首のレビュー・感想・評価
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首がずばずば切れるだけ
北野監督の映画は初でしたが、なんだかな〜という印象。
とにかく裏切り的な死に方多くてだれにも感情移入できなかったからか😐
それもあって笑いのシーンもなんだか笑えず😅
ただ加瀬亮の織田は圧巻!!
怖いけどゾクゾクした!
役者さんの活かし方が凄いって…
1人残らずめちゃくちゃ良かったなぁ。
その俳優さんが本来もつ人間性とか能力とか哀愁とか、活かしに活かしてて…。プラスたけし映画の色や世界観にも染まってて、全ての行いが全部良い方向に向かってたなぁ。どの人を主役にしても成り立つぐらいキャラ設定ばっちしだし。1人ずつのキャラクターの魅力について誰かと話したくなる。
面白い映画。再度観たい。
映画館で観れて良かった!
この映画がサブスクではなく、映画館で観れる事になって、本当に良かった。家のTVでこの映画を最後まで見通す事は出来なかったろうなぁ、、。どこかの「首」でウンザリしてテレビ消していたよ、きっと。
たけしは、秀吉よりも家康を演じた方が良かったのではないか?
最初の頃は、誰が主人公で、何の話なのかがよく分からない。
そのうち、秀吉が、光秀をそそのかして、信長と家康を亡き者にしようとしたという、本能寺の変における「秀吉黒幕説」の話であることが明らかになってくる。
ただ、それにしても、そうした陰謀のカラクリが分かりにくいし、余計なエピソードが多くてテンポも悪い。
そもそも、信長と村重と光秀の三角関係や、村重と光秀の恋愛関係は、本能寺の変に至る経緯にほとんど影響しておらず、必要なかったとしか思えない。時代劇に「同性愛」という新機軸を持ち込みたかったのかもしれないが、不発に終わっているばかりか、おじさん同士の絡みを見せられても、あまり気持ちの良いものではない。
同じように、「侍」と「百姓」の視点から戦国時代を多面的に描こうという試みも、ありきたりだし、効果を上げているとは思えない。
何よりも致命的なのは、信長と秀吉のキャラクターに魅力が感じられないということだろう。
特に、信長は、いくらパワハラ上司だとは言っても、あれでは単なる精神異常者にしか見えず、天下統一を成し遂げようとしている有能さも、配下の武将を惹きつけるようなカリスマ性もまったく感じられないというのは、人物造形の明らかな失敗ではないか?
秀吉にしても、権謀術数や策略は秀長や官兵衛に任せるにしても、ギラギラとした出世欲や権力志向が感じられないのは、物足りないとしか言いようがない。おまけに、3人のアドリブによる笑いも、完全に滑っているとしか思えない。
その点、家康の人を食ったようなキャラクターは魅力的で、何人もの影武者を立てながら危機を乗り切っていく様は、いかにもそれらしくて面白い。
ビートたけしの、どこか力が抜けていて飄々としたキャラクターは、「猿」の秀吉よりも「狸」の家康の方に向いていたのではないだろうか?
