「題名、ポスター、予告編のイメージと違いジャズや音楽に比重を置いた話ではない。」白鍵と黒鍵の間に マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
題名、ポスター、予告編のイメージと違いジャズや音楽に比重を置いた話ではない。
題名が「白鍵と黒鍵の間に」。ポスターにはピアノをを弾く池松壮亮とサックスを吹く松丸契。コピーが、「人生の隙間を音楽が埋める」と「人生が交わる”一夜”のジャズ・セッション」。
予告編はジャズ調でおしゃれな雰囲気。
しかしポスターと予告編の印象と違いジャズ、音楽に重きを置いた作品ではなかった。
それでも後半会長が歌いだすまではいい雰囲気だった。
だけど、そこからビルの谷間の話まではまさにノンシャラントって感じだ。
1988年(昭和63年)のある1日に、3年前の南博と現在の南博がいるひねった設定が分かりずらく回想でもいいと思った。
鑑賞する前に予備知識としてレビューと公式サイトの解説動画を見たが、それがなかったら混乱して分からなくってたと思う。
予備知識がなくても集中して見てれば気が付くように作ってあるようにも思えたが、多くの人が途中でこの設定に気付くかどうかは分からない。僕はきっと気付かなかったと思う。
最後の池松壮亮、高橋和也、クリスタル・ケイ、松丸契のセッションは良かったけれど、デモテープ作るために忘年会早めただけなので、物語絡みのセッションで盛り上がって感動という感じではなかった。
「白鍵と黒鍵の間に」 を隠喩と見るなら、白鍵と黒鍵は、未来に夢を見る博と現在の夢を見失った南で、その間には銀座でバンドマンとして過ごすうちに流れた3年の月日が有ると言えるかもしれない。暗喩とするなら、そのほかにも色々いえるかもしれない。