ミッシングのレビュー・感想・評価
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石原さとみ に感情移入
正直、石原さとみがこんなシリアスな役、大丈夫なのかしらと思っていたけれど
とても良かった
普通の(中の下か下の上)暮らしをしている夫婦で
娘が失跡という難しい役どころ
罵り言葉や舌打ちに最初こそ(ええっ、石原さとみが?)と思ったものの
どんどん引き込まれる
そう、顔はかわいいけど、はすっぱな感じだったり
普通に暮らしてる人って世の中結構いるし
違和感も次第になくなってる
SNSの悪意や、報道の問題、風化してしまう行方不明の事件、
観る者に突きつけてくる映画
観てよかった
前半は石原さとみ、後半は沙織里
正直、序盤は沙織里役の石原さとみが演技含め「石原さとみ」のままで、あまり物語に集中できなかった。
彼女が、外見の工夫についてをインタビュー等で多く語っていたせいか常に頭を過ってしまい、「あえて傷ませた髪ってこれか…」等と余計なことを考えてしまうほど余裕があった。
ただ、中盤のイタ電→警察署のシーンから鬼気迫る演出のおかげで、一気に沙織里として見れるようになった。
そこから、このストーリーの重さがズシッときた。なんともやるせない…。ラスト光の演出も良かった。
個人的には、とにかく父親役の青木さんの演技が終始素晴らしかったので、もっと言及されて欲しいなと。駅のシーンではつられて泣いてしまいました。
なんとも言えない、
突然我が子がいなくなる心情は想像だけでも苦しくなるけど、実際はそんなもんじゃないだろう。
石原さとみ演じる母親みたいに苦しみが苛立ちや怒りになる場合もあれば憔悴しきって何も出来ない場合等、誰かを責めたい訳じゃないのに、自分に対する負い目とか色んな感情が入り混じるでしょうね。
冷静に見える旦那だが、形が違うだけで悲しみや苦しみは一緒。家族が壊れる事もあるだろう。
その上誹謗中傷があるとどう気持ちを支えるのか。これは現実でもニュースにもなってましたけど。ほんとに第三者でも怒り狂うくらいの感情だが、それができる人間の心理がほんとにわからないですし。映画であった、保護されたっていたずらなんて最低最悪ですよね。
子どもの事以外とも闘わなくてはいけないなんて‥。
見つからないのは辛すぎるけど、亡くなったという結果より生きてる希望が持てるのかなとか、、、考えてもわからないけど。
現実に今同じ状況の親御さんがいらっしゃるのかもしれない。そんな事考えながら観てると、映画だけどどうか見つかってほしいと思いました。
気持ちに余裕のある時に観る事をお勧めします
仕事終わりに晩酌しながら鑑賞。
兎に角石原さとみの演技がすごい。
圧巻の一言。
話は行方不明になった娘の為に奔走する家族の話。
それを主軸に
報道とは
TVとは
ネットとは
と、いろいろと問題定義してくる。
大袈裟かもしれないけど観ている間
心臓?心?をぎゅっとされてるような
何とも言えない感覚になる。
終盤に差し掛かるころには
お願いだから救われるエンディングであってくれと
思っていた。
確かにバッドエンドではないのかもしれない。
が、しかしそうじゃないんだよ・・・と思いながらも
それでも少し、ほんの少しだけ「ほっ」っと出来るエンディング。
石原さとみがとにかく良かったのだが
青木崇高さんの演技も良かった。
そして中村倫也。
取材を進めていくうちに記者としての何かが徐々に
本当に少しずつ
崩れていくさまが何とも言えなかった。
印象的だったのは駅前での青木さんの涙。
レビューを書いてる今でも思い出すと泣けてくる。
この作品は観る人を選ぶのかもしれない。
映画を観る時は基本「ぼけぇ~」としながら観ている。
晩酌しながら観るってこと自体が稀で・・・
観終わった後に酒が減ってないことに気付き
残りの酒をあおって寝たのだが
今朝は軽い二日酔いだった・・・
そして寝る前に娘に言われた言葉
「父がつらそうな顔して観てたから
私は明るい時間に気持ちに余裕ある時に観る事にした」。
ロストケア、あんのこと の後に見なければよかった、観る順番て大事
〇石原さとみは熱演して頑張ってた
〇河合優実は普通に、そこに存在してるかのよう
〇松山ケンイチはやっぱり自然体
3本の最後に観たのがミッシング
前2作観ていなかったら、石原さとみの熱演も心に響いたと思う
単なる私の好みです、すみません
エンタメとしての機能は1番でした!
悪くないです!!
