもある、と。
確かにそうですよね。
でも自分は、上手い下手だけでその人を判断するよりも個性を見ていたいタイプの人間です。
この作品においては、路花の苦しみ、痛み、生きづらさから生まれる歌声が、アイナさんの個性と合っていたように思います。
1人の女性の進む道の先
1人の少女の数奇な運命。
その主人公と触れ合う3人の人々を通して彼女の過去と現在、未来へと繋ぐ物語。
ただ寺石先生のパート部分は少なく3人なのかな?と思いたくなるほど少ない様に感じた。とても重要な人物なのだが。
そして悲しみを直接表現するのではなく、見せない部分を観客に想像させ、それを背負って生きる彼女のまっすぐな姿勢と歌声にとても心を震わされた。
その道に光が照らされることを願う。
そもそも岩井監督作品っていうこと以外よく調べずに映画館に行った自分が悪いのですが
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歌う方の岩井監督作品でした
もともとCHARAとかもあまり好きじゃなかったけどキリエも生理的にちょっと
そういう中で彼女の歌と舌足らずな声と成り行き任せの行動をずっと見続けなければいけない…広瀬すずと黒木華の箸休めが用意されているにしても苦行でした
ラストレターと違っておねえちゃんも同じキリエだなんて…悪夢でしかない笑
岩井監督は結局女の子二人を画面に並べて寝転がせたシーンを撮りたかっただけやん
それは悪くない
(だから星は半分)
広瀬すず&松村北斗くんが良かった
岩井俊二監督の最新作ということで見に行きました。広瀬すずちゃん、イッコと真緒美の演技分けがすごく良かったです。
松村北斗くんも直接的なセリフがなくても、心情がすごく伝わってきた。特に希の家に行って路花の異邦人を聞いている所。本当に産んでほしいと思ってるのか?自問自答してる感じ、良かったです。
キリエ・憐れみの讃歌
私はBiSHファン、いわゆる清掃員でした。
ファンになるのは比較的遅かったですが、6月の東京ドームの解散Liveにも行き、非常に思い入れがあります。アイナ・ジ・エンドはファンになるそのきっかけを作ったひとで、彼女の中からほとばしる表現力と、それにもかかわらず謙虚な人柄(あの歌声を持ちながら、あまりグイグイ前に出ない感じ)を好ましく思っていました。
ダンスが自分のアイデンティティだと思っていたアイナに、この物語の路花が重なって見えました。歌でしか自分を表現できない路花、他の人の気持ちをいつも考えている路花、徐々に周りに歌が認められていくことで少しずつ自信をつけていく(夏彦のセリフ「ちょっと声が大きくなった」がそのことを良く表していると思います)路花、この魅力的なキャラクターは、ひとえにアイナ・ジ・エンドのパーソナリティによるところも大きいと思います。
私は映画好きを周りに話しているような人間ですが、恥ずかしながら岩井俊二作品を観るのは初めてです。いままでなにか食指が動かない(そういう監督、いますよね?)作品ばかりで。。
皆さんのレビューを見てみたら、キャラクターの心情がわからない、物語が理解しづらいというようなレビューもありましたが、時間軸を動かしても入り方が上手いので理解しやすかったですし、キャラクターの心情表現、特に夏彦と希(キリエ)のやりとりは、2人ともその若さゆえに、当然揺れ動く感情だと感じました。慟哭する夏彦に赦しを与える(ように夏彦には感じる)シーンはこの映画の白眉です。
ただ少し、広瀬すずのキャラクターが、あの可愛さがあれば東京で他の生き方がありそうと感じてしまったのでマイナス0.5点です。
3時間と長尺ですが、演出でそれを感じさせない技量を感じました。監督の他の作品も遅まきながら観てみたいと思いました。劇場で観てよかった。
クライマックスのアレについて考えてみた
クライマックスのシーンで感じた違和感。
他の人の感想とかでも同じように感じた人を結構見かけるアレ。
なんで許可証がなくて警察に止められそうになる演出があるのか。
僕も劇場で「うわっ、、何この演出いる?」って思った。
今までの流れが良かった分、ダサい演出に見えてしまったのだけど、なんでこんなシーンを入れたのかを自分なりに考えて僕なりに腑に落ちる自論が出たので書かせてください。
許可証はあった。そして敢えて提出を渋った。
打ち合わせのシーンもあって、キッチンカーまで用意していて、許可証を用意してないとは考えられない。
ではなぜ、警察に疑われるようなことをしたのか。
それは全員が路上ミュージシャンだから。
多くのミュージシャンはSNSでバズって売れるのも今は戦略のひとつである
そして路上ミュージシャンたちのSNSでバズりやすいのが警察に止められる中、歌い続ける姿。
それが路上のかっこよさ。という風潮や考えがある。
なので警察が来た時にチャンスだと思い、許可証を持ってないような対応をして伝説のライブを演出したかったのではないだろうか。
他の共演者もみんな路上ミュージシャンたちなので、その意図を汲み取って演奏を始めたんだと解釈しました。
令和の作品としてあの演出を受け入れるのに僕が一番この考え方が腑に落ちました。
岩井俊二ワールド全開。至極の3時間
映画は長く感じてしまった時点でつまらないに属されてしまうが、3時間あっても面白かった
どうしてキリエとして歌っていたのか?
