「北野映画らしい」首 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
北野映画らしい
残虐な描写のオンパレードやところどころにコント風の笑いを織り交ぜてくるのは、いかにも北野武らしい。
キャストも加瀬亮、遠藤憲一、岸部一徳、寺島進、大森南朋、中村育二など北野映画でよく見る面々。
芸達者な人たちで安心して見ていられるし、監督自身も気心知れていて、撮りやすいのだろう。
ただ、ゲイの表現を盛り込んで来たのは、既存の戦国物に無かった新しい視点だが、何となく、海外、特にフランスでの評価を意識してのもののような感じがした。
もともと、海外での評価の割に日本国内での興行成績がそれほどでもなかったので、そういう打算が働いたとしても仕方ないのかな。
個人的には尾張弁丸出しの信長(加瀬亮)は気に入った。
戦国覇王の英傑も所詮は田舎大名に過ぎないんだという部分は既存の信長像に無かったもので、なかなか興味深かった。
一つ気になるのは、キタノブルーとも称された引きの画の美しさが活かされていなかったことかな。
共感ありがとうございます。
冒頭の、川の美しさに反してそこに倒れる無数の死体。。黒澤監督の雰囲気のある画で魅力的でしたが、、そうですね!キタノブルーと称される美しい引きの画がなかったですね。鋭いですね!
そしてストーリーは思わぬ方向に。。w
加瀬・信長!迫力ありました。