「この監督さんのシリーズが好きな方ならぜひ。」若き仕立屋の恋 Long version yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
この監督さんのシリーズが好きな方ならぜひ。
今年141本目(合計792本目/今月(2023年4月度)36本目)。
シネマートに3日連続で行ったのも久しぶりな気がします。
この監督さんの映画は基本的に2時間級の長い映画が多いのですが、こちらは60分ほど(ただし、正規料金)。また、香港映画なので一般的な中国語の知識の援用は効きませんが、何にせよ漢字文化圏であるのである程度の類推はききます(字幕の不足している部分など)。
どうもかなり変というかわかりにくい部分があるかな…と思ったところ、2004年の作品のリマスター版か何かのようです(よって、2023年で(著作権表示の関係で)見ることがおよそない「完」(香港映画なので。The Endなどと同じ)まで出ます)。
どうしても60分ほどの映画で、個々個々小さいストーリーを組み合わせたストーリーという形式であることともともと60分であることから、何かしら映画としての主義主張が感じられるわけではないですが、中国映画、台湾映画(ここでは中国と台湾は便宜上の別の国扱い)とは異なる香港映画も良い映画で、さくっと60分見るだけならかなり高評価です。字幕がやや足りないかなと思える点はある(2023年基準で)ものの、漢字文化圏なのでかなりの類推がききます。
採点に関しては下記が気になったところです。
(減点0.3/やや体調を崩す方が出てきそう?)
映画自体は普通のストーリーなのですが、エンディングロールが妙に高速なかつ、赤一色で(ここでいう「赤」は、「真っ赤」のイメージ)、かなり目がちらちらしたり目を傷めたりする部分があります(よって換言すれば、60分ほどの映画ですがうとうとしていても、ここで「強制的に」起される)。エンディングロールも見づらい点があり(ただ、漢字を推定する限り、勝手にコピーするななどはあっても、中国と香港の政治関係について特段の意図はありません、などはない模様)、ここがちょっと厳しいかな、というところです。
なお、香港映画なので、苗字が独特な方が多く、「何」さんや「許」さんといった、中国映画や台湾映画ではあまり見ない(まったく見ないわけではない)方が大半を占めます(逆に「王」さんや「陳」さんなどは大半出てこない)。
映画としての主義主張は感じられないものの、当時の香港の文化などに接したいならおすすめの一作と言えるかなと思います。