劇場公開日 2023年12月22日

PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価

全665件中、341~360件目を表示

5.0木漏れ日、光と影

2024年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「TOHOシネマズすすきの」が11月にオープンした。
本道初上陸
思い立って行ってきた。
(使い勝手が良さそうな映画館)
金曜日・11時スタート
165席のほとんどがうまる盛況だった。

役所広司の滋味溢れる表情。
前半はほぼ無言。
ずうっと見ているだけで充足する。
ヴィム・ヴェンダース監督はたった16日間で撮影を終えたと言う。
(とても信じられない・・・つまり完璧に準備されていて、
(日本人の気質で、とてつもなく緻密で完璧な準備がなされたろう、

(平山の住居、粗末な二階建て、二階が二間、一階はほぼ台所しか
(見えない、台所には洗面を兼ねた流し台と瞬間湯沸かし器、コンロ、
(そして出しっぱなしの寝具・・・日本の和室で押し入れがない?
(なんと、
(隣室の押し入れは透明なコンテナで完璧な収納場所になっていた)

しかし16日と聞いて納得した。
平山一週間のルーティーンを確かに2回
繰り返している、
THE TOKYO TOILET CLEANING(?)のツナギの服は、
一週間の休日にコインランドリーで洗う。
平山が明け方に起きたて仕事に出かけたのは14回か、15回、
・・・だったかも知れない、
この映画はパーフェクトな以上にミラクル、
完成は奇跡だ、
ヴィムの撮影期間にアクシデントがひとつも起こらなかった、
地震も、台風も、交通事故も、スタッフの病気も、
ヴィムの健康も・・・

そして何より驚くのは、
アートな東京のトイレットットたちだ、
(特に建築家の坂茂=ばん・しげる設計の、外から見ると透明で、
(ドアを閉めるとオレンジ色のガラス面に変わる、
(慎ましく可愛いらしいトイレ、
(中に入ると楽しい、そうだが、そこは体験しないと分からない)

役所広司はこの平山という名の男を何ヶ月で作り上げたのだろうか?
役所は全身をカメラの前に差し出した。
心の中の全てを晒け出した。
結果、平山の心の揺れ、
朝イチに吸う空気、
見上げる東の空、
他者と触れ合い、
新鮮なフルーツのように繊細で傷みやすく傷つきやすい
心のひだひだ、
心の美しさを全て差し出した。
その心と身体の断面は顕微鏡で見た植物の葉痕のように
美しい、
ただただ美しかった。

トイレ掃除の無駄のない動き。
そのきめ細かい段取りと丁寧な仕事ぶり。
掃除用具の多彩さにも驚く、
隅から隅まで舐めるように磨き上げる
綺麗になったトイレットは平山の心に充足を与えているようだ。

起床して寝具をたたむ。
洗面をして髭の手入れ、
玄関に並べてある車の鍵、ゴツい時計、剥き出しの小銭を
順番にポケットに入れ、家の前の自販機で缶コーヒーを買う。
そしてカーステレオにカセットを操作して入れる。
「朝日のあたる家」byアニマルズ。
美しい朝のスタートにぴったりの曲だ。
ヴィムさんの東京は数少ない私が東京に持つイメージにとても似ている。
羽田行きのモノレールから見える景色だ。
首都高速に乗り古びた立体交差が見える、
決して瀟洒ではない庶民の住む家々。
二階建てで築50年はざらだ。
そんな東京に合っているのかいないのか?
お洒落なトイレットたち。
寄せ木細工のような木造だったり、子供たちで賑わう公園のトイレだったり、

平山はずうっと最後まで無口、
その方が、良かったのだけど、
でも周りの人が平山を黙らせてはおかない。
賑やかな後輩の柄本時生、
GFのアヤ(アオイヤマダ)は曲に一目惚れして平山のカセットテープを
掠めていく。
好き過ぎて返せなくなった曲はパティ・スミスの
「Redondo Beach」

妖精のような妹の娘・ニコ(中野有紗)が母親(麻生祐未)と喧嘩して
家出してくる。
平山は優しい・・・寝室を譲り台所で毛布にくるまる。
早起きして足をしばせ用意していると、ニコは仕事に付いくと言う。
いつもの神社の下にある大木の側のベンチで
サンドイッチの昼食。
ニコが言う、
「この木はおじさんの友だちなの?」
僧侶(平山)と妖精(ニコ)はふたりで
おじさんの木の
木漏れ日を見つめる。

