SAND LANDのレビュー・感想・評価
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今夏、宮崎アニメや洋邦話題作より面白かったなんて許されると思うか?
鳥山明と言ったらやはり『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』が有名。私もド世代。
この2作の他にも短期連載漫画も幾つか手掛けているのだが、これらの知名度はあまり…。『ドラゴンボール』とは雲泥の差。
本作の原作コミックもファンの間では“隠れた名作”と言われているが、恥ずかしながら何となくタイトルは聞いた事あるくらいで、読んだ事もなかった。
“原作・鳥山明”だし、一応見ておくか。そんな程度で見てみたら…!
水が枯渇し、砂漠と化した世界“サンドランド”。
水は国王が独占し、超高値で売られていた。
老保安官のラオは、水不足で困っている国中の人々を助けるべく、砂漠の何処かにあるという“泉”を探そうとする。
しかし、人間一人では不可能。そこでラオが助力を求めたのは…、魔物!
人間と魔物が協力するなんてとんでもない話。が、水不足で困っているのは魔物も同じ。
かくしてラオと、悪魔の王子・ベルゼブブ、お目付け役のシーフの泉探しの冒険が始まる…。
原作漫画読んでなくとも、開始10分程度で分かる話(冒険の目的)、世界観や設定、キャラ個性。
その分かり易さと捌き方は見事で、ポンポンポンとテンポ良く冒険が始まるのも見事で、その後の展開も飽きさせず退屈さとは一切無縁。
これぞ少年漫画! 鳥山明の世界=“トリヤマランド”!
まずはキャラの魅力から語って行こうか。
悪魔の王子、ベルゼブブ。
悪魔よりワルだなんて許されると思うか? ワル中のワル。昨日も悪い事してやったぜ。歯みがきしないで寝てやったぜ!
…え?
はっきり言って小生意気な子供って感じ。本人は悪ぶってるけど、意外やいい奴。人間に悪戯はするけど、殺しはしない。
悪魔なだけあって身体能力は人の比じゃない。メチャクチャ強いし、ジャンプ力もあるし、耳や目もいい。お陰で冒険がどれほど助かったか。
好奇心旺盛で、陽気な性格。悪魔ヒーローはまるで少年悟空…?
でも、パパサタンには頭が上がらない。(このパパサタン、『ドラゴンボール』のダーブラそっくり!)
そのベルゼブブに嫌々冒険に連れて来られたお目付け役のシーフ。老人風だが、歳はベルゼブブよりちょっと上くらい。ベルゼブブは2500歳で、シーフは3000歳くらい…?
性格はベルゼブブとは正反対。ネガティブ思考で心配性で、あれこれあれこれ口うるさい。ベルゼブブにいつも悩まされるが、盗みの腕は超一流。必要なものは揃える。物知りで助言役。冒険ではドライバーとしての才も開花…?
非人間の悪魔キャラだけじゃない。人間キャラも魅力。保安官のラオ。
真面目で正義感の強い。ベルゼブブらに対しても偏見は持たず、一定の礼儀を保つ。ベルゼブブの呼び方も“ベルゼ”から→シーフに注意されて“王子”→本人から“ベルゼ”と呼んでいいぜと。懐深く優しくもあり、ベルゼブブやシーフに運転させたり。
老体ではあるが、身体能力や銃の扱いは人並み以上。ベルゼブブ曰く、今まで見てきた人間の中では一番か二番の強さ。
彼はただの老保安官…? ある秘められた過去があり…。
性格や描写明確な3キャラのやり取りがとにかく楽しい。
マイペースなベルゼブブ、神経質なシーフ、真面目なラオ。教科書のようなお手本のようなキャラ個性。
人間と悪魔。種族を超えた友情や信頼もしっかりと。
と言うか、話の面白さ楽しさより、実は深いテーマと大切なメッセージに大変魅せられた。
貧困や独裁。水不足のサンドランドは資源が枯渇し始めている現世界そのもの。
人間も悪魔もお互いをよく思っていない。だがいざ知り合えば、それが誤解だったと分かる。
人間は悪魔を恐れている。残虐な行為や人々を苦しめ…。そんな事、一度だってしていない! 盗みや悪戯はしてるけど。
人間は都合の悪い事は全て魔物のせいにする。人間は人間同士で殺し合うが、悪魔は悪魔同士で殺し合ったりしない。人間も殺したりしない。
寧ろ、悪魔以上に悪魔なのが…、言うまでもない。
人間。一部の人間。
欲や金の為に水を独占。
他を支配。“戦争”という偽善を掲げて。
かつてこの国で戦争があった。ピッチ人の恐ろしい計画を軍事力によって滅ぼした。
が、それは真っ赤な嘘であった。国中の為に水を造り出す装置を開発したピッチ人。水独占の為に装置もピッチ人も葬った。これが真相。
悪魔からしても、何と罪深く愚か。
ラオはこれに激しく動揺する。我々人間の愚行だからか…? 否。
その時指揮を執った伝説の将軍、シバ。装置の大爆発で巻き込まれて死んだと思われていたが…、生きていた。
そう。ラオこそシバだったのだ。
この時ラオは多くの部下と妻をも亡くした。以来名を変え、ひっそりと生きてきた。
命令で正義の為にしたと思っていた事が、嵌められた大量虐殺と知る。
自責。
そして命令を下した上官だったゼウ大将軍への怒り…。
バカな国王を操って、今やこの国の実質実権を握っているゼウ大将軍。水の独占や過去の陰謀もコイツが主犯。
泉探しの冒険の先に、まさか昔の因縁。絶対に、奴だけは許せない…!
