「ホームドラマ」関心領域 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
ホームドラマ
土曜日にMOVIXで
アカデミー賞の何だかを獲っていて
すこぶる評判がよかったのでリストアップしていた
この手の作品はいつもの映画館で観るのが通例なのだが
公開予定になく油断していたら何と始まっているではないか
MOVIXと利府のイオンシネマで上映されていると
イオンシネマ シルバー料金は魅力だが利府は遠い
ん 今日は1日なので安い日だ
普段はあまり行かないMOVIXとなった次第
アウシュビッツの収容所 ホロコーストの話なのだけれど
直接描かない手法 そういう手もあるんだな
では何を描いているかというと 軍人一家の日常なのだ
オヤジが転勤するとか出世するとか妻は転勤イヤだとか
妻の母親を家に住まわせるとか家政婦がアル中とか
娼婦 庭師 息子の彼女…岸辺のアルバムみたいなホームドラマ
隣地はユダヤ人の収容所
汽車で機械的に運ばれてきて殺されて燃やされる
川遊びをしていると骨が流れてきて
オヤジが子どもたちに上がれ~と言う
風呂で淡々と汚れを落とす
血の付いた靴底を洗い流す作業員
暗視カメラの映像は最初は夢の中の風景か何かだと思った
いまだによく理解できないが
リンゴがどうしたとかいっていたなぁ
何もないところから家を作ってきた妻にしてみれば
日常の音とか景色なのだが ある日家に入った母親は
最初はいいところねぇなんて言っていたのに
その環境の異常さに耐えられない
ブラックコメディでありホラー
最後の嘔吐シーンは何だろう 未来からの復讐か
関心領域というタイトルは秀逸だ
目の前の景色が円形に明るくなっていて
その他はシャドウがかかっているイメージ
明るい部分はホームドラマ 夫の昇進 転勤 不倫 単身赴任
シャドウの部分では常軌を逸した大変なことが進行している
妻役は落下の解剖学のひとだっけ
いやぁすごい作品だった 先週のあぶ刑事との落差ありすぎ
早くレビュー読みたい