劇場公開日 2023年12月22日

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PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価

全700件中、481~500件目を表示

4.0期待と不安

2023年12月30日
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鑑賞方法:映画館

 ヴィム・ヴェンダースというフィルターを通して見た日本って一体どんなふうに映るんだろう・・・期待と不安に胸膨らませて鑑賞に挑みました。
 前半は布団を畳んだり銭湯や相撲のTV中継のシーンが何度も出てきたりして、日本を舞台にした外国人監督の作品によくありがちな、滑稽な日本文化をこばかにしたような映画の類のように思え落胆。正直、一体何を伝えたいのか理解できず不安が的中といった印象。
 ところが、中盤以降から派手ではないけれどいくつかの下世話な事件が勃発し始め、無機質だった映像に役所広司さんの豊富で絶妙な表情が散りばめられていきどんどん人間臭さとその温かみが増していきます。個人的には、終盤の三浦友和さんとのからみが圧巻で、生きていることへの哀愁と幸せを改めて気づかせられた気がしました。
 結局、私にとっては期待通りというかそれ以上に印象深い作品になりました。それは外国人といった我々と違った視点で我々の日常を表現することによるギャップによるものなのか、もしくはヴェンダースの研ぎ澄まされた感性によるものなのか、今日一度観ただけでは整理しきれていません。多分ずっと気になると思うのでまた時間をおいて観なおしたいと思います。いずれにせよ、まだ観られてない方は肩ひじ張らず平常心で観ていただくことをお勧めします。

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おまつ

5.0木を見るように

2023年12月30日
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まるで一本の木を見ているようだった。

揺らがない日々の暮らし。
でも、時折起こる出来事が木をしならせる。
風が吹いて、隣りの木々と重なり合う。
なぜここにいるのか、いつからいるのか。

たゆたう枝とは対照的な、スカイツリーや三角のオブジェも印象深い。

何より、木漏れ日のように笑える役者がいるとは。

しばらく余韻が続く、素晴らしい作品です。
選曲や選書の妙がわかればなぁという悔しさはありつつも、ただ生きることの美しさを見ました。

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Kiki

4.5おしゃれ映画は このレベルでやって欲しい

2023年12月30日
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鑑賞方法:映画館

オープニングの画でもうやられちゃうね。「参りました」って感じになる。
そこからのカットが全部、工夫が入っていて綺麗。
紫の使い方とか、陰影とか、ほんとすごいね。
ストーリーが動き始めるまで、画の綺麗さでもってっちゃう。

役所広司演じる平山の毎日を淡々と撮ってくの。
日々を淡々と観せてく感じがジム・ジャームッシュ監督の《パターソン》に似てると思ったな。

毎日をきちんと、淡々と過ごす平山に感情移入ができるのは、なんでなんだろうね。
この人が、静かな毎日を送れるといいなと思ってしまう。
そして平山はもてる。近づいた女の人は、例外なく、平山に好意を持っているように見える。

役所広司はうまいね。台詞が少ないこの役を、やり切れる役者さんは、そんなにいないと思う。
ヴェンダースが役所広司を撮った作品と言ってもいいね。

キャスティングも良かった。
石川さゆりにママ役やらせるの凄いね。歌も《天城越え》とかで狙ってこないサラッと感がいい。あとOL役の長井短よかったな。
ちょい役で安藤玉恵とか色んな人出てくるけど、その中に芹澤興人がいて『この面子に入るってすげえな芹澤興人』と思ったよ。

三浦友和とのシーンでは『がん患者に酒すすめちゃ駄目だろ』とか面白いんだよね。
ここからラストにいくのも良かった。

ラストに流れる曲が《PERFECT DAY》なのかな。歌詞が分かったら、もっとくるんだろうなと思ったな。

平山は毎日写真を撮ってて、休みの日に現像出してフィルムを買うんだけど、そのフィルムがHOLGAなの。白黒のHOLGAって、そんな簡単に買えないと思うんだよね。その辺に写真家・ヴェンダースのこだわりがあるのかなって思ったよ。