妹がニコを迎えてきて言う、
介護施設に入ってる父親のこと、
「昔とは、違うから・・・
「会ってやって・・・」
頑なに悲しげに拒絶する、
恨み骨髄・・・なのか、
合わす顔が無い・・・のか、
どちらなのか分からなかったが、わだかまりは深そう、
平山の涙が語っている、

作品と同タイトルのルー・リードの「Perfect Day」
スナックの歌の上手いママ(石川さゆり)は言う
「毎日が変わらなければいい、ずうっと・・・」

今日と明日が違うから人生はステキ・・・
「Perfect Days」
新しい夜明け、
新しい一日、
新しい人生、

ラストで歌われるのはニーナ・シモンの、
「Feeling Good」

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琥珀糖

5.0小さな幸せを見落とさない生き方

2024年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

鑑賞したのは年の瀬。
訪れた映画館で「今年最後の映画かな」と思い何となく選んだ。
結果、見終わった感動の余韻は年始の今でも残っています。

慌ただしく生きていると見落としがちな小さな幸せ。

それが日々を丁寧に生きる事で
小さな発見に心踊らせ、
優しさに感謝し、
空や木漏れ日に美しさをみて、
幸せと喜びに浸り1日を終える事が出来る。

その反面、時には哀しみにも気付いてしまう…

そんな平山の些細な感情の変化を語らずとも、
平山の背景や感情を想像させる役所広司さんの演技が本当に素晴らしかった。

表情に現れる喜びや悲しみに感情移入させられ、何度も目に涙が登ってきた。

一年の締めくくりにとても良い映画を見させて頂いた。
映画の平山に出会えた事に心からの感謝です。

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もやすけ

4.0ありのままではない男の美しい生き方。外国人監督の観た、ありのままではない美しい東京。

2024年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

正月早々、とても良い映画を観た。

役所広司の「表情」で、映画の7割方ができている。
真摯で。温和で。思いのほか、感情豊かな。

これがもし、苦悩を秘めた深刻な表情を湛えていたなら、本作はまるで別の映画になっていただろう。たとえば、マックス・フォン・シドーのような。

でも、ヴェンダースは役所広司に、
少年のような探求心と集中力を秘めたつぶらな瞳で、
繰り返される単調な毎日を前向きに受容し、
ちょっとしたよしなしごとに微笑みを浮かべ、
常に「下」ではなく「上」を見つめている、
そんな男を演じさせた。

平山は日々の生活を肯定している。いや、肯定したい。
ヴェンダースは平山の生き方を肯定している。いや、肯定したい。
『PERFECT DAYS』は、その「せめぎ合い」の映画だ。

この映画の漂わせる「肯定感」は、ヴェンダースが「信じたい」生き方を必死で模索し、それを平山(役所)が必死で「演じている」からこそ生まれる、不思議なグルーヴである。

この映画の東京が、ありのままに美しいのではない。
この映画では東京を「美しく見せようとしている」のだ。
同様に、平山の人となりや生き方が美しいのではない。
平山は自らの意志で「美しく生きようとしている」。
そして、監督がそれを「美しく見せようとしている」のだ。

たとえば、この映画は「トイレ掃除」がモチーフの映画なのに、
糞尿や、嘔吐物や、濡れたチリ紙といった「汚物」が全く出てこない。
(部下の台詞のなかで示唆されるだけだ。)
あるいは、貧困のネガティヴな側面もきれいさっぱり描かれない。

平山の所作もまた、貧困層のそれではない。
すべての動きに「型」があり、「リズム」がある。
ポケットの中のものを整然と並べ、またそれをしまう。
真っ白に洗われた使いふるしのタオルを首にかける。
手際よい手順で、神業のようにトイレを磨き上げてゆく。
彼の在り方は、どちらかと言えば「禅僧」のそれに近い。
毎日、同じルーティンをこなすこと自体に意味を見出し、
糞掃衣(ふんぞうえ)を着て、修行の一環として
一心に東司(禅寺のトイレ)を清掃する。
そんな僧侶の示すような、清浄さがある。

いい方は悪いが、
ヴェンダースと出演者は「グル」になって、
東京の美しさと、清貧の生活の尊さと、トイレ清掃労働の清廉さを、
「でっちあげている」。まあ、そういうことだ。

だから、平山の生き方は、一見、小津映画の登場人物のそれのように見えて、そうではない。
たとえば『東京物語』において、笠智衆と東山千栄子の老夫婦の佇まいがただ「ありのままに」美しいのとはまるで異なって、平山のそれは決してありのままに美しいのではない。
彼は(おそらくなら)資産家の跡取り息子の地位を捨てて出奔し、「この生き方を選んだ」人間だ。
アナクロニズムとミニマリズムは、
彼の武器であり、防波堤であり、避難所なのだ。

