コヴェナント 約束の救出のレビュー・感想・評価
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善意は人の為ならず
いい映画ではあるんだけど惜しい‥!
戦友と書いて友と読む
最近はイマイチ作が多いガイ・リッチー面目躍如の戦争ドラマです。命の恩人のアフガン人通訳がタリバンから狙われているため、米兵が単身救出に向かう侠気に、分かっていてもグッときます。映画の前半で四面楚歌のアフガンで信用できるか分からないアフガン人通訳とのエピソードを丁寧に積み上げながら、敵の反撃に遭って小隊が全滅するシーンはリアルでガイ・リッチーお得意のド派手なドンパチは抑え目です。その分、重傷を負った主人公を手製の担架に乗せて道なき道を行くシーンは、映像としても魅力的でドラマも盛り上がります。帰国後も自分だけ助かった事の良心の呵責に耐えかねて、主人公がアフガンに戻る決意をする心理描写も非常に丁寧で好感が持てます。最後に民間軍事会社の社長が二人に投げかける戦場ならではの浪花節なセリフに、またまたグッときました。役者では、ガイ・リッチー組常連のジェイソン・ステイサムではなく、演技力重視でジェイク・ギレンホールにしたのが大正解。ステイサムだったら、助けはいらないですね。
アーメッドの執念恐るべし
助かった命より、助からなかった命に思いを馳せる
やっと観れた!
緊張感で観終わった後かなり疲れたけど期待通りの良い作品でした
仲間が死んで追われて瀕死の重傷になった上官
もう一人生き残った通訳が上官を必死(ほんと壮絶)で助けたのに、出国もできず恨みをかって逃げ続けている
それを知った上官が助けに行くわけなんだけど前半が壮絶過ぎてとても長く感じた。
ドローンの空撮を多用していて位置関係がわかりやすく臨場感バッチリ
映画として実に面白かったです
(でも「カンダハル突破せよ」の方が私は好き)
鑑賞後はジェイク・ギレンホールのギラギラした大きなお目目ともじゃもじゃお髭の顔が脳裏に焼き付いて離れなかったw
アーメッド役(通訳)の方もとても良い演技をされていたのにジェイクの印象が強い!とにかく強いww
感動🥺しました
生きて帰って…
2018年、アフガニスタンにて任務にあたる米兵が負傷。命をかけて自身を守ってくれた現地通訳を助ける為、再び危険な戦地に戻る物語。
記憶に新しい、20年に渡るアフガニスタンでの闘いの物語ですね。
初っ端は、イマイチ信頼して良いものか…な通訳のアーメッドの行動に不安を覚える。
確かに、言ってみれば敵の同胞でもあるわけですからね。このあたりの描写は見事です。
程なくしてタリバンとの激しい戦闘。ここからの展開は、見応えのある戦争アクションが始まったかと思えば、スパイアクションのような山岳での戦闘も。観る側にも常に緊張感がはしる。
何故そこまでしてキンリーを守るのかなぁ?と思ったりもしたが、やはり自身と家族の安全への一縷の望みでもあったからかな。協力してくれる同胞たちの姿もアツいですね。
後半はキンリーのドラマパート。見るに堪えない苦悩が伝わってくる。
そして奥さんの言葉…。そうですね、これはキンリーやアーメッドだけでなく、待ち続ける家族の闘いでもあるんですね。
クライマックスはまたまた手に汗握る展開‼
皆必死でここまで来たわけだし、どうにか全員生き残って欲しいと心から願ってしまうほどの感情移入‼パーカー、粋なブーツの汚し方よ…。
緩急が激しく、長く感じた場面もあったりしたが、それだけに色々な表情を持つ作品としてとても面白かった。そしてこれが氷山の一角とは…。運転手さん、大丈夫かな…。
アツくも哀しくも、深く考えさせられる傑作だった。
余談ですが、死の天使登場までの流れがWWⅡを題材にしたワタクシの大好きな別作品と似ていてちょっと懐かしい気持ちになった(笑)
これが人と人の絆よ!
久しぶりにこんな面白い戦争映画を観た!