ゼウ大将軍の配下でラオたちを執拗に追うアレ将軍。
ただの敵キャラかと思いきや、軍人としての誇りや人格もある。ラオたちとの戦車バトルで敗北し、部下の身を案じ投降する。
かつての大戦で軍人だった父を亡くした。亡き父はラオ=シバの部下だった。
ラオから事の真相を聞き…。
ラオたちとアレ将軍部隊の闘いに割って入ろうとする“スイマーズ・ファミリー”。自称“悪党No.1”だが、彼らだって…。
根っからの極悪人は登場しない。皆、一度分かり合えば分かり合う事が出来る。
だからラオもベルゼブブも命を奪ったりしない。一旦闘った後、話し合いで解決を。
ベルゼブブはゼウの科学者集団が造り出した“虫人間”も命までは奪わない。
そういや、『ドラゴンボール』で悟空もそうだった。これ、凄く大事な事だと思う。特に今の世に於いては。
そんな中で悪役を一手に引き受けるゼウ大将軍。
勧善懲悪な娯楽活劇に於いて、悪役も必要。フリーザ並みに憎々しいくらいの。滑稽な面を踏まえつつ。
時として許せない人間の醜悪さを集結。だからこそ思う存分ぶつける事が出来る。
コイツをブッ飛ばせ!
バトル漫画の第一人者故、アクションの見せ場や躍動感はたっぷり。
でもそれ以上に、戦車バトルに興奮。
鳥山氏のメカニック好きは有名。本作でも相当こだわったであろうメカニックのデザインやディテール。
本当にこれが描きたくて本作を書いたんだろうなぁ…と、伝わってきた。
そして素晴らしく童心くすぐる。
虫人間に苦戦するベルゼブブが真の力を覚醒。それはまるで、『ドラゴンボール』のセル編で秘められた力を解放した悟飯そのものではないか!(尚その虫人間は明らかにサイバイマンやセルジュニアだろう)
老人と少年が活躍って所も亀仙人や少年悟空を彷彿。
決着はラオvsゼウの老人バトル。老人老人と言っているが、老いても尚闘志は燃え尽きぬ。この決着シーンは、西部劇なシチュエーション!
判明するラオの正体と過去。
アレ将軍や敵対していた者たちとの和解。
ベルゼブブら恐れていた者たちへの理解。それはベルゼブブたちだって同じ。
信頼を築く。
偏見を捨て去る事。
人間より彼らの方が純粋。
悪いのは一部であって、人間だって捨てたもんじゃない。
これらの過程やメッセージがとっても感動的。所々目頭熱くさせられた。まさかまさか感動させられるとは…!
闘いはあるけども、その果てに非暴力や平和を訴え、鳥山明の心根を見た。
それを余す所なく描き切った横嶋俊久監督の手腕にも。
画のクオリティーも素晴らしい。
声も本職起用。安心して世界に入って行ける。山路ボイスはステイサムでなくともカッチョイイ!
シンプルな分かり易さ、面白さ、楽しさ。
だからこそ響くテーマやメッセージ。
軽い気持ちで見てみたら、予想を遥かに超えてきた。
普通に面白かったじゃない。クオリティーもエンタメ性もメッセージ性も含め、素晴らしかった!