彼の修行僧のような生活ぶりもまた、なりゆきで身についたものではない。
そう生きようと決めて、必死ですがりついてやって来た、彼自身で選んだ生き方だ。
今の時代、ふつうにしていればスマホくらい使うし、テレビくらい買うし、もっといくらでも便利に生きられるはずだ。それをしないというのは、結局のところわざとそうしていないのであって、彼は時代に抗い、研ぎ澄まされた脳で思考し、自らのプライドと魂を守ることのできる戦略として、この生き方を敢えて「選択」しているわけだ。
会社でただひとり最後の最後までガラホを使い続け、いまだに家のテレビはブラウン管で、ラジカセでクラシックのCDを聴いている僕が言うのだから、間違いない(笑)。

平山のシンプルな生き方は、現代においてはむしろ「普通ではない」。
現代における普通の生き方というのは、スマホを使いこなし、文明の利器の恩恵に浴し、適度に居心地の良い会社で適当にお給金をもらって、なんとなく毎日を過ごしてゆくような生き方であり、平山のそれは、むしろ「こだわり」と「反逆」の人生と言ってよい(だから彼は常に70年代のロックを聴いている)。敢えて目指さないと、今の時代とうてい成立しないような生き方。意地になったかのようにシンプルで昔かたぎの生活を選ぶという意味では、都会のど真ん中で「田舎の自給自足生活」マインドを実践しているようなものだ。

「トイレ掃除」というのも、おそらくなりゆきで選択した職業ではあるまい。
父親への抑えきれないほどの「反骨心」が、彼を職業面での「極端な対極」へと走らせている。その、父親から見れば「下々の」仕事を完膚なきまでにこなすこと――さらにはそこに「生きがい」を見出すことで、平山は精神的な「復讐」を遂げ続けているのではないか。

平山の見せる「笑顔」もまた、そのまま受け取っていいものではないだろう。
そもそも、彼は地面を這う暗い「影」に惹かれながら、
いつも空を眺め、スカイツリーを眺め、雨を眺め、上を向こうとしている。
そんな男だ。
彼の愛する「木漏れ日」は、空に浮かんだ「影」だ。
明るい気分で眺められる、闇を抱えた「影」なのだ。
彼は、そんな闇への傾斜を胸に抱いたまま、そちらに滑り落ちないように、必死で同じリズムを刻み、ペースを保ちながら、淡々と時を過ごしている。

彼にとって、70年代の洋楽は、そんな自分を鼓舞するための「上げていく」音楽であり、そんな自分が幸せだと言い聞かせるための「セルフ洗脳」の音楽でもある。
彼は、日々の何気ない日常に異なる「BGM」をつけることで、それを「特別な日常」に変えてみせる。ちょうど高校時代の僕が、学校の行き帰りにそうしていたように。

彼は、ああ見えて、情動の強い男だ。
普通の無口な男は、何年も会っていない妹を、いきなり抱きしめたりしない。
普通の無口な男は、通い詰めてるバーのママが誰かに抱きついていたからといって、あんなに取り乱したりしない。
平山は、本当は人一倍、感情の起伏の激しい男なのだ。
感じやすく、涙もろく、ちょっとしたことで無様に揺れ動く。
そんな自分を律しながら、彼は敢えて単調な日々を刻んでいる。
あの印象的なラストシーンはまさに、あふれ出る感情に抗いながら、なお無理やり微笑んでみせようとする、平山という男の内的闘争が「表情」に刻印されたものだ。

小津は、そのへんのありきたりの人々の何気ない日常を、美しく描いた。
ヴェンダースは、資産家あがりのインテリ崩れが戦略的に選びとった、昔ながらの何気ない日常を目指す涙ぐましい日々を、美しく描いた。
前者を称揚しつつ、後者には抵抗を示す観客がいても、僕はちっともおかしくないと思う。
平山のPERFECT DAYSは、しょせん「まがいもの」だからだ。

でも、僕は、そんな平山の生き方を、ただ美しいと感じた。
生きたいと願う生き方を目指す生き方を、僕はただ尊いと思う。
今の日本で、昔の邦画のような生き方を目指す平山に、僕は親近感を覚える。
そして、それを「肯定的」に描いてみせたヴェンダースに共感する。
渋谷区のトイレのPRプロジェクトという得体の知れない枠組みのなかで、押し付けがましくない形で、平山という男の日常を、生き方のモデルケースとして示してくれた監督の手腕に、素直に敬服する。