東京の景色は毎日観てて、そんなに映えるところはないと見過ごすけど、ヴェンダースの手にかかると映えてくるね。敢えて、狙った画を作らなくても、すごい画になってくる。
「どうして日本に住んでる人が、この画を撮れなかったのか」と思ったけど、首都高まわりは1998年にホンマタカシが《東京郊外》で撮ってるから良しとしよう。

おしゃれな画で引っ張りたいなら、ヴェンダースぐらいやって欲しい。でも、無理なの。ヴェンダースは写真家としても一流だから。
ヴェンダースにはかなわないだろうけど、そのレベルを目指して、綺麗な画の映画が出てくるといいな。

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Scott

5.0善き人 善き生き方

2023年12月30日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

観終わっていつまでも余韻に浸っていたいと思った

日本の善き人の心象をこの監督はどうしてこんなに精緻に普通の日常から描けるのか

日本に親しみがあるとか、日本映画に深い敬意を持っているとか、そのような次元を超えて異国人でありながら凡人には知り得ないこの文化、風土への理解力を示してくれたように思った ただし監督が異国人であることは首都高や東京の街並みの映像が翻訳されて目前に映し出されることで疑いもなく感じ取れるのではあるのだけれど。

その理解力は平山の夕食の店主とのやりとりや銭湯で一人静かに享受する開放感や居酒屋で幸福のうちにいただく酒のうまさの切り取り方に無駄も無理もなく描かれていた

そしてそれは、この国において、正しく美しく生きる善人の姿を等身大で捉えていたように思った

私はNHKの72時間というドキュメントを観てしばしば胸がいっぱいになる
それは正しく生きている方々の日常を垣間見せていただくことで自分の心の在り方を正さなければという衝動に突き動かされるためだ

この映画はフィクションだからこそ純粋に、強く心を揺さぶられたのだと感じた
善き人として生きたいと思う

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Toshiya

3.5作家映画というよりブランド映画?

2023年12月30日
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鑑賞方法:映画館

多分今年最後の劇場鑑賞作品ですが、さて何から話しまょうかねと少し迷ってしまう様な作品でした。
ヴィム・ヴェンダース監督って私には初期の名作しか記憶が無くて、どんな監督だったのか?、どんな映画を見て感動したのか?そうした問いかけに対して即答できない監督なので、嫌いではないが自分の中で消化しきれてない監督の一人なのでしょう。
本作も見終わって、嫌いではないし、鑑賞中も色々な事を考えたし、良い映画だとも思いましたが、感想となるとなにを言ってよいのか難しい作品ですね。
例えば、海をずっと眺めている人がいたとするじゃないですか。そういう人の頭の中って百人いれば百通りで、人それぞれに全く違う事を考えているのと同じで、この映画も多分そんな海を眺めている様な作品なんだと思いますよ。

ただし、映画サイトのレビューの高評価を見てしまい意地悪な見方になってしまったのですが、本作ちょっとお洒落過ぎの様な気もしましたし、本当に分かっているのかね?って気分にもなってしまいました。
よく村上春樹の本を出版されたら直ぐに、カバーもせずにこれ見よがしに純喫茶でお茶をしながら読書している2~30代のサラリーマン的な、ちょっと軽薄な感じも重なってきましたからね。
音楽の使い方もカッコイイしお洒落だしねぇ~(笑)
本来、この物語の設定と役者の演技には見る者によって全く違った感情を呼び起こすだけの複雑さを含んでいる筈なのに、通り一遍の絶賛レビューが並んでいるのを見てしまうと、ついそんな疑念を抱いてしまうのです。