子供にも大人にも自信を持ってオススメ出来る。いや、世界にだってウケるでしょう!
もう夏も終わりに近付いたというのに、今夏の超大穴登場!
宮崎アニメや洋邦話題作より面白かったなんて許されると思うか?
個人的に、本作こそ今夏のNo.1!
みんなでガタゴト砂漠をいくよ。
大人が十分楽しめる
原作は読んだ気もするけど、覚えていなかった。
いや、誌面ではつまらなかったから記憶していないんだった感じ。
予告編から、かなりのお子様映画をイメージしていたが、全くそんなことはなく、ちゃんと大人が楽しめる善良なファンタジーSFアクション映画だった。
我々ジャンプ全盛期直撃世代は、鳥山明の新作ってだけでも有頂天なワケだが、もう、あの「鳥山キャラクター」に「鳥山メカ」を拝めた幸せに、鑑賞後はただただ賢者タイム。
物語がしっかりしていて、キャラクターの個性も出てる。
もちろんベルゼブブはこの話の直接的主役ではないと考えれば、今回の消化不良気味な活躍はしょうがないけど、やはりもう少しアクションにメリハリを付けて、ラストにカタルシスを持たせても良かったとは思うけどね。
ただ、大人が子供に合わせるタイプのファミリームービーではなく、ちゃんと大人が大人の視点で味わえる作品。
私が行ったシネコンでは思ったより客入りが良くなかった様だけど、もっとたくさんの人に観て欲しいな。
メッチャ満足度が高い邦画アニメ。 本年度ベスト級!!!
軽い気持ちで鑑賞したけど予想外に面白かった!
観賞後の満足感がハンパ無い!
川の水も干からびた水不足の国。
サンドランド。
そんな国の保安官のラオ。
悪魔の王子、ベルゼブブと魔物のシーフの3人で「幻の泉」を探しに出かけるストーリー。
幻の泉を探す道中、盗賊に襲われたり、ある理由でサンドランドの国王軍に追われる展開。
戦車同士の戦いが熱い!
自分のお気に入りの作品。
ロシアのT-34戦車を題材とした作品を彷彿させる感じ!
でも戦車は可愛い(笑)
道中で保安官ラオの衝撃的な過去が明かされて行く感じに泣ける。
ラオを追う国王軍のアレ将軍との関係が明かされる展開にも泣かされる。
悪魔のベルゼブブがメッチャ良いキャラクター。
悪ぶってるけど全然悪じゃない(笑)
そしてメッチャ強い!
ラオ、ベルゼブブ、シーフの3人のバディーが最高過ぎた!!
保安官のラオがカッコ良いけど、ベルゼブブやシーフも良いキャラクター。
ラストである施設を破壊するシーン。
最後のとどめを刺したキャラが最高だった!
観賞後の満足度は最近ではピカイチだったかもしれません。
可能であれば本作のシリーズ化を是非希望します( ´∀`)
ベルゼは優しいアクマの子
ゲームは1時間!映画は1時間46分?
魔物と人間が共存する水不足に苦しむ世界で、国民を救う為に保安官が悪魔と共に幻の泉を探す旅に出る話。
手に入る水は国王の売る高い水だけという悪政の中、ウォーターフィンチという淡水の魚を餌にする鳥を見かけた保安官がとある悪魔の噂を聞いて協力を仰ぎ始まっていくストーリー。
修行を兼ねて旅に出ることになったピュアな悪魔の王子&愚痴の多いシーフという魔物と正義感の保安官が、関係を築きながら様々なトラブルに向かっていくロードムービーで、何が起きるのか、どんな対応が出来るのかとワクワクドキドキ。
出来事も背景もとてもわかり易く、腹黒さや悪とは何か、信じるべきは何かを問いかけみせてくれるし、「友情・努力・勝利」のこれぞ少年ジャンプという感じ。
もちろん、ご都合主義やツッコミどころも多々あるけれど、そんなことを言ったらヤボと思わせてくれる作品だった。
いつでも誰でも大丈夫‼️
老若男女。誰が見ても楽しめるのはもちろんですが、朝、昼、夜、どの時間帯で見ても楽しいし、前向きな余韻を味わえます。
今日は朝8:30の回で鑑賞、繁華街にある映画館を出てもまだ開店前のお店が多い時間帯でしたが、全然平気❗️
アクション映画やスパイ映画などを見た後は、主人公と美女が織りなした目まぐるしい興奮の熱を冷ますために、美味しいお酒を飲みながら大人の時間を過ごしたいし、ホラー映画を見た後には真昼の太陽を浴びたくない。
恋愛映画やファンタジーを見た後に、家電量販店の騒がしい宣伝アナウンスは聞きたくないし、まだリアルな生活時間が半日以上残っていると、就寝までにはすっかり現実感が戻ってしまうので、やはり遅めの夜に見た方がいい。
鳥山明さんの作品は、明るくて素直で正直でちょっとこどもな登場人物たちが、いつも全力で、それぞれがやるべきことをきちんとした覚悟をもって、諦めずに必ずやり切ります。
だから、見終わったあと心に残る余韻は、未来に向かっての前向きな気持ちがベースとなります。
朝であろうが、夜であろうが、必ず未来はやって来ますから、こういう余韻がストレスなく心地良いのは自然なこと。
なんだか『ミッション・インポッシブル』でAIが出したクイズの解説みたい🤣
Q:必ずやって来るけど到達できないものって何?