― ― ―

『PERFECT DAYS』は、小津リスペクトの「古き良き邦画」の懐古的フォロアー作でありながら、海外の視点から「美しき日本」を選び取って並べてみせた「ジャポニスム」と「オリエンタリズム」の映画でもある。
ここには、ヴェンダースの感性で「濾しとられた」日本の風物が、これでもかとばかりに並べられている。
東京スカイツリー。古いアパートのごみごみした街並み。首都高(タルコフスキー!)。
畳敷の部屋。布団の上げ下ろし。濡れ新聞を用いた掃除。盆栽。
神社。竹ぼうき。鳥居。一礼してくぐる主人公。
銭湯。ペンキ絵の富士山。入浴の作法。コインランドリー。
プロ野球。大相撲。一杯飲み屋。浅草の地下街。下北の中古レコードショップ。
隅田川の夜景。下町に上る朝日。雨に濡れる街角。

そこに、汚いもの、見苦しいものは、いっさいない。
すべては浄化され、概念として美化され、結晶化されている。

そもそもトイレというモチーフ自体が、「美しき日本」の際たるものだ。
ウォシュレット。いつもピカピカの便器。温熱便座。
定期的な清掃。上質のトイレットペーパー。
日本のトイレは、世界的に見ても、東洋の神秘と言っていい優れものだ。
日本人である僕が海外旅行しても、ウォシュレットがない国じゃ暮らせないなと思うくらい、日本人の「排泄まわりの浄化への情熱」は、図抜けている。
ヴェンダースが、なぜ渋谷のトイレPRみたいな奇妙なハンパ仕事を受けたのか。
それは、彼が「磨き上げられたトイレ」に、日本の最良の部分を見出したからではないのか。(パンフが売り切れてたから、当て推量に過ぎないけど)
ちなみに、海外における「こんまり」ブームにしても、禅的な思想やアニミズムと結び付けて受容されている部分が大きい。海外の人にとって、日本人の整頓好き、綺麗好き、清潔好きは、ある種の「日本の神秘」の一環なのだ。

それから、渋谷の前衛的デザインのトイレ群は、新と旧が交錯するトポスでもある。
最先端のデザインが、神社や公園といった古い日本と交じり合い、
公園では、子供と大人、社会人とホームレスが間近に交流する。
ヴェンダースは、「渋谷」の「公園」にある「デザイナー・トイレ」と、それを清掃する「浅草」から通うアナクロ趣味の男の取り合わせに、過去と今、聖と俗、ハレとケが渦巻く日本の象徴的な「場」を見出したのだろう。

『PARFECT DAYS』の面白いところは、外国人監督から見た「日本」のイメージ動画になっていると同時に、日本人から見ても大して違和感のない「日本」のイメージ動画にもなっていることにある。
海外客の視点から見た異邦としての特別な日本。
日本人にとっての日常としてのありふれた日本。
両者が混淆し、いっしょくたになり、外から見ればやたらリアルで、内から見ればやたら新鮮な、独特の視座を提供してくれる。
しかも、汚いモノや汚い心は描かない。
透徹とした美しい日本の風物と、美しい日本の清貧たる生き方を、肯定的に呈示してくれる。
海外の観客が見れば、日本への幻想と憧れが掻き立てられる。
日本の観客が見れば、忘れそうになっていた懐かしい日本を満喫できる。
そんなヤヌスのような二面性をもった、「どちらも良い気分にさせてくれる環境映画」にきちんとしあがっている。
だから、僕は思ったのだ。とても良い映画を観た、と。

以下、どうでもいいことを箇条書きで。

●「金の力で外様をかき集めて」と揶揄されているのが読売巨人軍で、思い切り「外様」として映っているのが、丸と中田なのは笑った。

●洋楽は詳しくなくて、アニマルズくらいしかわからず。歌詞を全部聴き取れたら、ずいぶん見ている印象も変わるんだろうな。

●新人の姪っ子、可愛い! いかにもヴェンダースが好きそうなクセ強系美少女。

●最初に読んでいるのがフォークナーの『野生の棕櫚』。それから幸田文の『木』。
石川さゆりが、初見で「幸田文」を「こうだあや」と読んでいたが、ふつうは読めないと思うので(「ふみ」っていうと思う)、ママもさりげに隠れインテリなのでは?

