バカ塗りの娘

劇場公開日:2023年9月1日

解説・あらすじ

青森の伝統工芸・津軽塗を題材に、不器用な女性が津軽塗職人の父との暮らしの中で自身の進む道を見いだしていく姿を、堀田真由主演で描いた人間ドラマ。

青森県弘前市。青木美也子は高校卒業後もやりたいことが見つからず、家計を助けるためスーパーで働いている。何をやってもうまくいかず自分に自信を持てない彼女だったが、津軽塗職人である父の手伝いだけは夢中になれた。しかし父は業界の斜陽とともに気力を失い、いつしか家族もバラバラになっていた。貧しい暮らしと父の身勝手さに愛想を尽かして出ていった母と、家を継がず美容師になった兄。そんな家族の中で、津軽塗の道に進みたいと言い出せない美也子だったが……。

堀田が主人公の美也子役を務め、小林薫が寡黙な父を演じる。高森美由紀の小説「ジャパン・ディグニティ」を原作に、「まく子」の鶴岡慧子が監督を務めた。タイトルの「バカ塗り」とは、「バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫」と言われるほど塗っては研ぐ工程を繰り返す津軽塗を指す言葉。

2023年製作/118分/G/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2023年9月1日

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(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会

映画レビュー

4.0やり続けること

2025年7月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

まるでドキュメンタリーのように、津軽塗の製作工程を丁寧に映し出す姿勢に心をつかまれる。
加えて、一部に愛好家はいるけれど、担い手不足や需要の減少等の問題が存在すること、家業を継ぐということは、作家としての才能や評価も比較されるのだということなど、厳しい側面も赤裸々に描いている点が誠実。
出ている役者たちが、その誠実さを体現した演技を見せていることも好印象だし、木野花をはじめとして、津軽弁ネイティブの方々が多く出演されているのもよかった。

それにしても、「器が変わるだけで、料理のおいしさが変わる」という説得力が半端なかった。自分はいいものを大切に使うという暮らし方を、いつのまにか疎かにしていたなと思わされた。

美也子が、あの取組を思いつくシーンが出色。他にも、津軽塗りの製作場面や思わぬ時間経過などの演出も含めて、照明が素晴らしかった。

そしておじいちゃん役の坂本長利氏の「やり続けること」という言葉の重み。沁みた。

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共感した! 8件)
sow_miya

3.0津軽塗りを買いたくなる映画。

2024年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

津軽塗職人の親子の、春に始まる1年間を描く作品。台詞が少なく、黙々と漆を塗るシーンが多いが、津軽塗の製作プロセスを理解するのに良い構成だと思う。主人公(堀田真由)の兄のパートナー以外はサプライズはなく、ハッピーエンドで良かった。津軽弁が上手く話せているのかは分からないが、堀田真由と小林薫のキャスティングは良かったと思う。堀田真由の祖父役(坂本長利)の演技は鬼気迫るものがあったが公開の翌年亡くなったそうだ。今度青森に行ったら津軽塗のお椀を買ってみようと思う。

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Yohi

3.0伝統の継承と新しい考え

2024年7月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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りか

4.0地味な映画だけど面白かった

2024年7月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

テレビ朝日2時間ドラマっぽいが面白かった。漆塗りを通した家族ドラマ。なんか暖かさと懐かしさがあった。

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ノブ様