A:明日
原作は見ていませんが・・
鳥山明の真骨頂!冒険!バトル!そして友情!
圧巻の映像美
時代の進化を感じた
アニメーションが凄すぎる
ただ顔の表情の変化はここが今の限界なのかな?
心情によっての顔の表情変化が固いよーな気がする…感情移入がしにくい
自分はそう感じた
ストーリー的にも面白いし、ちょうどいい感じに難しく考えて見る必要も無い
映画予告、ベルゼブブの「歯磨きしなかった」の発言が幼稚すぎて、観に行くのをためらったが、いざ観てみると、なかなか味のあるストーリーだった
流石の鳥山明先生が送り込んでくるキャラクターの豊富さに、次のシーン展開が期待しどおしだった
ドラクエのモンスターみたいなのを、もっともっと欲しいなぁ…て思ったけど
オルゴとかラプソーンとか…
それは求めすぎか
でも観に行ってよかった
鉄板
6歳の子どもと見ました
ユートピア
鳥山先生の短編という情報以外は予告でしか得ておらず、原作は未読のまま鑑賞。斜めにいたクs…活発な学生が劇中よく喋るので非常に鬱陶しゅうございました。特典はイラストボード&カードでした。とても嬉しいです。
そんな映画以外の事は置いておいて、今作最高に楽しかったです。水が枯渇する国、サンドランドで水を見つけるために町の保安官ラオと悪魔の息子で王子のベルゼブブとそのお供のシーフが繰り広げる冒険活劇といった感じの作品でした。少年漫画の王道をゆくストーリーはとても分かりやすく、それでいてアニメーションの滑らかさも相まって常に楽しいオーラを纏って進んでいきました。
舐めてた爺さんが最強クラスの元軍人で、殺陣でも圧倒的な強さを見せつけてくれますし、砲撃の腕前はもう完璧も完璧で、破壊しない箇所を確実に狙い済まして撃ち抜き、上空に撃てない戦車の欠点をベルゼとシーフの力を借りて上空へと砲弾を誘ったりと、早い段階で共闘を見せてくれるのがとても良かったです。
登場人物は少なめですが、その分キャラを濃いものにしているので、全員の名前と性格が覚えやすくなっていました。意外な戦闘スキルを持つラオ、自称世界一のワルのベルゼブブ、ベルゼブブとお供で面倒くさがり屋のシーフ、正義感あふれるアル将軍、機械を体に纏うゼウ将軍、いかにも胡散臭い国王、やられ役の匂いがプンプンするスイマーズと、個性豊かな面々が顔を揃えていました。
ラオがシヴァと名乗っていた若い頃に命令とはいえ、自身の手で部族を壊滅させてしまっていたのを悔やんでおり、裏の意図を含めてその命令を下したのがゼウ将軍だったという事を知り復讐に向かうという、実は主人公はシヴァだったというのがまた意外でした。
物語の真相が明らかになってからも、物語がダレる事は全くなく、むしろシヴァが主人公になってからこそ物語のテーマが浮き彫りになっていきました。「偏見」というテーマを自然に盛り込んでいて、それに対して登場人物がどう対処するかというのを分かりやすく描いているのがとても好印象でした。ここを深掘りしすぎるとくどくなってしまうので、分かりやすさに焦点を絞ったのはナイス判断だったと思います。
悪魔たちと心を通わせていく描写が戦闘中含め自然なのも良くて、戦いの中でお互いの長所を知って協力していく、そして友情と絆が深まっていくという王道が突き刺さりました。シーフが文句を垂れつつも、全力で物事を運んでいく姿が印象的でした。
最終決戦も3人の協力プレイでケリをつけるというカッコいい締め方でしたし、資源を国民に戻すこともやってのけますし、正義感の強い人物に国を託したりと、シヴァかっこ良すぎるよ…と惚れ惚れする展開の嵐にゾクゾクしました。
アニメーションは3D多め、たまに2Dが入る感じのドラゴンボールの形式と似ていて、とても自然に動くので観ていてワクワクしますし、アクションシーンはダンスの如く激しく動き回りますし、蟲人間はじめ敵の造形もしっかりと仕上がっていて良かったです。
音響がとてもしっかりしていて、砲撃する際の音がとてもリアルでインパクトがあり、実際の戦闘を観ているかの如くの体験をする事ができました。
