落下の解剖学のレビュー・感想・評価
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まあ見応えはありました
あぁ、やっぱりフランス映画という事
休日の暑い午後の話💬
前日に車を購入したので浮かれていた所為かもしれない😐
こういう日こそ苦手なフランス映画でも観なきゃ、みたいな気分になり「落下の解剖学」をチョイスしました☀️
しかしマ王、どうしてもフランス映画との相性が良くない😑
それかサスペンス映画という前フリがアカンのかもしれない😶
また151分という長丁場に大した抑揚が感じられないのも原因なのだろう🤔
夫殺しの疑いを晴らすための法廷劇⚖️
コレもマ王がハリウッド馴れしているからかハラハラもドキドキも無い🌀
極々普通の一般的な裁判物語だけに考えてるモノは存在しないからね💦
しかも裁判後の虚無感までも描き切っているから観てる側からすれば「最後に何か起こるかも」みたいな期待が生まれるもんで、気分としては椅子があると思って座った感じのひっくり返り方をしてしまった💨
見所は最新の法廷事情が垣間見えるトコぐらいかな😅
物的証拠無しの事案がこんなにも立証困難な事、そんな事案では如何に証言者の言葉が大きく左右するかという事、更にはフランスではバイセクシャルという事実が案外簡単に受け入れられてる事(好奇の目で見られない)
加えてサンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネールらの演技が上手かったくらいかな(あとスヌープ)
兎に角、サスペンスフルな映画では無いのでその点を注意して観れば、或いはフランス映画好きには堪らない作品だとは思う😁
マズい事にカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲っているので、賞とかに疎い人は騙されないようにかなと🥸
マ王昼前(10時00分くらい)にスタートして休憩挟みつつの鑑賞でしたが(正味4時間強)でなきゃ100%昼寝に移行してました🤤
疲労困憊時には鑑賞を控えて下さいな☺️
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
名演技を見たいなら度★★★★☆
ハラハラドキドキ度★☆☆☆☆
ずっと、裁判員的な気持ちで観てしまう・・。
劇中の人間描写がうまい作品も多くありますが、
この映画は "観ている側" の心と頭を理解して、それを、かき回してくる作品だと感じました。
みせる順番、時間を間違えれば、単調になってしまうところを、非常にうまく構成しています。
最初「解剖学」という名前に "?" マークでしたが、観た後は納得でした。
この映画は、1つ1つ細かく解剖していくような作品です。
しかも、どこまでいっても、グレーな状態にするのも、ある意味、凄い。
ワンちゃんがグレーなのも、計算だったら、より凄い(笑)
もし、こんな事件の裁判員になったら、自分はどうするのだろう。
どう、その事件を解剖していくのだろうか、と考えてしまう。そんな作品でもありました。
これを観た皆さんは「他殺」「自殺」「事故」「不明」どう解剖結果を出したであろうか?
見方によって
ん?頭殴られて転落してるなら殺人じゃん?
ダニエル(息子)の葛藤もわかるけど、結局母の無罪に心が決まったんだね。裁判員の心はダニエルの証言で100%自殺に流れたよね…。今まで父がやってたことをあの母が果たしてできるのか?
ん…無罪にはなったけど、大丈夫なんか…っていう心配しか残らなかったです。
でも、テンポは好きです。じわじわ出てくる真実。
心理戦の駆け引き&心証で、判決が決まるなんて‼️
無罪・有罪が息子の証言で、決まった感があります。
証拠がない、
自白もない、
あるのは夫婦間の諍いからの軋轢。
やはり主演のサンドラ・ヒュラーが上手いのか、
妻のサンドラが悪妻に見えてしまう。
ともかく可愛げないお顔もあり、なんか憎たらしい。
なかなか引き込まれる映画でした。
美しいフランスの雪山に建つ素敵な山荘。
まるでスキー場のロッジのようです。
そこの住人の3人家族のお父さんが、屋根裏部屋から真っ逆さまに
落下してしまう。
発見したのは視覚障害のある11歳の息子ダニエルと、
盲導犬風の黒白の犬のスヌープ。
遠く引いたカメラに倒れた大男と、頭付近の血溜まり、
山荘そして雪原・・・と、サスペンス感が高まります。
解剖の結果、
頭を殴打された疑いの出て、お母さんのサンドラが
逮捕されてしまうのです。
(屋根裏部屋に争った形跡もないのに、逮捕はやや強引!!
ですよね。
そして次々と仲の悪い夫婦の特にサンドラのボロが次々と
出てくる。
極め付けは夫の録音した夫婦喧嘩の音声です。
何度も言いますけれど、証拠がないのです。
そんな最後の最後に12歳になった息子ダニエルの証言。
☆母親思いの優しさか?
