ミッシングのレビュー・感想・評価
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何処へ行く、石原さとみさん
このところ、新境地に踏み込んでおられるのかな~と感じる
石原さとみ主演映画ということで、観てきました。
うううう~~~~ん、どうなんだろう。
子どもが失踪して、必死に捜索する母親ということは判るんだけど
その心の襞の内に何が去来しているのか、
どうにも掴めない。
問題が脚本なのか、演出なのか、はたまた演技力なのか。
モヤモヤしたまま映画が終わってしまいました。
このクラスの女優さんが
ナチュラルメイク+プチプラ普段着で
ダーティーワードは吐くわ、蹴りは入れるわ、
ここまでやるかという程の演出を受け入れてるのに、
このお母さんの境遇に共感したり、
理不尽な状況をともに怒ったりできないのは何故なんだろう。
リアリティが無い、と言ってしまっては身も蓋も無いんですけど
奥さんに振り回される夫役の青木崇高が
ふとした瞬間に見せるやるせなさにはグッと来ちゃったりするので、
役者としての凄みが足りないと言うしかないんでしょうか。
地方TV局勤務の中村倫也も、なんかビミョ~。
うん、これは役者を使い切れてない制作側の問題やな。
ということで、前言撤回。
石原さとみは、相変わらず美しいので、
その資質を十全に開花できる作品に出てほしい。
日本の映画界、がんばってください!
吉田恵輔、ハズレ皆無をギリ維持。
石原ひとみの鼻水は尊い。
石原が監督に直訴して掴んだ役、映画らしい。
彼女の仕事の行き詰まり感、出産なんかが引き金になったと語っていた。今までのただのかわい子ちゃん自分の演技の殻を破りたかっただろう。
で出産を経験して自分の子供への愛を極限的な状況で吐き出し客観視したかったのだと思う。
やり切ったようで、評価とは別に満足したと舞台挨拶で語っていた。色々な役をできる女優に成長してほしい。
自分の過失を責め続ける妻。青木の旦那さんも娘を失いつらいのに取り乱した妻を支える理解力が救いだ。妻を見護り自分の感情を抑える演技が冴え、それが最後のシーンにガツンと来て我涙腺崩壊。
直前まで娘と一緒だった闇をかかえた弟役の森優作もすばらしく、きっと仕事増えると思う。
記者の中村倫也もバラエティーなんかで素のおとぼけキャラ炸裂だが、間違いなく役者として凄い。
このレベル高い4人をまとめた監督の手綱捌きも素晴らしい。インタビュー見てても思うが「人を見る力」「人を誘導する力」が演出力なのかなと思う。
圧倒されました
石原さとみの演技を楽しむ映画
なんでもないようなことが
新作が最も楽しみな監督の一人、吉田恵輔。今作もオリジナル脚本だが、しんどいシチュエーションでの心の裡にズバッと切り込んでくるシナリオがすごすぎる。特に、気まずさからくる笑いや、悲しくつらい時に吹き出したくなるネタを差し込むシーン作りは絶妙! 石原さとみの超長回しセリフから、自分もそのフレーズを頭の中で呟いたタイミングでの虎舞竜は、座席からズリ落ちるほどの笑撃だった。
ほかにも、当たる占い師を紹介するという協力者、丸められたビラの捨てカットを撮るカメラマン、しつこく質問してくる通りすがりのおばさん、(鼻水が)よく出ますねのセリフなどなど、ちょっとしたディテールで笑かしにくるので気が抜けない。
話は前作・神は見返りを求めると前々作の空白を合わせたような作り。誰もが自分が正しいと思いながらどこかに抱えている弱味をSNSは突いてくるが、実はマスメディアでもやってることにあまり違いはない。劇的な展開で全部すっきりとはいかないけど、逡巡し過ちを犯しながらもちょっぴり気持ちが変わって一歩だけ進む、わずかな前向きリアリティの着地。キー局に転職した後輩のように己の無欠さを疑わない人間には自分もなれそうにないと思え、ホッとした。
優しい気持ちと希望の光…?
優しい気持ちで映画館を後にして欲しい
今期邦画ナンバーワン
一筋の希望の光を見つけた…
あー、マスコミもSNSも
全部嘘ばかりで誇張して
手段を選ばず兎に角視聴者の興味を惹いて
面白おかしく観てもらおうとする劇中の策を
オフィシャルも踏襲してるということね。
ぶっちゃけ優しい気持ちにもならず
邦画ナンバーワンには程遠く
希望の光も見えなかったというのが正直な感想。
だってあの吉田恵輔監督だよ?
