「拾い物の映画だ。全盛期の中森明菜が観ることができる。」中森明菜イースト・ライヴ インデックス23 劇場用4Kデジタルリマスター版 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0拾い物の映画だ。全盛期の中森明菜が観ることができる。

2023年4月29日
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私は特別中森明菜のファンではない。たまたま、予告映画を観て、ピンと来た。これは見逃してはならないと予感がした。映画に劣らず音楽も好きだが、主はクラッシック音楽である。若い頃はポピュラーミュージックも好きだった。今でもたまに聞く。
「ボヘミアンラプソディ」の成功により、歌手が主人公の映画も良く作られ、割りと観ている方だと思う。但し、秀作は少ない。コンサートをそのまま映画にしてくれたほうが感動させる。アレサ・フランクリンの教会コンサートは凄かった。それには及ばないが、中森明菜のコンサート映画は良かった。

顔のアップが多い。アイドル歌手だったから致し方ないが映像的には劣る。しかし、音はしっかり捕らえられて彼女の歌唱力の素晴らしさを味わうことができる。本当、中森明菜はこんなにも歌が上手いとはこの年になって知った。

コンサート中、客席にいる友人か知人に(もしかすると楽屋に訪れた子供かも)によく目線を送っている。あぁ、優しい性格の人なんだと感じさせる。それに反するかのような歌唱力の凄さ。

もしかすると、音楽の才能が彼女の人格のバランスを狂わさせ、引退同然となってしまった今の状況を招いたかもしれない。そんな事を考えていた。

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いなかびと