奇抜な時代劇
映画化が発表されてから原作小説を購入して読み、期待して待っていました。
予告編を観て、原作とだいぶ違う作りになったのかなと思いましたが予想通りでした。
原作では、木村祐一氏が演じた曽呂利新左衛門の視点がメインとなっていますが、映画では豪華キャスティングを活かすための群像劇に拡がっています。
ただその弊害として、キャラクターの導入や関係性が一部分かりにくかったり、テンポが遅れていると感じた部分がありました。
原作を読んでいた身からするとこの人物はこうだったと分かりますが、初見の方は少々理解が忙しい点もあったのではと思います。
『首』のタイトル通り、人の首がポンポン飛んで命の価値も消耗品程度に成り下がっています。
暴力描写がかなり過剰になっていて、かえって滑稽になって笑えます。
事前のキャストのインタビューや映画紹介にもあるように、秀吉一派のやり取りがコントのようで笑えます。
一方で狂気の権化のような信長は危うさがあり、彼が家来に向かって話している時はその一存で誰か殺されてしまうのではないかという緊張感に満ちています。
また要所要所に挟まれる合戦や戦闘のシーンは躍動感もあり、これらの対比、バランスが絶妙だと思いました。
全てのキャラクターの見せ場があり、信長を演じる加瀬亮氏、茂助を演じる中村獅童氏、新左衛門を演じる木村祐一氏の三名の存在感が印象に残りましたが、特に加瀬亮氏は凄まじいものを見せてくれました。
間違いなくあらゆる映画賞を授賞すると思いますし、新境地だと思います。
アウトレイジと同じく、ほぼ全ての登場人物が何かしらを狙っている悪人で、結末は分かっているもののラストがどう描かれるのか引き込まれる楽しさがありました。
残酷描写に溢れていますが、原作のほうが残酷に描かれているので気になった方は是非お読みください。
面白そうなのに…
北野監督の映画を最初から最後まできちんと見たことは1本もありませんでしたが、今回、各キャラを数秒間映像でまとめた本作の予告編を見て興味を抱き、鑑賞しました。
構想30年や黒澤明が評価したというキャッチコピーですが、ビートたけしの秀吉役は30年前のビートたけしであればハマった役のように思われます。ただ、今、老年になって反応の遅い演技(特に反応の遅さに由来する「間亅)には、違和感がその都度その都度に沸き起ってきます。私にとっては見ていてかなり痛い映画となりました。秀長役の大森南朋や黒田役の浅野忠信が、ビートたけしとやりとりする演技はどこか辛そうに見えました。また、話しが進むうちにストーリー展開が飛躍して徐々に雑になっていく印象を受けました。加えて、ビートたけしがたぬきおやじの家康に見えて仕方ありませんでした。その中では、木村が演じる曽呂利新左衛門役は、唯一気持ちの良いキャラクターで好印象でした。
本作はそれなりに楽しめ、ディスる気持ちはないのですが、今一つ乗れない作品でした。
戦国時代も芸能界も所詮・・
北野武監督といえば、深作欣二監督が撮るはずであった「その男、凶暴につき」で深作監督の降板により急遽映画監督デビューすることとなった経緯がある。映画監督を芸人がやるという、テレビ業界とは違う映画づくりの現場のスタッフ等から舐められまくっていたのをテレビ番組はカメラが何台もある中でやってんだ
お前らなんてカメラー台だけだろ!と思いながら挑んだそうで、そんなこんなで「ソナチネ」、「HANABI」が海外で大絶賛され一気に映画界の巨匠に。
その後「Dolls」、「TAKESHIS'」、「アキレスと亀」等のよく分からない(笑)映画が続いて、「アウトレイジ」、「龍三と七人の子分たち」で一周回って肩の力を抜いて観れるエンタメ路線になっている。
その暴力描写と虚無感の描写は凄まじいリアリティで、これは本当の暴力と虚無を知っている人でなければ描けないであろうと思うくらい。TV業界に限らず色んな世界の人間を見てきたであろう北野武の描く"人間なんて所詮こんなもん"といった冷徹で鋭い視点が好きだ。私個人的にはこの視点はイギリスの巨匠リドリー・スコット監督に通じるものがあると思っている。
