コヴェナント 約束の救出のレビュー・感想・評価
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約束を守る大変さ
2018年のアフガニスタンで、タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探していた米軍のジョン・キンリーは、優秀なアフガン人通訳アーメッドを雇い任務にあたっていた。キンリーの部隊はタリバンの爆発物製造工場を突き止めたのだが、タリバンに多くの兵を送り込まれキンリーとアーメッド以外は全滅してしまった。キンリーも瀕死の重傷を負ったが、アーメッドに救出され、アメリカの家族のもとへ無事帰還を果たした。しかし自分を助けたためにアーメッドがタリバンに狙われていることを知ったキンリーは、彼を救うため再びアフガニスタンへ向かい・・・さてどうなる、という話。
独裁国家だと政権に歯向かうと消される運命となるが、アメリカに協力したらタリバンに消される、というのも同じ事だなぁ、と観てた。
平和な世界はこの地球上でどのくらい有るのだろうか?
平和でも自由の無い国や地域もあるだろうし、映画を鑑賞する事で、こんな事を考えるきっかけになるのが大切なんだろうと思う。
アーメッド救出の際、最後のダムでの軍用機からの攻撃は迫力あった。
素晴らしかった。
【コヴェナント 約束の救出】2/23〜公開中
おすすめです❗️
これが実話とかほんとにすごくて。すごすぎて。
実話なだけに大袈裟な泣きとかは無く意外と淡々としているけど、じんわりと大きな感動がありました。
まず、重傷者を手押し車で山越え谷超え、荒地を100キロ運ぶとか、信じられない偉業。
まさに命の恩人を、忘れられるわけがない…❗️
現地通訳の役の人、すごくいいですね。
グッとくるいくつかのシーンは全て彼のシーンでした。
【コヴェナント】とは「絆」や「約束」という意味らしいです。
ガイ・リッチー監督、久々のハードもの。
戦闘シーンの迫力やリアリティも流石で、こういう胸アツ&ドラマチックな映画もどんどん撮ってほしい。
この作品が響いた人はぜひマーク・ウォールバーグの「ローン・サバイバー」もご覧ください❗️
普通に面白いが
全般に、普通に面白い。
ただ、アクション時のスローモーションの多用や特に必要があると思えない空撮などの要素(ガイ・リッチーみ)は、この映画にとってはノイズかな。長さを感じさせることになったと思う。
あとまぁやむを得ないのかもしれないが、善悪の位置づけが一面的で、米国がアフガニスタンにもたらした負の面をまったく意識していないのは気になった。
アーメッドすらそこに触れないのはいかがなものか…
義理と友情と絆の映画です
米軍がアフガンから撤退する時、多くの人がタリバンからの迫害を恐れて輸送機に群がったニュースは記憶に新しいかと思います。
日本は日本のために尽くしてくれた日本大使館に働いていたアフガンの人達を置き去りにして非難を浴びました。
アフガンで米軍に協力して下さった多くのかたは通訳だったそうですが、米軍撤退後には200 名以上の通訳の方々がタリバンに殺害されたそうです。
この映画ではタリバンから助けた米兵がアフガン人の通訳を救出するためにアフガンに戻り無事に助け出すドラマです。義理と友情の物語は日本人受けします。
契約より信義
「9.11同時多発テロ」発生後、
アフガニスタンに軍事介入したアメリカだが戦況は泥沼化、
二十年近く経っても終結の糸口は見いだせずにいた。
そして2018年。
ターリバーンの武器・弾薬を探索する部隊の軍曹『ジョン・キンリー(ジェイク・ジレンホール)』は
新たな通訳として『アーメッド(ダール・サリム)』を雇い入れる。
彼には成功報酬として、家族ともども米国ビザの発給が約束されていた。
しかし作戦の途中で二人を残して部隊は全滅。
深手を負った『キンリー』を連れ、『アーメッド』は米軍基地を目指す。
この逃避行の過程が相応の時間を割いて描かれる。
『アーメッド』は通訳だけではなく、戦闘員としても有能。
一方で上官の指図にも、自身が納得せねば従わぬ頑固さもあり。
が、結局は、彼の多くの機転と献身により『キンリー』は救われるのだが、
自分の身を危険に曝してまで米兵を救った理由は何か。
単に報酬が目当てなのか。
『アーメッド』は多くを語ることはなく