石原さとみ、凄い。
サブスク解禁になり即鑑賞。
とにかく石原さとみが凄い。の一言。
イラついてる役、
情緒不安定になって
頭がおかしくなってる様子、
辛い時って怒ったり泣いたり、、
悲しすぎてもう意味わからなくて笑っちゃう心情。
胸が苦しくなる。
めちゃくちゃ可愛いくて、頭が良いだけじゃなくて
こんな役も完璧にできちゃうなんて、、、、。
天才ですか。
後悔・焦燥・無力感。そして“一縷の望み“に揺れる親心。
娘(6歳)が突然に消えた。
ミッシング(失踪・消失・行方不明)
《ストリー》
普通のヤンママの沙織里(石原さとみ)は、推しのライブに出かけた
その日の夕刻、一人娘の美羽が、なんの痕跡も残さずに消えてしまった。
後悔と自責の思いに苛まれながら、必死に探す2年半を追う映画です。
ひたすら正気を失いかける紗織里を常識的感覚を持つ夫(青木崇高)が、
“あなたと私には、温度差がある“などと暴言を言われても必死で妻を
支える姿はリアルで真に迫り、他人事とは思えなかった。
失踪者は一年に2万人くらいいるそうなので、警察も事件が
起こってからしか捜索してくれないのは、いつものことです。
映画は地元のテレビ局の記者・砂田(中村倫也)の視点と、
並行して描かれます。
砂田も正しい報道と視聴率第一主義の現場で、揺れ動く男。
テレビ局の沙織里の弟•圭吾(森優作)への取材は、
完全なミスリードで、
これは圭吾を“半ば怪しい“と疑わせるものだった。
事実・圭吾は美羽を自宅の300メートルの場所で別れ、
裏カジノへ行ったたことが、防犯カメラの映像などで暴かれる。
子供が行方不明になった親は本当に無力だ。
SNSの誹謗中傷で心をズタズタにされ、
ビラを配る位しか出来る事がない。
豊の勤務する漁業組合の組合長の優しさが身に染みる。
沙織里にすればテレビ局の記者の砂田を頼るしかないのだ。
頼まれれば“どんなことでもします“
半ばマスコミの懇願に負けて、弟を晒し者にする側にもなる。
この映画は焦燥して疲弊する沙織里とそれを支える夫の豊を追っていく。
そして結局は視聴率なのだろうが、公正であろうと思いつつ上層部の
圧力に抗うことも出来ない砂田の弱さの視点・・・
自身の良心と功名心と自責の気持ちに引き裂かれる
・・・中村倫也の演技は近年の彼の作品にはない
厚みのある人物像を演じて、深みがありました。
スクープを撮ってキー局へ引き抜かれる後輩・・・
結局は血も涙もなくて、視聴者の興味と好奇心を満たすだけの人間が
のし上がりテレビ局の幹部になっていくのだな・・・と、
吉田恵輔監督のマスコミ批判精神が見えてくる。
石原さとみも「アンナチュラル」の出来る女、
「そしてバトンは渡された」の男を手玉に取る女、からは想像の
出来ない罵り言葉、錯乱した様子、放心した表情など美人女優の殻を
脱ぎ捨てた熱演。
夫役の青木崇高は「犯罪都市NO WAY OUT」のヤクザ、
「ゴジラー1・0」とはまるで違うバランスのとれた役で本当に上手い。
「美羽ちゃん発見・保護」とニセ電話をかける輩がこの日本には居るのだ。
他人の不幸を喜ぶネット民。人間の悪意に震える。
警察はちゃんと身元を名乗ってから話す・・・
もう、そんな着信元を確かめられない程追い詰められている沙織里。
(警察官が多分、顔見知りの刑事さんが、直接知らせに来ますかね)
この映画はミステリー要素は殆どありません。
その意味では沙織の苦しみに寄り添う映画です。
でもその辛さが痛いほどに伝わります。
しかし結末もミッシングのままでモヤモヤするばかり。
子供の足で5〜10分の距離で消えたとなると、事故か?誘拐?
しか考えられない。
(山梨のキャンプ場で消えた女の子の事件が、この映画のヒント・・・
なのでしようが・・・)
新潟の監禁事件では9年後に発見されて無傷で生きて戻ってきている。
千葉大生が少女を2年間も監禁して逮捕された例もあります。
美羽ちゃんがひよつこり帰ることもあるのです。
児童の通学路で必死に子供たちの無事を願う沙織里。
美羽ちゃんの無事を祈る心の支えだとしたら沙織里は心根が美しい。
いいラストだと思いました。
何も言えない
子どもがいる身として、何も言えない、
もし、本当に、自分の子供がいなくなったら、
と考えるとこの映画のようにいられる気がしない。
でも、ある意味こういう映画はないといけないと思う。
だから、もっとちゃんと自分では全部出来ない子ども(基本わがまま笑)をちゃんと見て、当たり前だけどずっと一緒にいられるように。と考えさせられる作品でした。
多くの人には進められる作品ではないですが、
観て、観てから考える作品も大事です。
オアシスのように。
今回は自分がもし、って考えるとキツかったので評価は低くしました。
でも、子どもがいる人には観てもらいたい作品です。
何を無くし、何を失ったのか
主人公(石原さとみ)は幼い娘が突然、行方不明になり、夫(青木崇高)と探し続けているが、精神がまいってきた。
テレビ局のディレクターも協力してくれているが、満足していない。
主人公の弟(森優作)はあまり協力的ではない。
自分の子供が突然消えてしまう、これに耐えるには憎しみの感情しか無いのか。