☆頼る人は母親だけ・・・そんな計算
(すみません、脚本が意地悪いせいです、私も意地悪に・・・)
サンドラ・ヒュラーは主演女優賞ものですが、
息子役のミア・マジャド・グラネールの無垢に見える演技。
そして犬のスヌープの名演技!!
(ちなみにアスピリンは100錠飲んでも死ねません)
真相は《藪の中》でしたね。
「〜学」とあるからと言ってロジックのある話とは限らない
気にはなっていたが公開中に見損ねてしまい、単館名画座でやってるのにたまたま出くわしたので鑑賞。映画にあまり予備知識持たずに見る主義だが、こういうこともあるのか、、、と思い知った。
映画としてハズレ、ということはないが玄人好みの人間ドラマ。
尚見終わった後に邦画のタイトル翻訳に問題があつたんだろ、原題は?と思って見直したら「amatomy of a fall」と何のテライも無い原題、ということは監督か、、、。
タイトルに学、とあるからロジックで法廷劇が繰り広げられるのかと思いきや、夫婦仲やら何やらフランス(ユーロ)の社会問題をいくつか投げ込んで視聴者に素のまま判断させる、そんな感じ。
導入でフランス映画、ということが分かつた時点で嫌な予感はしていたが、事件後、法廷に到着するまでの展開は冗長で、カメラワークも単調。2時間半というのはこういうことか、と覚悟を決めた。
法廷での検察、弁護士の丁丁発止のやり取りは面白いが展開がやはり遅い。
息子が何故結審を延期させてまで陳述の場を要求したのか、何故そのときだけ傍聴人が数人しかいないのか、一体真犯人(自殺含め)は誰なのか何も決定的な事実が、明らかにされないまま被告人のベッドに犬が寄り添ってエンドロール、というわけのわからない締め方で終わる。
勝訴を勝ち取った後に御飯を食べて帰る下りや、子供から追い出されて弁護士の車でホテルに向かう道で謎のカット(真っ暗な山道にヘッドライトが照らされてカーブを二度三度曲がる)が挟まったり、最近の尺を詰めて作る日本映画慣れてるとそれ要るの?というツッコミを何度も呑み込む必要あり。
法廷でも一貫して論理ではなく感情で判決を有利に進めようという流れだし、フランス映画はまだこういう情緒で尺を伸ばす映画が許されるんだなあと感慨。
実は自分は最後の最後にドンデン返しで目の見えない息子が犯人説と、クライマックス?の録音喧嘩の後は、「実は前日の、喧嘩のときに既に死んでてそれを翌日まで隠してた」説のどっちかだろうと踏んでた。
ものの見事に裏切られたので、犬が添い寝してエンドロール、というエンディングの後は頭がグルグルして席から立ち上がれなかった。
そういうロマンス、社会問題ネタとしてはいい映画だと思うんだが、いかんせん自分の趣味には合わなかった。
犬の演技が素晴らしかった
夫婦は仲良くしよう
邦題から想定するとどんでん返しのサスペンス映画?と思いきや、真相は分からず仕舞いの法廷が中心の会話劇であり、カンヌのパルムドールも獲った一流のヒューマンドラマでもあった。
不審死であった夫の死因は(おそらく)妻のみが知っている。私は絶対に妻が怪しいと思うのだが、決定的なシーンは描かれない。視覚障がいのある息子も母が怪しいと思ってるだろうが、母が捕まればひとりぼっち(有能な愛犬はいるが)になるので、父が自殺したであろう訳を法廷で吐露する。
主演の女優は「ありがとう、トニ・エルドマン」に出ていたが、父親を受け付けないいけすかない娘を演じていたその演技は抜群に上手かったことを思い出した。今回は犯人なのか?悲劇の妻なのか?優しい母なのか?それとも、、。素晴らしい俳優だと思いました。
ひとつの出来事をひたすら突き詰める脚本
ほぼ法廷と山荘のシーンしか出てこなくてこないが引き込まれる画像
フランス映画の面目躍如を示した作品といえます。オススメです。
スリラーではなく、人間ドラマ
鑑賞後3週間たったいまでも、父親が息子に車の中で伝えた「遺言」が、忘れられない。
あの言葉を「遺言」と解釈し、決定づける決断をした息子の勇気。
母親は無罪となったけれど、大団円にはならない。終わったわけではない。父親がいなくなった現実は変わらない。
新感覚アトラクション映画
まずこの映画スッキリしない
モヤモヤしたまま終わる映画です
特にエンタメ好きな人であればあるほどスッキリしない
映画慣れしてる人であればあるほど
いつどんでん返しされるのか
いつゴーンガールになるのか
いつカイザーソゼが出てくるのか
って思っているとそのまま終わります
視聴者は拍子抜けします
その後犯人はやっぱりこうなんじゃないか?
