「【”ゴッドファーザー 愛のテーマ”一人のピアニストを時間差オルター・エゴとして、マジックリアリズム手法で描こうとした作品。nonchalantだなあ・・。クスクス。】」白鍵と黒鍵の間に NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ゴッドファーザー 愛のテーマ”一人のピアニストを時間差オルター・エゴとして、マジックリアリズム手法で描こうとした作品。nonchalantだなあ・・。クスクス。】
ー 今作はジャズピアニスト、南博の若き銀座時代を書いた自らのエッセイが元ネタとなっている。ー
■1988年。
ピアニスト志望の”博”(池松壮亮)が銀座のバーでピアノを弾いている所に、チンピラ(森田剛)がやって来て、”ゴッドファーザー 愛のテーマ”をリクエストする。
だが、その曲をリクエストしても良いのはヤクザの親分(松尾貴史)だけだった。弾くことを許されているのも、高級クラブ”スローリー”のピアニスト”南”(池松壮亮)だけだった。
それを知らなかった”博”が、”ゴッドファーザー 愛のテーマ”を弾いてしまった事で、混沌の一夜が始まるのであった。
◆感想
・この映画のフライヤーが手元にあるのだが、ピアニストの横顔をアップに青を基調とした色使いで映した実にセンスの良いモノである。
だが、池松壮亮が主演なのに近くの映画館で上映していなかったので、泣く泣く鑑賞を見送った作品である。
・で、観賞したのだが上映館が少なかった理由が、少し分かった気がする内容である。
富永昌敬監督作品は、「南瓜とマヨネーズ」「素敵なダイナマイトスキャンダル」のみ観賞したが、独特の灰汁がある中、ナカナカ面白かったモノである。
・今作は、可なりチャレンジングな作りに挑戦したようであるが、ナカナカに粗い展開であり、流石の池松壮亮をもってしてもリカバリー出来なかった感がある。
<だーが、バー好きの私にとっては池松壮亮が奏でる(ワンシーンしか、確認できなかったが、池松さん自分でピアノを弾いていた。練習したのだろうか。器用な方である。)ピアノと、クリスタル・ケイの歌を聞きながら酒を飲みたくなってしまったのである。(現在、色々と有ってほぼ禁酒中である。ゴックン。)
故に評点は3.0とする。怒っちゃ、嫌よ!>
■このレビューサイトには、週末にもの凄い数の映画をキッチリと映画館で観て、最後はバーに寄って帰るという凄い方がいらっしゃる。
”この映画はどうかなあ・・、”と思った時には、何時もレビューを拝読する。評価が3.0以上であれば、観賞する。
私にとっては、有難い存在の方なのである。