「過剰を演じる」事と「過剰な演技」
幼い娘が突如行方不明になって狼狽える母と、その家族をも獲物の様に揶揄するネット空間、悲劇をもネタとして消費するマスコミを描く、まさに現代日本を凝縮した物語です。
公開以来、絶賛評が相次ぐ中で言い難いのですがが、僕には本作は余りに「過剰」でした。周囲に当たり散らし絶叫する石原さとみさんの「演技」がと言うより、その様に描く監督の「演出」が過剰でした。子が失踪した母親はああなるのなのだとの意見があるだろうし、その「過剰」さこそ狙いだとも言うのだろうが、「過剰を演じる」事と「過剰な演技」とは別ものだと僕は思うのであります。物語開始早々から僕は心が離れてしまいました。
石原さとみ、渾身の熱演
失踪した娘を探し続ける母親役の石原さとみの、折々に感情が迸る熱演が強烈な印象を残します。終始冷静な立ち位置で寄り添う夫役の青木崇高との、動と静の好対照が、単純なストーリーの本作にも関わらず、観客を身につまされる思いにさせていたように思います。
それは、カメラの視点が夫婦ではなく、地元テレビ局記者・砂田に扮する中村倫也の目線であり、従いニュースに対するマスコミ・テレビ局の、やや岡目八目的な姿勢・行動原理が曝け出されたように思います。
本作は、吉田恵補監督の前作『空白』同様に、BGMが少なく、手持ちカメラで常に画面が微妙に揺れ続け、フィックスでは撮られません。人物は正面アップが殆どないけれど横顔を寄せて撮り、対話の片方を映していました。
凝ったカットではないので、『空白』と同じようにドキュメンタリーフィルムのような仕上がりです。
前半は幼女の突然の失踪事件、その時の当事者である母親の弟の不審な行動、事件発生時の母親の所在、それに対する世間SNSのバッシングというエキセントリックな事実が起き、本作のいわば事情背景が尖鋭的に、刺激的に早いテンポで展開します。
これが伏線となり、後半は犯人を追及する、ややミステリー仕立てで進み、しかし膠着した状況が延々と展開されますが、終始記者・砂田の視点で描かれるので、その時々の母親の喜怒哀楽の抑揚が客観的に眺められたように思います。
登場人物は少なく、ドキュメンタリー風なので物語そのものはシンプルであり、起承転結も明確ではありません。プロローグとエピローグで、実は事実関係は何も変わりません。その点でのフラストレーションが大いに残り、ドキュメンタリーゆえにハッピーエンドでもバッドエンドでもないため、観賞後の不完全燃焼感、モヤモヤ感は払拭しきれません。
ただラストで、それまで沈着冷静で妻に献身的だった夫が、堰を切ったように慟哭し咽び泣く、このシーンの崇高な重厚さとカタルシスに幾分救われた気がしました。
フィクションで良かったと心から思った
見ていて心が張り裂けそうになり、辛くて辛くて‥
これがフィクションでなかったら耐えられなかったと思う。
それくらい石原さとみさんの演技、脇を固める俳優さんの演技が圧巻でした。最大限の敬意を評して⭐️5です
みかんの「きれい」
世界にある「きれい」、自分の中にある「きれい」
を見つけていく彼女の心に気づいた時に感動した
「わたしたちは心を失くしてしまったのか」
「失くしたのは、心でした」
心を見つけていく映画でした
川で自分の好きな石を手に入れたこととか、
友達にあの日の一言の意味を尋ねることとか。
きっと、
一つ手に入れることは全てを手に入れることで、
一つの謎を解くことは全ての謎を解くということ。
それに気づいた私の過去を思い出しました。
みかんの「きれい」は、あなたの「きれい」であり、
世界の「きれい」なんだろうと。
生きてるうちは、否応なしに、自分の正しい在り方を葛藤させられるし、
1番欲しいものは手に入らないけど、
みかんを「きれい」と思える心を忘れないでいたいとか
実際に子供の失踪は結構起きている
実際、世界中で結構な数の児童の失踪が発生している。これは事実だ。
幼いやんちゃな男の子を育てている俺は時々思う。遠出した先でこんな自分の家もわからない子が迷子になったらどうなるだろうか? その時の親の気持ちを感じたくてこの映画を観た。
大きな展開の無いストーリーだが、その分所々の母親の狂うシーンが際立って2度涙した。そりゃ狂うだろうさ。映画の中ではあまりフォーカスしていないが、責められるべきはとにかく犯人だろうが。
映画の作りとしてはとにかく主役女優の演技の良さを中心においた作品で、人に近い目線で作った自然な映像だった。エンドロールに向かう風景や光の映像もしんみりとしてよかった。
ありがとう。
最後まで集中して鑑賞できた。
石原さとみの役そのものになっていていままでとは違う印象のまま最後まで続いていた。
子が行方不明になってしまった母親そのものだった。
取材するテレビ局の内部が、想像より多く描かれていた。テレビ局の論理が赤裸々に表現されていて面白くみられた。
ハッピーエンドなラストではないが、それでちょうどよい。もやもやしたままでいろんなことをかんがえさせられた。
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