いや旦那の自殺なんじゃないか?
みんな思い思いに考察に耽ることでしょう
ですがそれすらも監督にコントロールされているとしたら?
つまりはこの映画見た後の考察班まで
手のひらで転がされる映画なんだなと
不振な点は沢山あるけども
全部机上の空論で事実は犬がゲロっただけ
唯一の事実に基づくと無罪です
でも視聴者含め世間は奥さんが犯人だと面白い
奥さんに会いに来た女子大生が犯人だと面白いから考察をします
約1時間の法廷シーンは視聴者を混乱させるためだけの
1時間。
答えは冒頭のシーンと犬のシーンだけで十分な映画です
この映画立ち返ると
身の回りでも同じようなこと多いなと
例えばSNSで○○と○○は実は裏では仲が悪いらしいとか
ニュースの情報だけであの芸能人は実は○○らしいとか
なぜならそっちの方が面白いからです
この状況下を2時間の映画で作り出した脚本は天才的だなと新しいどんでん返しの形を見た気がします
脚本賞おめでとうって感じです
息子と犬が主役
藪の中で起こること
夫が家から落下し死亡した。
これは自殺か?殺人か?もし殺人だったとき犯人は妻なのか?そんな疑問を解くことをキーとしたミステリーではなく裁判で語られる死亡までの夫婦を含めた親子関係、そして裁判そのものをリアリティ感を高めて描き観てるものを惹きつける。
そのため事件事故の判断そして善悪の扱い方は観てるものに委ねるといった方法はとても上手く描けている様に思えた。
自身を省みる教訓にもなる
スリリングな法廷劇としても、夫婦関係の崩壊を描くメロドラマとしても、息子の成長物語としても、如何様にも味わえる濃厚な作品でした。
152分と長丁場ですが、それ相応の見ごたえがあります。
証拠としてあげられる「事実のようなもの」は、ある人やある出来事の一面でしかない。
群衆は正確な事実よりも、より面白いものを信じたがる。
劇中で語られる言葉ですが、とても納得できます。
我が家のある日のエピソードを友人に話すと「家族で仲がいいね」と言われるのですが、また別の日のエピソードを同じ友人に話すと「家族仲、悪いの?」と心配そうに言われたことがあります。
私にとってはどちらもありふれた日常の一コマですが、その部分だけ切り取ってみると、とても良好/険悪なものに見えてしまうこともあるのだなと体感したことがありました。
手に取った石ころ一つで山のすべてが分かるものだろうか。
そんな裁判で、人を裁くことに意味なんてあるのだろうか。
事実らしいものはたくさんあるし、どれもそららしく思えるけれど、重要なのは何を信じると決めるか。
本作で起きた出来事の真実、事故か自殺か殺人かは、まったく重要ではないように思えてきます。
エンターテイメントとしてだけでなく、自身を省みる教訓としても非常に参考になる、おもしろい作品でした。
解剖され露出したはらわたは戻らない
カンヌとアカデミーで評判のサスペンス映画で、山荘で男性が転落死した事件で妻が殺人容疑で逮捕、起訴されるお話しだけど、なんとも後味の悪い作品でした。美しい雪山の風景の中、夫の謎の死で始まる出だしはいいけど、警察の調査や弁護士とのやり取りなどダラダラと続き、お話しのテンポが悪いです。後半の裁判になってやっと持ち直すけど、検察も弁護側も状況証拠と臆測だけで決め手がなく、夫婦の生活の暴露合戦になってきます。ここで、この作品はいわゆる法廷サスペンスでなく、審理の過程で夫婦関係を解剖していき、性的嗜好や不倫、鬱屈、暴力、病気など、他人には見せられない夫婦の内臓を曝け出していくことがテーマであることに気づきます。しかし、裁判が被告側の勝利に終わっても、一度晒された内臓を元には戻せず、息子や関係者との間の埋めようにも埋められない断絶が残るのも苦い結末です。脚本の着想は面白いけど、枝葉末節が多くて上映時間は長過ぎですね。役者では、サンドラ・ヒュラーが渾身の演技。ハリウッドでリメイクするなら、主演はケイト・ブランシェット、弁護士は伊勢谷友介かな。
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