私はたまたま主役の役所広司と同学年なので、本作の主人公の平山も同学年と仮定して見ていたのですが、今の自分が平山の境地に達することが出来るのか?を考えると答えは「無理」でしたね。60代後半にあの仕事であのシフトはキツ過ぎて、現実的には90%無理だと思います。あと、この年齢ならではの高齢の親の面倒という宿題があり、平山の様な生き方はかなり例外的なものであることは間違いない。
しかし、平山の生き方(スタイル)に対してこれほどに共感する社会とは、現実の日本人を眺める限り考え難いし、感想なども美化し過ぎの様な気がしました。
作品に共感・感動するのは勝手ですが、実際に彼の様な生き方に誰も憧れていないから今の日本(人)がある訳でしょ。
なので日本人の私にとっては作品そのものよりも、気軽に絶賛する(日本人)鑑賞者に対しての疑念を呼び起こす作品であったようです(苦笑)
まあ、日本好きの外国人監督が作ったのだから、当然日本に対しての敬意やら、自分の感じた日本の特質などを真摯に描こうとしているのは理解出来ましたし、この作品の根底にある哲学的な「幸福とは」についての示唆するモノに対しても賛同できるし、決して反対するものではありませんでしたが…

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シューテツ

3.5ラストの役所広司の表情が全て

2023年12月30日
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人は結局、デジタル(0or1)の世界ではなく、アナログ(日と影)の世界に佇む者なんだな。

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ムーラン

4.5平山という男の日常

2023年12月30日
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鑑賞方法:映画館

ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞🎥

平山という男の日常を淡々と描いていく映画だが、少しずつ外的要因に影響されて若干の生活パターンの乱れも見られるものの、ひとりの男の生活ドラマが上手く描かれていた。

しかし、渋谷あたりには「変わったトイレが色々ある」ので、外国人などが本作を観ると「日本にはいろんなトイレがあるんだな…」などと思わないだろうか?😄笑

舞台となっているのは、平山の住むスカイツリーが見える下町、平山の働く渋谷のトイレなどであり、いかにも「今」を描いているのだが、平山は車で音楽聴くのに「カセットテープ」!
懐かし過ぎ…🤗

普段の生活での「仕事終わってからの一杯とメシ」・「フィルムカメラ撮影」・「寝る前の読書」などが繰り返して描かれるのは、平山の日常ドキュメンタリーっぽくて良かった。

この映画で平山は家を出る時や昼食の時に空を見上げるが、役所広司は「普段は空は見ません。映画撮影中の天気待ちの時は見る程度」らしい。
このあたりは、ヴェンダース監督の演出なんだろう。

年末ギリギリになったが、今年の日本映画では佳作の部類であった✨

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たいちぃ

4.0アナログ派の中年男性の日常

2023年12月30日
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知的

幸せ

殺人事件が起こる訳でもなく、怪獣が出現する訳でもない、トイレ清掃に従事しているスマホを持たない独居中年男性の普通の生活。
デジカメが発売される前は、写真を撮った後はネガの印刷が出来上がるまで、どんな表情で写っているのか楽しみと不安感があったけど、今じゃ遠い昔のことになってしまった。
セリフが多くないので、平山の眼を通じて彼の「日常」を知ることができた。
チラチラと出ていた田中泯さん、存在感あるなぁ。

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ちゃ坊主

3.5作品を観終わった後から…。

2023年12月30日
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コレはあくまでも私の勝手な考え,一寸(チョット)小耳(コミミ)に挟(ハサ)んだ事,色んな出演者からのコメント映像,監督からのコメント映像等を拝聴してからのレヴューになる事を断って置きます。
・1番興味を記した理由の一つとして(そう云う事になった経緯(ケイイ)は知らないが,出演者全て日本人である中での監督は、私の中では「パリ,テキサス」やら「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」等のヴィム・ヴェンダース監督であると云う処(トコロ)。
・何処かの解説か何かで出演者(柄本時生)の親父さん(柄本明)からのコメントで、既に主演する事は決まっている状態で「役所は演技が非常に上手いぞ!」なんて言われていて出演する話…。
・趣旨が、それとなく不自由の無い生活してる中から,朝の日差しを浴び1日の生活を始める生活を選んで東京の公共施設に当たるトイレ清掃員をすると云う地味な仕事を選ぶと云うシナリオ,石川さゆりの飲み屋のママ役で,あの素晴らしい歌唱力で熱唱する処とか…。
※知ってるつもりでもいる訳でも無いが、そう云う経緯(イキサツ)の作品を鑑賞した後から知ると,観方が大分えぇ意味でも変わってくる…。