●パトリシア・ハイスミスの『11の物語』がシレッと出て来てびっくりしたが、考えてみるとヴェンダースは『アメリカの友人』を映画化してたよな。ちなみに日本を代表する翻訳者の柴田元幸が、なぜかカメラ屋の店主役で出ていた。

●実は、ラストシーンにはあまり共感していない。なんていうのかな? Too muchっていうのか?
石川さゆりや、麻生祐未や、三浦友和のシーンは、なんか「やりすぎ」感があっても、みんな芸達者でもあるし、まだ好意的に受け止められたんだけど、あのラストは、個人的には化学調味料がききすぎてる感じがあった。『時の翼にのって』(93)で僕を幻滅させた「不必要な通俗臭」がしてね。

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じゃい

3.510のうち7ぐらいっすね

2024年1月5日
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鑑賞方法:映画館

東京おしゃれトイレ図鑑×便所掃除おじさん役所広司を愛でる作品(で、オゲ?)。展開は、ヴェンダース監督のお友達、ジャームッシュのパターソン同様、同じことの繰り返しの中に差異を見出し、主人公・平山の背景や過去をこちらが勝手に想像しつつ何かが起きるのを期待するというものだが、イイ話でしょ感にもやもやが残った。

便器の裏まで鏡で確認するトイレ掃除はそのうち素手で磨き出しそうな美談風味がそもそも気になるが、平山には学や教養がありそうで、ケロヨン顔のアヤがキスしてきたり家出した姪っ子が転がり込んできたりと、またなぜかモテモテで…。もしかして清貧な暮らしは金持ちで育ちのいいおっさんの道楽か?とうがった見方ができなくもないが、前日に観た枯れ葉の登場人物以上に平山が無口なので真相はよくわからない。

スカイツリーに銭湯に浅草の飲み屋などありきたりなジャパン描写や、柄本キャラの漫画っぽさ、この世界は本当はたくさんの世界がある…とか、わ、くっさ!なセリフ回しも含めて、日本も日本語もわかっている日本人からすると、海外の名匠が撮ったトーキョー・ファンタジーという感じ。元々本作は製作のユニクロ柳井絡み企画とのこと。そう言われると急に端々がユニクロのイメージTVCMっぽく見えてくる…。

いろいろ言ったが、昨年パールでミア・ゴスがすでにやったラスト役所の顔芸まで、124分は飽きずに観られる(フォロー)。まあ、今の日本は同じユニクロでもおしゃれCMの方ではなく、郵便受けにポスティングされる安売りチラシの方だと思うので、ヴェンダース監督には次はそっちの方向で撮ってもらいたい(無茶)。あと、石川さゆりママには朝日のあたる家の日本語版ではなく、津軽海峡冬景色でこぶしを効かせてもらいたいところ。

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ジョンスペ

4.0木漏れ日のような映画でした 役所さん、 どんどん素敵な俳優さんにな...

2024年1月5日
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木漏れ日のような映画でした

役所さん、

どんどん素敵な俳優さんになっていきますね

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jung

5.0完璧。

2024年1月5日
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鑑賞方法:映画館

あたしが最も信頼しているヴィム・ヴェンダース監督
ロード・ムービー、ドキュメンタリー、ドラマ、何を撮ってもこの方の哲学が底辺にがっしりとあって
なにひとつ無駄がない
平山の暮らしぶりや仕事の仕方を観ながら
茨木のり子に学んだ「清貧」という言葉を思い出した
ついでにうちの夫の潔癖ぶりとルーチーンも思い出したw

カセットテープがすべてダビングものではなくプロダクトもので
寝床の横にずらーーーっと並んでいたのに驚きました
あたしは昔レコード屋をやってましたが
テープで収集する人はほとんどおらず
(ドライバーさんにはたまにいた)
テープ買うのは演歌のお客さんだけでしたわ
今の時代、あの値段が付くのも肯けます

あちこちにずるいキャスティングがあったけど
あれはプロデューサーの仕事かしら?
最もずるいのは田中泯ね、でも
ピナ・バウシュを撮ってるので許します

エンディング曲にニーナ・シモンがかかった時あたしは決壊しました
パーフェクトです!