本作「首」はここ最近のエンタメ路線の北野映画であるが、浜田毅という日本が誇る名撮影監督を迎えることにより、「龍三と七人の〜」とは比べ物にならない映像クオリティを誇っている。ホモセクシュアルな描写は「3-4x10月」の時にもありましたが、本作では前面に出てきている。
西島秀俊演じる明智光秀をめぐるオジさんの愛の三角関係はいったい誰得なのかと思うが、これがカンヌで流れ賞賛されたという事実を踏まえ多様性の世界を受け入れなければならないだろう。
死んだという事実がわかれば"首"なんてどうだっていい。
ビートたけし演じる羽柴秀吉(後に天下統一を果たす豊臣秀吉)が、織田信長の死に一切絡んでいない。愛と欲にまみれて足を引っ張り合い自滅していく武将達を見ているとまるで芸能界のようで、その芸能界の外から芸能界を夢見て己の欲のまま人を裏切り突き進んでいく中村獅童演じる茂助の末路を観ていると、人として大事なものを無くしたまま念願の夢"首"を掴んでも彼は何者にもなれないという北野武からのメッセージを感じる。何故ならその"夢"は豊臣秀吉に取ってはどうでもいいものだからだ。
皆殺しにきまつとるがやー‼️❓天命と思うか‼️❓
余談ですが、史料をもとにAIで分析すると映画の信長が本物の信長に一番近いらしい。
ところで、こんなに名優を揃えて、一人も無駄がなく、それどころか、エキストラの動きすら無駄が無い。
男色だのなんだのを含めて、奇想天外な展開に見えるが、時代考証として、何一つ否定はできない、らしい。
残酷なシーンも多いが、他の映画が省略してることを、リアルに表現してるだけ、なので、時代劇としてはリアリティが凄い、例えば、正座してる人と胡座の人の違いとか。
笑いのシーンはセンスが最高で、命懸けの駆け引きにはちびりそうになる迫力が。
ああ、時代劇で、こんなに、引き込まれて、我を忘れるとは。
ああ、映画ファンで良かった、是非。
ラストが興味深い
首を取っては取られ…の、既知の戦国の話。歴史に疎い自分でも知っている本能寺の変。
北野作品はそんなに沢山見てないのだが、こういうのも撮るのかと楽しみにしていた。
「バカヤロウ」のたけし節あり、ちょっと笑えるところもあり、構成もよかったと思う。面白かった。
グロさやえげつなさ、当時は本当にこんな感じだったのだろうね。
加瀬亮の信長の暴君ぶりがすごかった。すごい演技だなと。(【追記】見て数日経ってもインパクトの凄さに余韻が残っている。)
そして、皆さん素晴らしいんだけど、キム兄がよかった。
命がけの茶番劇?
埼玉の映画か秀吉の映画か迷いましたが、ちょうどIMAXの時間があったのでこちらを鑑賞。
北野映画は詳しくはありませんが、もうひとつの本能寺というか、ちょっと芯を外した秀吉の物語ですね。コメディアンらしく、壮大な茶番のようです。
史実通りである必要は無いと思いますが、やっぱり秀吉役が気になってしまいました。他の役者陣が素晴らしいので、どうしてもビートたけしに見えてしまいます。特に、ここはアドリブだろうなという部分は、コントにしか見えない。もしかして最後は大筒で花火あげるのか?とか思ってしまいます。
自分で演じる必要あったのか、、、あるんでしょう。たぶん。
あと、方言で何喋ってるか分からない。
「首」が偽物にしか見えない。
けど、最後まで飽きずに観られるのも事実だけど。
とはいえ、史実に沿った物語よりも北野武監督っぽいのかもしらません。壮大な時代劇は他の人に任せれば良いので。
きれいごとの戦国の映像、きれいごとの戦国の人物造形に慣れてしまって...
きれいごとの戦国の映像、きれいごとの戦国の人物造形に慣れてしまっている自分に気づく。実際に多くの人が死に、その象徴として生首や耳や鼻があったわけで、その中で生き抜くための狂気、暴力、謀略はあって当然だと合点した。武人同士のあれが描かれたのも良かったと思う。漂白された歴史物だけしかなかったら、後の人に申し訳ないものね。北野武だから撮れた映画だと思っています。
北野武監督だったので期待していたけど…思っていた倍以上グロすぎた。...