エンドロールでその後のハッピーな様子が映されていてとても良かったですし、imaseさんの「ユートピア」の童謡的なメロディと前へ進む歌詞がハマっていました。
勧善懲悪ものですが、悪役サイドもどうしようもない悪役なのでやられてもスッキリしますし、観終わった後の爽やかさはまさにサマームービーでした。戦いの後も交流を続けているシーンが映されて嬉しかったですし、これからも彼らの物語は続いていくと思うとワクワクさせられました。原作も読んでみようと思います。悪魔よりワルいことは許されない、これお決まりです。覚えておきましょう。
鑑賞日 8/18
鑑賞時間 15:25〜17:25(IMAXレーザー)
座席 M-11
タイトルなし
途中までほぼほぼ完璧だったのに虫人間からなぜあんな要らぬ追加をしてしまったのか...。あれさえなければ☆5でも良かったのに...。シバとゼウの過去をもっと掘り下げるならまだしも、たったあれだけなら、シバのアクション含め特に必要性を感じられなかった。ゼウの「キラーン」という退場シーンはガッカリで本当に余計だったなと感じた。アポとの戦車のシーンの追加はそれなりにカッコよくて良かったのに惜しいことをしたなー。
しかし、原作が完璧すぎるのは置いておいても、鳥山絵が動く、それだけでこうもワクワクするものなのかと、改めて鳥山明は凄いなと思わされました。勿論監督やスタッフの方々も。
人間、魔物、動物、メカに自然と何処を取ってもイキイキしていて本当に楽しめました。声優さんたちも素晴らしく、特にシーフのチョーさんがご本人含め、とても面白くて最高でした!
欲を言えば、台詞の追加はあっても改変はしてほしくなかったかな。アレの水源の場所を教える無線のとことか、あんなにカッコよくしないで原作のようにめちゃくちゃわざとらしくの方が鳥山明っぽくて良かったかなと。
後半以外はほとんど忠実に再現されていてとても楽しめましたし、子供から大人まで楽しめる非常に良い作品だったと思います。
強すぎる主人公サイド
予告でかなり期待していたのですが、あまりにシンプルなストーリーだったのでイマイチ評価にしました。
期待し過ぎはだめですね。
鳥山明臭プンプンのキャラデザ、メカデザ、作画動画、演出もなかなか良かったと思います。最後まで飽きずに見終えました。
鳥山明ファンとか子供達にはおすすめできるかも?
でもなんて言うかストーリーが昭和によく見た勧善懲悪で単純すぎですね。
冒頭で落ち読めたよ。
それに主人公チームがリーかセガール級に強すぎ。ピンチが全然ピンチじゃない。最初からピンチシーン要らないよ、あれじゃ。
あと戦車バトルはガルパンぽいし、浮遊戦艦はゴリアテかギガントを連想したし、ラスボスの大将軍はあれマシリトだよね?オリジナリティーに乏しいと感じました。マシリトは鳥山ブランドかw
ダム破壊でハッピーエンドも個人的にはどうかな?と苦い気持ちになりました。ロ軍がウのダムを破壊したのを連想してしまいました。破壊ではなく放水にしてほしかったな。
この作品から共感を得られるのは水→ガソリンの高騰。政府が絞り込んで無駄に高くしてんじゃねーの?と勘繰ります。
んーつまらないとは言いたくないけど令和に見る映画としてはやっぱりストーリーセンスが昭和すぎると思いますね。
原作通りの面白さ
基本、原作のコミック通りに話が進み
最後の虫人間との戦いから複数出てきたり
大将軍との戦いの内容が少し異なります
話が変わってくるような改変もなく
原作通り面白かったです
声優の方々も違和感なくイメージ通りでした
欲を言えば、
最初の水を強奪するとこでの鎌鼬たちの活躍と
最後のスイマーズの泳ぐところも欲しかったです
(悪ガキ達が車を直すとこなどの追加は良かっですが)
この調子でカジカやCOWA!も映画やアニメ化して欲しい…
鳥山明の世界楽しめます。ドクタースランプやドラゴンボール発表当時の...
