はたらく細胞のレビュー・感想・評価
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血湧き肉躍る、細胞ドラマ。
面白くてためになるでお馴染みの大人気漫画「はたらく細胞」がまさかの実写映画化。アニメ版が大好きだった私は、この一報を聞いた時一抹の不安が脳裏をよぎった。日本映画における漫画・アニメの実写化は大当たりか大ハズレ、その二極だというイメージがあった為だ。
しかし、映画は大ヒット。公開から2ヶ月が経った今でも、一部劇場では上映されている。この人気っぷりに私もついに劇場に向かった。その出来はファンの私から見ても素晴らしいものであった。
トラック運転手の漆崎茂と、医師を目指す娘・日胡の親子は、父子2人で支え合いながら慎ましく暮らしていた。2人が日々を過ごす中で、身体の細胞たちは毎日休みなく働いていた……。
この映画の美点は何といっても非常に練られたストーリー構成である。
「はたらく細胞」という作品は、作風上オムニバス形式がかなり強い。感染症になった時、怪我をした時…など、人の身体における事件をストーリーにしている為、連続したシナリオが作りにくいのだ。こういった作品はどちらかといえば映画よりもドラマにした方が映える傾向にある。
しかし制作陣は、原作に加えて外伝「はたらく細胞BLACK」、そして映画オリジナルの要素を絶妙に混ぜ合わせ、1本の映画として纏め上げた。原作でもお馴染みのキャラクターが登場する日胡の体内、「BLACK」ベースのボロボロな茂の体内、そして現実世界の出来事が並行して進んでいくが、全てのシナリオが巧く繋がり、「仕事、使命」「社会で生きていくこと」といったテーマを描いていく。映画作品として素晴らしい翻案が為されている。
原作へのリスペクトもしっかりしている。細胞たちも敵もビジュアルが完璧だ。原作改変は違和感が無いどころか、原作ファンなら誰もが知っている設定をかなり良い所で使ってくるなど、無意味な改変がほぼ無い。むしろオリジナルの要素で原作ファン歓喜のアツい展開となるシーンもあった。様々な名台詞がしっかり押さえられている事もあり、原作ファンならこのリスペクトっぷりには唸るだろう。
役者陣は豪華キャストなだけあって演技が素晴らしい。特にキラーT細胞役の山本耕史氏は、肉体美もあって予想以上にハマり役だった。がん細胞役にfukase氏、NK細胞に仲里依紗女史など、各キャラクターに恐らく日本映画界におけるほぼ最適解の俳優が当てられているのではないか。
個人的には「BLACK」の要素をキャラクター・展開共にあんなに忠実にやってくれるのであれば、女性白血球も登場させて欲しかった……というのが唯一の残念な点だが、漫画・アニメ原作の映画としてはかなり模範的な出来と言って良い。
まだ観ていない方は、終映する前に是非劇場に足を運んで頂きたい。観た後は、きっと頑張っている自分、そして自分の細胞たちを労いたくなるだろう。
悲しみ
骨髄移植の前処置について知ってはいたけど、体内で起こっていることってまさにああいうことだよなあ、と実感した。
移植された万能細胞によって新しい環境が戻ってきて、そっくりな赤血球白血球たちがまた生まれても、もう違う個体なんだと。
まあ、ふだんから細胞たちにも寿命がそれぞれあって、入れ替わりながら体は生きているんだけど…
焼き尽くされた荒野に一人立つ赤血球ちゃんの後ろ姿が辛かった。
子供の頃見てたら悲し過ぎて軽くトラウマになってたかも。
諸行無常、だから生けるもの全てが細胞の一つ一つまで尊い。
この細胞たちのために、自分を愛していたわってあげなければいけないな。
ある意味期待どおり
思ってたのと違った
擬人化された細胞から学べること
知的好奇心が掻き立てられる上、生きているということは、生かされている視点が盛り込まれていると感じた。人類が誕生し、細胞の仕組みが自然となりたっていることへの感動、またそれを、ここまで理解できるようになった医学的発展を思うと、ただ生きているように感じられる日常で見える景色は全く変わったものになる。
感動に振ってきた
フィクションのようでフィクションじゃない
色々と考えさせられる映画!
テンポよくおもしろかった
俳優さん達の演技がよかった。永野芽郁ちゃんはかわいいし、阿部サダヲさんのトイレ我慢シーンは笑えた。娘役の芦田愛菜ちゃんはほんと演技がうまい。さすがのキャリアだ。身体の仕組みの勉強にもなる。おもしろかった。
みんな楽しんで演じてる〜
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