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mamagamasako2

4.0いつまでも余韻が残り、尾を引く。

2024年1月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

平山さんのPerfectdaysは、誰でもできそうだし、どこにいても、いつでも見つけられそうです。憧れや羨ましさを覚える人も多いかも。
でも彼のPerfectdaysは、実は過去に葛藤、相克、ときには挫折などがないとしっかりと手にすることはできないものかもしれません。
 平山さんが掴んだ生活は、いらないものは削ぎ落とされ、必要なものはルーチンに緻密に組み込まれ、これからも色褪せることのない堅牢なモノ。
 彼の人生に落ちる過去の負の影が多ければ多いほど生活様式はPerfectに近づき、また幸せの密度も濃くなるように思います。エンディングで微笑んでは泣くのを繰り返すのは、過去と今の振れ幅の大きさゆえなのでしょう。

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たつきい

5.0斬新な視点。普遍的だが多面的。

2024年1月5日
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鑑賞方法:映画館

特筆すべきは主人公。
寡黙な彼は「日々」を生きているのだと思う。「懸命」にとか「謳歌」とは少し違うような気がします。
仕事には真摯に向き合い、人に親切。音楽と小説を楽しむ彼は穏やかな表情をみせる。これだけなのに不思議と引き込まれる。難しいことも特別なこともしてない。なのに一瞬一瞬が特別なものに感じてならないのです。
そんな彼は様々な人と当然だが関わることになる。もちろん彼らも同じ人間、だがそれぞれにドラマがある。そんな彼たちと関わる主人公の姿に心奪われます。セリフやシチュエーションはもちろん、観た人それぞれに心揺さぶられるものがあることでしょう。
観終わった後、私はこの映画と平山さんが大好きになりました。

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ROU郎

3.5かすかな違和感と心地よい後味が続いて、、、

2024年1月5日
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鑑賞方法:映画館

10日以上レビューに手をつけられなかったのは、作品に対する自分自身の評価が「微妙」だったからだと思う。あと何日平山のルーティンに付き合えば目覚めさせてくれるのだろうか、と逡巡したことを正直に書いておきます。
好きだった点:役所広司の無言の演技
違和感:綺麗すぎるトイレ・通勤距離・姪っ子の実在感の希薄さ・三浦友和登場の唐突感
放り出された点:平山の過去がおよそ、、、の先は想像に任されてしまった(これはもちろん許容範囲ですが)点
以上。

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Kumiko21

3.5とても良かった。が、トイレが残念

2024年1月5日
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鑑賞方法:映画館

画面のサイズ(縦横比)と映像のマッチんが良い
TV画角になると安っぽくなる場合があるが、今回は現在におけるノスタルジックさが心地よい
なんと言っても、当たり前だが役所広司に見入ります
一人暮らしのルーチンの中での楽しみ。これは一人暮らしでないとできないもの
残念だったのがトイレ、綺麗すぎて哀愁が全く漂わない・・・・・

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シネパラ

5.0八百万の神を感じる映画

2024年1月5日
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知的

難しい

幸せ

主人公の木漏れ日を愛する感性、街で見かけるホームレスの存在、銭湯の老人達、手を振る子供、居酒屋での客同士のやり取りに微笑む姿。日本的と言われる所以は、古来から日本人が持っていた万物に神が宿ると言う信仰に根ざした感性を感じた。現代の日本人はこのような感性を持ち得るのか?スクリーンで流れるシーンを観ながら考えていた。毎日規則正しく過ごしていく中で、人との関わりも拒絶しない迄も、コントロールしている主人公にそれでも訪れる他者からのさざ波に、主人公はけっして孤独ではないと感じさせる暖かさがあった。人生賛歌、人間賛歌の物語だと思う

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こーいち

4.0東のヒラヤマ、西のパターソン

2024年1月5日
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何気ない毎日。それがかけがえのない日々。
振り返ればその何気なさの積み重ねの上に今日があり、たまに起こる小さな出来事が、この先のいつか、思い出した時にキラリと光る瞬間になったりもする。
言葉は少なく、表情から読み取るしかない役所広司の演技は控えめで、本当にこういう男性いるよね、と思える存在でとても良かった。
言い方は良くないかもしれないが、“外国人が撮ったアメイジングジャパン“みたいな作品でなくて本当に良かったと思う。
丁寧に繰り返される生活を見ていくうちに、その穏やかさに安心し、この穏やかさが永遠に続くよう願っている自分がいる。
多くを語らず、丁寧な映像で心の豊かさをここまで表現できるのかと感動した。
一瞬、『パターソン』が頭をよぎったが、こちらの作品の方が好みでした。やはり年齢を重ねた役所広司から滲み出る渋味みたいなものが正に“ヒラヤマ“だった。

ちなみに、車の中でかかる音楽も良く、サントラ売ってないかなぁと思っていたら、公式サイトでリストアップしてくれているので気になる方はぜひチェックを…。

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hanako

4.0間違いなく人に影響を与える映画

2024年1月5日
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この映画のあらすじは、東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。