その心の内は判らない。
ここで思い出すのは
実話を基にした〔タクシー運転手 約束は海を越えて(2017年)〕。
高価な報酬目当てだったタクシー運転手が
雇い主のジャーナリストと行動を共にすることで
次第にその使命を理解し、最後は我が身の危険を顧みず
追っ手からの逃避を繰り広げる。
では彼のモチベーションも、単に高額の運賃だけだったろうか。
物語りの後半では、助け助けられの立場が逆転。
本国に戻り体も回復した『キンリー』だが、
米国が約束を履行しなかったため
『アーメッド』がターリバーンから懸賞金を掛けられ
今だアフガニスタン国内に潜伏していることを知る。
PTSDによるフラッシュバックに悩まされ、
『アーメッド』のビザを取るための交渉も思いに任せぬことから酒浸りになりながらも
私財を投げ打ち、再びアフガニスタンに赴く決意を固める。
このパートでは『キンリー』の心象は
かなり克明に描写される。
〔ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年)〕や
〔シャーロック・ホームズ(2009年)〕の
撮影・編集で独特の文体を編み出した『ガイ・リッチー』だが
あまりに繰り返され過ぎて最近では辟易気味だったのも事実。
それを本作ではぴたりと封印、
かなりオーソドックスな撮り方に終始しており、
それが却ってリアルな戦場の空気を醸すのに奏功
(もっとも、BGMについては
変わらず『ガイ・リッチー』節)。
戦場を後にするラストシーンは、
〔プラトーン(1986年)〕と近似のシチュエーションも
カタルシスの点では段違い。
背景には、人を裏切らない「絆」の存在があるからだろう。
エンドタイトル前のテロップでは
真逆の現状が語られる。
2021年のアメリカ軍撤退時には、
通訳として協力したアフガニスタン人が(ビザを発給されることなく)
そのまま取り残されたため、多くは殺害または今でも潜伏しているとの実態。
実際の写真も映されるが、
彼等の顔にマスキングがされているのは
身元を明かすのを恐れた処理と思われ。
協力者を顧みない国家は、信ずるに足る存在なのか、と
強く投げ掛ける。
事実だからかガイ・リッチーっぽくはない
ガイ・リッチーは好きな監督でほぼ全作品鑑賞済みすが、往々にして制作国側のプチプロパガンダ的な内容に陥りがちな戦争映画は苦手です。
なのでちょっと躊躇してたんですが、上映館も少なく、かつ上映館でも小さめな箱でしか上映してなかったので、早期終映で悔しい思いをするぐらいなら近所のシネコンでかかってる内にということで観に行きました。
結論から言うと、とことんリアルな描写と、戦争映画が苦手な私でも映画に没入できたんでいい映画なんでしょうが、あまりに過酷&緊張するシーンの連続と、やはりプチアメリカ万歳的なニュアンスも醸さてれていて、自分には合わないと感じました。
これ(事実に基づいた話)なら無理にガイ・リッチー監督でなくても良かったのではと思いましたが、本人たっての希望ということらしいので仕方ないですね。
ただ、私の好きなガイ・リッチー作品らしさはほとんど感じられず、これならパスしても良かったかもと思いました。
なのでもしかすると戦争映画が好きな方には刺さるかも知れませんが、個人的にはちょっと期待してた内容と違ったという部分も手伝って、今回はハズしたという評価です。
命を賭けて命を救う物語
現地通訳のアーメッドに救われたジョン・キンリー曹長。帰国後、キンリーは彼の身が危険であることを知り…。
ガイ・リッチー監督作。人種も価値観も違う2人が、命を賭けてお互いを救い合う様子が心を打つ映画。戦争映画は大体ラストのメッセージが辛い。
キャロラインのたくましさに胸打たれました。
勿論、ジョンとアーメッドの友情にも胸打たれたけど、キャロラインが、無謀で危険だと分かっているのにジョンの気持ちを理解して送り出した時の彼女のたくましさに胸打たれ、涙が出てきました。
ハッピーエンドで良かったです。
やっぱり、アーメッドはアメリカでキンリーモータース(だったけ?)で整備の仕事をするんだろうなぁ。
セービング・アーメッド〜怒りのアフガン‼️