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サクちゃん

5.0頑張って生きて来たお父さんに捧げる一本

2023年12月30日
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単純

人は大きな変化には難色を示すけれど、小さな変化を求める所が有ります。
同じ事の繰り返しのような毎日だとしても、気を付けて見渡すと小さな変化に気が付くはず。雨降りだったり晴れて居たり、お昼ご飯によく行く公園の顔見知りが座っている場所がちょっと違って居たり、ホームレスの踊りがまた変わって居たり、行きつけの居酒屋の何時もの席が埋まっていたり。
そして時には予期せぬ大きな変化が有って強く心を揺さぶられる時も有るけれど、変わらぬ古き良き物とそんな小さな変化を楽しむ一日はパーフェクトデイ。

仕事の日には腕時計をしないのに休みの日にはするのはなんでかなー?
生ギターの伴奏だけで歌う石川さゆりさんの歌には鳥肌が立っちゃいました。

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亀

4.5人生の豊かさは、自分次第

2023年12月30日
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淡々と洗練された日常が繰り返されるストーリー。
ただこの繰り返しが癖になる。
同じことの繰り返しに見えるが、同じことは2度とない。
その小さな変化に気がつき、楽しめることができるかが、人生の豊かさにつながるのではと気がつかせてくれた作品。
年末、仕事がひと段落したこのタイミングにぴったりの映画で、日常をせわしく少し雑に過ごしてしまったことにはっとさせられる。一方でせわしく過ごすことから離れることができない、そんな社会に過ごしていることからこそ多くの変化があるはずで、それをもっと楽しめる生き方をしたいと思わせてくれた作品。

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モトコ

4.5一切の無駄なものを削ぎ落したシンプルな生活

2023年12月30日
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過去すら削ぎ落し、まさにperfect day。ただ人生に無駄なものなど無いとすると少し退屈な日々のような気もする。人生の意味、、。人は人生に意味を問うが、逆で、人生が意味を問うているのだと。お前は何故生きているのだ?と、恋人のためかも知れないし、子供のため、家族のためかも知れない。仕事もあるかも知れない。人生その時々で答えは異なるはずでそれで良いのでしょう。平山が時折見せる素敵な笑顔。1日1回は無理でも3日に1回でもあれば十分素敵な人生。PERFECT DAYと言えるのではないかと。ラストの役所広司の演技すばらしかったです。

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Giovanni

5.0ハグと影踏み

2023年12月30日
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「パリ、テキサス」に、道を挟んだ親子のシーンがあってとても好きなんだけど、アメリカ人が観たら、いやそんなことしないよ、て感じだったのかな。
日本を舞台にした日本の俳優でのこの映画は、日本人的には時々違和感があった。ハグとか影踏みとかね。
でも壮年老年期のファンタジーととらえればそれもありかと。
ただとても良い映画。基本何も起こらないと聞いていて、ヴェンダースだし、寝るかも。と思っていたけど、ずっと釘付けでした。
(まわり道とか寝た覚えがある)

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rahen

3.5諸行無常の世界感

2023年12月30日
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なかなかな映画だったわ

世のすべてのものは、移り変わり、また生まれては消滅する運命を繰り返し、永遠に変わらないものはないということ

諸行無常!

だから一瞬一瞬が大事
それを写真におさめたい
何故なら明日には変わってしまう物だから
切なさと普遍への願望入り混じり
そしてそれをおトイレに流す…
何事もなかったように。

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ひまわり

4.5普通の日常の中にある輝き

2023年12月30日
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主人公であるひらやまの生活は、役所さんが以前に主演された、素晴らしき世界という映画が思い出される、規則的なものだった。
ただ違うのは、規則的な生活の中に、1人の生活を豊かにするさまざまな対象があることだった。植物、洋楽、小説、写真、銭湯など、彼は、1人の生活を楽しんでいた。
社会には、トイレ掃除の仕事や、独居に対し、憐れみのような偏見があるけれど、それは間違いだった。
最後のひらやまの笑顔を思い出す。
物足りないような普通の日常をじっと見れば、人を幸せにするものがたくさんあるのだと感じた。
ママの前夫とのやりとりも印象的だった。
がんで余命少ない前夫が、わからないままだと言った事象に、ひらやまは答えを出そうと実証する。
病気を嘆くだけでなく、その中でも自分にできることを探して、希望を見出だそうという生き方を、真似したいと思う。

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由由

4.0語らせない手法

2023年12月30日
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監督は大好きなヴィム・ヴェンダース。彼が敬愛する小津安二郎監督のように、東京に生きる人を優しい眼差しで描いていたのが良かった!