率直な感想は、それ以上でもそれ以下でもない映画。

ただ、最高な映画でした。
ささやかな日常の幸せにも気付かせてくれる。

最初に主人公のオーソドックスな規則正しい日常を描くことで、その後の出来事に感情が動かされる。

洋画の銃撃戦より、よっぽど感情が揺さぶられた。

そして、主人公に何かが起こることを期待している自分もいる。

キャッチコピーは「こんなふうに生きていけたなら」。
おそらく全ての視聴者にそう思わせて
しかし、そう思った主人公にも様々な出来事や感情の機微が湧き起こる。

普段すれ違う人々にもそれぞれの日常があって、それぞれの悲しみ、希望がある。改めて、そう思わせてくれた作品でした。

余談ですが、この映画を見て自分の好きな歌詞や言葉を思い出した。

歌詞
汚れた靴でもお気に入り
自分らしく生きられたらいい
誰かにとって高級品でもそれは俺に必要じゃない
君には曇った日でも 誰かはバースデーでしょ?
他人と比べる事
よりも隣いる人

言葉
はしゃぐな
ときどき隣の席に弟や親が死んだ人がいる。

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ハング

4.0役所広司の演技に感服、作品に吸い込まれた

2024年1月4日
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トイレ掃除という、いわゆる誰もやりたくない底辺のような仕事。
でもその生活を送る日々の中、その中にある小さな幸せ、それを噛み締めて生きている姿が、役所広司の素晴らしい演技によって、滲み出てくる。
終始その繰り返しで、でも全く飽きさせない作品。
日々の生活が小さな波のように繰り返されが、カセットから流れる音楽の描写により、全く同じ波がないように、毎日新しい日が始まることを印象付けてくる。

間に入る回想のような映像は、何とも不気味な映像と音で最後に、何かに繋がるのかと思いながら見ていたが、最後まで何かは分からず。

姪がきたり、スナックのママに恋したり、出来の悪い同僚とその友達もいたり、飲み屋のおじちゃんの、おかえり!という人情シーンあり、全てが完成度高く良い映像でした

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JOEさん

2.0期待しすぎた

2024年1月4日
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どの場面も何かのCMの様に美しく撮られてはいたが、どうしてどのトイレもスタイリッシュでオシャレなのだろうか。
そういう特別なトイレだけを清掃する会社だから?そういうトイレだから清掃する?ヒラヤマが清掃会社を選ぶ時、そこを条件にした?
それが唯一のプライドだった?

清掃時のツッコミどころは、他の方が書いていらっしゃってるのとほぼ同感。

最後の顔面のみのシーンでもらい泣きしてしまったが、それは役所さんの役者魂に対しての涙であってヒラヤマへのものではない。
ヒラヤマのそれまでが全くわからないので、
ヒラヤマの泣き笑いの気持ちの裏付けが伝わってこなかったからだ。

監督の他の作品を観ていないのでわからないが、作風はこんな感じなのでしょうか。
外国人が撮ったとは思えない、とても日本人的な映像だと思った。どのシーンもCMっぽく見えたのはそのせいか。
もう少しフランス映画のようなのを期待していた私が悪いのか。

エグゼクティブプロデューサーが役所さんだったので、何か腑に落ちた。

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moonchild

4.0NHK「チコちゃんに叱られる」で何で歳を取ると一年が早く感じるのか...

2024年1月4日
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楽しい

幸せ

NHK「チコちゃんに叱られる」で何で歳を取ると一年が早く感じるのか、答えは日々感動することが少なくなるから。と言ってました。主人公・平山(役所広司)は朝起きると同じ順序で布団をたたみ、歯を磨き、出がけに空を仰ぎ、缶コーヒー買い、仕事を終えると一杯やって、文庫本読んで寝るルーティンを繰り返す日々を送る。前述に準えれば一年は相当早く終わってしまう人だろう。しかし、繰り返される日々でも細かく追えば同じ日は無い。平山はその毎日の中にある様々な変化を(時には大きな変化も)捉え、感じ、それを反芻しながら眠りにつく。意図的に同じく繰り返される生活映像に退屈せずにいられたのは、その視点での美しくも儚い日々或いは人生の変化を平山と同じ視点で観せられたからに他なりません。余談ですがこの淡々としながらも濃密なこの物語は、恐らく梅雨入り前の短い時間で完結していると思われます。日々を平山のように過ごせば、我々の一年はもっと長く感じられるのかと思った次第。
 自分を含め平山の生活を羨ましく思う方も多いと思います。でも現実はそうじゃない。デザイナートイレの華やかで汚れなき現場と、草木を敷地から持ち出すのを許し、自転車でヘルメットを被らなくてもお咎めなく、路上駐車を見逃し、公共空間で酒や煙草を吸っても通報されないこのおよそ東京らしくない寛容さを持った社会だから成立している物語であり、このマナーや社会寛容度合いと、この先の健康面でいくらでも揺らいでしまう不安定さは誰もが感じるところでしょう。しかしその不安を和らげるかの如く、平山の妹(実家も?)はかなりお金持ちの設定。平山が本当にピンチになったら助けてくれるだろうという保証感?が加わったことで「まあ、ほのぼのとして、美しくて、温かい、良い映画でした」と感じ、終われたのでした。