震災で自分だけ残ってしまった贖罪かと思ったが、ラストに答えが待っていた。
大阪に向かったのも知り合いがなっちゃんだけになってしまったから?だけではないと感じた。
知ってもらうためのカバーと魂の叫びとも言える自作の歌の歌い方を変えるところも歌手ならでは。
Aメロだと詞が聞き取りにくいのは残念だが、サビでの伸びやかな高音は流石。
随所に出てくるこの歌が3時間を長く感じさせない演出
コロナで分かりにくくなったが、やはり震災の爪痕はまだ残っている。この映画のように色んな形で。
松村さんには感心。地震でなにも出来ないもどかしさや自責の念の涙なんかは心が射たれた。
アイナさんは本当の真価は次だと思う。
歌声にやられた
キリエを演じるアイナ・ジ・エンドが全ての映画だった。彼女に会ってこの映画を作ろうと思ったのではないのかと、考えてしまう位,インパクトがすごい。3時間は長いなぁと思っていたが、この歌声のパンチにやられて最後までいきついた。
ストーリー的には、子供が1人暮らしてるところを学校の先生が保護したり、真面目で大学に受かるくらいの頭を持った高校生が,結局,結婚詐欺師になったりと、微妙な展開ではあるが、キリエとイッコの2人の信頼関係は本物で,2人はお互いを必要としてたと思う。
私が岩井俊二監督の作品で1番好きなのはスワロウテイル。この映画を観てあの歌声を聴いた時、CHARAの再来かと思った。久しぶりに観たくなったな。
長い映画 岩井ワールド
雰囲気と星評価でなんとなく観に行きました
あー岩井ワールドってこんなかんじだったなあ
3.11題材については叙事詩的に現れてふわっとした映像ワールドでは表現しきれていなかったとおもう
失われるということは、もっと寂しくて悲しくて切ないものじゃないかな
だとしたら、声なき歌い手の歌がもっと心に響くのかもしれない
姉役になったとき普通に喋れるので若干冷めてしまったし
揺れるシーンは意外とリアルで、、
ここまで曖昧な表現が多いなら抽象的な見せ方でよかったのかも
表現としての柔らかく見せる所とそうじゃない場所のバランスに疑問
ただただ長い作品見せられて心に残るものはなかった
チャラのスワローテイルなど
お洒落な薄暗いフォトグラフのような映像は懐かしい気持ち
岩井ワールドは俳優さんが新しくなっても変わらない
映画のところどころで記憶を探ってしまう
歌い手としては断然チャラのあの時代の可愛さや歌の衝撃があった
記憶の中で美化してるのだろうか
アイナジエンドさん、不思議なあどけなさとあざとさがある女優として魅力がある
やっぱり広瀬すずの可愛さは群抜いてる
そして虹郎はかっこいい。
松村さんが部屋でギターを弾く時の雰囲気が、あの時代の大好きな人のデニム姿と重なって、そこはときめいてしまう。
今はおじちゃんになって、デニムは細身になって筋肉質な太ももはない。取り戻せないけど美しい時間
アイナ・ジ・エンドを愛でる映画
ひたすらアイナ・ジ・エンドの才能を愛でる叙情的な映画。ストーリーは無いに等しい。3つの時代を行ったり来たりするが、あまりに頻回なので感情移入しづらい。
震災直後に携帯が繋がったのか、路花だけどうして助かったのか、夏ちゃんは警察で事情聴取後に身元引受人になったのに何故住まいの世話をしなかったのか、イッコはなぜ捕まらないのか、震災で肉親を亡くして声が出なくなったのに海辺で寝転がれるのか、など疑問点ばかり。
キリエの夏ちゃんの落とし方とか、高校生とは思えない甘ったれた喋り方とか、震災直後の理解不能な言動とか、全く共感できなかった。
重罪人であるイッコを親友という理由だけで許したり、無許可のライブを止めようとする警察を悪者であるかのような描き方とかも飲みこめなかった。江口や粗品などをにぎわせ役みたいに起用しているのも興ざめでした。
監督は自分の好きな場面(砂浜や雪に横たわる2人の少女、警察の制止では止められないライブの感動など)を撮りたくて、それを繋げているだけのように思えました。ストーリーを重視する人にはお勧めしませんが、アイナ・ジ・エンドの歌が好きな人にはたまらないでしょうね。
見終わってたら最後、頭からずっと離れない
地元がロケ地になっているとのことで気になっていました。
あの道路はあそこやんなぁ……とか、余計な情報がストーリーの邪魔をしてくれて大変でした(笑)
アイナジエンドの歌声には圧倒されました。
自然と涙が出てきます。
3時間の長さを感じられないばかりか、まだまだ物足りないと思いました。
もっとずっと観ていたい!