無欲で質素で平凡な暮らしをしている、主人公の平山。誰もが嫌がる公共トイレの掃除という仕事を、愚直に丁寧に仕上げ、カセットテープやフィルムカメラを愛し、毎日の小さな変化に幸せを見つける。

そんな主人公を、ヴェンダース監督は安っぽい回想や語りなどで説明をしないのが好き。観ている方は平山という人物を想像し、その佇まいにどんどん引き込まれる。心情を察して胸が熱くなる。それを名優役所さんが演じるのだからたまらない。奇跡の出会いです。

カセットテープから流れる音楽が心情を代弁する手法も見事だなぁ。大切な人と過ごす何気ない一日を意味深に歌うルー・リードのPerfect Dayが効果的に流れる。

スカイツリーの見える下町、首都高、銭湯、地下の居酒屋、古本屋など僕たちが忘れかけている東京の情緒あふれる風景を、愛おしく魅せてくれます。監督がパリテキサスなどで魅せたロードムービー的な手法ですね。

けど主人公は旅をせず東京に留まる。パーフェクトな毎日を積み上げて、平凡な人生の旅を楽しんでるのだと気づく。青空とかちょっとした幸せが、嬉しくなってくる。そんな毎日が前向きになれる、素敵な映画でした😊

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Cディレクターシネオの最新映画レビュー

3.5個人的に意外とはまらず

2023年12月30日
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単純

幸せ

萌える

同じような世代で、理想的な心構え・心持なので共感はするのだが、ちょっと意外な思いとかはっとさせてくれるところを求めるので、個人的には印象には残らなかった。また、いつか見返すと違うのだろうか。最近みた枯れ葉の方が振り返ると後を引いている。

(追伸)その後振り返るに、自分を含め多くの人がこの主人公と同様の心持で過ごしているのではないかと思った。平凡だが平穏で時にそこはかとない幸福感。時々すごいストレスがあったりするけれど。

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ひぐらし2(ひぐらしから引継ぎ)

5.0無限の一瞬

2023年12月30日
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この世界は白紙なんだと思った

白紙の世界に ◎こんな形や、□こんな形、△こんな形の私達の世界が点在している

そしてそれらが ∞ こんな風に重なる
重なった場所はまた違った形になる
連なる輪の様にも、線を引く壁の様にも、或いは激しくぶつかるような形にも

その重なりがドラマなんだと思う
一瞬の情熱なんだと思う

一人では白紙に浮かぶ淡い世界でも…重なれば濃く、並べば寄り添える

無数の重なり、無限の一瞬

観賞後の余韻も温かくて、それをまた誰かと共有したくなりました

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次久人

3.5無風。 独身男性の日常なんてほんと何も起こらない。 しんどい奴らを...

tさん
2023年12月30日
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無風。
独身男性の日常なんてほんと何も起こらない。
しんどい奴らを除けて避けて味わい深い物を好むと尚更。
年輪のように練り上げてできたシワみたいなものが愛おしいんだよね。
しかし突然降る雨のように、何やイベント盛り沢山!みたいなタイミングもある。
そこからまた自分の日常に戻すのがザワザワしてしんどいんだけど、水でそのシワを戻すみたいな経験からくる作業みたいなものも心得ている。幸か不幸か。

一昔前なら何だコレと突っぱねていただろう映画だったが見れた。
チラホラと現れる俳優さん監督さんが誰かわかって見れたのも大きいだろう。

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t

2.5あかん

2023年12月29日
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中年が、ひたすらトイレを洗う仕事をする、のをみる映画

それ以上ではない

メッセージ性も、僕に特に受け取れなかったので、ない

あかん、映画だった

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まさき