偏見は正しい判断を狂わせる
原作未読ですが、鳥山明さんの作品ということで期待していた本作。公開初日に仕事帰りに鑑賞してきました。
ストーリーは、水不足で人間も魔物も困っている砂の世界・サンドランドで、人々のために立ち上がった保安官ラオ、魔物の王子・ベルゼブブ、魔物の泥棒・シーフの三人が、「幻の泉」を探す旅の中でしだいに心通わせるようになるとともに、水不足の原因やラオの過去が明らかになっていくというもの。
開幕わずか10分で主要人物の立ち位置と作品世界の概要を理解させ、幻の泉探しの旅がスタートするという鮮やかな立ち上がりで、観客は瞬く間にサンドランドの世界に誘われます。その後も、砂漠の巨大生物や盗賊に襲われたり、王国軍と戦車戦を繰り広げたりと、旅の苦労を重ねながら、ベルゼブブたちが少しずつ心を通わせる展開がなかなかいいです。やがてそれは周囲の人物にも広がっていき、終盤につながる伏線となっているのもおもしろかったです。
鳥山明さんらしい、わかりやすくて心が洗われるストーリーは、言ってみれば勧善懲悪の王道展開です。それだけに、“偏見や欲望といった人間の弱く醜い心が要らぬ争いを生み、そしてそれを解決するのは強く正しく優しい心だ”という強いメッセージが、シンプルに伝わってきます。
中心的な登場人物は、悪魔でありながら純粋な心のベルゼブブ、愚痴は多いが王子のお目付役としての掛け合いが楽しいシーフ、老いてなお正義感と芯の強さを失わないラオと、個性豊かな顔ぶれです。これに加えて、国王、アレ将軍、ゼウ将軍など、他の登場人物もしっかりキャラが立っていて、行動にブレがないので観ていて気持ちがいいです。
そんなキャラクターたちがいきいきと動き回ったり、細部まで描かれた独特のメカが登場したりと、映像的にも楽しませてくれます。アクションシーンも見応えがあり、ワクワクさせてくれます。夏休み中のアニメ作品ということで、残虐性はなく流血も必要最低限で、子どもが観ることに配慮した描写に好感がもてます。
ただ、バトルは意外と少なく、変わり映えのない砂漠でのシーンが大半だったりで、やや中弛みは感じます。また、水を巡る話でありながら、砂漠の旅の過酷さがイマイチ伝わってこないのも残念でした。とはいえ、劇場で観るべき良作で、子どもから大人まで幅広い層におすすめできます。
キャストは、田村睦心さん、山路和弘さん、チョーさん、大塚明夫さん、茶風林さん、鶴岡聡さん、飛田展男さんらベテラン声優陣で、安心して作品世界に浸れます。やはりアニメ作品はこうありたいものです。
今でも色あせない鳥山明らしさにワクワクする
原作は未読で、いまさら映画化?どうなんだろう、と思ってましたが期待以上に面白かった!
最近のドラゴンボールの映画は神VS神くらいしか見ていませんが、鳥山明のギャグと熱さと世界観が好きで、今作もそこを楽しみにしていました。
独立した作品ということで、鳥山明らしさがとても出ていて、味方も敵も魅力的なキャラクターがくすっと笑えるギャグと、バトルとでとても楽しめました。キャラクターはドラゴンボールのパラレルワールドみたいな見た目も多く、とても馴染みやすい笑
声優も全員ビッタリでした。
水を巡る争いや、人間と魔族の関係など、うまく組み込まれており、現代でも共感できる脚本でもありました。
惜しいのは時間がなかったのか、シーンのつなぎがブツ切れになっていたのが気になりました。ただ、テンポはよかった。
あと、公開週の日曜なのにガラガラなのがもったいない。
確かにターゲットは絞られそうだが、もっと頑張って欲しい。
2023年劇場鑑賞83本目
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