アフガンで部隊を率いるキンリーは通訳としてアーメッドを雇う。しかし戦闘中に部隊は全滅、自身も重傷を負ったキンリーはアーメッドに助けられ、何とかアメリカに帰還する。しかし、自分を助けたことでアーメッドがタリバンに狙われていることを知ったキンリーは、再びアフガンへアーメッドの救出に向かう決意をする・・・。とにかくカッコいい‼️アフガンの戦線の中を負傷したキンリーを一生懸命助けようとするアーメッドがまずカッコいい‼️そしてそんなアーメッドへの恩義と友情のため、危険を顧みず再度アフガンへ赴くキンリーがさらにカッコいい‼️全編を通して緊迫感が尋常ではなく、特に後半のアーメッド救出劇はハラハラドキドキが止まらない‼️さすがはガイ・リッチー監督‼️スローモーションやカットバックを多用した見事な演出で魅了してくれます‼️そしてラスト、アメリカ軍の "天使" が救出に駆けつけてくれるシーンは拍手喝采モノ‼️エンド・クレジットに流れる「約束」「絆」の字幕も胸を熱くさせてくれます‼️
真意を通訳した
byガイリッチということなので鑑賞。
にしては思っていた以上に王道の描き方やったなー
やけどただの熱い絆ものというだけでなく「彼は命の恩人なのか、俺に呪いをかけたのか」など絆のそういう面やアメリカの不義理、贖罪、ラスト主人公たちを助けるために力で全ては殲滅させるなど様々な側面を見せてくれているように感じた。エンドロールもね。
戦争アクションかと思ったら、戦場の緊迫感を表現しつつ、アフガニスタン紛争の不可視だった側面についても考えさせてくれるという一作
2001年から2021年まで続いたアフガニスタン紛争は、米軍の撤退とタリバンの政権奪還という一応の結末を迎えたけど、米軍に協力した多くのアフガニスタン人はどうなってしまったのか、報道からはなかなか伝わってこない紛争の一側面を、映画としての娯楽性を損なうことなく描いた作品です。
『SISU/シス』のような、無敵兵士の無双っぷりを期待してしまうと、本作は意外に戦闘場面が少なめに映るかも知れません。むしろ『メタルギア』シリーズの実写版を想像してもらうといいかも。もっとも、そのいくつかの戦闘描写はどれもかなりの迫力で、中盤以降の緊迫感溢れる脱出、潜入劇と見事な対比をなしています。このあたりの緩急の付け方と無駄のない描写は、さすがガイ・リッチー監督です。
物語もまた、場面に応じて明確な区切りを設けていて、複雑な伏線はほぼなく、基本的には順を追って鑑賞するだけで十分作品を堪能できる造りとなっています。これは長尺かつ複雑化が進んでいる昨今の映画作品の中では、かなり「素直」な部類の構成です。
主人公キンリー曹長を演じたジェイク・ギレンホールと、彼の命の恩人であるアーメッド(ダール・サリム)の、互い対して誠実であろうとする姿は心揺さぶられるものがありますが、裏返して言えば本作は、実際にタリバンを恐れて身を隠しているアフガニスタンの協力者を救うには、キンリーのような責任感のある個人、あるいは作中に登場した民間軍事会社に頼らざるを得ない(米軍は動かない)、という冷厳な事実を示唆しています。そうしたこれまで表面化してこなかった問題への視点を提供している作品でもあります。
涙涙涙
大好きなガイ・リッチー監督のミリタリー作品という事でずっと前から観たかった作品です
期待を裏切る事なく本当に観て良かったです
序盤の銃撃戦からずっと観るのがしんどいシーンの連続で緊張感もずっとあり、そしてジョンとアーメッドの2人に何回も泣かされました
ジョンを乗せた手押し車を押しながら諦めかかったようにも思えたアーメッドの涙のシーンが一番印象的だったかもしれません
ジョンを助けるのはビザを手に入れるためだけじゃないと思えるアーメッドと、アーメッドを救いに行くジョン、そのジョンを送り出す奥さん、心にくるものが何回もありました
ジョンとアーメッドの再会のシーンはハグも握手もなしで普通の会話、飛行機での2人も目で会話って感じが友情を超えた2人の絆ぽく良かったです
それでめでたしめでたしとはならず、エンドクレジット前の文章と写真で大勢のアフガン人の通訳の人達の現実を突き付けられ、「covenant」という言葉を考えさせられます
アーメッドのビザと、無事に家に帰ると奥さんに約束したジョンは守ったけど、今も隠れて生きている通訳の人達への約束をアメリカはこれからどうするのでしょう
アメリカでの公開は去年の4月だったけど、この作品をきっかけに何か少しでも動いているのでしょうか
キンリーとアーメッド
キンリー、絶体絶命のピンチ
通訳のアーメッドが手際よく助けた!