イケメン受験生がメンヘラ女子高生に人生狂わされる
夏ちゃんがイケメン過ぎる。ほどよくフツメンなほうがリアルなのに。キリエ姉はああいうまとわりついてくるような重さを持つ娘いるよなあって感じ。しかしなんでキリエ姉をあんなキャラクターにしたのだろう。あれじゃイケメンが被害者みたい。
というところばかり印象に残った。
あとストリートミュージシャンに観客が多すぎ。
長靴に雪が入ってすごく冷たそうだけどあの新宿中央公園~雪原~狭い宿泊施設のラストの流れは好きです。
普通の女子高生役はまだ早かったか…
なんだかんだで初めての岩井俊二作品
途中までは良かったけど震災描写のところから冷めてしまった…
恋人って言っていい?って聞くキリエもだるいし、何故かるかは1人で呑気に帰ってるし。早く回想終わらないかなぁと思ってた。
最後まで見てもストーリーにキレがあるようには思えなかった。
普段歌は歌詞より音重視で聞いてるんだけど歌詞を読み解けばより満足感が得られるのかな…
ミュージシャン群像が魅力的。そしてキリエを演ずるアイナ・ジ・エンドのハスキーな唄声が心を震わせる。
岩井俊二 原作・脚本・監督による2023年製作(178分/G)の日本映画。
配給:東映、劇場公開日:2023年10月13日
岩井俊ニがこの映画で何を意図していたかは、正直なところ良く分からなかった。けれど、見終わった後、上手く言語化し難いが、なんかいいな、好みの映画だなとの気持ちは覚えた。
孤独な存在であったアイナ・ジ・エンド・希(キリエ)/路花(ルカ)と広瀬すず・逸子/真緒里の心の触れ合いや路花と松村北斗・夏彦の擬似的な家族愛に、自分は共鳴したのだろうか。それとも10年以上の時の流れを超えて存在した友愛的なものの表現に、強く惹かれたのだろうか。いずれにせよ、「ラストレター」でかなり嫌いになっていた岩井俊ニ監督の評価は、再度上昇した。
キリエ・路花姉妹と夏彦の物語に東日本大震災を真正面から絡めて来たのには、感心させられた。津波映像こそ無かったが、地震後の津波が悲劇的壊滅的であったことを知っているだけに、お姉さんが地震後に町を動き回るストーリー展開に、ドキドキとさせられてしまった。監督の分身らしい松村北斗・夏彦が過去を泣きじゃくって語る演技には、少々ウンザリしたのだが。
挿入されてくる音楽のセレクトには感心させられた。特に、安藤裕子による「帰れない二人」と大塚愛による「FUN」のお洒落な歌声には、井上陽水ファンとしてはぐっと来るものがあった。音楽監督小林武史の貢献が大ということか。
そして、元BiSHの歌手アイナ・ジ・エンドという存在を、恥ずかしながら初めて知った。普通には話せないストリート・ミュージシャンを意識した声の出し方は、相当にあざといとも思ったが、彼女のハスキーがかった楽器の様にも思える唄声に、すっかりと魅了されてしまった。彼女自身の演奏かどうかは不明だが、クラシックギターのリズミカルな音色も、とても良かった。彼女自身作曲作詞のオリジナル曲が6つも本映画に提供されたとのことにも、随分と驚かされた。彼女にキリエ(ギリシャ語で“主よ”)或いはルカ(ドイツ語圏で”光を もたらす者“を意味)と名付ける岩井監督の想いの強さに応えたのだろうか。
ただ、二役を演じ分け、セーラー服の高校生が今だ良く似合う広瀬すず・真緒里は驚異的と思いつつ、結婚詐欺師で元カレや婚約相手の家を渡り歩く一条逸子というキャラクター設定には、無理くり感を覚えてしまった。女を前面に出して生きている母親の様にはなりたく無いと語って、勉強し大学合格を果たした意思は何処に消えてしまったのか?その理由を明らかにせず、結局母親の血筋のせいにしているようで救いが無い嫌なものを感じてしまった。