胸糞悪いし共感なんて求めてないに決まってます。
石原さとみの怪演は賞賛に値するかもだけど
女優として一皮剥かなきゃいけないって思うこと自体
なんとなく本人自身が今のポジションに
迷いが出てるのかもね…
私はさとみはいままでのさとみのままで良いです。
最近のドラマでこの映画でついてしまった
癖があからさまに出ちゃってるように見えるけど
果たして吉と出るか凶と出るかはわかんないですね。
ホリプロさんは新人発掘頑張っていきましょう。
石原さとみなのに石原さとみじゃない
自分語りになってしまうが、私は邦画をあまり見ない。
テレビでプライベートや性格をオープンにしてる人達が、全然違う人を演じているのに違和感を持つからだ。
ただ、選り好みは視野を狭めるだけなので、なるべく心に刺さりそうなものを求めてこの作品を鑑賞することに
このサイトを利用した時の評価は★4.2。
「なんや、めちゃ人気作やんけ〜」とぼんやり思いながら上映が始まると、2時間があっという間に感じるくらい引き込まれた。
演技派揃いのキャスト陣が物語の中に託された現実も虚構も胸にせまる形で伝えてくれる。そして制作陣も彼らの演技に応えるように、残酷でたまに優しい世界を美しい映像に起こしてくれている。
そしてこの映画を語るに欠かせない、絶対的異色を放つ石原さとみの演技。
今、母として、女優として、今も世界のどこかで多くの母親が抱えている苦しみを全身で演じきった彼女に畏敬の念を感じるばかりだ。
新境地
とても見応えがあって、意義深い作品
もともと演技力には定評のある石原さとみですが、自身も結婚・出産を経て、この作品で女優として更なる高みへ昇ったように感じました。
彼女が演じる母親役は、おそらく教養はあまり高くなく、感情的になりやすい人物。それが娘の失踪を受けて憔悴し、ときに鬼気迫るものを感じさせるほど感情を爆発させるなど、その迫真の演技は圧巻というより他ありません。
女優として更なる高みへ昇る、その特別な瞬間に立ち会えたような高揚感が、エンドロールを眺めながら込み上げてきました。
また、主役だけでなく、作品全体もとても見応えがあり、意義深い作品に仕上がっています。
このような作品が、真っ当に評価される日本映画界であってほしい。ただただ、そう願うのみです。
話もいいけど
作品自体が胸糞なんじゃなくこの作品を他人事と捉えるあんた自身が胸糞なんだよ。
過激なタイトルをつけてしまった。すいませんね。
実は吉田恵輔作品を観たのは初めてで。容赦ないとか救いがないとか胸糞という評判は聞いてたので少し緊張しながらもこれは観たいと劇場へ行って鑑賞してきた。
はぁ、素晴らしかったよ。
個人的に全く胸糞ジャンルには入らない。とても誠実な描き方をしている。
大元の事件解決はしていないし主人公夫婦はこれからもずっと苦しみながら生きていく。
だけど、これがリアルだ。人々の悪意もリアル。だから、それも包み隠さず描いた。
フィクションの世界くらい救いがほしいという人もいるだろう。でも、救いって何?鑑賞する自分自身が救われても、現実世界でこういった事件で今でもずっと苦しんでる人は大勢いる。その事実を無視して、ハッピーエンドを求めることこそ傲慢では。
あ、しまった言い過ぎたな。
自戒でもあるが、この作品を他人事と捉えないでほしい。結婚しているかとか子供の有無とか関係なく。幸せというのは、いつ簡単に崩れ去ってもおかしくない。ほんとに発狂するほど苦しいことが起こるかもしれない。毎日日替わりで入ってくるニュースに麻痺しているかもしれない。だからこの作品を見てどデカいパンチをくらって、少し目覚めることができた。吉田恵輔監督ありがとう。ファンになりました。
脚本もキャスティングもよかったが、なにより映画的な美しさを残す余韻が好きだった。久々に見終わったあと幽体離脱したみたいに頭がずっとぼんやりしてた。すごい作品。
いや、ちょっと・・
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