手押し車でダムまで100キロ運び助けた!
アーメッドのピンチと知り、再びアフガニスタンヘ
妻の素敵な言葉
アーメッド家族の救出。
キンリーとアーメッドの名前を出してれば、もう少し楽な救出だった。
実話なんですね。
素晴らしい作品でした。
大国は勝手
ガイリッチー監督だから、展開もめまぐるしく動体視力を試されるような映像体験になるのかな・・・と思ってたけど、まったくそんなことなかった。
前半は通訳による命がけの敵地からの脱出。後半はその通訳一家をアメリカへ連れ出す救出劇。最後に出てきた切り札の爆撃機?がすごかった。タリバンがゴミのように吹き飛ばされた。
ビザを取るのも大変なんだね。当たり前だけど。
一番重いなあと思ったこと。アメリカがアフガニスタンを撤退した後、アメリカ軍に協力した通訳とその家族が数百人単位で殺された、ということ。アメリカのビザをもらえるという約束は反故にされた。アメリカ、ひどすぎん?
もうひとつの〝あらためて〟
残虐な敵がいて、主人公は窮地に陥り、熱き絆で結ばれた者が命を懸けて、家族も救われて、最後は…
という展開は、王道とも言えるほどよくあるパターンですが、見ればやはり気持ちは昂ぶるし、一定の感動もする。
アフガニスタンやアフガン人通訳の問題などについては、〝あらためて〟と〝初めて〟というふたつの認識を得ましたが、実は〝あらためて〟がもうひとつ。
それは、テロリストになったり、武装して戦うようなイスラム原理主義者たちは、欧米先進国の人たちにとっては、ポール・バーホーベン監督『スターシップ・トゥルーパーズ』に出てくるバグのようにしか見えないのではないか、ということ。
奴らは、群れでやってくる
これは『スターシップ・トゥルーパーズ』の宣伝文句のひとつですが、この映画におけるタリバンの扱いがまさにそうでした。
我々日本人のほとんどは幸いにして、これまでのところ、彼らとの戦闘、或いは爆弾テロなどに直接巻き込まれたことがなく、恐怖や憎悪を伴う実感を覚えるには至っていない。だけど、もし何らかの当事者になってしまったら、〝バグ〟的なモノとして捉えるようになるのではないか。
彼らがなぜそうなってしまったのか、どうしたら止められるのか、と世界情勢や歴史や宗教などの勉強をして理解し合おう、などと思考するより先に、身近に迫り来る死の恐怖は、防衛本能を覚醒させ、相手への攻撃を躊躇わないように仕向ける。
相手だって、死んだら悲しむ家族がいる普通の人間なのだ、と思ったら殺せなくなるから、バグ(虫)だと思えばいい。
ウクライナやガザ地区でも、戦場にいる兵士にとっては、相手はバグなんだと自分に言い聞かせないと心がもたないのではないか。
まともな人間ならば、PTSDにならないほうがおかしい。
どんなドラマが生まれるのだとしても、どんな形であっても、戦争は絶対に肯定できない。
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