北野武監督だったので期待していたけど…思っていた倍以上グロすぎた。客席から声が上がっていたくらい最初から凄かった。自分が悪いけどこんなにグロいと知らずに観てみたいって軽い気持ちで来てしまって辛かった。
とにかく首切られては人がしんでいくの繰り返しでストーリー展開も遅くて私は飽きてしまいました。
おじさん達のBL要素は需要あるのか?この映画は需要とかの問題ではないのかな。
たまにあるビートたけしと大森さんと浅野さんの面白いシーンは休憩出来ました。
タイトル通りの作品ではありましたが、最後の終わり方はあれでいいのか疑問が残りました…。
現代の時代劇
信長の下に仕えるといくつ首があっても足りないと言われている。信長の後継の座を狙う秀吉、光秀、村重、ひっそりと動いている家康。武将ならず、様々な肩書と職業の人が天下統一の座を狙っている話です。本能寺の変までと本能寺の変の後どうなったかを分かれています。
良かったところ
・現代に寄せたわかりやすい時代劇
・個々の人物が複数回登場して後に理解できる
・映像がきれい、苦手な人は苦手なシーンが多い
いまいちなところ
・テンポが悪く長く感じた。パートパートで話が繋がっているイメージ
・オープニングのストーリー説明で文字だけだと理解が追いつかない
考察
・大森南朋さんの羽柴秀長役が良かった
・曽呂利新左衛門や千利休のようなこの波乱な天下統一の時代でも重宝される。
・歴史を動かしてるのは名が有名な大物ではなく、影の脇役が多い
復活
久しぶりの北野映画。凄まじい暴力の時代劇、今までになかったと思います。首、首、首のオンパレード。たまっていたうっぷんを吐き出した感じです。
北野映画常連俳優がわんさか出て来てすごく気持ち良かった。
最初の「首」と言うタイトルが出て来た時はものすごくぞくぞくしました。
エンタメ映画としては秀作
なんだかんだでまとめるのが上手い北野武
各俳優に賛辞を送りたい
芸人らしさもあり、多数の芸人も出演
豊臣秀吉、秀長、黒田官兵衛のやりとりは秀逸
この映画の題名はオチに繋がるので気にしながらどうぞ
今年のNHK大河より酷い出来です。
予告が面白そうなので期待して見ましたが、退屈でした。
映画館でなければ、途中で見るのを辞めてました。
本当に楽しみにしていたのに残念です。
今年の大河ドラマは酷いけれど、北野武の秀吉よりはムロさんの秀吉のが全然魅力的でした。
役者さんもトリッキーな演技過ぎて、もっと抑えて重厚感が欲しいです。全体的に軽くて、何を楽しめば良いのか自分には合いませんでした。
北野武“らしさ”がよく出ていた、彼にしか作れない本能寺の変でした
いろんな意味で凄まじい映画でした…!
信長の横行とそれを殺ろうとする刺客、互いに騙し騙されまさに狂気の攻防戦。
北野武監督らしい笑いを織り混ぜながらの天下奪い合い壮絶ドラマ。
本当にずる賢いのは一体誰なのか。
ラストシーンの最後の一言に、この作品に込められた意味を感じました。
とにかくまず目を引く信長の狂者っぷり。
しかしキャッチフレーズに偽りはなく、本当にどいつもこいつも狂っていて、みんなアホなのだ。
歴史の勉強とビートたけしの遊び心、そこに豪華俳優陣の演技合戦が融合した超エンターテインメント。
中村獅童ほどの役者をそのようなキャラに使うとは…!
貴方の強みの静けさは何処へ
笑いも皮肉も暴力も健在
でもスーッとする引き波のような、
私の好きな北野武作品の
あの静かな美しさが今回も見つけられなかった
編集は心地が良かった
ただ作品は、一言で言って緩急がなかった
加瀬亮最高すぎた
追記: とか言いつつ3回も観てしまった。この映画大好きすぎる。
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