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hiroishi

4.0繰り返される日常<リアル>とそこから抜け出せない現実<リアリズム>

2024年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

率直な感想としては、久々に「映画的な映画」と感じる映画であった。
その理由としては、もっとも多くを占めているのは、この映画がストーリーを伝えようとしているのではなく「生きる」ことや「現実」というものを表現しようとしていたからと感じる。
 昨今の多くの作品においては観客を飽きさせないようにさまざまな仕掛けが脚本に敷かれていてそれはそれで楽しめるしむしろ映画はそうでなくちゃ観てられない。一方でこの作品はそういう作品とは異なり、「生きる」こととはどういうことなのかを作品全体で観客に問いかけてくる。
 映画を観る前に監督が小津監督のファンであるという噂を聞いたが、作品を見て彼がこの作品に小津監督のエッセンスを入れてきたことがよくわかった。小津監督は映画ファンの方は既にご存知とは思うが徹底したリアリズムを描き1950年代を代表する映画監督だ。
彼の代表作「東京物語」で描かれた「リアリズム」とは、「日常は繰り返しながら、少しずつ変化していく」というものであった。本作でも、同じシーンが繰り返し登場し、セリフもまた繰り返し話されることが見受けられる。小津的なリアリズムのエッセンスを入れながらこの主人公にヴェンダース監督は何を託したのか。
 主人公に焦点を当てると、彼(役所さん)は光の当たらない職業(=人目にあまりつかないトイレ掃除という職業)で、繰り返される毎日をただただ生きていた。その中で光の当たらない存在やちょっとした木漏れ日を探すのが彼の趣味もしくは幸せであった。
ここからは私自身が感じた感想であるが、ヴェンダース監督は「生きる」ことは喜び(光/希望)であり悲しみ(影/絶望)であり、抜け出せない日々にそれらの感情が同居していることなのではないかと観客あるいは私に問いかけているようであった。
 冒頭で「映画的な映画」であると感じた理由は「生きる」という抽象的な概念に対して映像的アプローチで感情に訴えようとした挑戦が非常に映画的であったと感じさせたためではないか。

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REDX

4.0何にもないがあるんだね

2024年1月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

 退屈なようで色んな事が起きている。 孤独なようで、全く孤立はしていない。 つまらないようで、木洩れ日を幸せに見つめる。

 大方の人生ってこんな感じですよね。 平山さん自身のここまでの人生も決して平らな山ではなかったはず。

 主人公が観る者それぞれの人生に寄り添って泣き笑いしてくれた気がして、画面がエンドロールに変わってからしみじみ泣けて来た。

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さち

2.0ミニマリストが何だか泣く、だけ。

2024年1月4日
iPhoneアプリから投稿

まず地味。
で、無臭無毒が達成されたかの東京(んなわけない)でミニマリストが何だか泣く、だけな一本。
アートなトイレと行儀の良い美男美女。
外国人巨匠に東京をちゃんと見せたのか?
同業でソレまみれの「せかいのおきく」を想う。
評判の主役好演も宙に浮く。
尤もらしいが。

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きねまっきい

5.0役所さんの表情と流れる音楽に酔えた

2024年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

なぜだろう、引きこまれていった。
誠実に仕事をして、着実にやるべきことをやる。自分の中のルーティンが決まっている、華やかではないが楽しみは持っている。誰とも比較しない生き方に興味がわいた。
静かに流れる時を最小限のセリフで表現している。観客に考える間を持たせているのか、一方的になっていないのが、それもよかった。
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数日後に妻と2度目の鑑賞。
それでも新たな発見や二人で観たことによって、感動が深まった。
アカデミー賞の日本代表推薦ということで、3月が楽しみだ。

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かずじー