岩井監督が元ストリート・ミュージシャンでもある歌手アイナ・ジ・エンドという魅力的な素材から音楽に夢中になって、他の部分はおざなりになってしまったのだろうか。実際、アイナの演奏仲間のミュージシャンを演じた村上虹郎や粗品、ギターを弾く松村も含めて、音楽をやる連中の魅力は、眩しく感じさせられた。
監督岩井俊二、原作岩井俊二、脚本岩井俊二、企画紀伊宗之、プロデュース紀伊宗之、音楽
小林武史、主題歌Kyrie。
出演
アイナ・ジ・エンドキリエ(路花)、松村北斗潮見夏彦、黒木華寺石風美、広瀬すず一条逸子(真緒里)、村上虹郎風琴、松浦祐也波田目新平、笠原秀幸松坂珈琲、粗品日高山茶花、矢山花イワン、七尾旅人御手洗礼、ロバート・キャンベルマーク・カレン、大塚愛小塚呼子、安藤裕子沖津亜美、鈴木慶一、水越けいこ、江口洋介潮見加寿彦、吉瀬美智子潮見真砂美、樋口真嗣潮見崇、奥菜恵広澤楠美、浅田美代子広澤明美、石井竜也横井啓治、豊原功補イッコの元恋人、松本まりかイッコの元恋人のガールフレンド、北村有起哉根岸凡、武尊武尊。
アイナの
歌の説得力 圧倒される表現力
これはやっぱり アイナの歌声ありきの作品か と思うのだけど
広瀬すずの存在が見終わった後 一番残った
その分 大阪の部分 姉の希のシーンが 物足りなくも思う
小林武史の楽曲も大変良い出来だけど
オフコースの さよなら が 全てを持ってくくらい素晴らしい
僕たちはいつも そう思う 後悔や思い出や幸せかも知れない
「まるで今日のことを思いもしないで」
そのアイナの歌が 全てだとも思う
松村北斗さんと江口洋介さんがそっくり(笑)
2011年から2023年、登場人物とともに13年を振り返る
2011年に起きた東日本大震災をきっかけに、大きく変化した人たちの交差する人生と人々の絆を描いた音楽映画。
小学3年生だったキリエ(路花)は震災で母と姉を亡くし、そのショックから歌う時以外、声が出なくなった。
また、キリエ(るか)の姉のキリエのフィアンセの夏彦は震災でキリエとお腹にいた子どもを同時に失い、行方を探していた。
宮城から大阪にやってきた路花は小学校教員に助けられる。そこから路花の姉(キリエ)の婚約者が見つかり、路花と夏彦は再会を果たす。
しかし、小学生だった路花は児童相談所に送られることに。
2018年、路花は夏彦が帯広にいることを知り、高校進学のタイミングで帯広に。そこで、同じ高校で一学年上のいっこと出会う。
運命に翻弄されて結局バラバラになってしまった3人だが
5年後の2023年、東京でいっこと路花は再会を果たす。
そして夏彦と路花も、いっこのある事件をきっかけに再会を果たすのだが……。
震災の描写は胸が痛かった。被災者の方々はどのような思いで観ていたのだろうか……。
それぞれがこの12年間、さまざまな思いを抱えて生きている。
本作の夏彦のように十字架を背負って生きている人、キリエのように大切な人を失い、いまも心に大きな傷を抱えて生きている人。
それでも前を向いて歩いていがないといけない。
出会いと別れを繰り返しながら生きていくんだと。
この作品は被災者達、そして震災によって大切な人々を失った人へのレクイエムでもある。
アイナ・ジ・エンドの歌声は本当に素晴らしかった。
青を基調とした映像も申し分ないくらいに美しかった。
2023年の夏彦と路花の再会、路上ライブで夏彦が路花を見つめる姿以降のシーンは涙腺崩壊。
ただ、いっこの婚約者の部分(キリエが襲われそうになるシーン)は気分が悪かった。それくらい、いっこのことを思っているということを描きたかったんだろうけど、製作者の性的嗜好がチラついた。
あと、粗品(霜降り明星)の登場には思わず笑ってしまった!彼の存在が重い空気をフッと緩めてくれていた。
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