「石原さとみの演技は必見です」ミッシング イオナさんの映画レビュー(感想・評価)
石原さとみの演技は必見です
前評判通り、石原さとみの今までのイメージを変える素晴らしい演技力だったと思います✨
本人もインタビューなどで、
「自分が母親になった事により、台本を読む気持ちも全部変化して、無意識で母親の気持ちを演じることができた」
と言っていたように、自然だけど魂のこもった表情や、表現力だったと思います。
沙織里は少しヒステリックな感じで、感情をすぐ表に出し、叫ぶ、泣くという激しい人です。
言葉も荒く「死ね」とかメールしてしまうんです。
私は少し違うような気がしてしまって。
よくわらかないけれど。
この方が普通なのかな?
悲観的に塞ぎ込んでしまう母親の方が多いのかな?
悲しくても無理に微笑んで、明るく振る舞っているのが本当ぽいのかな?
私も娘を育てた母親だけど、よくわからなくて。
そんな事を考えていたり、余りにも沙織里が感情的に騒ぐので、こちらは反対に冷静に見てしまって、涙ぐむことすらなかったんです💦
他の行方不明の子供へのチラシまで作ったりで、私にはその発想が意外過ぎて、そこは特についていけなかったです。
沙織里の夫はいつも冷静で、イラつく沙織里を優しく受け止めてくれます。
弟は無愛想で、自分の事しか考えてないように見えます。
でも2人とも美羽を想っていて、沙織里と同じように傷ついていてるんですよね。
今更ですがSNSなどのネットのコメントは、本当にクソです💢
顔が見えない、匿名で送れるので、勝手なことばかり書き、平気で人を傷つけます。
なんでこんな世の中になってしまったのか、本当に残念です。
嘘をついたり、ニセの電話をしてきたりで、人間がいちばん卑怯で怖いです。
マスコミの世界も視聴率ばかりで、真実を伝える役割りを忘れて、ヤラセをしたり、人の気持ちの中まで土足で踏み込んできたりで、嫌な世界です。
そんな世の中を改めて考えさせられる映画でした。
ストーリーにきちんとした終わりはなくて、モヤモヤ感が残るのは残念だけど、現実世界も終わらないモノもたくさんあるので、これはこれで良いのかと思いました