開始直後は「あーよくあるアフガン戦争時代モノか」と軽く斜に構えていたけれど序盤から驚くような射撃アクションが展開され「ブラックホークダウンか…⁉︎」と思っていたらあっという間に「ローンサバイバー状態やん!」などと興奮と不安が入り混じり、安堵したかと思えば「今度はプライベートライアンかよ!」とジェットコースターのように見事な緩急をつけながらラストまで疾走してくれる。
銃撃戦、戦友、負の遺産などいろんな要素が盛り込まれつつもバランスが良い。ホンマにガイ・リッチーか?と思うくらい。
ほんで主要な登場人物がみんなカッコイイねんなぁ。それもこれまでによくあったアメリカ的ヒロイズムとは違って、呪いなんだと、我々は予期しない呪いにかけられていたんだと、それを忘れないという映画。
久しぶりに帰りながらずっとパンフレット読んでしまった。また観たい!
命を繋ぐ絆
特集記事を読み、
ジェイク•ギレンホールが
良い役者だと思っていたので鑑賞。
感想
娯楽作品として観る近年のアクション映画は映像的に無駄に派手な展開が多く、ストーリー的にも平板で気に入らないものが多かったが、本作は娯楽要素も加味されながら、人間同士の感情に重点が置かれ、事実も取り入れたと思われる、骨太の脚本と戦争映画の構成の原点に立ち返った緊迫した白兵戦形式を取り入れて描写に迫力を増している。さらに窮地に陥った状況下での人種を超えた人間の根本にある常識的良心を克明に描いたドキュメント仕立てのストーリー展開がすばらしかった。非常識な世界で人として、良心を貫く事の大変さを感じた。
演出◯
こんな演出が出来る監督さんだったんだ。
出演者◎
主演のジェイク自身、決して派手な俳優ではないが印象として常に残る。ここ数年は良作を選び出演している。通訳案内業の俳優さんも◎。
脚本◎
事実を元にデフォルメしたのだろう。
映像◎
VFXこそほどほどだかドローン画面の多用がリアルな場面構成と登場人物が置かれている状況を客観的に捉え、緊迫感を増大させる事に成功している。
古い人間なので、往年のTVシリーズ、コンバットを思い出した。
⭐️4
アフガン戦争のその後…
予告編を観て
嫌な予感がずっと続く
コヴェナントで戦争がおこる
米軍によるアフガン撤退はたった2~3年ほど前、感覚的にはつい最近の出来事であり、それによる影響として、マクロ的にはアフガニスタン国内の情勢不安定化や、ミクロでは元兵士たちの心理的打撃(トラウマ)の問題などが起きており、いまだ戦後期の最中といったところだ。
いわゆる、銃身も冷めやらぬタイミングで、この作品を作り上げたガイ・リッチー監督の本気度は想像に難くない。そうまさしく、この映画が描く綱渡りのような命のやりとり、観ているこちらも過呼吸になりそうなほど伝わってくる、ヒリつくような恐ろしさ、こわさ、それらの感覚のリアリティが物凄い。このリアル感が出せるのは現在進行系の出来事ならではか。
エンターテイメントとして捉えるなら、この作品は超一級の面白さ。物語としても、事実は小説より奇なり、を地でいっていて、戦争モノがキライでなければ最高級のハラハラ感を味わえる映画だとおもう。ハードボイルドな絆も、陳腐な友情物語のようにはなっておらず、一筋縄ではない関係性が色付けされ、シブい。
ただ…
事実に基づいている内容がゆえに、文字通り「楽しむ」ことができない。
私はそう感じてしまった。平和な日本の映画館で、のんべんだらりとこの映画を観ていることが段々と辛く感じた。
古い話だが、スタローンがアンチヒーローとともに描いたアフガニスタンは、アメリカの敵の敵は味方という時代だったがゆえに、ともに戦う牧歌的だが勇敢な民族にみえた。今ははたしてどう見えているだろうか。同じように、イスラエルは、パレスチナは、ロシアは、ウクライナは、どう見えているか。
いま各地で起きてしまった戦争は、どれもコヴェナントを巡る、もしくは権力者がそう解釈したことで起きている。このタイトルを付けてきたガイ・リッチーのセンスは絶妙だ(主人公にとっての、ということも伏線)。
折角、平和な民主国家の日本にいるのだから、過去を水に流さず学び、正愚を見分けるアンテナをおろさず、正しいものの見方を持つ有権者でいたいとおもう。
本作品は、願わくば完全フィクションで観たかった。
それを言うのは矛盾だし、贅沢すぎる注文と思えるほど、突き刺さる映画だった。
★2024年劇場鑑賞20★
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