「戦国アウトレージ」首 こめちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
戦国アウトレージ
戦国時代の領主の争いは規模の大きな利権抗争であるという視点で描かれる。信長はパワハラの権化で、秀吉も秀長も光秀も利休も悪人だ。家康は家臣に助けられて世渡りをする。これほど光秀が何故信長に謀反したか納得させる話はない。髪型は適当なカツラでごまかさずかなりリアルな再現をしている。黒澤明の雰囲気を色濃く反映している。とにかくみんな下品でどうしようもない。興行成績が悪かったのはタブーを描きこれまでの時代劇の予定調和を外しているから極めて居心地が悪いのである。しかし、この映画は将来再評価されるだろう。10年早かったのだ。
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